児童発達支援管理責任者とは障がい児の保育や療育に関わる専門職のひとつで、「児発管(じはつかん)」という略称で呼ばれることが多いです。保育士さんの中には児童発達支援管理責任者(児発管)がどのような仕事をしていて、どのような職場で働いているのか気になる方もいるでしょう。今回は児童発達支援管理責任者(児発管)の仕事内容から働く施設、資格取得の流れなどを詳しく解説します。

maroke/stock.adobe.com
目次
児童発達支援管理責任者(児発管)とは
児童発達支援管理責任者(児発管)とは、障がい児が通う施設において、専門性を活かして子どもたちの療育を行なう職員のことです。厚生労働省の資料によると、児童発達支援管理責任者は以下の役割を担っているようです。
- 個々のサービス利用者のアセスメントや個別支援計画の作成
- 定期的な評価などの一連のサービス提供プロセス全般に関する責任
- ほかのサービス提供職員に対する指導的役割
児童発達支援管理責任者の業務は個別支援計画の作成がメインですが、保護者の相談支援に加え、ほかの指導員への助言や指導なども行ないます。
障がいを持つ子ども一人ひとりの個性や能力をよく理解するだけでなく、保護者の意思を汲み取りながら、子どもが社会でよりよく生きられるように支援するのが児童発達支援管理責任者の役割と言えるでしょう。
児童発達支援管理責任者(児発管)とサービス管理責任者との違い

siro46/stock.adobe.com
児童発達支援管理責任者に似た職種に、サービス管理責任者という仕事があります。サービス管理責任者は、障がいを持つ方の支援計画の作成を行なう職種です。
2012年3月までは対象者の年齢が限定されていませんでしたが、2012年4月に児童福祉法が改正され、子どもを専門とする児童発達支援管理責任者という仕事が新設されたのです。
これにより、児童発達支援管理責任者は18歳未満の子ども(障がい児)を対象に、サービス管理責任者は18歳以上の大人(障がい者)を支援の対象とすることになりました。
簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
児童発達支援管理責任者(児発管)の仕事内容

taka/stock.adobe.com
児童発達支援管理責任者が担当する主な仕事内容を確認しておきましょう。
アセスメント・モニタリングの実施
アセスメントもモニタリングも、子どもたちに合った支援計画を作成する上で重要な工程です。
アセスメントとは、障がい児の情報を集めて分析し、自立した日常生活を営むために必要な課題を把握することです。具体的には、家庭や保育所、学校などでの様子、医療歴などの情報を集めて現状をしっかりと確認することなどです。
一方、モニタリングとは、支援計画に基づいて決められたサービスが提供できているかどうか、また、その実際の効果などを、利用者と提供者の双方で確認することです。
子どもにとって最適な療育の実施に際して、見直しの必要性を判断するために行なわれています。おおむね6カ月に1回以上実施することとされていますが、子どもの状態や家庭の状況に変化があった場合には、適宜行なう必要があるようです。
個別支援計画の作成
子どもによって伸ばすべき能力や適切な指導方法はさまざまです。そのため、学習能力を伸ばすための学習、人とのコミュニケーションに慣れる練習、集団内でのルールの理解など、あらゆる手段の中から適切な方法を見つけて個別支援計画を作成します。
子ども一人ひとりの能力や発達段階を理解し、保護者の希望や思いも汲み取りつつ個別プランを作成していくため、まさに専門性を活かしている仕事と言えるでしょう。
保護者への相談支援
児童発達支援施設を利用する保護者の中には、子どもの障がいへの不安や日々の子どもとの関わり方に戸惑っている方もいるかもしれません。
そういった保護者の悩みに寄り添い適切なアドバイスをすることも、児童発達支援管理責任者の大切な仕事となります。
ほかの指導員への指導や療育
個別支援計画の作成や保護者への相談支援といった専門的な仕事のほかにも、実際の療育のための訓練や指導に入ることもあります。
現場で個別支援計画に基づいた指導や療育が行なわれているかを確認し、必要に応じてほかの指導員に助言や指導をします。
事務作業・雑務
児童発達支援管理責任者は施設内の事務作業も担当します。たとえば、支援計画の書類作成、指導に必要な教材や職員の手配などが主な業務です。
また、送迎などを実施している施設ではドライバーとして車の運転することもあるようです。
児童発達支援管理責任者(児発管)が働く施設

J_News_photo/stock.adobe.com
ここでは、児童発達支援管理責任者が働く施設について確認しておきましょう。大きく分けて「障がい児入所支援施設」と「障がい児通所支援施設」の2つがあります。
障がい児入所支援施設
障がい児入所支援施設とは、利用者がその施設に入所し、児童発達支援管理責任者の支援を受けながら生活する施設のことです。
この施設は、医療提供の有無によって「福祉型」と「医療型」の2つのタイプに分かれています。タイプは違っても、どちらも身体・知的・精神障がいを持つ子どもを対象としており、障がいへの対応だけでなく自立支援も充実させているのが特徴です。
福祉型障がい児入所施設では、保護や日常生活の指導、知識や技能の付与などが主に提供されます。一方、医療型の施設では、医療の提供もあわせて行なわれるのが一般的です。
障がい児通所支援施設
障がい児通所支援施設とは、利用者が通園して児童発達支援管理責任者の支援を受ける施設のことです。障がい児通所支援施設に該当するのは、以下のような施設があります。
- 児童発達支援センター
- 児童発達支援事業所(デイサービス)
- 放課後等デイサービス
児童発達支援センターは、事業所よりも大型の施設で地域全体の未就学児の子どもを対象としています。地域にある事業所や園などへ助言やサポートなども担当するのが特徴です。
児童発達支援事業所(デイサービス)は、児童発達支援センターよりも規模の小さい施設です。未就学児の子どもを対象としており、利用する子どもとその家族への支援を行ないます。
そして、放課後等デイサービスは18歳までの小学生以上の子どもを対象とする施設です。放課後や長期休みなどで利用できます。
これらの施設ではいずれも、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与や集団生活への適応訓練などのサービスを提供しています。
児発管の求人を紹介してもらう
読んでおきたいおすすめ記事
保育士資格やスキルを活かしてデスクワークがしたい!仕事の種類やメリット
保育士さんは、デスクワークで働くことができるのでしょうか。保育士資格やこれまでのスキルを活かせるような職場があるのかも気になりますよね。今回は、保育士さんが働けるデスクワークの仕事にはどのようなところ...
乳児院で働くには?必要な資格や仕事の魅力、給料などを徹底解説
乳児院で働くには、必要な資格や仕事内容、給料などを把握することが大切です。1日の流れや求人の探し方などを知り、転職活動の参考にしてみてくださいね。今回は、乳児院について徹底解説します。乳児院の仕事の魅...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
子どもと赤ちゃんに関わる仕事31選!必要な資格や保育士以外の異業種、子ども関係の仕事の魅力
子どもや赤ちゃんと関わる仕事というと保育士や幼稚園の先生を思い浮かべますが、子どもに関係する仕事は意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選をご紹介します。職種によって対応する子...
企業内保育所とはどんな施設?保育士として働くメリットや仕事内容、転職先の選び方
企業内や企業に併設された企業内保育所とは、どんな保育所なのでしょうか。仕事内容などを知りたい保育士さんは多いようです、今回は、少人数制でアットホームな環境で保育ができる施設が多い企業内保育所について、...
保育士が保育に集中できる職場「託児所」の特徴や仕事内容とは?
託児所とは子どもを預かる施設を指しますが、保育園や国の一時保育とどのような点が違うのでしょうか。託児所は夜間保育や短時間の預かりなどの保護者の多様なニーズに対して柔軟に応えられるため、需要の増加が予想...
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
病院内保育とは?働くメリットや1日のスケジュール、一般的な保育施設との違いについて紹介!
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
フリーランス保育士として自分らしく働くには。働き方、収入、仕事内容からメリットまで解説
保育園から独立して働くフリーランス保育士。具体的な仕事内容や働き方、給料などが気になりますよね。今回は、特定の保育施設に勤めずに働く「フリーランス保育士」についてくわしく紹介します。あわせて、フリーラ...
保育園の調理補助に向いてる人の特徴とは?仕事内容ややりがい・大変なこと
保育園で働く調理補助にはどのような人が向いてるのでしょうか。子どもや料理が好きなど、求められる素質を押さえて自己PRなどに活かしましょう。また、働くうえでのやりがいや大変なことなども知って、仕事への理...
子どもと関わる看護師の仕事10選!保育園など病院以外で働く場所も紹介
子どもに関わる仕事がしたいと就職・転職先を探す看護師さんはいませんか?「小児科の経験を活かして保育園に転職した」「看護師の資格を活用してベビーシッターをしている」など保育現場で活躍している方はたくさん...
保育士から転職!おすすめの異業種22選≪あなたの資格・経験を活かせる次の仕事とは?≫
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
【保育士の意外な職場10選】こんなにあった!保育園以外の活躍できる場所
保育士の経験やスキルが、実は意外な職場で活かすことができるのを知っていますか?転職を検討しつつも、子どもとかかわりたい、資格や経験を活かしたいと考えている人は多くいるでしょう。保育園や幼稚園以外で保育...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育士資格を持っていたら、保育園で保育士として働くのが当たり前だと思っていませんか? 実は現役の保育士さんの転職先としては、保育園や幼稚園などの保育現場以外にも一般企業や福祉施設、ベビーシッターなど、...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるには?実務経験や要件など
保育士の実務経験を活用して目指すことができる「児童発達支援管理責任者(児発管)」は、多くの障がい児施設で人材不足の状況が続いています。今回は保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるための方法を徹...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
【2024年最新】保育士の給料は上がる?いつから?9000円賃上げの処遇改善によって数万円の加算も期待
保育士の給料が上がる国の施策として、2022年2月からの「保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業(保育士の処遇改善Ⅲ)」で、2年にわたり月9000円の賃上げが行なわれました。また勤続年数などで加算さ...
私って保育士に向いていないかも。そう感じる人の7つの特徴や性格、自信を取り戻す方法
せっかく保育士になったのに「この仕事に向いていないのでは?」と不安を抱いてしまう方は多いようです。子どもにイライラしたり、同僚や保護者と上手くコミュニケーションが取れなかったりすると、仕事に自信が持て...
ベビーシッターとして登録するなら「キズナシッター」を選びたい理由トップ5
ベビーシッターとしてマッチングサービスに登録する際に、サイト選びに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。収入や働き方の安定性、サービスごとの特徴や魅力も気になりますよね。本記事ではそんななか「キズナ...
子育て支援センターとは?保育士の役割や必要な資格をわかりやすく解説!
子育て支援センターとは、育児中の保護者と子どもをサポートする地域交流の場です。保育士経験者は資格を活かして働けるため、転職を考える方も多いよう。また、子育て経験を活かして相談員として勤務したい方もいる...
ベビーシッターになるには?資格や仕事内容、向いている人の特徴
ベビーシッターになるにはどうすればいいのでしょうか?まずは必要な資格やスキルをチェックしましょう。ベビーシッターは働く時間や場所を柔軟に調整できる場合が多く、副業としても人気です!初めてでも安心してベ...
【2024年最新版】子育て支援員とは?資格の取り方・研修、やりがいや仕事内容について解説
保育の仕事に興味がある方のなかには、子育て支援員とはどんな資格?と気になっている方がいるかもしれません。2023年に新設されたこども家庭庁が、放課後児童クラブ(学童保育)の人材確保に取り組んでいるなか...
保育士の転職の時期はいつが最適?後悔しないタイミング&スケジュールの立て方
保育士の転職の最適な時期とはいつなのでしょうか?スムーズに内定を獲得できるよう、いつから動き始めればよいのかなど、転職活動における適切なタイミングを知っておきましょう。今回は、保育士さんの転職に最適な...
【2024年版】幼稚園教諭免許の更新をしていない!期限切れや休眠状態の対応、窓口などを紹介
所有する幼稚園教諭免許が期限切れになった場合の手続きの方法を知りたい方もいるでしょう。更新制の廃止も話題となりましたが、更新していない方は今後の対応方法をくわしく把握しておくことが大切です。今回は、幼...
【2024年最新】調理師の給料、年収はどれくらい?仕事内容や求人、志望動機なども徹底解説
保育園の調理師は、子どもたちが毎日口にする給食やおやつを作る仕事です。成長する子どもの身体づくりを助ける存在として、やりがいをもって働けるかもしれません。しかし、年収はどれくらいなのでしょうか?今回は...
インターナショナルスクールに就職したい保育士さん必見!給料や仕事内容、有利な資格とは
保育士さんが活躍できる場所のひとつとしてインターナショナルスクールがあります。転職を検討するなかで、英語力は必須なのか、どんな資格が必要なのかなどが気になるかもしれません。今回は、インターナショナルス...
児童館職員になるには?必要な資格や仕事内容、給料
児童館は、地域の子どもたちへの健全な遊び場の提供や子育て家庭の育児相談などを行なう重要な施設です。そんな児童館の職員になるにはどのような資格が必要なのかを解説します。また、児童館の先生の仕事内容や20...
病児保育とはどのような仕事?主な仕事内容や給与事情、働くメリットも解説
病児保育とは、保護者の代わりに病気の子どもを預かる保育サービスのことを言います。一般的に、風邪による発熱などで保育施設や学校に通えない子どもを持つ保護者が利用します。今回は、そんな病児保育の概要を詳し...
保育士の給料・年収は?安いのはなぜ⁉年齢・地域別・パートの平均年収、給与UP術
「給料が安い」「上がらない」といわれる保育士の給料はいくらくらいなのでしょうか。子どものお世話や保護者対応など多くの仕事をこなす中で給与が低いと不満が募りますよね。今回は保育士の月給や平均年収を徹底解...
保育園事務は何がきつい?仕事内容や給料、業務で楽しいことについても紹介
子どもたちが通園する保育園で事務として働く場合の仕事内容とはどのようなものが挙げられるのでしょうか。中には、仕事に就いてから「きつい」「つらい」と感じることもあるかもしれません。今回は、保育園事務の仕...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
児童発達支援管理責任者(児発管)になるには?資格取得までの流れを確認

ELUTAS/stock.adobe.com
児童発達支援管理責任者になるには、一定期間の実務経験と3つの研修を修了する必要があります。資格取得までの流れを確認しておきましょう。
STEP1:実務要件を満たす
実務経験は3つの要件に分かれており、要件によって以下のように経験年数が異なるのが特徴です。
相談支援業務経験が5年以上
相談支援業務とは、福祉や医療、介護、教育などの分野で、障がいに関する相談支援や自立に関する相談支援などに応じて、利用者への助言や指導を行なう仕事のことです。
児童相談所や福祉事務所、高齢者福祉施設、障がい者入所施設入所者の相談を受ける業務や特別支援学校の進路相談担当などが挙げられます。これらの業務を経験した年数が5年以上必要です。
ただし、5年の実務経験のうち、高齢者福祉施設または医療機関以外での経験が3年以上必要になるので注意しましょう。
直接支援業務経験が8年以上
直接支援業務とは、福祉・医療・介護・教育などの分野で、施設での介助や介護、保育や指導を通して、利用者の日常生活を手伝う仕事のことです。
介護老人保健施設でヘルパーとして働いていたり、障がい者を雇用している会社の雇用支援業務、特別支援学校の職業教育担当をしていたりすることなどが挙げられます。これらの業務を経験した年数が8年以上必要です。
また、相談支援業務と同様に、高齢者福祉施設や医療機関等以外での実務経験が3年以上必要となります。
国家資格取得者による相談支援もしくは直接支援の業務経験が5年以上
国家資格を取得しており、相談支援業務や直接支援業務に従事している場合、必要な実務経験の期間が短縮されます。
たとえば、保育士資格や児童指導員任用資格などを持ち、直接支援業務に従事している場合は、5年以上の経験があれば要件を満たしていることになります。
また、医師や看護師、保健師などの資格を持ち、相談・直接支援業務に従事している場合は、3年という期間で資格要件を満たせます。また、これも同様に医療機関や高齢者福祉施設以外での経験が3年以上必要です。
詳しい経験年数や職種・資格に関しては、都道府県や自治体などが定める要件によって異なることもあるので、自身の住む地域の資格要件をチェックするようにしましょう。
STEP2:基礎研修を受ける
STEP1で実務経験を満たした方は、基礎研修を受ける必要があります。かつて、基礎研修を受けるには児童発達支援管理責任者の実務要件を完全に満たさなければなりませんでした。
しかし、2019年に行なわれた法令改正によって、実務要件を満たす2年前から基礎研修の受講が可能となったのです。これにより、相談支援業務は3年以上、直接支援業務は6年以上、国家資格取得者は1年以上の実務経験があれば受講できるようになりました。
STEP3:基礎研修後にOJT研修を受ける
基礎研修の終了後は、原則2年間のOJT研修を受けなければなりません。OJTとは「On the Job Training」の略で、職場の上司や先輩が実際の業務を通じて、部下や後輩に指導してスキルや知識を身につける教育法のことです。このOJT研修では、児童発達支援管理責任者としての業務を行ないます。
なお、すでに児童発達支援管理責任者が配置されている事業所でのOJT研修の場合、2人目の児童発達支援責任者として配置してもらうことが可能です。つまり、OJTによる実務経験が2年を満たない場合でも、個別の支援計画の原案を作成することができます。
STEP4:実践研修を受ける
2年間のOJT研修を修了したあとは、「サービス管理責任者等実践研修」を受講しなければなりません。
受講時間は14.5時間で、受講を終えると正式に児童発達支援管理責任者として働けるようになります。
児童発達支援管理責任者(児発管)になるには何年かかるの?

kimi/stock.adobe.com
児童発達支援管理責任者になるためには、実務経験を満たすことと研修を修了することが絶対条件です。
実務経験が少なくとも5年以上必要であり、さらに3つの研修を受けなければなりません。そのため、最低でも5年以上はかかることを理解しておきましょう。
また、実務経験には年間180日以上の勤務が必要な上、基礎研修と実践研修については定員に上限があります。
希望したタイミングで受講できるとは限らないので、6年以上もしくはそれ以上の年数がかかることを把握しておくようにしましょう。
児童発達支援管理責任者(児発管)のやりがい

yamasan/stock.adobe.com
児童発達支援管理責任者として働く場合、どのようなやりがいがあるのでしょうか。
一人ひとりに寄り添った支援ができる
大規模な保育施設などで働いていると、子ども一人ひとりと密接に関われる時間が少なくなってしまうこともあるかもしれません。
一方で、児童発達支援管理責任者は、児童発達支援施設などにおいて子どもたちに最適な個別支援計画を作成することが主な仕事内容です。
子どもが抱える問題に向き合い自立をするサポートを行なう中で、障がいを持つ子どもとより近い距離で深く関わり合えるため、一人ひとりに寄り添った支援ができるでしょう。
専門性を活かして働ける
児童発達支援管理責任者は、経験の中で得た障がいや児童、福祉などについての知識を活かし、個別支援計画の作成や療育をすることができます。
また、保護者の相談にも専門的な観点から対応できるため、子どもと保護者との関わりにおいて、専門性を活かして働けることがやりがいにつながるでしょう。
児童発達支援施設を紹介してもらう
以下の記事では、児童発達支援管理責任者の給料や平均年収について解説していますので詳しく知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
保育士の経験を活かして児童発達支援管理責任者(児発管)を目指そう
資格を取得するまでにある程度時間のかかる児童発達支援管理責任者。しかし、保育士として働いた経験が直接支援業務の実務経験とみなされるため、3年以上保育士として勤務した経験がある保育士さんでも挑戦しやすい仕事でしょう。
保育士バンク!では、児童発達支援管理責任者の求人を多数掲載しており、児童発達支援施設や放課後等デイサービスなどさまざまな施設の求人情報を取り扱っています。
もし児童発達支援管理責任者という仕事に興味を持っている方がいらっしゃいましたら、保育士バンク!までお気軽にお問い合わせください。
保育士バンク!に相談する
出典:障害児支援(通所・入所共通)に係る報酬・基準について≪論点等≫/厚生労働省
出典:相談支援専門員及びサービス管理責任者等の研修制度の見直しについて/厚生労働省
保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!