保育園での保育中に子どもの睡眠時間を確保するお昼寝。お昼寝は子どもの生活リズムを構成する際の重要な要素であると、厚生労働省の「保育所保育指針」にも記載されています。そんなお昼寝ですが、実は年齢別に睡眠時間を変えたほうがいいことをご存知でしょうか。今回は2歳児の子どもにフォーカスして、昼寝をする時間は一体どれくらいがいいのかを詳しく解説します。
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目次
お昼寝は子どもの生活リズムを構成する際の重要な要素
保育園では、一般的に保育中に子どもがお昼寝するための睡眠時間を確保しています。厚生労働省の「保育所保育指針」にも記載されているとおり、お昼寝は子どもの生活リズムを構成する際の重要な要素だからです。
しかしながら、すべての子どもが一律に同じ時間だけお昼寝をすればいいというものではありません。保育士さんは子ども一人ひとりの発達状況などの個人差に合わせて睡眠時間を調整する必要があります。
2歳児の子どもはまだお昼寝が必要な時期
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2歳児になると、運動能力が高まり、話せる言葉も増えてきます。とはいえ、大人ほど体力や集中力があるわけではありません。ある程度身体を休めないと、疲れやすくなったり、機嫌が悪くなってしまったりすることがあります。
しかし、少しの時間でもお昼寝をして身体を休ませることで、心と身体のリフレッシュ効果が期待できます。その結果、午後から元気よく活動できるようになるのです。
このような理由から2歳児を含む幼児期の子どもにとっては、保育園でのお昼寝が大事であるといえるでしょう。
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2歳児の子どもに適したお昼寝時間
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2歳児は運動機能が高まってきている時期なので、乳児のように長時間のお昼寝は必要ないでしょう。
2歳児の場合、目安として1〜2時間のお昼寝時間を確保するといいかもしれません。時間帯は、昼食が済んでいるであろう12時半から14時半頃までが一般的です。
2時間以上寝たり、15時すぎまで寝たりしてしまうと、夜の睡眠に支障をきたすことがあるので注意が必要です。
行事やイベントなどでお昼寝の時間がずれてしまっても、2時間以上は寝かせないようにして遅くても15時頃には切り上げるようにしましょう。
すんなり眠れない子どもがいるときの対処法
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お昼寝の時間になってもなかなか眠れない子もいるのではないでしょうか。ここでは、すんなり眠れない子どもがいるときの対処法を紹介します。
お昼寝がしやすい環境を整える
お昼寝をする保育室が明るすぎることが理由で、なかなか寝つけない子どももいるようです。この場合はカーテンを閉める、室内の電気を消すなどをして、保育室自体を暗くするようにしましょう。
子どもたちがお昼寝をしている最中に同じ部屋で保育士さんが事務作業などをする場合は、照明を暗めにし、デスクライトを使うなどの配慮をするといいかもしれません。
添い寝をする
保育園に通っている子どもの中には、添い寝をしてもらわないと眠れない子も多くいます。このような場合は、その子に寄り添って一緒に横たわり、添い寝をしましょう。
添い寝をすることで安心感を与えることができるため、寝つきがあまりよくない子もスムーズに眠れる可能性があります。
無理に寝かせない
お昼寝の時間だからといって、必ずしも眠らないといけないわけではありません。横になるだけでも、ある程度身体を休められます。
もし、なかなか眠れない子どもがいる場合には「目を閉じて横になるだけでも大丈夫だよ」と優しく声をかけてあげましょう。
保育園に通っている子どもは、一人ひとり生活リズムが異なります。その子に合わせた柔軟な対応を心がけましょう。
お昼寝前にたくさん身体を動かす
お昼寝の時間が短かったり、すんなり眠れなかったりする子がいる場合は、お昼寝前に遊ぶ時間が足りないことも考えられます。
身体を動かさない遊びばかりしていると体力が消耗しないので、体力が余っている状態となり、眠くなりにくくなっているかもしれません。
適度に疲れさせることですんなり眠れるようになることが期待できるため、午前中などのお昼寝前は身体を動かす遊びを積極的に取り入れてみるようにしましょう。
年齢に合ったお昼寝時間を確保して子どもの生活リズムを整えよう
2歳児の子どもはまだまだお昼寝が必要な時期ではあるものの、乳児のように長時間の昼寝は必要ありません。とはいえ、大人のように体力があるわけではないので、1~2時間を目安にお昼寝時間を確保するとよいでしょう。
また、すんなり眠れない子どもがいる場合は昼寝がしやすい環境に整えたり、添い寝をしたりするなど、安心して眠れるようなサポートすることも大切です。
子どもの成長に合わせた睡眠時間と環境づくりをして、適切なお昼寝時間を取り入れるようにしましょう。
保育士バンク!では、保育士さんの働き方や日常保育など、仕事に役立つ情報を発信しています。保育の仕事に関する情報が知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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