就職や転職を考えるうえで、幼稚園と保育園のどっちがいいか悩むこともあるでしょう。具体的な仕事内容や働き方などを知って、就職先を決める際の参考にしてみてくださいね。今回は、働くなら幼稚園と保育園のどちらがよいか悩んでいる方に向けて、給料や必要な資格などいくつかの項目を比較して両者の違いを解説します。

maroke/stock.adobe.com
目次
保育園と幼稚園には施設としてどんな違いがある?
働くなら保育園と幼稚園のどっちがいいか迷っている人は、両者の違いを比較したうえで就職先・転職先を選ぶとよいですね。
保育園と幼稚園で働くうえでのくわしい違いを解説する前に、まずは制度上の違いを見ておきましょう。
管轄や法令など
保育園と幼稚園は、管轄している省庁が異なるほか、運営基準について定めている法令なども異なります。以下の表にくわしい違いをまとめました。
保育園 | 幼稚園 | |
---|---|---|
管轄 | 厚生労働省 | 文部科学省 |
法令 | 児童福祉法 | 学校教育法 |
子どもの年齢 | 0歳児~小学校就学前 | 満3歳~小学校就学前 |
保育時間 | 標準8時間 | 標準4時間 |
必要な資格 | 保育士資格 | 幼稚園教諭免許 |
給食 | 義務 | 任意 |
保育目的
保育園の目的は、保育を必要とする子どもに対して保護者に代わって保育を行い、子どもの健全な心身の発達を図ることです。
一方、幼稚園の目的は義務教育やその後の教育の基礎を培うために、満3歳以上の幼児に対し健やかな成長のための環境を与えて心身の発達を図ることです。
どちらも子どもを預かる施設ではあるものの、保育園は子どもの保育を目的とした施設であるのに対し、幼稚園は教育を目的とした施設であるという違いがあります。
ですが、2015年に施行された「子ども・子育て支援新制度」によって幼保一体化が推進され始めたことにより、両者の垣根は取り払われつつあります。
配置基準
保育園の配置基準は子どもの年齢ごとに以下のように定められています。
- 0歳児:児童3人につき保育士1人
- 1、2歳児:児童6人につき保育士1人
- 3歳児:児童20人につき保育士1人
- 4、5歳児:児童30人につき保育士1人
一方幼稚園の配置基準は、1学級に対して専任教諭が1人必要とされています。また、このとき1学級の幼児数は35人以下であるのが原則です。
出典:幼稚園と保育所の基準の比較【職員配置・施設設備等】/厚生労働省
出典:幼稚園及び小学校の教育の目的・目標について/文部科学省
保育園と幼稚園の違い:仕事内容

hanack/stock.adobe.com
ここからは、今後育園または幼稚園で働くなら知っておきたいさまざまな違いについて比較します。まずは、仕事内容から見ていきましょう。
保育園
保育園では、子どもたちと遊ぶほか、子どもの身の回りの世話も行います。
食事や排泄、着替えなどをサポートするほか、子どもが1人でできるように生活習慣を身につけさせるのも、保育士の仕事内容です。
また幼稚園と共通していますが、保育園で行われる行事の企画や準備、運営などのほか、指導案や保育日誌、毎月のおたより作成といった書類業務も行います。
こちらでは保育士の仕事内容をよりくわしく解説しています。
幼稚園
幼稚園教諭は、文部科学省が定めた「幼稚園教育要領」にもとづいたカリキュラムに沿って、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5領域を踏まえながら子どもの成長をサポートする仕事です。
子どもと遊んだり指導計画を作成したりするなど、一つひとつの仕事内容は保育士と似ていますが、子どもの教育を目的にしている点が異なります。
幼稚園教諭のくわしい説明はこちら。
簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
保育園と幼稚園の違い:働き方

MIA Studio/stock.adobe.com
続いて、保育園または幼稚園に就職した場合の働き方の違いを見てみましょう。
1日のスケジュールの比較
保育園、幼稚園それぞれの1日のスケジュール例を下にまとめました。
保育園 | 時間 | 幼稚園 |
---|---|---|
保育士出勤(早番から順次) | 7:00 | 幼稚園教諭出勤(早番から順次) |
園児を迎える準備 | 登園バスの準備 | |
早朝預かりの子どもを受け入れる | 早朝預かりの子どもを受け入れる | |
園児登園完了 | 9:00 | 園児登園完了 |
朝の会 | 朝の会 | |
自由遊びまたはクラス活動 | 自由遊びまたはクラス活動 | |
昼食(給食) | 12:00 | 昼食(お弁当または給食) |
お昼寝 | 13:00 | お昼寝 |
降園準備 | ||
14:00 | 降園 | |
おやつ | 15:00 | 預かり保育 |
自由遊び | 翌日の準備や清掃・雑務 | |
園児降園 | 17:00 | 預かり保育のお迎え |
保育士退勤 | 18:00 | 幼稚園教諭退勤 |
延長保育を行う保育園では、保育士さんの退勤時間がもう少し遅い場合もあるかもしれません。
ただし、延長保育や預かり保育の時間帯はパートや派遣の職員さんが受け持つこともあるので、園やシフトによって具体的な1日の流れは異なるでしょう。
保育園
保育園は保育標準時間が11時間となっているため、だいたいの園では早番・中番・遅番などのシフトを組んで保育士さんを回しています。
正社員保育士は1日8時間の勤務が基本となりますが、パートやアルバイトであれば短時間での勤務も可能であるため、なかには早番や遅番に限定して働ける園もあるでしょう。
また、保育園は基本的に日曜・祝日が休みで、夏休みや春休みがない園が多いため、就職先によってはまとまった休暇を取りづらい場合もあるかもしれません。
くわしい保育士の働き方についてはこちらをチェック。
幼稚園
多くの幼稚園では9時から14時頃までが教育時間となっています。
そのため、子どもたちの降園後に事務作業や翌日の準備などをするための時間を設けやすいと言えるでしょう。
しかし、夕方に預かり保育を行っている園も多くあるため、そういった園では保育士の働き方と大きな違いはないかもしれません。
ただし、幼稚園は基本的に土曜日・日曜日・祝日に休園しているほか、夏季や冬季は長期間休園するため、保育士よりは休みやすいと言えそうです。
保育園と幼稚園の違い:給料
続いて、保育園または幼稚園に就職した場合の給料を比較してみましょう。
保育士 | 幼稚園教諭 | |
---|---|---|
月給 | 25万6500円 | 25万6400円 |
年間賞与 | 74万4000円 | 78万9400円 |
年収 | 382万2000円 | 386万6200円 |
保育士と幼稚園教諭の給料を比べると、幼稚園教諭の方がやや年収が高いことがわかります。
ただし、月給で比較した場合100円、年収で比較した場合でも約3万円程度の差であるため、保育士と幼稚園教諭の給料に大きな違いはないと言えるでしょう。
出典:令和3年賃金構造基本統計調査/厚生労働省
読んでおきたいおすすめ記事
保育士資格やスキルを活かしてデスクワークがしたい!仕事の種類やメリット
保育士さんは、デスクワークで働くことができるのでしょうか。保育士資格やこれまでのスキルを活かせるような職場があるのかも気になりますよね。今回は、保育士さんが働けるデスクワークの仕事にはどのようなところ...
乳児院で働くには?必要な資格や仕事の魅力、給料などを徹底解説
乳児院で働くには、必要な資格や仕事内容、給料などを把握することが大切です。1日の流れや求人の探し方などを知り、転職活動の参考にしてみてくださいね。今回は、乳児院について徹底解説します。乳児院の仕事の魅...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【31選】子どもと関わる仕事特集!必要な資格や保育士以外の異業種、子ども関係の仕事の魅力
子どもと関わる仕事というと保育士や幼稚園の先生を思い浮かべますが、子どもに関係する仕事は意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選をご紹介します。職種によって対応する子どもの年齢...
企業内保育所とはどんな施設?保育士として働くメリットや仕事内容、転職先の選び方
企業内や企業に併設された企業内保育所とは、どんな保育所なのでしょうか。仕事内容などを知りたい保育士さんは多いようです、今回は、少人数制でアットホームな環境で保育ができる施設が多い企業内保育所について、...
保育士が保育に集中できる職場「託児所」の特徴や仕事内容とは?
託児所とは子どもを預かる施設を指しますが、保育園や国の一時保育とどのような点が違うのでしょうか。託児所は夜間保育や短時間の預かりなどの保護者の多様なニーズに対して柔軟に応えられるため、需要の増加が予想...
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
病院内保育とは?働くメリットや1日のスケジュール、一般的な保育施設との違いについて紹介!
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
フリーランス保育士として自分らしく働くには。働き方、収入、仕事内容からメリットまで解説
保育園から独立して働くフリーランス保育士。具体的な仕事内容や働き方、給料などが気になりますよね。今回は、特定の保育施設に勤めずに働く「フリーランス保育士」についてくわしく紹介します。あわせて、フリーラ...
保育園の調理補助に向いてる人の特徴とは?仕事内容ややりがい・大変なこと
保育園で働く調理補助にはどのような人が向いてるのでしょうか。子どもや料理が好きなど、求められる素質を押さえて自己PRなどに活かしましょう。また、働くうえでのやりがいや大変なことなども知って、仕事への理...
子どもと関わる看護師の仕事10選!保育園など病院以外で働く場所も紹介
子どもに関わる仕事がしたいと就職・転職先を探す看護師さんはいませんか?「小児科の経験を活かして保育園に転職した」「看護師の資格を活用してベビーシッターをしている」など保育現場で活躍している方はたくさん...
保育士から転職!おすすめの異業種22選≪あなたの資格・経験を活かせる次の仕事とは?≫
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
【保育士の意外な職場10選】こんなにあった!保育園以外の活躍できる場所
保育士の経験やスキルが、実は意外な職場で活かすことができるのを知っていますか?転職を検討しつつも、子どもとかかわりたい、資格や経験を活かしたいと考えている人は多くいるでしょう。保育園や幼稚園以外で保育...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるには?実務経験や要件など
保育士の実務経験を活用して目指すことができる「児童発達支援管理責任者(児発管)」は、多くの障がい児施設で人材不足の状況が続いています。今回は保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるための方法を徹...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
【2024年最新】保育士の給料は上がる?いつから?9000円賃上げの処遇改善によって数万円の加算も期待
保育士の給料が上がる国の施策として、2022年2月からの「保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業(保育士の処遇改善Ⅲ)」で、2年にわたり月9000円の賃上げが行なわれました。また勤続年数などで加算さ...
私って保育士に向いていないかも。そう感じる人の7つの特徴や性格、自信を取り戻す方法
せっかく保育士になったのに「この仕事に向いていないのでは?」と不安を抱いてしまう方は多いようです。子どもにイライラしたり、同僚や保護者と上手くコミュニケーションが取れなかったりすると、仕事に自信が持て...
ベビーシッターとして登録するなら「キズナシッター」を選びたい理由トップ5
ベビーシッターとしてマッチングサービスに登録する際に、サイト選びに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。収入や働き方の安定性、サービスごとの特徴や魅力も気になりますよね。本記事ではそんななか「キズナ...
子育て支援センターとは?保育士の役割や必要な資格をわかりやすく解説!
子育て支援センターとは、育児中の保護者と子どもをサポートする地域交流の場です。保育士経験者は資格を活かして働けるため、転職を考える方も多いよう。また、子育て経験を活かして相談員として勤務したい方もいる...
ベビーシッターになるには?資格や仕事内容、向いている人の特徴
ベビーシッターになるにはどうすればいいのでしょうか?まずは必要な資格やスキルをチェックしましょう。ベビーシッターは働く時間や場所を柔軟に調整できる場合が多く、副業としても人気です!初めてでも安心してベ...
【2024年最新版】子育て支援員とは?資格の取り方・研修、やりがいや仕事内容について解説
保育の仕事に興味がある方のなかには、子育て支援員とはどんな資格?と気になっている方がいるかもしれません。2023年に新設されたこども家庭庁が、放課後児童クラブ(学童保育)の人材確保に取り組んでいるなか...
保育士の転職の時期はいつが最適?後悔しないタイミング&スケジュールの立て方
保育士の転職の最適な時期とはいつなのでしょうか?スムーズに内定を獲得できるよう、いつから動き始めればよいのかなど、転職活動における適切なタイミングを知っておきましょう。今回は、保育士さんの転職に最適な...
【2024年版】幼稚園教諭免許の更新をしていない!期限切れや休眠状態の対応、窓口などを紹介
所有する幼稚園教諭免許が期限切れになった場合の手続きの方法を知りたい方もいるでしょう。更新制の廃止も話題となりましたが、更新していない方は今後の対応方法をくわしく把握しておくことが大切です。今回は、幼...
【2024年最新】調理師の給料、年収はどれくらい?仕事内容や求人、志望動機なども徹底解説
保育園の調理師は、子どもたちが毎日口にする給食やおやつを作る仕事です。成長する子どもの身体づくりを助ける存在として、やりがいをもって働けるかもしれません。しかし、年収はどれくらいなのでしょうか?今回は...
インターナショナルスクールに就職したい保育士さん必見!給料や仕事内容、有利な資格とは
保育士さんが活躍できる場所のひとつとしてインターナショナルスクールがあります。転職を検討するなかで、英語力は必須なのか、どんな資格が必要なのかなどが気になるかもしれません。今回は、インターナショナルス...
児童館職員になるには?必要な資格や仕事内容、給料
児童館は、地域の子どもたちへの健全な遊び場の提供や子育て家庭の育児相談などを行なう重要な施設です。そんな児童館の職員になるにはどのような資格が必要なのかを解説します。また、児童館の先生の仕事内容や20...
病児保育とはどのような仕事?主な仕事内容や給与事情、働くメリットも解説
病児保育とは、保護者の代わりに病気の子どもを預かる保育サービスのことを言います。一般的に、風邪による発熱などで保育施設や学校に通えない子どもを持つ保護者が利用します。今回は、そんな病児保育の概要を詳し...
保育士の給料・年収は?安いのはなぜ⁉年齢・地域別・パートの平均年収、給与UP術
「給料が安い」「上がらない」といわれる保育士の給料はいくらくらいなのでしょうか。子どものお世話や保護者対応など多くの仕事をこなす中で給与が低いと不満が募りますよね。今回は保育士の月給や平均年収を徹底解...
保育園事務は何がきつい?仕事内容や給料、業務で楽しいことについても紹介
子どもたちが通園する保育園で事務として働く場合の仕事内容とはどのようなものが挙げられるのでしょうか。中には、仕事に就いてから「きつい」「つらい」と感じることもあるかもしれません。今回は、保育園事務の仕...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
保育園と幼稚園の違い:必要な資格・免許

Paylessimages/stock.adobe.com
保育園または幼稚園に就職するために必要な資格や免許も知っておきましょう。
保育園
保育園で保育士として働くためには、保育士資格が必要になります。
ただし、保育士のサポートを行う保育補助であれば、無資格でも働くことが可能です。
また、保育園では栄養士や調理師、看護師などさまざまな職員が働いています。
幼稚園
幼稚園で働くためには、幼稚園教諭免許が必要です。
幼稚園教諭免許には一種と二種があり、将来的に園長を目指す場合は一種免許状が必要となります。幼稚園教諭免許のくわしい説明はこちらをご覧ください。
また、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を持っている場合は、認定こども園で保育教諭として働くことが可能です。
保育園と幼稚園のどっちがいいか迷っている方は、認定こども園への就職・転職を視野に入れてみるのもよいかもしれませんね。保育教諭についてくわしく解説している以下の記事もあわせてお読みください。
保育園と幼稚園の違い:就活・転職のしかた

E-Saishu/stock.adobe.com
最後に、保育園または幼稚園で働くなら知っておきたい就活・転職活動のしかたや流れの違いをまとめました。
保育園
就活
新卒保育士の就活は卒業年度の3月や4月にスタートすると言われています。公立保育園の場合は8月頃から1次試験が始まり、年内に選考が終了する流れが多いようです。
私立保育園は園によって就活が始まるタイミングは異なりますが、だいたい夏頃から面接などがスタートし、早ければ秋には内定をもらえる場合もあります。
転職
私立保育園の場合中途採用の求人は通年出ているため、退職後あるいは退職手続き中にすぐ動き始めることができるでしょう。
ただし、一般的に新年度の4月入社に向けて転職活動を進める保育士さんが多いため、前年度の秋冬頃から採用活動を始める園が多くなります。
それに伴ってだいたい1月から3月頃に求人数が多くなると言われているため、この時期に向けて面接対策などをするとよいかもしれません。
また、公立保育園で働くには採用試験に合格する必要がありますが、募集時期が限られており、かつ1年に1回しか実施されません。そのため、公立保育園への転職を希望する場合は時期を見極めることが重要になります。
幼稚園
就活
新卒の就活の流れは保育園とほぼ同じようです。
しかし、公立幼稚園の場合一次試験のスタートが6月頃と言われているため、保育園への就職よりも就活開始のタイミングが少し早いかもしれません。
転職
私立幼稚園の場合、保育園と同様に1年を通して求人が出ているため比較的転職しやすいでしょう。また、転職活動のスケジュールも保育園とほぼ同じと考えてよさそうです。
また、保育園と同じように公立幼稚園に転職するには採用試験に合格して公務員になる必要があります。
公立幼稚園は安定した雇用と働き方の面で人気が高いと言われているため、しっかりと対策をして試験に臨むことが大切です。
保育園と幼稚園を比較して就職先を選ぼう
今回は、保育園か幼稚園で働くならどっちがいいか迷っている方に向けて違いを紹介しました。
保育園と幼稚園は管轄や目的、預かる子どもの年齢などさまざまな違いがあります。
仕事内容の面では大きな違いはないものの、施設の開園時間が異なるため、勤務時間や休暇など働き方の面で違いがあると言えるでしょう。
就職先あるいは転職先としてどっちがいいのか悩んでいる場合は、両者を比較したうえで、自分が理想とする仕事や働き方を実現できる方を選ぶとよいかもしれませんね。
保育士バンク!は、保育士さんや幼稚園教諭さんの転職をサポートするお仕事紹介サービスです。
専属のアドバイザーがあなたに合った転職先をいっしょにお探しします。
保育園と幼稚園のどちらで働こうか迷っている方、自分に合う園が分からない方、まずは保育士バンク!に相談してみませんか?
以下の記事では、保育士資格を活かせる仕事や子どもと関われる仕事について詳しく解説しています。興味のある方は以下の記事をご覧ください。
保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!