保育士さんが活躍できる場所のひとつとしてインターナショナルスクールがあります。転職を検討するなかで、英語力は必須なのか、どんな資格が必要なのかなどが気になるかもしれません。今回は、インターナショナルスクールとはどのような施設なのか、また保育士さんの仕事内容や収入、働くうえでのやりがいなどをまとめました。
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目次
保育士が働ける場所「インターナショナルスクール」とは?
保育士さんが英語力を活かして働けるインターナショナルスクール。
日常的に英語を使って保育を行うのが特徴ですが、具体的にどのような施設なのでしょうか。
施設の概要
インターナショナルスクールとは、日本に住む外国人の子どもや、外国で生まれ育った日本人の子どもなど、海外で育った子どもたちのための教育・保育の場です。
ほとんどが認可外保育施設という位置づけになり、近年ではバイリンガルに育てたいといった親の意向で、日本生まれの子どもが通うケースも増えているといわれています。
職員は全員がネイティブの施設もあれば、英語を話せるバイリンガルの日本人の先生がいたり、保育を専門に行う保育士さんがいたりと、スクールによってさまざまなようです。
スクール内の公用語が英語となっている施設が多いですが、英語を教えるのではなく、園で過ごすなかで自然に英語を身につけてもらうといった目的を持つスクールが多いでしょう。
また、東京や大阪、福岡などの都心でもインター充実を推進しているようです。今後、ますます需要が増えていきそうですね。
出典:令和3年度「日本及び主要国におけるインター ナショナルスクールに関する調査」/金融庁
プリスクールとの違い
プリスクールと間違えられることが多いインターナショナルスクールですが、以下のような違いがあります。
インターナショナルスクール | プリスクール |
---|---|
海外で育った子どもに対して、英語で保育や教育を行う | 日本で育った子どもに対して、英語の習得を目的とした保育を行う |
ただし近年は、英語の習得を目的する園であってもインターナショナルスクールと名乗るなど、両者の違いはほぼなくなってきているようです。
そのため、求人を探す際は施設の名称だけで判断せず、具体的な保育内容をしっかりチェックするとよいですね。
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インターナショナルスクールで働く保育士:就職に有利な資格・スキル
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インターナショナルスクールには、どのような人が働いているのでしょうか。
「英語は必ず出来なきゃだめ?」「保育士じゃなくてもいいの?」など疑問もたくさんあるかもしれません。
就職するうえで有利な資格やスキルを紹介します。
英語力
インターナショナルスクールの保育士さんに求められる英語力は施設によってさまざま。
日常会話が問題なくできるレベルの英語力を必須としているスクールもあれば、英語力不問の求人も多数あります。
しかし、子どもや保護者、職員とのコミュニケーションを考えると、ある程度の英語力がある方が選考で有利かもしれません。
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英語教員免許
応募条件として英語の資格や検定などのスキルを求められることはあまり多くはありません。
しかし、園内では一切の日本語を禁止しているところもあり、英語教員免許などがあると有利な場合もあるでしょう。
保育士資格
子どもの成長をサポートする施設である以上、保育士資格や幼稚園教諭免許を持っていることが求められます。
そのため、スクールによっては英語力を証明できる資格などを持っていない場合でも心配する必要はないかもしれません。
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【インターナショナルスクールの保育士】仕事内容とやりがい
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インターナショナルスクールで働く保育士さんのやりがいについて見ていきましょう。
仕事内容
インターナショナルスクールで働く保育士さんの仕事内容は、一般的な保育園で働く保育士さんと大きく変わらないようです。
<仕事内容>
また、子どもといっしょに遊んだり、着替えやトイレなどの生活面をサポートしたりといった子どもとのかかわりも同じと言えます。
一般的な保育園で働く保育士さんとの違いは、外国人講師と話し合って保育内容を決めたり、子どもたちと英語で話したり、保護者対応を英語で行ったりと、日頃から英語や外国語が身近にあることです。
ただし、子どもたちが日本語で話す力も養えるよう、日本語や伝統文化を学ぶクラスを実施するスクールもあるようです。
そういった場合は、日本語を使って活動することもあるかもしれません。
やりがい
英語のスキルを活かせる
1日中英語を使って保育を行うインターナショナルスクールでは、保育士さん自身の英語スキルを活かして仕事をすることができます。
また、日本語と英語が混ざってしまう子どもや、英語を話せない日本人の保護者など、ネイティブ講師だけでは対応しづらい場面でも活躍できるため、語学力を活かして働くことができるのはやりがいにつながりそうですね。
日本の保育園とは異なるアプローチを学べる
海外で育った子どもが通うインターナショナルスクールでは、日本の一般的な保育園とは異なるカリキュラムや保育方針を掲げていることが多いでしょう。
また、グローバル社会へ羽ばたく子どもたちのために、創造性や主体性の向上に力を入れたレッスンを行う保育園もあるようです。
ネイティブの講師と相談しながら保育ができるため、海外の保育を学べる 環境にやりがいを感じられそうですね。
子どもたちに多様な価値観を伝えられる
外国生まれの子どもや、海外で生活していた日本人の子どもなど、さまざまなバックグラウンドを持つ子どもが通うインターナショナルスクールでは、保育をするなかでも多様な価値観にふれられるでしょう。
多種多様な背景を持つ子どものために必要なかかわりやサポートを考えることも、保育士としてのやりがいと言えそうです。
また、ハロウィンやイースターといった海外の行事に加え、茶道・舞踊など日本の伝統文化にふれる機会を作る園も多く、子どもたちとともにさまざまな体験をできるのも魅力のひとつでしょう。
このように、日本の保育園では珍しい特色を備えたインターナショナルスクールでは、保育士としての成長につながる機会も多いかもしれませんね。
キャリアアップになる可能性もある
スクールごとに異なりますが、働きながら英語力を伸ばしたり保育の経験を積んだりすることもできるでしょう。ご自身の頑張り次第で、主任や園長に昇進することも期待できるかもしれません。
【インターナショナルスクールの保育士】毎月の給料や年間の収入
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続いて、インターナショナルスクールで働く保育士さんの給料事情を見ていきましょう。
正社員
インターナショナルスクールで働く保育士さんの給料は、正社員で月給20万円程度が相場のようです。
なかには25万円~30万円程度もらえるスクールもあるなど、施設や地域によって給料の金額は異なるでしょう。
パートやアルバイト
パートやアルバイト保育士の場合、時給1000円以上が相場のよう。
なかには勤務する時間帯によって時給がアップする園もあるので、早番や遅番のみなど限定して働きたい方はそういったスクールを探してみるとよいかもしれません。
年収
インターナショナルスクールで働く保育士さんの年収例としては、入社1年目から年収300万円、5年目には400万円を目指せる保育園もあるなど、一般的な保育士さんよりも昇給の幅は大きいかもしれません。
また、産休・育休後の復帰率が100%のインターナショナルスクールもあるので、ライフステージが変わっても働きやすい環境が整っている施設を探してみるとよいですね。
より好条件の求人を探したい場合、転職エージェントを利用するとよいでしょう。
初めてのインターナショナルスクールでの就職活動の場合、働き方や保育の様子など具体的な話を確認しながら進められるとよいですね。
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保育士はインターナショナルスクールの保育園で働くこともできる!
今回は、インターナショナルスクールで働く保育士さんの仕事内容や給料事情などを紹介しました。
インターナショナルスクールで働くと、英語スキルを身につけられるだけでなく、子どもたちに多様な価値観を伝えられたり、自身の成長につながったりするといったやりがいを感じられるでしょう。
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