保育に縄跳びを使った遊びを導入することがあるでしょう。活動のねらいをおさえ、子どもの成長を育む指導につなげられるとよいですね。今回は、縄跳びを保育に取り入れるねらいを乳児クラスと幼児クラスそれぞれの視点からまとめました。あわせて、保育園で縄跳びを行なう際に注意するポイントについても解説します。
apple713/stock.adobe.com
縄跳びを保育に取り入れるねらい
縄跳びは、跳んだり引っ張ったり、何かに見立てたりと、いろいろな遊びに発展できるアイテムです。
保育に縄跳びを使った遊びを取り入れることで、活動の幅が広がるでしょう。
保育園で縄跳びを行なうねらいを、乳児クラスと幼児クラスそれぞれの視点から以下にまとめました。
乳児クラス
乳児クラスでは、縄跳びに興味を持って親しめるようなねらいを踏まえながら、活動を取り入れてみましょう。
運動機能を養う
縄跳びを床に置き、その上を歩いたり、踏まないように跳び超えたりすることで、子どもの歩行力などを養うことが期待できます。
また、縄跳びをピンと張れば、下をくぐる運動を行なうこともできます。
さまざまな運動を楽しむ
子どもは縄跳びを使ってできるさまざまな遊びに興味を持つことでしょう。
全身を動かす活動に楽しく取り組めるようになることが期待できます。
リズム感を身につける
縄跳びは、リズム良くタイミングをはかりながらジャンプをする遊びへと発展していきます。
そのため、4拍子目でジャンプをするなど簡単なルールを決めて、音楽に合わせて床に置いた縄跳びを飛び越えるような活動も行なってみましょう。
幼児クラス
幼児クラスでは、個人的なスキルを身につけながら、友だちといっしょに息を合わせて取り組めるような遊びも積極的に取り入れてみましょう。
友だちと協力しながら遊ぶ
縄跳びを使った2人跳びや大縄跳びを使った遊びなど、友だちと協力しながら楽しめるメニューも加えてみましょう。
友だちとコミュニケーションをはかりながら、協調性を育むことにつながりそうですね。
集中力や忍耐力を養う
縄跳びが上手にできるまで何度も練習を重ねることで、子どもの集中力や忍耐力を養うことが期待できそうです。
できた技に対して保育士さんがいっしょに喜べば、子どもは次への挑戦につながる達成感を味わうことでしょう。
目標を持って取り組む
縄跳びは、跳べた回数を数えることにより上達具合が分かりやすいので、目標達成に向けて子どもの意欲を高められそうです。
例えば、挑戦したい技を記載したカードを用意し、できた技の欄にシールを貼るなど工夫することで子どものチャレンジ精神を刺激できそうですね。
縄跳びの前跳びを指導するポイント
hakase420/stock.adobe.com
保育園で縄跳びの前跳びのやり方を子どもに伝えることがあるかもしれません。
ここでは、子どもに前跳びの飛び方を伝える方法を紹介します。
1.ジャンプの練習をする
まずは縄跳びを持たずに、一定のリズムを保ちながらその場でジャンプをする練習をしてみましょう。
両足がバラバラにならないように意識しながら跳ぶことが大切です。
2.縄跳びの長さを調整する
縄跳びの長さは、長すぎても短すぎても跳びにくいため、個々の身長に合わせて調節する必要があります。
身長プラス50cm程度の長さを目安に、縄跳びを足で踏んだときに腰から胸にかかるくらいがちょうどよいとされています。
3.手首で回す
縄跳びを回すときは、腕を大きく回すのではなく、手首を使って回します。
また、脇をひらかずに引き締めて縄を持つように指導するとよいでしょう。
4.前を向いて跳ぶ
縄跳びを跳ぶとき、気になって足元を見たり上を見たりせず、まっすぐ前を向いて跳ぶように伝えましょう。
子どもの目線が向けやすいようにぬいぐるみを置くなど、目印となるポイントを定めるとよいかもしれませんね。
最初はゆっくり、縄跳びを手前に落として飛び越える動作を繰り返してみましょう。
慣れてきたら、徐々にリズムを速めて縄跳びを跳んでみてくださいね。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士資格を活かせる在宅ワークのお仕事特集!保育関係の自宅でできる仕事を徹底解説
保育士資格を活かせる在宅ワークにはどのような仕事があるのでしょうか。保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど自宅でできる仕事は意外に多いもの。今回は、保育士資格を活かして働ける在宅ワークの仕...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
保育園で縄跳びを行なう際の注意点
yamasan/stock.adobe.com
保育に縄跳びを使った遊びを導入する際には、以下に挙げる注意点をおさえておきましょう。
広い場所を確保する
縄跳びを行なう前に周りに障害物がないことを確認し、広い場所を確保しましょう。
子ども同士が十分な距離を空けて活動できるとよいですね。
ルールを確認する
縄跳びを使った活動において、あらかじめ子どもに起こりうる危険なことを把握しておきましょう。
縄跳びに入る前に、縄を振り回さないことなど、子どもとルールを確認しておくことが大切です。
縄跳びを保育に取り入れるねらいをおさえておこう
保育に縄跳びを導入することにより、子どもの年齢に沿って運動能力を育むことが期待できるでしょう。
子どもの成長に合わせたねらいを踏まえながら、縄跳びを使ったいろいろな遊びを楽しんでみてくださいね。
なお、運動遊びを積極的に取り入れている園に転職したいという方は、保育士バンク!にご相談ください。
アドバイザーにご希望をお伝えいただければ、あなたにぴったりな職場を提案いたします。
今の環境にお悩みがあれば、一度保育士バンク!を利用してみませんか?