こんにちは。
「NPO虐待問題研究所」です。
今回は、保育士さんや幼稚園の先生方も身近な、保護者との関わり合いについてのお話をしたいと思います。
気になる保護者との関わりかた
みなさんは保護者のどんなところが気になりますか?
もしかしたら、文句ばかりを言ってこられる方、忘れ物が多い方、粗暴な態度をとられる方、理解力が心配な方、精神疾患を持たれている方、心配性な方など、他にもさまざまな気になることがあり、その対応に悩む方も多いのではないでしょうか?
私たち人間は一人ひとり、人格を持っています。
同じ人格を持った人間は決しておりません。
そのためこどもや保護者、他の保育士との関わりの中で、それぞれに合った対応をしなくてはなりません。
保育とは別に、こうした大人同士の関わりに対して難しさがあります。
ことばひとつでその方との関係が崩れてしまうこともしばしばです。
しかしながら、気になる保護者が増えている原因のひとつとして、その方の乳幼児期の育ちが関わっているのでは?と私は考えています。
時代背景や環境はもとより、家庭での関係、保育者との関係が影響し、モンスターペアレントと呼ばれてしまうようになってしまったのです。
「大人だからわかるだろう」とか「どうしてこんなことばかり言うのだろう」と感じることが多いと思いますが、実は自分でも意識していないこころの中に何らかの不安や寂しさを抱えていたり、自分はこうでなければならないという乳幼児期につくられた人格がその人を苦しめているのです。
そこで大切にしてほしいことは・・・・。
(1) 喜怒哀楽を上手く表情に出して伝えること。
(2) 丁寧な言葉遣いと丁寧な対応をすること。
(3) 理不尽な苦情は、否定はせずにその気持ちにだけ寄り添うこと。
(4) 相手を勝手なイメージで見たり、職員同士でうわさ話をしないこと。
(5) あいさつや話は相手の方に体を向けて行うこと。
(6) 相づちは「うん、うん、うん」ではなく、「そうですかー」「なるほど」「はい」などのことばを使うこと。
当たり前のように感じるかもしれませんが、実際は難しいです!
こどもと関わることは好きだけど保護者と関わるのは少し苦手だったり、話しをするのが苦手、何を話していいのかわからないなど、保護者と関わることに自信がなく、なかなかうまくいかずに悩まれる方もおられるでしょう。
でも、悩むというのは何とかしていきたい!という前向きな思いからなるものです! 全てが完璧にできる人なんかいませんし、すべての人に好かれる人もいません。
今、自分ができる範囲で少しずつ実践してみてください。
その積み重ねが自信へと繋がっていくのだと感じています!
特に、言葉遣いや関わる相手に対して勝手にこういう人だという思い込みをすることに気をつけることで、保護者からの対応や自分からの関わりも変わってきます。
これは私が13年間の保育現場で経験したことです。
私は現在、保育の質の向上と保育士さんが働きやすい環境にするためのカウンセリング、発達障がいのこどもたちについてもっと理解を深めてもらうべく、保育士さんへの支援を中心にこども支援・子育て支援を総合的に行っております。
こどもたちが楽しく遊んで、幸せな生活ができるように、保護者への関わり方を見直しながらより良い関係が作れるように一緒に考えていければと願います。
NPO法人虐待問題研究所 虐待防止活動家
心理カウンセラー
保育士、保育心理士 峯 幸司
子育てにおける悩みやこどもの発達に関する相談、夫婦で子育てをするためにはなど、こどもを通したカウンセリングをいたします。
また、保育者さんには、保育カウンセリングや実践を軸ににした保育コンサルテーションをいたします。