【ふじこ先生インタビュー】”子どもを笑顔にしたい”その想いから学んだ、自分に合った園の見つけ方

    ふじこ先生の保育士を目指した原点は、「赤ちゃんのお世話をしたい」という想いと、憧れの先生との出会い。”子どもが好き”を発揮できる仕事として保育士を選んだものの、「思っていたのと違った…」というギャップを感じてしまった側面もあったと言います。 ふじこ先生の経験から紐解く、自分に合う園の選び方、保育の魅力をお伝えします。


    ふじこ先生オリジナルサムネイル

    「保育士になりたい!」1園目は見学なしで即決

    ーーー新卒としてはじめて働いた園について教えてください。

     

    新卒で就職した園は、実は従妹が通っていた保育園でした。

    運動会などのイベントを見に行ったとき、楽しそうな園だなという印象を受けたので「素敵な園なんだろうな。きっと働いてからもそうだろう」と園見学もせずに即決。


    それでいざ入社してみると、クラス運営がものすごく大変で。理想と現実のギャップに悩みましたね(笑)

     

    当時はまだ右も左もわからなかったので、朝の会で子どもたちが座ってくれない、早く活動が終わってしまったけどどうしよう…と上手に子どもとかかわることができませんでした。

     

    保護者とのかかわりでも、毎日お迎えの時は何を話そうかな…と考えるのに必死で、勝手に自分自身にプレッシャーを与えていた気がします。

     

    思うように保育ができない…そう悩んでいる中で、人間関係の厳しさや仕事をこなす難しさを目の当たりにしました。

     

    1年目のころは、園長先生からお叱りと指導を受けたとき、自分自身で具体的にどうやって解決策を立てるかまでは考えられていなかったので、怒られては泣いて落ち込む、を繰り返すばかり。

     

    先輩たちにも上手に頼ることができず…逆に「どうしてもっと声をかけてくれないの?!なんで褒めてくれないの?!」なんて人のせいにしてしまうところもありました。

     

    でも今思うと、そもそも園のことを”しっかり調べずに入職した”ことが、ギャップを招く要因だったのかもしれません。

     

    園の雰囲気や仕事内容、働き方など、自分の中にある「こういう保育がしたい」「こういう働き方がしたい」という希望や考えを持っていたら…もっといろいろな園を見て決めてさえいれば、うまくいかないことがあったとしても、捉え方は変わっていたのかなあと思いますね。

    やっと見つけた。わたしが大切にしたい保育

    赤ちゃん

    taka/stock.adobe.com

     

    ーーーふじこ先生が大切にしたい保育について、くわしく教えていただけますか?

     

    わたしは最初のころ、「子どもたちに寄り添いながら成長を促せる、人気のある完璧な先生になりたい」という想いで保育をしていました。

     

    でも、なかなか思うようにいかず、いつの間にか「できないこと」にしか目を向けられなくなり…挫折を味わいました。

     

    それでも少しずつ経験を重ねていって、結果、わたしが大切にしたいと思ったのは「子どもを笑顔にすること」だと気づきました。

     

    素晴らしい先生になるよりも、ただ子どもたちを笑顔にすることだけに集中して保育をしようと。そのために何ができるのかを考えて、1日1日を大切に過ごしていこうと思えたとき、楽しく、自分らしく保育ができるようになったんです。

     

    ーーー現役時代のエピソードとして、一番印象に残っていることを教えてください。

     

    0歳児クラスの担任をしていたころ、やっと歩けるようになった子がいたんです。

    とてとて…と歩いてぎゅっとハグをしてくれたとき、ものすごくきゅんとしたのを覚えています。

     

    あとは、園を退職する最後の日、保護者の方から感謝の言葉をいただいたのも忘れられない思い出です。

    お休みなのにわざわざお礼を伝えに来てくれて、そのとき改めて保護者の方とよい関係性を築くことができたんだとうれしくなりましたね。


    振り返ってみると、大きなイベントというよりも、何気ない日常で見られる子どもたちの笑顔や、成長を感じられた瞬間が一番のよろこびでしたし、印象深く残っています。

    そう考えると、自分が大切にしたい保育と”こういう先生にならなきゃ!”という部分にギャップがあったのかもしれません。

     

    笑顔の子ども

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    ーーー「子どもを笑顔にする」を自分の軸として働くにあたって、2園目はどのように選びましたか?

     

    まず、園を選ぶ前に「自分自身と向き合う時間」を作りました。

    いつの間にか自分がどんなことをしたいのか、何をしているときが楽しいのか正直に答えられなくなっていて、自分の気持ちに鈍感になっていたことに気づいたんです。

     

    だから海外に行きたいとか、ブランドのバッグが欲しいとか、なんでもいいからひたすら自分の気持ちを書き出して。そうしていくうちに気づいたのが、「子どもとかかわる生き方がしたい」ということでした。

     

    でもそれは保育園で働きたいとか、保育士に戻りたいとかそういう感覚とは違っていて。

    多分、1園目のような働き方になるのは絶対に嫌だという気持ちがどこかにあったんでしょうね。

    しっかり保育の経験を活かして働くことを前提に、じゃあ自分が思い描いている「子どもとかかわる生き方」を実現するためにはどんな方法がある?と一つひとつ考えたときに、院内保育園ならできるかもしれないと思ったんです。

     

    ーーー院内保育園を選んだ理由を教えてください。

     

    院内保育園を選んだ理由は、今後の自分に合う働き方を見つけるための準備期間として向いている場所かもしれないと思ったからです。

     

    自分でお教室を開いたり、何かしら赤ちゃんと触れ合える場所を用意したり、将来自分がしたい保育を実現できるように、次に活かせる場所はどこかと考えたときに院内保育園でならできるかもしれないと思いました。

     

    ーーー実際に働いてみていかがでしたか?

     

    やっぱり、園の特色や働き方など、保育園によって全然違いますね。

     

    0歳から2歳をメインで担当していたのですが、なんだかんだ自分には乳児保育が合っているなと気づきました。赤ちゃんにミルクをあげる、おむつを替える、発達を促して歩けるようにサポートするという保育が得意であり、自分が自然とできることだったのでやりやすかったです。

     

    それこそ、「赤ちゃんのお世話をしたい」という想いがわたしの原点なんだなと改めて感じました。

     

    あとは働き方も新鮮でしたね。

    勤めた園ではパートとして働いていたんですが、周りもパートさんが多く、「夜入れないから、その分朝早く出勤します」みたいに調整しながら働くことができて。

     

    はじめて夜勤も経験しました。

    夕方くらいに出勤して、朝に交代の先生とバトンタッチするといった保育園では経験できない働き方ができたのは面白かったです。

     

    やっぱり自分で選んだ道だと思うと物事の捉え方も変わりますし、今後の自分の選択肢も広がっていいなあと思いました。

     

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    可能性は無限大!転職したからこそわかった保育に還元できる要素

    女性

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    ーーーなるほど。自分の目指す保育を考えることがとても重要ですね。子どもが大好きなふじこ先生ですが、お洋服もお好きですよね。

     

    そうなんです。

    一度、保育業界を離れて、アパレル業界で働いていたこともありました。

     

    アパレルの仕事では「子どもの命を預かる仕事」とは違った大変さ、責任の重さを身に染みて感じました。

     

    やっぱりお金を扱う仕事なので、1円も間違ってはいけないし、売り上げを上げるためには…とお店の存続に関わる者としてのプレッシャーが大きかったです。

     

    一方で、全く違った業界に見えますが、アパレルを経験したからこそ保育に還元できる要素に気づくことができました。

     

    たとえば、アパレル店員をしていた際に好きでよくやっていた店頭販促として使う「〇%オフ!」といったポップ作りは、壁面を簡単にかわいく作ったり、おたよりをかいたりするときに役に立ちました。

     

    保護者対応では、一人の「人」として楽しくコミュニケーションを取ったり、クレームがあったときにどう対応するか考えたり。こういうところは、まさに接客と一緒だったのでアパレルの経験が活きた瞬間でした。


    そう考えると、これまでの経験って意外と保育に役立つことばかりなんです。

    学生時代に経験したアルバイトや部活動、ボランティア、自分の趣味や得意など角度を変えてみると保育に活かせる要素がたくさんあります。

     

    海外旅行が好きな人であればそういう多文化の知識や自分の目で見たものを保育に活かせますし、絵が好きな人であれば、絵で子どもたちを楽しませることができたり、保育園をもっとかわいく彩れたりするかもしれない。

     

    わたしは、保育にはその人の生き方や人生がすべて表れると思っているので、いろいろな経験をした分だけ、自分にしかない保育の色を作れると思うんですよね。

     

    それに、自分の好きなことや得意なことを保育に活かすことができたらもっともっと保育が楽しくなるし、子どもたちにとっても刺激的。最強ですよね!

     

    だからもし、今の園が自分に合っているのか悩んでいたり、保育士を目指す中で自分に合っている園がわからなかったりしたら自分の経験を振り返ってみてください。

     

    そうすればきっと、自分のなかにある可能性がどんどん広がって、「自分がしたい保育」「自分に合う働き方」が見えてくるはずですよ!

     

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    「自分がしたい保育は何か」に向き合うことが子どもの笑顔につながる

    手を広げるふじこ先生

     

    ーーー保育士を目指す方、現在保育士として働いている方へメッセージをお願いします。

     

    保育者は子どもを笑顔にできる素晴らしい仕事です。保育者だからこそ、生み出せる子どもの表情もあると思います。

     

    その中で、自分は何が得意で、どんなことを子どもたちにしてあげたいのかをしっかり考えることができれば、「自分がしたい保育」を実現できると思います。

     

    今の時代、いろんな職場に出会うことができるので、もし違うなと思ったら別の道を選ぶという選択肢もあります。

     

    ただそのときは、ちゃんと自分がどういう保育をしたいのか、どういうライフスタイルを築きたいのかを洗い出してみることが大切です。

     

    どうしても、最初に働いた園が悪いイメージだと”保育業界はそういうもの”と思ってしまいがちですが、最初に入った園が保育業界の全てだと思わないでください。

    自分に合う職場はきっと見つかります。

     

    辞めるにしても辞めないにしても「自分で選んでいる」という感覚を大切に、子どもたちを笑顔にできる先生になってほしいなと思います!

     

     

    第2弾インタビューは「保育者にとっての働きやすい環境」「子どもや保護者とのかかわりで大切なこと」についてお届けします。 リリースは明日7月6日(木)予定なのでお楽しみに!

     

     

    「今の職場で長く続けるイメージはできない」と思っているのなら、どんなキャリアが描けそうかをプロに相談してみましょう。自分では気づけなかった強みや希望に気づけて、より働きやすい道が開けるかもしれません。

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