保育園や幼稚園では、節分が近くなると、子どもたちから「節分ってなに?」「どうして豆をまくの?」と、節分について質問をされることがあるのではないでしょうか。そういったとき子ども向けにわかりやすく、簡単に説明したいものですよね。このコラムでは、子ども向けに節分を説明するときの方法を紹介します。
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目次
保育園や幼稚園で節分を説明するには
保育園や幼稚園では、2月2日(2021年度)の節分に向けて、節分にちなんだ製作などを行いながら、節分に親しみを持つことでしょう。
そういったときに、子どもたちから「節分ってなに?」「どうして鬼はやってくるの?」など、節分に関する質問をされることがあるかもしれません。
では、子どもたちに向けて、どのような方法で節分を簡単に、わかりやすく説明するといいのでしょうか。
今回は、「節分」を子ども向けに紹介するときの方法について紹介します。 保育園や幼稚園で簡単に実践できるので、参考にしてみてください。
子ども向けに節分を言い換えて説明する
節分について、子ども向けに説明するときは、簡単な言葉に言い換えて説明するといいでしょう。
節分には、さまざまな由来や意味があります。 そのため、難しい言葉などを使っては、子どもたちにも伝わりづらくなってしまいます。
ここでは、子どもたちからの節分に関する質問を想定しながら、簡単に説明する言い換えの例を紹介します。
「節分ってなに?」
節分はその昔、立春、立夏、立秋、立冬の前日に、年4回行われていたようです。
立春は今でいうところの正月にあたり、その前日である節分は大晦日とされていました。そのため、春の節分は今年までの厄を払って良い新年を迎える、1年のはじまりの行事として親しまれていたようです。
子どもたちに「節分ってなに?」と行かれたときは、以下のような言い換えを参考にお話してみるといいかもしれません。
【言い換えの例】
「節分は、1年のおわりにやっていた行事で、新しい年を元気に過ごせるように願いを込める日なんだよ。だから、悪いことが起きないように、豆をまいて悪い鬼を追い払おう!」
「どうして鬼を追い払うの?」
そもそも鬼ってどんなものなんだろう?と、鬼の特徴を質問してくる子どももいるかもしれません。そのような質問とあわせて、以下のような言い換えをしてみると、子どもたちが鬼をイメージしながら、節分に鬼を追い払う理由がわかりやすくなりそうです。
【言い換えの例】
「角が生えていて、牙があって、虎のパンツを履いている鬼は、みんなに悪いものを持ってくるんだよ。だから、みんなに悪いことが起きないように追い払うんだよ」
「どうして節分に豆をまくの?」
節分にまく豆は昔、「魔目」や「魔滅」とかいていたことから、魔よけの力がある=鬼にぶつけることで邪気を払える、と信じられてきたそうです。そのため、節分に豆をまいて、鬼を追い払う行事として親しまれていきました。
以下のように簡単な言い換えを参考に、子ども向けにわかりやすく説明してみてくださいね。
【言い換えの例】
「鬼は豆が大の苦手なんだよ。だから、悪いものをもってくる鬼がこないように、豆をまいてやっつけよう!」
「鬼は外、福は内ってなに?」
節分に、豆をまくときに唱えられている「鬼は外、福は内」の言葉は、福をもたらす福の神は家の中へ、厄災を招く鬼は外へという意味があります。
一方で、鬼が地名につくところや苗字に鬼がつく方が多い地域など、鬼を悪いものとしていないところでは、節分のとき「鬼は内、福は内」といって豆をまく場合もあるそうです。
このように、節分に唱えられている「鬼は外、福は内」の意味を以下のように言い換えると、子どもたちにも伝わりやすくなるでしょう。
【言い換えの例】
「鬼は外、福は内は、悪い鬼は外に追い払って、みんなへのしあわせが中に入ってくるようにという意味があるんだよ。だから、この言葉をいいながら豆をまいて、みんなが元気に一年を過ごせるようにしようね」
どうして豆を食べるの?
節分は新しい年の前日に行うため、福豆を食べることで体内に福を取り込んで、新たな年を無病息災で過ごせますように、という願いが込められています。
また、年の数より1つ多く食べることで、体が丈夫になって風邪をひかないという風習もあるようです。
節分に豆を食べる理由を以下のように言い換えて、子どもたちに説明してみましょう。
【言い換えの例】
「悪い鬼を追い払った豆を、年の数だけ食べると病気になりにくいっていわれているんだよ。数を数えながら、食べてみよう」
このように、子ども向けに説明するときは簡単な言葉に言い換えると、節分について伝わりやすくなるでしょう。
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節分にちなんだ絵本の読み聞かせをする
節分に関する絵本の読み聞かせをしながら、節分の説明をしてみましょう。
絵本には、わかりやすいイラストがかかれていますよね。 さらに、読み聞かせをするときは、音楽をつけてアレンジしたり、声色を変えて行うと、子どもたちの想像も膨らみ、節分に対する親しみを持ちやすくなるかもしれません。
時々、「このあとどうなると思う?」と子どもたちに問いかけてみると、子どもたちの想像力も膨らんで楽しめそうです。
節分にちなんだクイズを出す
子ども向けに節分を説明するとき、クイズ形式で子どもに学んでもらう方法もあります。
はじめに節分について絵本などで説明した後、◯✕形式にしてみたり、子どもたちから答えてもらう形式など、形式を変えながら行ってみると、正解や不正解で盛り上がりながら、より節分に対する理解や親しみも深まるかもしれません。
ここからは、クイズの出題例を紹介します。
節分クイズ①節分はどうして2月3日にやるようになったのかな?
回答例
1.2月ごろになると豆がたくさんとれるから
2.昔は節分の日が1年のおわりの日だったから
3.神様から2月3日にやりなさい。と言われたから
・答え:2
節分クイズ②どうして節分になると豆をまくのかな?
回答例
1.鬼が豆を好きだから
2.豆をあげると鬼が仲間になるから
3.鬼は豆がきらいなので、豆をまくと外に出ていくから
・答え:3
節分クイズ③節分にはどうして豆を食べるの?
回答例
1.病気になりにくくなって、元気に過ごせるから
2.鬼が近寄ってこなくなるから
3.先生が豆を好きだから
・答え:1
年齢に合わせて難易度を変えてみたり、番号ごとに仕切られているスペースをつくり、答えだと思うほうに移動してもらうなど、工夫してみてくださいね。
ペープサートを使った劇を行う
ペープサート(紙でできた人形)を使って、節分にちなんだ人形劇をすることで、子どもたちは見て楽しむことができるため、節分により親しみをもつことにつながりやすくなるでしょう。
劇の内容は、実際の節分の由来や意味をまとめたものを活用したり、絵本にあるお話を参考にするといいかもしれません。
ただし、ペープサートで節分の説明をするときの注意点として、お話が長いと飽きてしまう子どもが出てくるかもしれないので、簡単かつ短いお話にまとめると、飽きることなく最後まで楽しむことができそうです。
また、ペープサートを行うとき、保育者が鬼になりきって適度に声色を変えたり、お話の途中で子どもたちに質問を投げかけたり、音楽をかけるなどすると、雰囲気がかわってより子どもたちも楽しめるかもしれませんよ。
わかりやすい方法で子ども向けに節分を説明しよう
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節分は昔から日本で行われている、伝統的な行事の1つでもあります。
そのため、保育園や幼稚園でも節分を行いますし、子ども向けに簡単に説明したいですよね。
子ども向けにわかりやすく説明する方法には、節分に関する絵本の読み聞かせやクイズの出題、ペープサートを使った説明など、色々な方法があります。
子どもの年齢にあわせた説明方法で、節分について説明できたら、子どもたちもより節分行事を楽しめるかもしれませんね。