幼児期における知育のコツとして「子どもが興味・関心を持つ」内容を選ぶようにするということがとても大切です。近年では知育玩具や専用の教材などのバリエーションも増えてきましたね。今回は子どもたちの知育にぴったりなあてっこゲームをについて詳しく紹介するので、保育活動に取り入れる際に参考にしてみてくださいね。
子どもたちが楽しめるように知育玩具や教材などを活用するのもいいのですが、保育では必ずしも高価な知育玩具を使わなくても、子ども達のさまざまな能力を引き出し、成長を促すことはできるものです。
そこで、今回はそんな日常の保育の中に取り入れられる遊びをご紹介します。
直感力を鍛える「あてっこゲーム」
まずは、直観力・記憶力が鍛えられる「あてっこゲーム」をご紹介します。
内容は、動物・食べもの・乗り物など、子ども達が知っている絵柄が描かれた紙を、一定の時間だけ見せて「あてっこ」をする、とても簡単な遊びです。
お金をかけずに簡単にできる遊びですので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
遊びかた
<<準備するもの>>
・子ども達みんなが知っている、生き物、乗り物、食べもの、人物などのイラストもしくは写真(裏側に、1番から9番まで番号を振っておきます)
・ストップウォッチ
<<あてっこゲームの流れ>>
1.用意したイラストを、表側にして並べます。
2.30秒間の記憶タイムです!9枚のイラストの内容を眺めて、覚えます。
3.記憶タイムが終わったら、イラストを裏返します。
4.イラストの内容と番号を「あてっこ」します。
「ぞうさんは、何番でしょう?」など、番号を答えさせます。
ポイント
・慣れてきたら「うさぎさんの下には何がいたでしょうか?」「りんごは何個あったでしょうか?」など、難易度の高い問題も出してみましょう。
・記憶力を競うゲームですが、当てずっぽうで答えてもOK。直観力アップにつながります。
「あてっこゲーム」で期待できる効果
・記憶力アップ
9枚の絵柄を一度に覚える、という行動が、一度にたくさんの情報を記憶する訓練になります。
・直感力アップ
裏返したイラストの番号を当てるときに、記憶があいまいなものに関しては直感で答えることになるため、主体性や直感力が磨かれていきます。
・集中力アップ
絵柄を記憶できる時間は30秒。
制限時間を設けることで、集中力を鍛えられます。
物事をじっくり分析する力は勿論大切ですが、瞬間的にパパっと記憶したり、直感に任せることも時には重要です。
「あてっこゲーム」は、そんな「直感力」を高めてくれます。
単純に見えて、子ども達みんなで一緒に楽しく取り組める遊びですので、ぜひ試してみてくださいね。
言葉で遊ぼう!回文遊び
上から読んでも下から読んでも、全く同じ言葉になる「回文」。
保育士のみなさんも、自分が小さいころにハマった記憶はありませんか?
不思議でとっても面白い「回文」は、語彙力の強化、考える力の向上に役立ちます。<br
何より、紙とペンだけあれば楽しめますし、慣れてきたら頭の中だけでも大丈夫。
そんな、「回文づくり」の遊び方をご紹介します。
回文の例
<<短い回文>>
・ 遠い音(とおいおと)
・ 柿の木か(かきのきか)
・ イカとカイ(いかとかい)
・ コナン、変な子(こなんへんなこ)
・ 軽いイルカ(かるいいるか)
・ 竹やぶ焼けた(たけやぶやけた)
<長めの回文>
・ 確かに雅子様に貸した(たしかにまさこさまにかした)
・ イタリアで暮らし、楽でありたい(いたりあでくらしらくでありたい)
〇簡単な回文の作り方
1.みんなが知っている言葉を書き出して、逆から読んでも意味が通じる言葉を選びましょう。
例)
・イカ、カイ
・イルカ、カルイ
・スキ、キス
2.選んだ言葉を意味が通じるように、真ん中に言葉を足してつなげてみましょう。
例)イカ、カイの場合
・イカ+ア+カイ(イカ赤い)
・イカ+ト+カイ(イカとカイ)
・イカ+タ+カイ(イカ高い)
3.慣れてきたら、どんどん長くしていきます!
ポイント
・言葉遊びなので、楽しければOKです。
・拗音や促音の扱いは、子ども達が戸惑うポイントですが、基本的には使用OKとし、臨機応変に対応しましょう。
例)夜鳴くなよ、柴犬。居場所無くなるよ。
(よるなくなよしばいぬいばしよなくなるよ)
→「いばしょ」の中に拗音の「しょ」がありますが、後ろから読む場合に、通常の「よ」と扱ってOK
「回文遊び」で期待できる効果
・語彙力アップ
上から読んだり下から読んだり、たくさんの単語を扱う為、自然に語彙力がついてきます。
・発想力アップ
言葉と言葉の組み合わせ方によって面白い回文ができ上がります。
面白い回文を作るためには発想力が必要ですので、ユーモアのセンスなども磨かれていきます。
すべての勉強の基礎は「国語力」と言われますね。
回文づくりを通して身につく語彙力は、まさに国語力の基礎。
遊んでいるうちに自然に国語力を養うことができれば一石二鳥ですね。
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