保育士の資格がなくても働ける保育園があるのを知っていますか。無資格でも保育補助として子どもと関われる仕事があります!特に多いのがアルバイトやパートの求人のため、「子育ての経験を活かして働きたい」「保育士を目指している」という方などにはぴったり!今回は無資格でも働ける保育補助の求人の探し方や仕事内容を解説します。
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無資格で働ける保育補助の仕事とは?
保育補助とは、保育現場で保育士さんの仕事をサポートする役割を担っている職員です。
無資格でも働けるため、保育学生さんや子育て中の主婦、シニアの方などに人気の仕事と言われています。
保育補助は、主に保育士さんの手が回らない部分の業務を担当しています。
ヘルプとして位置づけられることが多く、保育施設をスムーズに運営できるように業務を手助けするのがメインの役割です。
厚生労働省の資料によれば、2023年度の保育補助の平均年収は394.3万円です。 保育補助のパートやアルバイトの平均時給は1000円~1200円のようです。早番や遅番の場合は手当が付く場合があることから、好待遇の園もありそうですね。
また、保育補助が必要とされる一番大きな理由として、保育士不足が挙げられます。
待機児童の解消に向けて保育施設が新設されていることや、既存園での保育士さんの離職、潜在保育士さんの増加などの問題から、保育人材が足りていない現状があります。
そのため、アルバイトやパートなどで保育補助を採用する園が多数あることから、短時間勤務や扶養内で働きたいなどという方は自分の希望条件に合った求人を見つけやすいかもしれません。
なお、保育士バンク!に掲載されている無資格でも働ける施設の求人情報を知りたい方は、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
無資格でもOKな求人はこちら未経験から保育業界にチャレンジしたい方は以下の記事もご覧ください。
無資格で働ける保育補助の仕事内容
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保育補助は無資格でも働ける仕事ですが、どこまで保育に携われるのでしょうか。くわしい仕事内容を見ていきましょう。
保育補助が任される業務
保育補助の仕事内容は園によって異なりますが、基本的には以下のような業務がメインのようです。
- 掃除や片付け、翌日の準備
- 保育日誌の記入
- 行事の準備や当日の対応
- 壁面や製作物などの作成
- 保育士との共同保育
保育補助の主な仕事内容は、保育士さんの仕事のサポートです。
子どもたちの寝かしつけやおむつ替え、食事の介助といった直接的な保育をする場合もあるかもしれませんが、保育士さんに比べて子どもと関わることは少ないようです。
また、保育補助はクラス担任や保育計画の作成などは行わず、保育士さんの指示に従ってフォローに入るのがメインの仕事となります。
保育補助の1日
保育補助の仕事内容の例を、1日のスケジュールに沿って見てみましょう。
業務 | 詳しい内容 |
---|---|
受け入れ | 登園した子どもたちを保護者から預かります。 いっしょに遊び、朝のうちに活動の準備をします。 |
朝の会 | 集まって今日の予定を確認したり朝の歌を歌ったりします。 |
保育活動 | 担任の保育士さんが考案した運動や製作、ゲームといった活動を行います。 準備をしたり、子どもたちのサポートをしたりするでしょう。 |
着替え | 汗をかいた衣服を取り替えます。 おむつ替えやトイレの補助を任されることもあるようです。 |
給食 | 配膳や片付けの手伝いを行います。 まだ1人でうまく食べられない年齢では、介助をすることもあります。 |
午睡 | 布団を敷いて午睡(お昼寝)をします。 子どもの側でトントンをしたり、おんぶをしたりと寝かしつけます。 |
おやつ | 給食と同様に配膳や片付けの手伝いを行います。 |
午後の活動 | 好きな遊びをして過ごす園が多いようです。 クラスが落ち着いていたら、装飾物の準備や事務仕事などを任されることもあるようです。 |
帰りの会 | 1日を締めくくる会を行います。 |
延長保育 | お迎えが遅い子どもたちは延長保育の部屋で過ごすことが多いようです。 子どもを見守ったり、掃除や戸締りをしたりします。 |
保育園の生活の流れに沿って、子どもたちの生活や保育士さんの仕事をサポートしていきます。
園の状況によっては、製作物を作ったり園内の掃除や洗濯をしたりと、雑務に専念する時間もあるかもしれません。
どこまで保育に携わるのか明確に線引きされているわけではないため、保育士さんの指示を聞きながら臨機応変に対応する力が必要になるでしょう。
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子育て支援員の資格取得後に保育補助として活躍する方も!
保育補助になるには資格は不要ですが、子育て支援員の資格を取得後に働き始める方もいます。
子育て支援員とは、子育て支援に関わる仕事への従事を希望する無資格の方向けにできた、新しい子育て支援の担い手として注目されている資格です。
子育て支援員は、自治体が実施する子育て支援員研修を受講することで取得可能です。
受講料は基本的に無料で、20時間~30時間程度で修了できるなど取得しやすい資格であるため、資格なしで保育補助として働くのが不安な方は子育て支援員を目指すのもよいかもしれません。
保育補助として働くうえでの楽しいことや辛いことは?
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続いて、保育補助として働くうえで楽しい、あるいは辛いと感じることをまとめました。
楽しいこと
保育の知識を身につけられる
保育補助として働くと、保育に関する知識を得られるでしょう。
初めて保育現場で働く方や資格取得を目指している方にとって、現場で働きながら実践的な保育の知識を学べるのは楽しいかもしれません。
仕事とプライベートを両立させやすい
保育補助はアルバイトやパートでの勤務がメインとなるため、勤務日数や時間を調整し、プライベートの時間を確保しながら働きやすいでしょう。
私生活が充実すれば働くモチベーションの向上にもつながり、仕事が楽しいと感じられそうですね。
ただし、人手不足の園ではアルバイトやパートであっても週5日のフルタイム勤務が求められる可能性もあるため、希望に合った働き方ができるかどうか求人をチェックしておきましょう。
残業や持ち帰り仕事が少ない
残業や持ち帰り仕事が少ないのも、うれしいポイント。
保育補助や主にパートやアルバイトでの勤務がメインであるため、シフト勤務になります。
退勤時間になれば次のシフトの職員さんに仕事を引き継ぐので、残業や持ち帰りの仕事は少ないようです。
辛いこと
子どもや保護者との関わりが少ないことも
子どもとたくさん関わりたい方の場合、保育補助は保育業務以外の雑務が多く辛いと感じるようです。
保育補助は保育士さんの仕事をサポートする立場であるため、場合によってはほとんど子どもと接することなく、雑用や事務作業がメインになるケースもあるかもしれません。
求人に記載されている仕事内容を確認したり、面接で質問したりして事前に認識のズレをなくしておくと、ミスマッチを防ぎやすいでしょう。
正社員保育士よりも給料が安定しにくい
アルバイトやパート勤務をメインとする保育補助は、正社員と比べると給料水準が低くなりがち。
時給制が多いため給料が不安定になりやすく、生活に不安を感じる方もいるようです。
安定した給料を得て働きたい方は、資格取得支援制度などを導入し、正社員へのステップアップを応援している園で働くことを視野に入れてみるとよさそうです。
保育補助の求人の探し方
保育補助は保育園や託児所、病院内保育所、企業型保育所などさまざまな保育施設での募集があります。 未経験の方は特にどのような保育施設が自分が働きやすいのかわからない方もいるでしょう。
気になる保育施設の求人を見つけたらホームページをチェックしたうえで、園見学を行なっているのか尋ねてみるとよさそうです。 見学に訪れるとその施設の雰囲気や保育方針、保育補助の方が働く割合なども把握しやすいでしょう。
また、「保育補助」として働きたいけれど未経験で仕事が務まるかどうかわからないなど、不安を感じる方は保育士バンク!にご相談くださいね。 園の内情を知るキャリアアドバイザーが働きやすい職場を探すお手伝いをしています。
子育て中のママが働きやすい9時~15時前後の時間帯の求人や扶養内で働ける求人もありますので、気軽にご相談くださいね。
出典:保育補助者 /厚生労働省
出典:「子育て支援員」研修について/厚生労働省
「保育補助」なら、無資格でも保育現場で働ける!
保育補助は、パートやアルバイトでの募集が多く正社員の求人は少なめですが、キャリアアップを支援している園もあります。保育業界にチャレンジしてみたい方は、まずは保育補助として働き始めてみてはいかがでしょうか?
保育士バンク!は、保育業界への転職をサポートするお仕事紹介サービスです。
保育士はもちろん、未経験や無資格OKの求人からやシニアの方を歓迎している求人まで多数取り扱っています。
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