「複数園あり」と記載されている保育士求人を見たことがある方もいるかもしれません。具体的にどういった意味を表しているのかや魅力を知ることができれば、転職先の選択肢も広がりそうですね。今回は、「複数園あり」の保育士求人の特徴や、系列園をもつ法人で働くメリットなどを紹介します。
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「複数園あり」の保育士求人とは?
保育士求人などで見かける「複数園あり」とは、一つの団体が複数の保育園を運営していることを表します。
2000年より前は、認可保育園の設置主体は社会福祉法人か公的法人のみとされていました。
しかし、規制緩和によって株式会社やNPO法人など多様な団体が保育園運営に参入できるようになり、この影響で近年、複数園を経営する法人や企業が増えてきているようです。
複数園を運営しているのは、主に社会福祉法人や株式会社などですが、なかには学校法人もあります。大手の株式会社では、全国に50~100近くの園を運営している場合もあるようです。
また、首都圏や大都市を中心に展開していることが多く、認可保育園以外にも企業主導型保育園や事業所内保育園などを経営している企業もあります。
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「複数園あり」の保育士求人の特徴
ここでは、「複数園あり」の保育士求人の特徴をまとめました。
福利厚生が充実している
複数園を運営している企業などは、たくさんの職員を雇い、多様な働き方を推進していることが多いようです。
たとえば、勤務地を限定して働ける「地域限定正社員」の制度などは、全国に保育園を展開している運営元ならではの制度と言えるでしょう。
また、借り上げ社宅制度や引っ越し費用の全額負担など、住居面での充実したサポートを受けられる園もあります。
他にも退職金制度や正社員の時短勤務制度が整備されている園もあるため、福利厚生が手厚いという特徴が挙げられますね。
研修内容が充実している
複数園を運営している団体は、研修が充実していることも多いようです。
社内外の研修として、食育や栄養に関する独自の研修内容を取り入れていたり、会社負担で海外研修に参加できたりするケースもあります。
こうした研修は園外の人とも関わる機会となるため、保育士さん同士で互いに刺激し合えるきっかけと言えるでしょう。
また、系列園の保育士さんとの交流を通して、園ごとの特色に気づきやすくなるのも複数園を運営する法人や企業だからこその利点ですね。
働き方改革に前向きである
複数園を運営している法人や企業は、残業を減らす取り組みを実施していたり年間休日数を増やしたりして、職員の働き方改革に前向きであることが多いようです。
「複数園あり」という記載がある保育士求人を見てみると、「有給取得率95%」「年間休日125日以上」「残業時間は月5時間程度」などの文言を目にすることもあるかもしれません。
求人にこのような記載がある法人などが運営する園は、保育士さんの働き方の改善に積極的であると言えるでしょう。
ほかにも、ICTシステムを導入して業務を効率化し、残業や持ち帰り仕事を減らす取り組みを推進している運営元もあります。
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保育士が「複数園あり」の法人や企業で働くメリット
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「複数園あり」の保育士求人の特徴をふまえて、保育士さんが働くうえでのメリットを紹介します。
通勤しやすい園を選べる
全国に複数の保育園を展開している法人や企業で働くうえで、自宅から通勤しやすい勤務先を選べるというメリットがあるでしょう。
複数園がないところに勤める場合、希望する保育園が遠方であれば引っ越しが必要になることもあるかもしれません。
そのため、自宅から近い園を選べるというのは複数園を運営する団体ならではと言えそうですね。
異動という形で転職せずに職場を変えられる
複数園ありの法人や企業に勤めることには、転職せずに職場を変えられるというメリットがあります。
異動という形で別の園で働くことができれば、転職活動にかかるはずの時間や費用などを省くことができるでしょう。
また、結婚や出産などのライフイベントによって引越しが必要になった場合なども、希望すれば系列園に異動することができるかもしれません。
スムーズにキャリアアップをしやすい
複数園を運営する法人などで働くうえで、キャリアアップを目指しやすいというメリットがあるでしょう。
キャリアアップに向けてある程度の勤続年数を求められがちな保育業界において、転職による勤続年数の分断が、昇進の壁になってしまうこともあるかもしれません。
しかし系列園内での異動であれば、そうしたリスクは少なく、キャリアアップしやすい環境であると言えそうです。
有給休暇や退職金などの福利厚生も継続される
複数園ありの法人などで働くメリットとして、福利厚生を継続して利用できることが挙げられるでしょう。
有給休暇の日数は、一つの法人(企業)における勤続年数に応じて増えていきます。同様に、退職金も勤続年数で増えていくシステムが採用されていることが一般的です。
本来、転職したタイミングで有給休暇や退職金などは一からリセットされてしまいますが、複数園ありの法人や企業に勤めれば、別の園に異動したとしても有給休暇の付与日数や退職金などをそのまま継続させることができるでしょう。
キャリアチェンジにも挑戦しやすい
複数園ありの法人や企業は、保育園以外にも学童クラブや児童発達支援施設、老人ホームなど、さまざまな施設を運営していることもあります。
そのため、保育園以外の施設で働きたいと思ったときに、キャリアチェンジしやすいというメリットもありそうですね。
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「複数園あり」に注目して保育士求人を探してみよう
今回は、「複数園あり」の保育士求人の特徴や、大手の法人や企業で保育士として働くメリットなどについて紹介しました。
保育士求人に記載される「複数園あり」という言葉は、社会福祉法人や株式会社などが複数の保育園を全国的に展開しているということを表します。
求人の特徴として、研修制度が充実していたり福利厚生が手厚かったりと、魅力的な条件が多く並んでおり、保育士さんにとって、働きやすい園を選べることや転職せずに職場を変えられるといったメリットがあります。
転職活動をする際には、「複数園あり」というキーワードに着目して求人を探してみるのもよいかもしれませんね。