転職する際に、「余裕をもって転職したい」、「スムーズな入職ができる職場を探している」という保育士さんは多いのではないでしょうか?そんな保育士さんにおすすめなのが「4月スタート」の保育園求人です。保育園の年度が切り替わる4月は、一年で最も人が入れ替わる時期。
このコラムでは4月入職での転職を進める方法やそうした求人の特徴、働く上でのメリットを詳しく解説していきます。
「4月スタート」の保育園とは?
「4月スタート」の園とは4月から働く保育士さんを募集している保育園のことです。その年度末までに、現職の保育士さんの退職・離職が決まっていて、人数が不足することが織り込み済みの求人のため、余裕をもって求人を出している園が多いようです。
こうした求人の中には、新規園開設のための保育士募集をしている園もあります。新規園では施設自体だけでなく園の雰囲気も自分たちで作り出していくような雰囲気があるのが特徴です。
4月という年度初めに入職できるということは、職場の人間関係も新しく、子どもとの関係も築きやすいなど、区切りのいいスタートとなるでしょう。
4月スタートを目指して~転職の流れ~
転職を考える際に大事なのが、余裕をもった計画を立ててそれを実行に移すこと。ですが初めて転職をする保育士さんにとっては、その流れは想像しにくいかもしれません。そこで、ここでは、転職に向けた流れをスケジュール形式でご紹介します。
9~12月 求人探し・園の見学
夏が終わる頃に、転職活動をスタートしましょう。まずは、情報収集からです。新規園の場合は余裕をもって半年前ほどから求人を出しているので、9月には求人が掲載されます。既存園に関しても、退職者や離職者の状況、人員の状況を見て、秋ごろから求人を出し始めます。
求人情報サイトなどの求人募集をチェックしましょう。こうした情報サイトを使うと、給与や勤務地の条件を絞って検索できるため効率よく求人を探すことができます。
気になる園が見つかったら、実際に園見学に行ってみましょう。パソコンやスマートフォンの画面越しには伝わらない保育の雰囲気や園の施設、周囲の環境など自分の目で見て確認することはとても重要です。
この園で働きたい、と思う園があった場合には求人にエントリーしましょう。
9~2月 面接・内定
面接は早ければ9月に実施する園もありますが、前年中に済ませ、年明け2月ごろにはほぼ終えているが多いようです。複数園を運営する法人の場合だと、本社と実際に勤務する園での2回面接があることも。
自身の履歴書、職務経歴書に記入漏れがないように書き、面接で聞かれそうな質問を予想して自分なりの回答をしっかり準備しておくことが大切です。面接から1週間程度で内定か選考見送りか連絡が来るでしょう。
新卒の就職の際には一園のみの募集が多い単願応募の制度が保育業界では一般的ですが、複数園にエントリーすることはマイナスにはなりません。転職を確実にするためにも複数園に応募することをおすすめします。
3月 引継ぎ
転職が決まったら、上司に退職の意向を伝えましょう。トラブルを少なくするためにも、内定が決まったらできるだけ早めに年度末に退職するという連絡を。園側も保育士が抜ける分の人員を募集する必要がありますし、引継ぎもする必要があるからです。最低でも一か月前には退職の意向を伝えましょう。
引継ぎでは現在担当している子どもに関して、気になることや注意してほしいポイントを引き継ぐ保育士に伝えます。保護者へも事前に退職することを伝えておくと、保護者と後任の保育士との連絡もスムーズにいくでしょう。
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4月スタートの園で働くメリット
以上、4月に新園で働き始める流れがわかったと思います。では、4月スタートを目指して転職する場合はどんなメリットがあるのでしょうか?
就活の流れに合わせた求人が多い!
4月スタートの求人は、保育士求人の中でも、転職・就職の多くの割合を占めています。やはり4月スタートは区切りもよく、その時期の転職を求める園や保育士さんも多いことから求人数が一年で最も多くなります。求人数が多いということは、文字通り働く園の選択肢が増えるということ。そのため、自身の希望に合った園を見つけやすいといえるでしょう。
新規園・オープニング求人が多い
4月スタートの求人の中でも一定数を占めるのが、新規園・オープニング求人です。こうした求人は園舎などの施設が新しく、きれいな環境で働くことができるだけでなく、園で働く同僚も同じ時期からスタートになるため、人間関係も固定されていません。心機一転、人間関係でも同僚との関係を築くことができます。4月スタート求人はこうした新規園での求人が多いというメリットがあります。
区切りのいいスタートを切ろう!
区切りのいいスタートが切れるのも4月入職の求人の特徴です。年度が始まってしまうと、職場にすぐに慣れることが求められたり、子どもたちの名前も覚えづらいなど、どうしてもバタバタしてしまうもの。子どもの顔ぶれも変わったり、同時に入職する同僚がいたりなど、さまざまな面で区切りのいいのが4月。4月の転職で区切りのいいスタートを切りましょう!
スムーズな転職ができるのも4月スタート
現在働いている園側にも受け入れられやすいのが4月の転職です。年度途中に退職・転職となると「今抜けられちゃうと困る」という理由で上司や同僚とのトラブルにもなりがち。年度末には園側も人員が減るという見込みの下で求人をかける場合が多いです。
そのため、退職する意向を、十分な余裕をもって連絡すればトラブルになることなくスムーズに転職でき、4月からの新しいスタートを切ることができるでしょう。
転職の内定が早いところも
早め早めの人材確保を心がけている園では、内定を出すのも早くなります。4月スタートの求人には、特にこの傾向があります。もし、こうした園から内定をもらうことができたら転職に向かうまでの時間をより計画的に利用できます。例えば、転職することは確実になりますから、ほかにも条件のいい求人がないか吟味することができます。
また、有給休暇も退職してからでは利用できませんから、未消化の分を定期的に使ったり、まとめて使うこともできます。内定が早く決まることによって、転職までの期間を有意義に過ごすことができるでしょう。
4月スタートの転職で心機一転
特に、初めての転職を考えている保育士さんにとってオススメなのが4月スタートの求人です。区切りのいい時期からスタートできるのは働く側にとってメリットが多くあります。
転職を決めてからの期間を気持ちよく過ごしたいもの。転職の多い年度末・年度初めの転職であれば、職場でのトラブルも起きにくく、スムーズに転職することができますよ。
4月スタートの転職で、心機一転新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。