職員面談でなかなか保育士さんの本音が聞けていないことにお悩みの方も多いでしょう。質問内容や声かけの仕方を意識することで、保育士さんが話しやすい雰囲気にグッと近づきます。今回は、園長先生・主任先生が職員面談に向けて知っておきたい、本音を引き出す質問例や雰囲気作り、言葉選びのポイントを詳しく解説します。
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目次
保育士の職員面談ではどんな内容を話す?
保育士向けに行なう面談にはいくつか種類があり、それぞれ目的と内容が異なります。
まずは、それぞれのケースにおける目的と内容を見ていきましょう。
意向調査
保育士さんに来年度の就業意向を調査する面談です。
ただ、園によってはアンケート調査のみを行ない、面談が必要な職員のみ直接話をする形で進めているケースもあります。
時期としては、主に秋に行なう園が多いようです。
評価面談
保育士さんの仕事ぶりを確認し、評価することを目的とした面談です。
期が切り替わる4月や10月頃に行なうことが多いでしょう。
保育士さんが立てた目標に対してアドバイスをしたり、仕事への取り組みについていっしょに振り返りをしたりする機会になります。
職員面談
職員とのコミュニケーションを目的とした面談です。
個別にフォローや相談が必要な際に設定したり、2~3カ月に1回といった形で定期的に実施したりなど、頻度は園によってさまざまなようです。
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職員面談でなかなか保育士の本音を引き出せない理由
そもそも、職員面談で保育士さんが「本音を話しづらい……」と感じてしまうのはどういった理由があるのでしょうか。
かしこまった雰囲気がある
面談という場は、保育士さんだけでなく園長先生・主任先生自身も少しかしこまった態度になってしまいがちかもしれません。
普段は気軽に話せる内容でも、堅い雰囲気の中ではつい言葉を飲み込んでしまうこともあるでしょう。
自身の思いを伝えることに不安がある
自分の思いを伝えることに不安を感じている可能性も考えられます。
思いを言葉にするのに慣れていない方や控えめな性格の方だと、「自身の発言を否定されたらどうしよう」と悩んでいる可能性があります。
本音を話したら評価が下がるのではと懸念している
また、上司と部下という関係上、本音の気持ちや考えを話すと、自身の保育士としての評価を落とすことになりかねないと感じている方もいるかもしれません。
「他の保育士さんとうまくやれていない」「仕事に対してモチベーションが上がらない」といったネガティブな内容であればなおさらです。
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職員面談で意識したい!保育士の本音を引き出す5つのポイント
職員面談の場で、保育士さんに自身の思いや考えを緊張せず話してもらうためには、下記の5つのポイントを意識してみるとよいかもしれません。
事前に面談の目的と内容を周知しておく
保育士さんも「面談で一体何を言われるんだろう……」と不安を感じるもの。
心の準備ができるよう、面談の目的や内容について前もって周知しておくとよいでしょう。
話しやすい環境を整備しておく
悩みを相談したくても、「もし他の先生に話を聞かれていたらどうしよう?」と不安になってしまう方もいるかもしれません。
安心して話ができるよう、他の職員に話が漏れないように別室を用意するなど配慮することがポイントです。
また「面談の内容は主任先生にのみ共有し、決して口外しないようにする」という旨を最初に伝えておくのも効果的でしょう。
和やかな雰囲気を作る
安心して話をしてもらうには、和やかな雰囲気作りが必須です。
面談を始める前にアイスブレイクとして少し雑談をして、堅い雰囲気をほぐすとよいでしょう。
お茶やお水といった飲み物を用意するのも、リラックスした雰囲気作りに一役買ってくれそうですね。
同じ目線でいっしょに解決しようとする姿勢を示す
面談の最中は、保育士さんと同じ目線に立ち、共に解決に向けて対策しようとする姿勢が何より安心材料になります。
上司としてアドバイスすることも大切ですが、寄り添うことを忘れず、悩みや不安の解決に向けて考えていけば、保育士さんの本音を引き出せるかもしれません。
保育士さんの言葉を否定しない
面談の中では、保育士さんの発言や考えを否定しないことが重要です。
発言の裏に保育士さんの本当の思いや考えが隠れていることもあります。まずは保育士さんの発言を受け止めることを意識しましょう。
職員面談で保育士の本音を引き出す質問例
保育士さんの話を引き出す糸口になる質問例を紹介します。
「最近、大変そうだけど体調はどうですか?」
「大丈夫?」と聞かれると反射的に「大丈夫」と答えてしまう方もいるので、「前、腰痛がすると話していたけど最近はどう?」などと具体的な様子を交えて質問するのが効果的です。
また、「ちゃんと自分のことを気にかけてくれているんだ」という安心感にもつながりますよ。
「子どもの対応で困ったり悩んだりしていることはありますか?」
子どもの対応や保護者との保育士さんとの関係など、ある程度話題を絞って質問した方が話しやすいです。
具体的な話の中で「そういえばこんなことがあって……」と保育士さんも自身の気持ちを整理したり、考えを振り返ったりすることにつながります。
「最近、一番大変だったことは何ですか?」
特に悩んだことや困ったことがないという保育士さんとの面談で有効な質問例です。
この話題を糸口に、どんなことが大変だったか、負担に感じているのか深掘りしてみましょう。
「園で困ったことがあったら誰に相談していますか?」
職場の人間関係を知るヒントになる質問です。
また、その方にとって職場に信頼できる人がいてガス抜きが出来ているかどうかの把握にもつながります。
「今後、やってみたいことはありますか?」
面談の場では、チャレンジしてみたいことや今後の展望について聞いてみるのも手です。
特に、前向きで勉強熱心な保育士さんにとっては話がしやすい話題の一つです。
職員面談では保育士が本音を話せる質問の仕方を工夫しよう
今回は職員面談で保育士さんの本音を引き出す質問例をまとめました。
面談の場のみでコミュニケーションを完結させるのではなく、日頃から一人ひとりの様子に気を配り、こまめに声をかけて関係を作っていくとよいですね。
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