『保育士さんが安心して子どもと向き合える環境』作りをとことん追及している株式会社アソシエ・インターナショナル。前回は代表である内山氏に、アソシエの働き方に対する熱い思いを語っていただきました。今回は、実際に働く3名の保育士さんと「アソシエでの働き方」というテーマで座談会を行いました。働く中で見えてきた「保育の質を高めるための理想の働き方」とは?転職を通して感じたこと、働き始めて見えたことを、3名の保育士さんに伺いました。
目次
お話してくれた「アソシエ・インターナショナル」で働く先生方
小山紘文 主任(以下、【小山主任】)
株式会社運営の保育園にて8年間勤務。その後、2019年4月にアソシエ・インターナショナルに入社しました。現在は主任として、園長補佐業務も担っています。
松本はるみ 先生(以下、【松本先生】)
乳児院勤務を7年経験し、ワーキングホリデーへ。帰国後はインターナショナルスクールに2年の勤務を経て、2019年4月にアソシエ・インターナショナルに入社しました。
大森恵 先生(以下、【大森先生】)
認定こども園で2年の勤務経験後、ワーキングホリデーへ。帰国後、2019年7月にアソシエ・インターナショナルに入社しました。
経験したから分かる「保育士」としての働きやすさ
ーーー今日はどうぞよろしくお願いします。皆さん、今年度からアソシエ・インターナショナルに入職されて、2カ月から半年ほど経過されているのですが、今、どのように感じているのか、率直に教えてください。
【小山主任】【松本先生】【大森先生】 よろしくお願いいたします。
ーーー大森先生は入社されて2カ月ほど経ったところですね。新しい環境に慣れるまで不安を感じたりしませんでしたか?
【大森先生】入社して驚いたのは、本部の方たちが園まで来て、私たちの気持ちや不安を感じていないか、直接お話しする機会を多く設けてくれることです。この2カ月の間に3回~4回くらい機会を設けていただきました。
【小山主任】フランクに話ができるミーティングみたいな感じですね。
【松本先生】本部の方とお話しする機会は、一人ひとりにあるんです。働き方などで他の先生になかなか相談できないことも、じっくり話すことができました。とても気が楽になりますし、心強く感じています。
ーーー入社してからのメンタルケアがとても手厚いですね。一般企業でもなかなか聞かないですし、忙しい状況では、ミーティングに人手や時間を割くことも難しいので、驚きました。
頼れる仲間がいる。それだけで働き方が大きく変わる
【小山主任】僕は、株式会社が運営する園で8年間働いていました。
以前は、どうしても人手が足りなくなるときがありました。保育士さんが圧倒的に足りない。その中で、どうやって事務作業と保育の質の担保を両立させていけばいいのか、常に考え続けていましたが答えは出ませんでした。
アソシエに入ってもっとも変わったことは、「保育士が全然足りない。どうしよう」と悩むことがなくなりました。だから、より保育の質について深く考え、子どもたちのために悩める時間が増えたんです。
ーーーそれは、保育士さんにとってはうれしい悩みですね。
【小山主任】アソシエに入社して、保育士、事務職員、看護師、栄養士、それぞれの役割に適正な人員が整っているなと感じました。
僕は主任という専任管理者のポジションなので、本来は保育の人数に入らないのですが、以前の職場では人手が足りず、保育現場に入ることもありました。アソシエでは、常に主任として自分の業務がきちんとこなせ、各クラスを回って保育の様子をしっかり見守ることができる環境なんです。
ーーー大森先生は、いまの小山主任のお話に、とてもうなずいていますね。
【大森先生】今の主任のお話を聞いて、「確かに!」と思う部分が多くて。
入社してから人が足りなくてまわらない、どうしよう、と思うことが基本的にないんです。例えば、他の先生が急に休んでしまっても、その日出勤するメンバーでカバーできる。変な負担やプレッシャーを感じることがないので、安心して保育ができて心強いです。
働くうえでの休日に対する考え方が変わった
ーーー急に休まざるを得ない状況でも頼れる誰かがいると思えることは、保育士さんだけでなくどの仕事をしていても、本当に心強いと思います。自分がいないと…と気になると、なかなか休めないですよね。
【小山主任】アソシエでは、子どもたちを見ているのは担任保育士だけではありません。
担任不在でも子どもたちが不安にならないようにフォローできるよう、職員全員が子ども一人ひとりを保育する、という考えを持っています。
だから、引継ぎさえしっかりしていれば、基本的には誰が保育をしても問題がないですね。
【松本先生】土曜出勤の振替休日に関しても、平日にきちんと消化できるように、普段からきちんと保育ができる体制になっています。それを自分もわかっているので、安心してお休みできます。
内山代表はいつも「有給を自分のために有意義に使ってね」って、言ってくれるんですよ。
ーーー環境だけでなく、有給を取りやすい空気も整っているのですね。
【松本先生】おかげでみんなが「有給とってライブに行くんだ」「平日に旅行に行きたいから有給申請します」と、有給休暇を計画的に取ることを楽しみにしています。
私はもうすぐ9連休(※前編参照)を取得しますし、期中入社の方は来年度取得の予定です。みんな今から何をしようか考えています。
キャリア2年の大森さんは、さまざまな保育経験がある松本さんから学ぶことが多いそう。
ーーー9連休プロジェクトについて、内山代表からも伺いました。実際に現場では、どのように人員を調整しているのですか?
【小山主任】年度の初めに休暇の予定が決まっているので、保護者の方たちにも、いつ誰が9連休を取得するか前もってお知らせできます。誰かが9連休を取得しても、きちんと保育ができるように人員と体制が整っているので無理な形で残業になることもあまりありません。
ーーー先ほど内山代表が「保育士さんたちのプライベートをを充実させたい」とおっしゃっていました。
【小山主任】そうですね。9時から18時の子どもがたくさんいる時間に、しっかり保育の人数が整うよう手配してくださっています。シフト制なので終業時刻はさまざまですが、18時上がりの職員は“アフターシックス”も楽しめますよね。
【松本先生】無理な残業もほとんどないので、終業時刻を過ぎても人が足りなくて帰れないということは全くないですね。
料理作りが大好きな大森先生。保育士3年目。
【大森先生】私は、勤務が終わった後はそのまま友達と外食を楽しんだり、家に帰って好きな料理をして楽しんだりしています。あと、お弁当を作ったり。
【小山主任】うちの園では毎日お弁当を作ってきている方も、結構多いんですよ。
ーーー小山主任はお弁当は?
【小山主任】僕は昔は作ってたんですが…最近は作らないですね…。
【松本先生】【大森先生】(笑)
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働き方の未来が見えた。だから、アソシエに決めた
ーーーお話を聞いていて、皆さんが毎日とても充実していることが伝わってきます。転職というのは、人生やキャリアを考えるうえで大きな岐路だと思うのですが、なぜアソシエに入社しようと決めたのですか?
【小山主任】僕は今後、男性保育士として保育の世界で働き続けていくために、アソシエに決めました。長い目で見てキャリアアップが必要だなと感じていたんです。
「転職が保育の質についてより深く考えるきっかけとなった」と小山主任
人生の岐路にある「保育士の転職」の意味
【小山主任】以前の会社では認証、認可保育園とさまざまな経験をしましたが、長い目で考えたとき、「保育の質」について、もっと深く考え向き合っていきたかったんです。
将来について率直にお話しできる場を代表が設けてくださり、理解してくれたことが大きな決め手になりました。
【大森先生】私は、転職の際、いくつか園見学に行ったのですが、アソシエの園見学のとき、のびのびと子どもたちとふれ合うこと、関わることができそうだと感じて。何より心に余裕を持って保育ができるイメージを持てました。ここで働きたいと、すぐに決めましたね。
ーーーお二人にとって、心の余裕が持てそうだという部分が大きく響いたのでしょうか。
【小山主任】大きかったですね。
園見学に行ったとき、『保育士さんたちが安心して働くための環境』を、経営トップの方が真剣に考えてくれていることが、いろいろな部分から伝わってきたんです。
建物の清潔さ、書類のICT化、人員体制。
求人情報の箇条書きの条件だけではなく、本当に実践されていることがわかりました。実際に働いてみて、最初の印象から変わっていません。
具体的に見えてきた「自分の新しい働き方」
ーーー松本先生は乳児院、インターナショナルスクールと、保育士としてさまざまな経験を積んでいらっしゃいます。どんなところが決め手になりましたか?
【松本先生】私は乳児院では7年、インターナショナルスクールでは2年勤務しました。
乳児院では子どもたちと生活をともにして、子どもと真剣に向き合う環境の中でやりがいを感じました。インターナショナルスクールでは認可外施設で、英語教育にとても力を入れていました。
ネイティブの先生たちの固定観念がない新しい発想から、刺激を受けたんです。
どちらも、とてもやりがいを感じていました。ただ、例えば夜勤のある仕事を続けていくことを考えると、体力面などから、一生働けるかという不安もあったんです。
ーーーとても貴重な保育経験を積んできたんですね。そんな中で、アソシエのどんな部分が魅力的だと感じたのでしょうか。
【松本先生】園見学や面接を通して、これからの働き方や自分のやりたい保育が具体的に見えてきたんです。
休暇制度や園での働き方を説明してくださる際にも、一つひとつに具体例をあげて丁寧に教えてくださったので、自分が入社したとき「どう働いていくのか分からない」という不安がありませんでした。
子どもも大人も心から楽しんで学べるアクティビティは専任講師が企画
【松本先生】アソシエには『アクティビティ』という、音楽や英語などの専任講師による子どもたちが楽しく学べる活動があります。
他に同じような取組みをしている園はいくつかあったのですが、その中でも、アソシエでは子どもだけでなく、先生方も一緒に楽しんで、講師のスキルを学ぶことができるんです。
保育士を何年もやっていると、どうしても自分の考えの枠の中だけで保育してしまう。
でも、他の人の専門的な保育スキルを、見て学べる機会がたくさん用意されていることに、大きな魅力を感じました。
保育の質を高めるために「新しい輪」が広がる
ーーー日々成長して変化していくいく子どもたちを、時代に合わせどのように見守り育てていくのか、保育士さんにとって『学びのある環境』はとても重要なのですね。
転職されて、どのような学びがあったでしょうか。
【小山主任】転職してからは特に、毎日が学びですね。
【大森先生】私は保育士経験がまだ2年。新卒より少し知識があるぐらいなので、先輩たちから学ぶところがとにかく大きいです。
今までは忙しくて、子どもたちを急かすことばかりだった。でも今は、先輩の保育をじっくり見て学ぶことができます。
さまざまなキャリアを持つ先輩後輩からスキルを学ぶ
【大森先生】アソシエには、保育園経験だけでなく幼稚園や乳児院の経験、留学経験がある方など、さまざまなキャリアを積んだ方が転職されてきています。いま同じクラスを担当している松本先生も、とても経験が豊富です。
先輩たちの経験から、どんな状況でも対応できる保育スキルが学べるのは、本当にうれしいです。
【松本先生】私は新設園で働くのが初めてで、一から園を作り上げていくことに、最初は不安を感じていました。
【松本先生】でもいざやってみると、豊富な経験やキャリアもついろいろな人が集まっていることで、新鮮な知恵やアイデアを出し合いながらひとつの園を作っていく、という経験ができて。
自分の『保育の芯』はあっても、他のいい意見をどんどん取り入れていく。「そういう方法があるのか」と、日々気づきと学びの連続です。
ーーー保育士としてのキャリアや経験を、生かしたり、補ったりできる仲間と働くことで、学びがさらに深まっていく。まさにチームで保育をしているのですね。
保育の未来と新しい価値観を知った
【小山主任】さまざまな経験をもった保育士さんが集まって会議をするので、いろいろな意見が出てきます。
その中で、多くの意見を取り入れるにはどうしたらいいか。みんなが働きやすくなるためにどう生かすか。保育園以外の、幼稚園やこども園の考え方も、生かせる部分は取り入れていく。
そうやって、知識やスキルがどんどん身につくのが感じられるんです。
働きやすさとは、単に保育士の仕事を楽にしているわけではなく、学びたいという前向きな姿勢でいられるような環境を作り、『保育の質をさらに高めていく』ということなんだ、と新しい気づきもありました。
ーーー皆さん、お仕事が本当に楽しそうです。
職員全員で協力してつくりあげている環境で、いまどんなことを工夫しているのですか?
【小山主任】保育士同士の情報を共有する機会を作って、コミュニケーションを取ることを重視しています。例えば、昼礼をきちんと行うだけでも、一日の流れがしっかり理解できるので、働きやすさが大きく違ってきます。
長い会議を何度も行うというよりは、短時間に区切って適切なタイミングで行うイメージです。
実はこの昼礼も、きちんと休憩を取ったうえで実施しているんです。人員が足りているからこそできることですね。
その他にも、職員会議や行事の会議など、クラスの状況や行事についての考え方など、いろいろなことを話し合える機会を作っています。
【松本先生】書類のICT化も、保育時間をしっかり確保するうえで大きいですよね。慣れるまでは「手書きのほうが楽だな」と思っていたのですが、慣れたらとってもスムーズなんです。
タブレットがクラスに何台かあるので、先生方が使用するための順番を待つこともないですし。子どもが午睡のときにすぐ近くで見守りながら、ササっと連絡帳の記入ができる。手書きではこうはいきません。訂正するのもゼロから書き直さなければいけなかったので。
【小山主任】予測変換や定型文を保存できるので、時間短縮にはものすごく効果的ですね。
【松本先生】【大森先生】たしかにー!!!
【大森先生】すっごく楽になりました!
保育士間同士のコミュニケーションは短時間に適切なタイミングで行う
尊敬しあえる仲間とアソシエで新しい環境を作る
ーーーアソシエの環境面での魅力や、とことん深く保育を学べる働き方について、じっくり伺うことができました。お話を聞いていると、他の保育士さんたちにもこの環境について教えてあげたいですね。
【松本先生】わたし、友達に一緒に働かないかって勧めてます。(笑)
【小山主任】僕も、都内で働きたいという人や、じっくり保育と向き合いたいという人がいたら勧めています。
【大森先生】うちの園の先生の中には、お友達の紹介で入社された方もいらっしゃいますね。
ーーーそうやって、信頼しあえる保育士さんたちの輪が、人づてにつながって広がっていくのは素敵ですね。
皆さん、今日はたくさんのお話を、本当にありがとうございました。
【編集後記】「保育の質」=「保育士が学びあえる豊かな労働環境」
子どもたちの成長に大きく関わる『保育の質』は、保育士さんたちが前向きに保育に取り組める、整えられた環境によって作られる。
そして素敵な連鎖は、子どもたちの成長による行動範囲の広がりとともに、街を中心に大きく広がってゆく。
そう遠くない未来、アソシエ・インターナショナルが発信する『理想の保育士の働き方』が、これからの保育の未来を大きく変えていくのかもしれません。