「駅チカの職場です」「駅徒歩5分」などと表記された求人に興味を持つ保育士さんもいるでしょう。日々の業務が忙しく、早番や遅番もある保育士さんにとって、できるだけ通勤の負担は減らしたいもの。このコラムでは、こうした駅チカの保育園の特徴や働く上でのメリットや注意点を解説していきます。
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保育士にうれしい!駅チカの職場とは
保育士さんにとっての駅チカの職場とは、鉄道の駅周辺に立地する、アクセスが便利な保育園です。
求人に「駅徒歩5分以内」「駅チカ」などと記述があることも多く、電車や地下鉄などの公共交通機関を利用して通勤する方にとっては便利な職場と言えるでしょう。
駅チカの保育園は、主に保育需要が高い都市部に多く設置されているようです。
そのため施設形態としては、2歳児までの子どもを預かる「小規模保育」や、自社の従業員の子どもを預かる「事業所内保育」など比較的小さな保育施設に多い傾向があります。
さらに、東京都では「認証保育所」制度を設け、認可園の設置基準には満たないものの、都市のニーズに沿った保育を提供する無認可の保育園を支援しており、保護者の需要に合わせて運営していることが伺えます。
こうした認証保育所には、駅ビルや複合施設の一角を利用した保育室など、駅チカに立地する保育園も多いようです。
駅チカの保育園の特徴
保育士さんが働ける駅チカの職場には、どのような特徴があるのでしょうか。くわしく見ていきましょう。
運営形態や特色がさまざまある
現代の保育ニーズに応える駅チカの保育園は、運営形態や保育の特色も多種多様です。
例えば、事業所内保育では、昼休みに保護者が子どもと一緒にご飯を食べたり、保育士さんも自社の従業員と同じく高い給与をもらえたりと企業ならではの特徴があります。
また、駅チカにある認証保育所では、認可園では行っていない独自の保育方針や活動を実施する園もあるようです。
このように、時代のニーズに合わせた特徴的な保育を行っているケースが多いのかもしれません。
園庭がない代わりに工夫して運営している
駅チカの職場は地価が高く、設置基準以上の潤沢な面積確保ができないため、園庭がない保育園も多いようです。
そのため、子どもたちが戸外でしっかりと身体を動かして遊べるよう、近隣の公園へ徒歩で散歩へ行くなど、園外保育の時間を設けていることが一般的です。
また、園庭のスペースを施設設計で補う園もあり、屋上やテラスに人工芝を敷いて園庭として活用するなど園ごとに工夫して運営していることがわかります。
駅前の雰囲気が表れる
駅前の雰囲気によって、保育の内容や施設の雰囲気に大きく影響を受けるのが駅チカの職場の特徴です。
例えば駅の近くでも、下町の雰囲気あふれる商店街のそばで、地域の方と交流しながら長く運営してきた園であれば、見守られているような安心感のなかで保育できるでしょう。
また、地方都市の駅周辺であれば、徒歩で行けるほどの近隣に大きな公園や緑地があるなど、のびのびとした雰囲気を感じられそうです。
駅チカの職場を選ぶときには、駅周辺の環境や雰囲気もよく見ておくとよいかもしれませんね。
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保育士が駅チカの職場で働くメリットと注意点
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最後に、保育士さんが駅チカの職場で働くときに知っておきたいメリットと注意点をまとめました。
駅チカの職場で働くメリット
通勤に便利!
駅徒歩5分など、駅チカの職場はやはり通勤に便利という魅力があります。
電車通勤では、車での移動とは違って、移動時間に読書や勉強をしたり、座って仮眠を取ったりと時間を有効に使うことができます。
日々保育の準備や書類作成など忙しく働く保育士さんにとって、通勤にかかる労力を減らすことができるのは大きなメリットになるでしょう。
駅前は人通り・街灯が多い
特に徒歩で通勤する保育士さんは遅い時間に仕事が終わった場合、帰りの夜道が暗く、不安に感じる方も多いでしょう。
駅チカの職場であれば、通勤路に街灯があり、人通りも多いというメリットがあります。
特に都市部の駅前は人通りが多く、お店や街灯の光があるため、夜でも比較的明るい状態のなか帰ることができます。
職場から駅までの道のりも短いため、シフトの関係で帰りが遅くなることの多い保育士さんも、安心して通勤できますね。
独自の保育を実施する園が多い
先述したように、運営形態にもさまざまな特徴のある駅チカの職場では、独自の保育を実施している園が多いのも特徴です。
保育士バンク!で募集している求人からも、以下のような事例が挙げられます。(※2021年4月現在)
- 園庭がない保育園…近隣の公園に出かけることで、交通ルールや他の利用者に配慮した振る舞いを教えられる
- ビルの一室にある小規模保育や事業所内保育…少人数でアットホームな雰囲気の保育ができる
- 駅前の保育園…行事に地域の高齢者を招く、近隣住民の方々も立ち寄るフリーマーケットを開催するなど地域との密着を楽しめる
こうした独自の特色がある職場で働くことで、新たな手法を学び、保育観を深めるよい機会になるかもしれませんね。
駅チカの職場で働くときの注意点
保育士さんが駅チカの職場を選ぶときの注意点をまとめました。
防災・防犯など安全対策が必須
駅ビルの高層階や、通路の狭い小規模な施設で運営している保育園では、被災したときの避難経路の確保や防災対策にいっそう力を入れる必要がありそうです。
また、不特定多数の人が行き交う駅チカの保育園では、不審者を想定した訓練も大切になるでしょう。
駅チカの保育園ならではの危険を予測して、子どもの安全を守るための対策が求められることを念頭に入れておいてくださいね。
戸外遊びの機会が少なくなる
地価が高いことから園庭がないことの多い駅チカの保育園では、戸外遊びをする機会が少なくなることが予想されます。
そのため、保育士さんたちはお散歩の機会を積極的に設けたり、室内でも十分身体を動かせる活動を考えたりと柔軟な保育をすることが求められそうです。
駅チカの保育園でも、徒歩で行ける範囲に公園があったり、広々遊べる屋上を確保していたりと、子どもが遊べる環境のある職場を選ぶことがポイントとなるでしょう。
職員数が少ないと休みを取りづらい可能性も
都市部の認証保育所や企業内保育など、比較的小規模な施設が多い駅前の保育園は、職員の人数も少ない職場が多いようです。
そうした職場では、職員が休むとすぐに人手が足りなくなってしまうため、休みが取りづらいと感じてしまうかもしれません。
そのため、余裕ある職員配置をしていたり、フリーで動ける職員がいたりなど、急な休みにも柔軟に対応できる職場を見つけられるとよいですね。
駅チカの保育園の特徴を知って職場選びに活かそう
今回は、駅チカの職場の特徴や、働くときのメリット・注意点を紹介しました。
通勤に便利な駅チカの保育園は、ビル内や駅の構内に設置されることが多く、形態としては小規模保育施設や認証保育所などがあるようです。
そうした園では、保護者のニーズに合わせて独自の特徴ある保育方針を取り入れたり、戸外遊びができるよう公園に散歩に行ったりなど工夫して運営していることが多いでしょう。
通勤時間を短縮して、プライベートを充実できる駅チカの保育園。職場選びの参考にしてみてくださいね。
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