子どもたちとクリスマスツリーの製作を行い、季節の行事を取り入れたいと考える保育士さんもいるでしょう。壁面に飾れるものから立体的なものまでさまざまなツリーを手作りできるので、子どもの年齢にあわせて挑戦してみるとよいですね。今回は、保育園の0歳児クラスから楽しめるクリスマスツリーの製作を紹介します。
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保育園でクリスマスツリーの製作をしよう
12月25日のクリスマスに向けて、園内にツリーやリースを飾りつけ、クリスマス会を開く保育園も多いでしょう。
子どもたちと製作をして、季節感を味わったり行事への興味を深めたりするのもよいですね。
クリスマスには、サンタの帽子やベル、トナカイなどさまざまなモチーフがありますが、なかでもクリスマスツリーを作ってみるのはいかがでしょうか。
ツリーはクリスマスを象徴する飾りであり、壁面でも立体でも作れるため、保育に取り入れやすいかもしれません。また、オリジナルの飾りつけを楽しめるのも魅力といえそうです。
では、保育園で楽しめるクリスマスツリーの製作アイデアを見ていく前に、まずはクリスマスがどのような行事なのかおさらいしてみましょう。
クリスマスツリーを飾る由来とは?子ども向けの伝え方
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ここでは、クリスマスツリーを飾る由来と、子ども向けの伝え方を紹介します。
クリスマスとは?
クリスマスとは、イエス・キリストの生誕をお祝いする日です。
キリストの誕生日として認識している人が多いようですが、キリストが生まれた日は明らかになっていないため、「生誕を祝う日」となります。
12月25日がクリスマスとなった理由は諸説ありますが、一説によると4世紀頃のローマ帝国で行われていたお祭りが起源のようです。
当時「光の祭り」という名前のお祭りがあり、この時代の冬至にあたる12月25日に行われていたとされています。
キリストもこの世を照らす光のような存在と考えられていることから、12月25日がクリスマスとして定着していったようです。
クリスマスツリーの由来
ツリーを飾る習慣が生まれたのは、8世紀頃のドイツが始まりとされています。
ゲルマン人が行う冬至のお祭りの際、宣教師が祭祀として飾られていた樫の木を切り倒したところモミの木が生えてきたようです。
それを見た宣教師が「奇跡の木だ」と感動し、モミの木は冬でも葉を落とさず枯れない常緑樹であるため、「永遠の象徴」とされたことがツリーに使われるようになった理由と言われています。
また、横から見たときにのきれいな三角形であることが、キリスト教の重要な概念である「三位一体」を体現していると捉えられたことも、ツリーの習慣が広まった理由のようです。
子どもへの伝え方
子どもたちにクリスマスについて伝える際は、絵本を使ってみるとよいでしょう。
クリスマスツリーが主役のお話やサンタさんが来るのを楽しみに待つ子どものお話など、たくさんの種類があります。クリスマスをお祝いする理由が、子ども向けにわかりやすくえがかれているものを選ぶとよいですね。
また、上で紹介した由来を簡単なストーリー仕立てにアレンジして、オリジナルの紙芝居やペープサートで伝えるのもよいでしょう。子どもたちがクリスマスへの理解を深められるよう、伝え方を工夫してみてくださいね。
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保育園でクリスマスツリーの製作をするねらい
保育園でクリスマス会や行事をするのには、クリスマス行事に参加し、外国の文化に親しみを持つというねらいがあるようです。
そのなかでも、クリスマスツリーの製作をするねらいとして以下が挙げられます。
- ツリーの製作を通して、クリスマス行事への期待感を高める
- 自分で作ったツリーに飾りつけをすることで、クリスマスの雰囲気を味わう
- 自分なりの表現を楽しみながら、オリジナルのクリスマスツリーを作る
クリスマスツリーの製作は、立体であればオーナメントで飾りつけたり、平面であれば模様づけを楽しんだりと、子どもたちが創意工夫を凝らして取り組めるでしょう。
ツリーの製作を通して、クリスマスに関心をもつきっかけになるとよいですね。
ただし、クリスマスは宗教的な側面をもつ行事のため、なかには子どもの希望を参加しない保護者もいるかもしれません。その場合は、園長先生や主任に相談したうえで、希望にあわせて別室で違う遊びをするなど代わりの活動内容を考えるとよさそうです。
【乳児向け】クリスマスツリーの製作
では、0歳児・1歳児・2歳児の乳児クラスが楽しめるクリスマスツリーの製作を見ていきましょう。
①デカルコマニーで作るクリスマスツリー
用意するもの
- 画用紙
- 絵の具
- 絵筆
- 鉛筆
- はさみ
ポイント
片側につけた模様を転写させて楽しむデカルコマニーの製作です。0歳児や1歳児など絵筆をうまく使えない場合は、指スタンプで絵の具をのせてもよいですね。
絵の具を何色か用意し、カラフルな色づけを楽しんでもらいましょう。(詳しい作り方はこちら)
②コットンボールクリスマスツリー
用意するもの
- 画用紙(緑・茶色)
- コットンボール
- えんぴつ
- 接着剤
- はさみ
- のり
ポイント
保育士さんは、あらかじめ画用紙をクリスマスツリーの形に切っておきましょう。
1歳児や2歳児クラスだと、接着剤をコットンボールにつける工程は難しいかもしれません。そのため、あらかじめ容器の中に接着剤を入れておき、コットンボールを容器に浸して接着剤をつけてもらうようにするとよいでしょう。(詳しい作り方はこちら)
③紙皿クリスマスツリー(0:28~)
用意するもの
- 紙皿
- ヒモ
- 緑色の絵の具やペン
- シール
- パンチ
- はさみ
- のり
ポイント
保育士さんは、あらかじめ紙皿を3等分してパンチで穴をあけておきましょう。
0歳児や1歳児クラスで行う場合は、シールのほかにも指スタンプやたんぽなどを使って装飾してもよいですね。子どもたちがツリーを自由に飾りつけられるよう、いろいろな種類のシールを用意しておきましょう。(詳しい作り方はこちら)
④ちぎり絵で飾る紙コップクリスマスツリー
用意するもの
- 紙コップ
- トイレットペーパーの芯
- 折り紙
- コットンボール
- 絵の具(茶色)
- のり
ポイント
0歳児や1歳児クラスではのりを使った製作に慣れていない場合が多いため、保育士さんが事前に紙コップに両面テープを貼っておくと、折り紙を貼りつける作業がスムーズでしょう。
2歳児クラスだとのりを使う製作にもチャレンジできるようになるので、でんぷんのりを使いながら取り組んでもらうとよいですね。(詳しい作り方はこちら)
⑤フェルトで作る小さなツリー(0:52~1:14)
用意するもの
- フェルト
- 毛糸
作り方
- 細長く切ったフェルトを、端を少しずつずらしながら円錐形に丸めていきます。
- 巻き終わりの余ったフェルトを中に折り込みます。
- ツリーの側面に毛糸を巻きつけてデコレーションすればできあがりです。
ポイント
巻き始めの部分を保育士さんが行えば、2歳児クラスであればチャレンジできそうです。巻くのに苦戦している子どもがいたら、手のひらで押すイメージで軽く巻くように伝えてみましょう。
フェルトの太さや長さ、巻き方によってさまざまな形のツリーができあがるので、子どもたちが自分のお気に入りのツリーを作れるようサポートしてみてくださいね。
【幼児向け】クリスマスツリーの製作
次に、3歳児・4歳児・5歳児の幼児クラスが楽しめるクリスマスツリーの製作を紹介します。
⑥壁面ツリー
用意するもの
- トイレットペーパーの芯
- 26本緑の画用紙
- 木の幹の色の毛糸
- ガムテープ
- 両面テープ
- はさみ
ポイント
トイレットペーパーを使って、壁面に飾れる迫力満点のクリスマスツリーを作ってみましょう。トイレットペーパーを貼り合わせたり画用紙で巻いたりとたくさんの工程があるため、子どもたちで作業を分担して取り組むとよいかもしれません。
オーナメントとなるプレゼントボックスや靴下、帽子などのアイテムを画用紙で用意しておけば、製作後の飾りつけも楽しめそうですね。(詳しい作り方はこちら)
⑦毛糸のツリー
用意するもの
- クリアファイル 1枚
- 毛糸
- 水
- ゴム手袋
- はさみ
- 接着剤
ポイント
接着剤の液に浸した毛糸を用いるので、必ずゴム手袋をつけて取り組みましょう。
クリアファイルの丸め方をアレンジすれば、細いものから太いものなどさまざまな形のツリーができあがります。準備する際は、子どもたちの好みにあわせて調節しておくとよいかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
⑧紙コップツリー
用意するもの
- 紙コップ 4個
- トイレットペーパーの芯 1個
- 絵の具(緑・茶色)適量
- はさみ
ポイント
紙コップを重ねるだけで簡単に作れる立体的なクリスマスツリーです。
紙コップを半分にカットしたり等間隔で切り込みを入れたりする工程は、幼児クラスの子どもにとって少し難しいかもしれません。
保育士さんは、あらかじめ切る際の目安となる線を鉛筆でかいておくとよいですね。(詳しい作り方はこちら)
⑨まつぼっくりで作るクリスマスツリー
用意するもの
- まつぼっくり 1個
- 絵の具、ペン、ラメなど
- ビーズ
- 砂(白)
- ペットボトルのキャップ 1個
- 接着剤
ポイント
ポスターカラーでまつぼっくりに色を塗れば、普通の水彩絵の具よりもきれいな仕上がりになるでしょう。アレンジとして白色や金色に塗る際も、まつぼっくりの色を隠せるので鮮やかな発色を楽しめそうです。
場所を取らないミニチュアツリーなので、できあがったら保育室の窓辺などに子どもたちの作品を飾ってみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
⑩紙皿クリスマスツリー
用意するもの
- 紙皿 1枚
- 折り紙もしくは色画用紙
- コットンボール
- トップスターのオーナメント
- フェルトペン
- はさみ
- 接着剤
- のり
ポイント
半分にカットした紙皿を丸めれば簡単にツリーの土台を作れるので、3歳児から挑戦できるでしょう。
動画のように単色の折り紙を貼るのではなく、ちぎり絵を取り入れて子どもたちに自由な発想で楽しんでもらうのもよいかもしれません。
円錐形に丸めた紙皿を赤く色づけすれば、小さなサンタの帽子にアレンジすることもできるので、いっしょに作ってみるのもよいですね。(詳しい作り方はこちら)
クリスマスツリーの製作を取り入れて、行事に親しむきっかけを作ろう
今回は、保育園で楽しめるクリスマスツリーの製作をねらいとあわせて紹介しました。クリスマスツリーの製作をするのには、活動を通して行事への理解を深めることや、クリスマスの雰囲気を味わうなどのねらいがあるようです。
壁面に飾れるものから立体的なものまでさまざまなアイデアがあるので、子どもの年齢にあわせて取り入れてみましょう。
製作の際は、ツリー単体だけでなく、オーナメントやトップスターなどの飾りもいっしょに作ると、より充実した活動になりそうですね。
今回紹介した製作アイデアを参考に、保育園を彩るクリスマスツリーを子どもたちと手作りしてみましょう。
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