大縄跳びを使った活動を保育に取り入れることがあるかもしれません。具体的なねらいを意識しながら行なえば、より子どもの成長を促す保育につながるでしょう。今回は、大縄跳びで目指せる保育のねらいと具体的な指導方法について詳しく解説します。子どもたちの成長を促す大縄跳び指導のポイントをマスターしましょう!

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大縄跳びで目指せる保育のねらい
保育園で複数の子どもといっしょに活動するときのアイテムとして、大縄跳びを取り入れてみましょう。
屋外やホールほか、保育室で楽しめる遊びのアイデアもありますよ。
大縄跳びで目指せる保育のねらいは、以下の通りです。
- 運動能力を向上させる
- 協調性を育成する
- リズム感を養う
- 集中力を高める
- 忍耐力を上げる
- 成功体験を積み重ねる
- 達成感を味わう
全身を鍛える有酸素運動だといわれている、大縄跳び。友だちといっしょに大縄を跳び超えるタイミングを図るためには、協調性が必要となる場面もあるでしょう。
一定のリズムをとりながらジャンプをする動きにより、リズム感を身につけるきっかけにもつながります。さらに、何度も練習することで集中力や忍耐力を養うことも期待できるでしょう。
大縄跳びを使ったさまざまな遊びを通して、友だちといっしょに達成感を味わえるよう、指導できるとよいですね。
保育に大縄跳びを導入する際に注意するポイント

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保育に大縄跳びを使った遊びを導入する際には、子どもが安全に楽しめるようにいくつかの注意点をおさえておきましょう。
広い場所を確保する
屋外やホールなどある程度広い場所で大縄跳びを使う場合でも、複数の子どもがいっしょに思い切り遊んでもゆとりのあるスペースを確保するようにしましょう。
大縄跳びを床に置いて行なうような活動であれば、室内でも楽しめます。
大縄跳びの長さを考慮したうえで、子ども同士が近くなりすぎないよう十分な距離を保ちながら遊べるとよいですね。
周りに障害物がないことを確認する
大縄跳びでジャンプなどをして遊ぶことで、活動範囲が多少ずれていくことも考えられます。
広い場所を確保できたとしても、四方に障害物などがないことを再確認しましょう。
縄に引っかからないように注意する
大縄跳びを使ってジャンプをする遊びでは、子どもが誤って縄に足をひっかけると転倒する恐れがあり危険です。
あらかじめ子どもに注意を促し、保育士さんが大縄跳びを回転させる場面では子どもの足を引っかけないよう配慮しながら回すようにしましょう。
転倒してもすぐに起き上がらない
大縄跳びを使って複数の子どもと遊んでいる最中に転倒した場合、すぐに起き上がることで回りの子どもと接触してしまう恐れがあるでしょう。
そのため遊び方によっては、転倒してもすぐに起き上がらず待つ方がよいことを子どもに伝えておくことが大切です。
危険なことを把握し注意を促す
大縄跳びを使った活動内容を子どもの目線に立って考慮し、あらかじめ子どもに起こりうる危険なことを把握しておきましょう。
大縄を振り回したり子どもが上に乗っている時に大縄を持ち上げたりしないよう、活動前に注意を促すことが大切です。
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保育園で大縄跳びを指導するポイント【年齢別】

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保育園で大縄跳びを使った遊びを行なう場合は、子どもの成長段階に応じて指導するポイントを意識するとよいでしょう。
ここでは、大縄跳びを使った遊びを保育に導入する際の指導のポイントについて、年齢別に紹介します。
3歳児
3歳児では、1歳児や2歳児のときよりも飛び跳ねたりバランスをとったりする動きが上手にできるようになるでしょう。そのため、大縄跳びを使って少し自分にとって難しい動きにもチャレンジしたくなるかもしれません。
上手にできたときの喜びや達成感を味わうことで、次への自信へとつながっていきそうですね。
3歳児に大縄跳びを使った指導を行なう際には、次のことを意識するとよいでしょう。
簡単な遊びから親しませる
最初は、大縄跳びを使って簡単にできるバランス遊びや見立て遊びから導入してみましょう。
床に置いてその上を落ちないように歩いたり、保育士さんが縄の両端を持ってゆらゆら動かして大蛇に見立てたりと、子どもの成長に合わせて大縄跳びの使い方を工夫してみてくださいね。
リズミカルに跳ぶ要領を身につけさせる
最初はなかなか大縄跳びを跳ぶタイミングがつかめないでしょう。
音楽に合わせてジャンプをするようなリズム遊びを事前に保育に導入することで、規則正しく大縄跳びを跳ぶ感覚を身につけることができるかもしれません。
4歳児
4歳児では、3歳児のときと比較するとより全身でバランスが上手にとれるようになるでしょう。また、友だちに対する競争心が芽生え、負けないように努力する姿も見られるかもしれません。
大縄跳びを使ったいろいろな遊びを覚えて、楽しみながら上達に向けてチャレンジできるとよいですね。
4歳児に大縄跳びを使った指導を行なう際には、次のことを意識してみましょう。
いろいろな遊び方に挑戦させる
大縄跳びを使ってできるさまざまな遊びを導入してみましょう。
保育士さんが大縄跳びの両端を持って上げたり下げたりし、縄の高さに合わせて下をくぐったり上を飛び越えたりするのもよいですね。
大縄跳びを回転させて遊ぶ「大波小波」やしゃがみながらジャンプをするような「郵便屋さん」なども、始めはゆっくりとしたスピードから行なってみましょう。
タイミングを合わせて跳ぶことを意識させる
例えば「大波小波」を行なった場合、なかなか大縄跳びの左右の動きに対応できない子どももいるかもしれません。
保育士さんが掛け声をかけて子どもにジャンプのタイミングを伝え、子ども同士でも声を掛け合いながら取り組めるように指導できるとよいですね。
5歳児
5歳児ではより運動能力が高まり、大縄を跳び越えるジャンプ力も一段と上がるでしょう。
友だちといっしょにルールのある遊びを楽しみながら、相手チームにどうしたら勝てるのか考えながら協力し合う姿がみられそうです。
大縄跳びを使った遊びを通して、友だちとの関わり方なども学べるとよいですね。
5歳児に大縄跳びを使った指導を行なう際には、次のことを意識するとよいでしょう。
少人数から練習する
例えば、左右に揺れる大縄跳びのなかに数人で入り、友だちといっしょにリズムに合わせてジャンプをし続けるといった遊びがあります。
最初から大勢で行なうのは難易度が高いので、まずは2人など少人数からチャレンジしてみましょう。
目標の回数が跳べるたびに人数を徐々に増やし、友だちと協力して何回跳べるか記録に挑戦するのもよいですね。
協力し合える遊びを取り入れる
友だちとチームを組み、ゲーム感覚で記録に挑戦できるような遊びを取り入れてみましょう。
例えば、保育士さんが回す大縄の中にチーム全員が入り、縄を引っかけずに何回跳び続けられるのかを競うのもよいでしょう。
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保育に大縄跳びを使った活動を取り入れることによって、子どもの年齢に沿った運動能力を育んだり、友だちといっしょに楽しく身体を動かしながら協調性を培ったりすることが期待できるでしょう。
大縄跳びを使った遊びのねらいを踏まえながら、子どもの成長に合わせていろいろな遊びを取り入れてみてくださいね。
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