やはり保育園で保育士として働く以上、子どもたちに好かれる保育士になりたい、と
誰もが思うものですよね。保育園で多くの子どもたちから好かれる保育士には、
それぞれの保育士が持つ個性や魅力に加え、いくつか共通している特徴があるようです。
そこで今回は、そんな保育士たちに共通する特徴を5つピックアップしてご紹介します。
保育園で子どもから好かれる保育士の特徴その1 子ども目線
一般的に、大人が子どもと話すときは、子どもの目の高さに
目線を合わせて話をするとよいといわれています。
そうすることで、子どもは相手の大人の表情をよく見ることができるのです。
上から見下ろされてしまうと、子どもは大人に対して威圧感を覚えて構えてしまいます
でも、目線が同じなら、その心配もなくなるため、子どもも、打ち解けて話しやすくなります。
このように、子どもの目の高さに目線を合わせて話をすることは、
保育者としての基本中の基本といえるでしょう。
さらにそこから一歩進んで、子どもの目線でものを見て話ができることが、
子どもから好かれやすい保育士に共通している特徴といえそうです。
子どもの目線でものを見て話ができる、というのは、
子どもならではの「ものの見方」や感じ方を理解して話ができる、
すなわち、子どもの身になって考えることができる、ということです。
保育園で子どもから好かれる保育士の特徴その2 いつもニコニコ自然な笑顔
いつもニコニコしていて、自然な笑顔を子どもたちに向けることができるというのも、
やはり子どもに好かれる保育士として、よく見られる特徴です。
子どもというのは、大人が考えている以上に周囲の表情やものごとにとても敏感です。
大人の表情から、その気持ちを察知することもできるのです。
例えば、無理に明るく振る舞う、子どもに媚びを売るなど、
いわゆるご機嫌とりのような行為は、
子どもの目には不自然でわざとらしい行為に映ってしまうことも。
特に保育園の子どもは、保育士の笑顔に敏感に反応するため、
不自然な笑顔には違和感を覚えやすいようです。
例えば、営業スマイルのような、わざとらしい笑顔は
「好かれたい」「気に入られたい」という気持ちが、どうしても前面に押し出されやすいもの。
そのため、いつもニコニコしていたとしても、
その笑顔が不自然ですと、子どもも違和感を覚えやすく、
ついつい引いてしまうことになりやすいでしょう。
保育園で子どもから好かれる保育士の特徴その3 どの子にも平等に愛情を注げる
いわゆる「えこひいき」せずに、どの子どもも分け隔てなく、
愛情をもって接することできる保育士は、どの子どもにも信頼され、好かれやすいでしょう。
保育士の子どもたちへの接し方についても、子どもは非常に敏感です。
子どもたちは、特定の子どもに対して優しく接している、
あるいは、特定の子どもに対してそっけない、といったような
それぞれの子どもたちに対する接し方の違いを敏感に察知してしまいます。
また、他の子どもたちへの接し方と、自分への接し方を比べてしまうのです。
こうした他の子と比較しなければならないようなこと自体、
子どもにとっては大きなストレスになります。
誰に対しても同じように愛情をもって接することができる保育士であれば、
子どもは他の子と自分を比較せずにすみます。
ストレスを感じることもなく、とても安心できるようです。
ですから、子どもたち一人ひとりに向かって愛情を向けつつ、
「先生はみんなのことが大好き」だよ、というメッセージを発信し続けることが大切でしょう。
保育園で子どもから好かれる保育士の特徴その4 元気で活発
男性の保育士は、往々にして、子どもたちから好かれやすい傾向があるようです。
これは、男性の保育士が、園内ではまだまだ少数派で、
子どもたちにとっても、目新しい存在であるという理由もさることながら、
男性の保育士は、女性に比べて、体力もありダイナミックな遊びをしてくれたり、
元気で活発だったりするという理由も大きいようです。
ですから、男性の保育士であるというだけで、すでにもうその時点で、
保育園の子どもたちから好かれる特徴をひとつ持っている、ということになるでしょう。
もちろん、男性にせよ女性にせよ、やはり、元気で活発で体力があり、
子どもたちとめいっぱい遊んでくれる保育士は、
どの子どもからも慕われて、好かれやすくなるようです。
保育園で子どもから好かれる保育士の特徴その5 褒め上手
「褒め上手」であるというのは、子どもだけでなく、
万人に好かれやすい人に共通する特徴でもあります。
誰しも自分を褒めてくれる人は、好きになってしまうものです。
当然、保育園の子どもたちも、しかり、です。
特に子どもたちは、褒められるとうれしいだけでなく、
そのことによって自信を身に着けていきます。
子どもは、自分が特に自信を持っているところ、
「褒めてほしいな」と思っているところを褒めてもらえると、
嬉しさのあまり、褒めてくれた相手を大好きになってしまうものです。
その相手が、ほぼ毎日、長い間一緒にいる保育園の先生であればなおさらのことですね。
「美点凝視」(びてんぎょうし)という言葉のように、
どんな些細なことであっても、その子どもの好ましい点、優れた点を見つけて、
さりげなく褒めることができる保育士は、やはり人気が高く、好かれやすくなるようです。
おわりに
そうはいっても、万人に好かれようとする人は、
誰からも好かれない、とよく言われます。
保育士の場合も、すべての子どもたちに好かれようとして、
頑張りすぎないことがポイントになりそうです。
ありのままの姿で、保育士のお仕事を頑張っていれば、
そんな先生を好きになってくれる子どもたちも、多く出てくることでしょう。