保育士さんが転職するにあたって、フルタイムで働くにはパートや正社員などをどう選べばいいのか迷うことがあるのではないでしょうか。働き方はさまざまでも、フルタイムかそうでないかで業務内容が変わってくることもあるでしょう。今回はそんな保育士さんの雇用形態と勤務時間について、それぞれのメリット・デメリットを考えてみました。
Liza5450/stock.adobe.com
求人でよく見る「フルタイム」の意味
「フルタイム」という言葉の定義は、勤務先が定める始業から終業までの時間、およびその時間で働く働き方を指す言葉です。
業種・職種・勤務先の規定などによって変わりますが、基本的には国が定める法定労働時間の上限である「週40時間・週5勤務」を基準として「1日8時間勤務」が主にフルタイムとして扱われることが多いでしょう。
「パート」という言葉は、もともとは「短時間勤務」で働くことを意味し、フルタイムの対義語として使われていましたが、最近は「(主に)時給で働く非正規雇用」の意味で使われることが多いようです。
そのため、非正規でも法定労働時間で勤務すれば、便宜上「フルタイムのパート」と呼ばれる こともあります。
休日に関しては、日曜・祝日・年末年始を休園日としている園が多いため、保育士さんの休日もそれに習っていることが多いようです。年間休日は108日から120日前後が平均とされています。
ここからは、同じフルタイムで働く場合の正社員・職員とパート、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
保育士バンク!に掲載されている正社員登用のある施設の求人情報を知りたい方は、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
正社員登用ありの求人はこちら
フルタイムで働く正社員・正規職員保育士の場合
fuzzbones/stock.adobe.com
正社員・正職員はフルタイム勤務が基本であり前提とされていますが、状況や勤務先によって時短勤務を選択できる場合もあります。
保育士さんの勤務形態で言えば、正社員・正職員保育士の勤務時間は職場によって定められていることがほとんどですので、それに従って勤務します。
預かり時間が長い子どももいるため、保育士さんは主にシフト制で働くことが多いですが、2交代制・3交代制などのパターンやそれぞれの詳細な時間は園によって違いがあります。
メリット
まず一番のメリットは収入と社会的立場が安定する ことです。
収入の安定については、月給制のためパートと違い月ごとの給与の変動がなく、定期的な昇給や福利厚生もあること、またほとんどの園では正社員・正職員に対して賞与も支給されるでしょう。
社会的立場に関してもメリットと考えられる点は多くあります。たとえば、賃貸契約やローンを組むなどの契約において、同じ時間働いていたとしてもパート勤務の場合に比べて、正規雇用の方が圧倒的に有利です。
ほかにも、リーダー職や副主任保育士などのキャリアアップを目指すなら、正社員・正職員で長く働く方が近道になることもあるでしょう。
デメリット
主に管理職やクラス担任を受け持つのは正社員・正職員の場合が多いため、体調不良や家庭の事情での休暇、産休・育休がとりにくい場合がある、という点はデメリットとして挙げられることが多いでしょう。
また同様の理由で、退職の際も年度末など時期を考慮する必要があるなど、辞めにくさについても、現場の保育士さんからの声がよく聞かれるようです。
また、育児と両立したい場合も、勤務先によっては人手不足などで時短勤務制度が利用しづらい環境である場合もあるようです。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
フルタイムで働くパート・アルバイトの場合
パートの場合は、必ずしもフルタイムで勤務する必要はありません。
勤務先で決められたシフト内もしくは、自分の希望の時間や日数で働くことができますが、パートでもフルタイムで働く場合は、基本的には1日8時間が目安とされます。
園によっては、パートであってもクラス担任や副担任に就任したり、勤続年数が長くなれば新人保育士の育成といった職務をまかされたりすることもあるようです。
メリット
パートで働くことの最大のメリットは、時間の融通がきくことでしょう。
基本の勤務時間がフルタイムであっても、時給で働いていることで、半休などを含む休みがとりやすい ことや、時短勤務などへの変更も申し出やすいでしょう。
また、フルタイムで働く上でのメリットは、長く働くことで、社会保険や有給休暇などの法定福利厚生を利用できることも挙げられます。パートでも高収入ややりがいにつながるという部分が大きいでしょう。
またパートであっても、働きが認められれば「保育士等キャリアアップ研修制度」を利用してリーダー職などへキャリアアップすることが可能です。役職がつくことで昇給にもつながります。
デメリット
仕事内容は正社員と同じになる場合が多いようですが、正規雇用にはある賞与や手当など、また勤務先が独自に定めている法定外福利厚生については、対象にならない場合も多いようです。
そのため、勤務先によっては、同じ時間働いても給与が低い、待遇に差があるということもあるよう。それを理由に仕事内容に見合わないと考える保育士さんもいるようです。
また扶養内で働きたい保育士さんは、フルタイム勤務をすることで配偶者控除の額を超えてしまうため、パートの場合はフルタイムで働く選択をする際に注意が必要です。
フルタイムの仕事を紹介してもらう
正規雇用?パート?自分に合った働き方を選択しよう
Monet/stock.adobe.com
保育士さんがフルタイムで働くにあたっては、正社員・正職員として働くか、パートでフルタイム勤務するかの選択肢があります。
勤務先の方針や雇用形態にもよりますが、保育士さんが描くキャリアパスやワークライフバランスをよく検討したうえで、自分に合った働き方を選びましょう。
保育士バンク!では、退職・転職を考えている保育士さんの転職サポートを行なっています。
正社員・正職員やパート、またフルタイムで働きたい保育士さんや時短で働きたい保育士さん。どんなご希望でもそれぞれの働き方に合った転職先を幅広くご提案します。
とりあえず情報収集だけでも、話だけ聞いてみようかな、という保育士さんも大歓迎!
働き方を見直すならぜひ保育士バンク!にご相談ください。