保育の現場では、保育所保育指針で提示されている 6つの「保育の目標」を意識しながら、子ども一人ひとりの発達を支える保育が求められます。これは、子どもの成長のための具体的な保育の目標ともいえるでしょう。本記事では、この6つの保育の目標について、それぞれの解説と保育現場での活かし方をわかりやすく解説します。
Paylessimages / stock.adobe.com
保育所保育指針で示される「保育の目標」とは
保育の現場では「保育の目標」に沿って、それぞれの子どもの発達過程にもとづいて具体的な実践を計画する必要があるようです。
そのベースには、保育とは単に日々の活動を行うだけではなく、養護と教育が一体となり、子ども一人ひとりの発達を支えるために提供されるものという基本的な考え方があるといえます。
厚生労働省が公開している「保育所保育指針」では「保育の目標」の必要性について、以下のように説明されています。
保育所は、子どもが生涯にわたる人間形成にとって極めて重要な時期に、その生活時間の大半を過ごす場である。このため、保育所の保育は、子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うために、次の目標を目指して行わなければならない。
出典:保育所保育指針/厚生労働省
また、保育における具体的な目標として以下の6つを挙げています。
- 養護に関わる目標
- 健康
- 人間関係
- 環境
- 言葉
- 表現
これは「保育の五領域」として定められている5項目に、養護に関する項目を含めたものといえるでしょう。
これらの目標設定と実践のなかで、保育士は子どもの育ちを見通し、環境や方法を工夫しながら、計画的に保育を実践する必要があります。また、その実践を記録し、振り返りながら評価することで、保育の質を向上させる取り組みを継続できます。
ここからは、6つの目標について、それぞれを詳しく解説していきます。
【6つの保育の目標】養護に関わる目標
6つの保育の目標における「養護に関わる目標」とは……
十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。
出典:保育所保育指針/厚生労働省
すぐわかる!かんたん解説
保育所保育指針では、養護の目標として「子どもの生命の保持と情緒の安定」を守ることが大切とされています。
これは、子どもが快適で安全に過ごせる環境を整え、食事や睡眠といった生理的欲求を満たしたうえで、健康に過ごす環境を整えることといえるでしょう。
また、子どもが安心感を持って過ごせるように、保育士との信頼関係を築き、自分の気持ちを安心して表現できる環境を提供することも必要としています。
保育での活かし方
- 一人ひとりの健康状態を日々観察し異変に対応する
- 清潔で安全な環境を整え、快適に過ごせる配慮する
- 子どもの気持ちに寄り添い、安心感を与える
- 愛着形成を意識し、安定した関係性を築く
保育士は、子どもの健康状態や発達状況を日々観察し、異常があれば速やかに対応することが求められるでしょう。
また、清潔で安全な環境を整え、適切な生活や遊びのサポートを通じて、子どもたちの生理的欲求を満たすよう心がけることも大切です。また日常のなかでの応答的な関わりとして、子どもの気持ちに寄り添い共感することで信頼関係を築き、情緒の安定をうながします。
これらの取り組みを通じて、子どもが安心して過ごせる保育環境を提供できるとよいでしょう。
簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
【6つの保育の目標】健康
folyphoto / stock.adobe.com」とは……
健康、安全など生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、心身の健康の基礎を培うこと。
出典:保育所保育指針/厚生労働省
すぐわかる!かんたん解説
健康の目標として「子どもが生活に必要な基本的な習慣や態度を身につけ、心身の健康の基礎を培う」ことが挙げられています。
これは、食事、睡眠、排泄などの基本的な生活習慣を通じて、子どもが自らの健康を維持し、安全に過ごす力を育むことを意味します。また、適度な運動や休息を取り入れ、子どもの体力や免疫力を高めることも意識できるとよいでしょう。
保育での活かし方
- 衛生習慣を楽しく身につけられる工夫する
- 適度な運動と休息を取り入れた体調管理を意識する
- 十分な睡眠や食生活などの生活リズムを整える習慣をつける
- 安全な遊び方や危険回避の意識を育てる
子どもが基本的な生活習慣を身につけられるよう、日々の活動を通じて適切に指導しましょう。たとえば、手洗いやうがいの習慣化、バランスの取れた食事の提供、十分な睡眠時間の確保などが挙げられそうです。
また、外遊びや運動を取り入れ、子どもが身体を動かす楽しさを感じながら体力を養えるようにします。これらの取り組みにより、子どもが健康で安全な生活を送る基礎を築くことができるでしょう。
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師 etc.無料転職サポートに登録保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!
選択済みの市区町村
【6つの保育の目標】人間関係
6つの保育の目標における「人間関係」とは……
人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと。
出典:保育所保育指針/厚生労働省
すぐわかる!かんたん解説
人間関係の目標としては「人に対する愛情と信頼感を育て、人権を大切にする心を養う」ことが挙げられています。そのなかで、自主性、自立心、協調性を育み、道徳性の芽生えを培うことも大きな目的のひとつとしています。
これらは、子どもが他者と関わりながら社会性を身につけ、集団生活の中で自分の役割を理解し、協力し合う力を育てることにつながるようです。
保育での活かし方
- 子ども同士の関わりを見守り、適切に仲立ちする
- 協力や助け合いの大切さを伝え、思いやりの心を育てる
- 子どもの自主性を尊重し、自分で考え行動できるよう援助する
- 子どもの意見や気持ちを受け止め、自己肯定感を高める
保育士は、子ども同士の関わりを観察しつつトラブルが起きたタイミングなどで適切なサポートを行い、子どもたちが心地よい人間関係を築けるよう見守れるとよいでしょう。
共同での遊びや活動を通じて、子どもが協力するよろこびや達成感を味わえるようにうながします。また、子どもの自主性や自立心を尊重し、自己表現の機会を提供することで、自信を育めるとよりよい保育が実現しそうです。
ほかにも、多様な価値観や文化を尊重する姿勢を示して、子どもが人権を大切にする心を育てる環境を整えることも大切とされています。
読んでおきたいおすすめ記事
保育士資格やスキルを活かしてデスクワークがしたい!仕事の種類やメリット
保育士さんは、デスクワークで働くことができるのでしょうか。保育士資格やこれまでのスキルを活かせるような職場があるのかも気になりますよね。今回は、保育士さんが働けるデスクワークの仕事にはどのようなところ...
乳児院で働くには?必要な資格や仕事の魅力、給料などを徹底解説
乳児院で働くには、必要な資格や仕事内容、給料などを把握することが大切です。1日の流れや求人の探し方などを知り、転職活動の参考にしてみてくださいね。今回は、乳児院について徹底解説します。乳児院の仕事の魅...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
子どもと赤ちゃんに関わる仕事31選!必要な資格や保育士以外の異業種、子ども関係の仕事の魅力
子どもや赤ちゃんと関わる仕事というと保育士や幼稚園の先生を思い浮かべますが、子どもに関係する仕事は意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選をご紹介します。職種によって対応する子...
企業内保育所とはどんな施設?保育士として働くメリットや仕事内容、転職先の選び方
企業内や企業に併設された企業内保育所とは、どんな保育所なのでしょうか。仕事内容などを知りたい保育士さんは多いようです、今回は、少人数制でアットホームな環境で保育ができる施設が多い企業内保育所について、...
保育士が保育に集中できる職場「託児所」の特徴や仕事内容とは?
託児所とは子どもを預かる施設を指しますが、保育園や国の一時保育とどのような点が違うのでしょうか。託児所は夜間保育や短時間の預かりなどの保護者の多様なニーズに対して柔軟に応えられるため、需要の増加が予想...
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
病院内保育とは?働くメリットや1日のスケジュール、一般的な保育施設との違いについて紹介!
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
フリーランス保育士として自分らしく働くには。働き方、収入、仕事内容からメリットまで解説
保育園から独立して働くフリーランス保育士。具体的な仕事内容や働き方、給料などが気になりますよね。今回は、特定の保育施設に勤めずに働く「フリーランス保育士」についてくわしく紹介します。あわせて、フリーラ...
保育園の調理補助に向いてる人の特徴とは?仕事内容ややりがい・大変なこと
保育園で働く調理補助にはどのような人が向いてるのでしょうか。子どもや料理が好きなど、求められる素質を押さえて自己PRなどに活かしましょう。また、働くうえでのやりがいや大変なことなども知って、仕事への理...
子どもと関わる看護師の仕事10選!保育園など病院以外で働く場所も紹介
子どもに関わる仕事がしたいと就職・転職先を探す看護師さんはいませんか?「小児科の経験を活かして保育園に転職した」「看護師の資格を活用してベビーシッターをしている」など保育現場で活躍している方はたくさん...
保育士から転職!おすすめの異業種22選≪あなたの資格・経験を活かせる次の仕事とは?≫
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
【保育士の意外な職場10選】こんなにあった!保育園以外の活躍できる場所
保育士の経験やスキルが、実は意外な職場で活かすことができるのを知っていますか?転職を検討しつつも、子どもとかかわりたい、資格や経験を活かしたいと考えている人は多くいるでしょう。保育園や幼稚園以外で保育...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育士資格を持っていたら、保育園で保育士として働くのが当たり前だと思っていませんか? 実は現役の保育士さんの転職先としては、保育園や幼稚園などの保育現場以外にも一般企業や福祉施設、ベビーシッターなど、...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるには?実務経験や要件など
保育士の実務経験を活用して目指すことができる「児童発達支援管理責任者(児発管)」は、多くの障がい児施設で人材不足の状況が続いています。今回は保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるための方法を徹...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
【2024年最新】保育士の給料は上がる?いつから?9000円賃上げの処遇改善によって数万円の加算も期待
保育士の給料が上がる国の施策として、2022年2月からの「保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業(保育士の処遇改善Ⅲ)」で、2年にわたり月9000円の賃上げが行なわれました。また勤続年数などで加算さ...
私って保育士に向いていないかも。そう感じる人の7つの特徴や性格、自信を取り戻す方法
せっかく保育士になったのに「この仕事に向いていないのでは?」と不安を抱いてしまう方は多いようです。子どもにイライラしたり、同僚や保護者と上手くコミュニケーションが取れなかったりすると、仕事に自信が持て...
ベビーシッターとして登録するなら「キズナシッター」を選びたい理由トップ5
ベビーシッターとしてマッチングサービスに登録する際に、サイト選びに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。収入や働き方の安定性、サービスごとの特徴や魅力も気になりますよね。本記事ではそんななか「キズナ...
子育て支援センターとは?保育士の役割や必要な資格をわかりやすく解説!
子育て支援センターとは、育児中の保護者と子どもをサポートする地域交流の場です。保育士経験者は資格を活かして働けるため、転職を考える方も多いよう。また、子育て経験を活かして相談員として勤務したい方もいる...
ベビーシッターになるには?資格や仕事内容、向いている人の特徴
ベビーシッターになるにはどうすればいいのでしょうか?まずは必要な資格やスキルをチェックしましょう。ベビーシッターは働く時間や場所を柔軟に調整できる場合が多く、副業としても人気です!初めてでも安心してベ...
【2024年最新版】子育て支援員とは?資格の取り方・研修、やりがいや仕事内容について解説
保育の仕事に興味がある方のなかには、子育て支援員とはどんな資格?と気になっている方がいるかもしれません。2023年に新設されたこども家庭庁が、放課後児童クラブ(学童保育)の人材確保に取り組んでいるなか...
保育士の転職の時期はいつが最適?後悔しないタイミング&スケジュールの立て方
保育士の転職の最適な時期とはいつなのでしょうか?スムーズに内定を獲得できるよう、いつから動き始めればよいのかなど、転職活動における適切なタイミングを知っておきましょう。今回は、保育士さんの転職に最適な...
【2024年版】幼稚園教諭免許の更新をしていない!期限切れや休眠状態の対応、窓口などを紹介
所有する幼稚園教諭免許が期限切れになった場合の手続きの方法を知りたい方もいるでしょう。更新制の廃止も話題となりましたが、更新していない方は今後の対応方法をくわしく把握しておくことが大切です。今回は、幼...
【2024年最新】調理師の給料、年収はどれくらい?仕事内容や求人、志望動機なども徹底解説
保育園の調理師は、子どもたちが毎日口にする給食やおやつを作る仕事です。成長する子どもの身体づくりを助ける存在として、やりがいをもって働けるかもしれません。しかし、年収はどれくらいなのでしょうか?今回は...
インターナショナルスクールに就職したい保育士さん必見!給料や仕事内容、有利な資格とは
保育士さんが活躍できる場所のひとつとしてインターナショナルスクールがあります。転職を検討するなかで、英語力は必須なのか、どんな資格が必要なのかなどが気になるかもしれません。今回は、インターナショナルス...
児童館職員になるには?必要な資格や仕事内容、給料
児童館は、地域の子どもたちへの健全な遊び場の提供や子育て家庭の育児相談などを行なう重要な施設です。そんな児童館の職員になるにはどのような資格が必要なのかを解説します。また、児童館の先生の仕事内容や20...
病児保育とはどのような仕事?主な仕事内容や給与事情、働くメリットも解説
病児保育とは、保護者の代わりに病気の子どもを預かる保育サービスのことを言います。一般的に、風邪による発熱などで保育施設や学校に通えない子どもを持つ保護者が利用します。今回は、そんな病児保育の概要を詳し...
保育士の給料・年収は?安いのはなぜ⁉年齢・地域別・パートの平均年収、給与UP術
「給料が安い」「上がらない」といわれる保育士の給料はいくらくらいなのでしょうか。子どものお世話や保護者対応など多くの仕事をこなす中で給与が低いと不満が募りますよね。今回は保育士の月給や平均年収を徹底解...
保育園事務は何がきつい?仕事内容や給料、業務で楽しいことについても紹介
子どもたちが通園する保育園で事務として働く場合の仕事内容とはどのようなものが挙げられるのでしょうか。中には、仕事に就いてから「きつい」「つらい」と感じることもあるかもしれません。今回は、保育園事務の仕...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
【6つの保育の目標】環境
buritora / stock.adobe.com
6つの保育の目標における「環境」とは……
生命、自然及び社会の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな心情や思考力の芽生えを培うこと。
出典:保育所保育指針/厚生労働省
すぐわかる!かんたん解説
環境は、この「保育の目標」においては「豊かな心情や思考力の芽生えを培う」ものとされています。これは、子どもが身のまわりの環境に主体的に関わり、さまざまな経験を通じて感性や探究心を育むことを意味します。
自然や地域との触れ合いを通じて、子どもの視野や関心を広げ、思考力や判断力の基礎を築くような機会が提供できるとよいですね。
保育での活かし方
- 子どもが自然や社会に興味を持てるような体験の機会を作る
- 子ども「なぜ?」に対して、ともに考える姿勢を持つ
- 季節や地域の文化など、身近な環境の魅力を伝える
- 子どもが主体的に活動できる環境で自発的な探索をうながす
保育士は、子どもが自然や社会の事象に触れる機会を積極的に提供し、興味や関心を引き出す環境を整えることが求められます。
たとえば、季節の変化を感じられる散歩や遠足、地域の行事への参加などを通じて、子どもが多様な体験に触れることができます。
また、日常の「なぜ?」という問いかけに丁寧に応じ、保育士がいっしょに考える姿勢を持つことは、子どもの探究心や思考力の芽生えをうながすことにもつながりそうです。
【6つの保育の目標】言葉
6つの保育の目標における「言葉」とは……
生活の中で、言葉への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養うこと。
出典:保育所保育指針/厚生労働省
すぐわかる!かんたん解説
「言葉」をテーマとした目標は「言葉の豊かさを養う」とされています。これは、子どもの言葉を豊かにする意識を保育の現場で大切にすることと説明できそうです。
これは、子どもが言葉を通じて自己表現し、他者とコミュニケーションを図る力を育むことにもつながるでしょう。言葉の習得は、思考力や社会性の発達にも密接に関わりとされ、子どもの総合的な成長において重要な役割を果たすと考えられています。
保育での活かし方
- 子どもの発言を受け止め、共感しながら応答する
- 読み聞かせや手遊び歌などで言葉に触れる機会を増やす
- 子ども同士の会話で自然なコミュニケーションをうながす
- 話したい気持ちを育てるよう、言葉を楽しんで使える環境を作る
保育士は、子どもとの日常的な会話や読み聞かせ、歌や言葉遊びなどを通じて、言葉に親しむ機会を提供できるとよいでしょう。
また、日常保育では子どもの発言に丁寧に耳を傾け、共感的に応答することで、自己表現の意欲を高めることも意識しましょう。子ども同士の会話や遊びでは言葉を使ったやり取りをうながし、コミュニケーション能力の向上をサポートするのもよさそうです。
これらの取り組みにより、子どもが言葉の楽しさや大切さを実感し、豊かな言語能力を育むことができます。
【6つの保育の目標】表現
buritora / stock.adobe.com
6つの保育の目標における「表現」とは……
様々な体験を通して、豊かな感性や表現力を育み、創造性の芽生えを培うこと。
出典:保育所保育指針/厚生労働省
すぐわかる!かんたん解説
「表現」の目標は「創造性の芽生えを培う」とされています。
これは、子どもが音楽、絵画、身体表現など多様な方法で自己を表現し、感性や創造力を育むことを意味するようです。活動を通じて自己肯定感を高め、友だちや家族といった身近な人への共感やコミュニケーション能力を発達させることが期待できそうです。
保育での活かし方
- 多様な素材を用意し、絵画・造形や音楽などの表現ができる環境を作る
- 子どもの表現を否定せず、個性を尊重する
- 作品や発表の場を設け、自信を持って表現できる機会を作る
- 活動にはダンスや劇遊びなど身体表現を取り入れる
保育士は、子どもが自由に表現できる環境を整え、多様な素材や道具を用意して、創造的な活動を支援できるとよいでしょう。
絵の具や粘土といったさまざまな素材や、楽器や身体表現を使った活動を通じて、子どもが自分の感じたことや考えたことを形にするよろこびを味わえるようにします。保育士が子どもの表現を受け止め、共感的に関わることで自己表現の意欲が高まるでしょう。
さらに、発表の場を設けるなどして、お互いに表現を共有しあうよろこびを感じられるような機会が作れると、さらに活動が深まりそうです。
出典:保育所保育指針/厚生労働省
出典:保育所保育指針解説/こども家庭庁
6つの保育の目標を理解して保育現場で活かそう
保育所保育指針が示す6つの保育の目標は、子どもが健やかに成長し、豊かな人間性を育むための重要な指針といえるでしょう。
6つの目標は、それぞれに目的や実践の方法が示されているだけでなく、期待できる子どもたちの成長が明確です。そのため、具体的なポイントを意識することで、保育活動のねらいや計画を作成する際のヒントになるのではないでしょうか。
日々の保育の中で子どもの育ちを見守り、適切な環境や関わりを提供することで、よりよい保育の実現につなげていけるとよいですね。
保育士バンク!では、保育士資格を活かして働くことができるさまざまな職場の求人情報を多数掲載しています。
「職場の保育方針と自分の考えが合わない」
「これまでの経験やスキルを活かして働きたい」
など、あなたのお悩みや希望に寄り添いながら、転職先を探すお手伝いをさせていただきます。保育士バンク!にご相談ください。
保育士バンク!に無料会員登録転職先を紹介してもらう保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!