保育園で1カ月間の慣らし保育を実施するにあたり、どのように進めればよいのか悩んでいる保育士さんがいるかもしれません。段階的に子どもを預かる時間を延ばすことにより、どのようなメリットがあるのでしょうか。今回は、保育園における慣らし保育について、1カ月間実施する際のスケジュール例を紹介します。

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そもそも慣らし保育とは
慣らし保育とは、保育園生活に子どもや保護者が少しずつ慣れるよう、特別なスケジュールのもと徐々に通常の時間へ移行していく保育のことです。
これまで家庭で生活してきた子どもにとって、保護者から離れて初めて集団生活を送る環境に不安を感じることでしょう。
また、保育園で子どもが生活するようになれば、保護者も仕事を始めたり子どもを保育園に送迎したりと、これまでと生活パターンが大きく変わることが予測されます。
子どもや保護者の方が保育園に関わる新たな生活スタイルに無理なく慣れるよう、保護者の方の都合に合わせて1週間、2週間、1カ月と、一定期間をかけて預かり保育を進めていきましょう。
今回は、慣らし保育を1カ月かける場合について、メリットやスケジュールの組み方などをまとめました。
慣らし保育を1カ月間行なうメリット

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まずは、慣らし保育を1カ月間かけてゆっくり行なう場合のメリットを紹介します。
子どもが園生活に慣れる
保育園に通い始める子どもにとって、保護者と離れてすごすことや、保育士や友だちとの関わりなど、初めての経験ばかりで戸惑うことが多いもの。
そのため、しばらく泣き止まなかったり、活動に参加できなかったりする姿が見られるかもしれません。
慣らし保育を1カ月間行なうことができれば、子どもに無理のないよう都度様子を見つつ、保育園で預かる時間を調整しながら進めることが可能でしょう。
保護者が新生活に慣れる
初めて子どもを保育園に預ける保護者は、「子どもが保育園で元気に過ごすことができるのか」「保育士さんとより良い関係を築くことができるのか」などと、さまざまな不安を抱えるもの。
慣らし保育に1カ月間かけることができれば、保護者が保育園に子どもを預けて保育士さんと関わりを持つという新たな環境にも、ゆっくりと慣れていくことができるかもしれません。
また、仕事の復帰に向けて、子どもを預けている間のすごし方を徐々に掴んでいくためにも、慣らし保育の期間は大切な時期といえそうです。
保育士が子どもと保護者との関係に慣れる
新しく受け入れる子どもの状況を保育士さんが把握するためにも、慣らし保育は一定期間必要です。
慣らし保育に1カ月間設けることができれば、保育士さんが子どもの生活リズムに合わせて無理なく通常のスケジュールへ移行していくことができるかもしれません。
また、慣らし保育期間中に、保育園に対する保護者の不安や子育てで抱えている問題などを徐々に理解することができれば、その後の保育でも大きく活かせることがあるでしょう。
慣らし保育を1カ月間行なうことができれば、子どもや保護者、保育士にとって以上のようなメリットが期待できそうです。
保護者の方の都合がつくなら、1カ月かけてゆっくり保育園の通常スケジュールに移行できるとよいですね。
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【1カ月間の慣らし保育】スケジュールの組み方

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慣らし保育のスケジュールは、保護者の方の仕事の都合などと擦り合わせて決定する必要があります。
なかには、全く慣らし保育の期間を設けられない保護者の方もいるかもしれません。
仕事復帰まで期間に余裕がある保護者の方であれば、時間をかけて慣らし保育を設定することができそうですね。
ここでは、慣らし保育を1カ月間行なう場合のスケジュール例を紹介します。
以下の段階を数日ごとに上げていくとよいでしょう。
子どもに負担をかけないように、短時間からスタートしましょう。
子どもが保育園で午前中ある程度落ち着いて生活できるようになったら、給食を導入するとよさそうです。
子どもの状況に合わせて活動の流れを途中で切り上げることのないよう配慮し、午睡やおやつなど活動の前後で保護者にお迎えに来てもらうようスケジュールをたてるとよいかもしれません。
保護者の都合と相談しながら慣らし保育のスケジュールを決め、子どもの様子を見つつ臨機応変に調整しながら進めてみましょう。
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ゆっくり1カ月間かけて慣らし保育を行なってみよう
少しずつ子どもを預かる時間を延長しながら、新たな保育園生活に順応していく慣らし保育。
1カ月間の慣らし保育を通して子どもや保護者の抱える不安を受けとめながら、安心感を持ってすごせるように通常保育へ移行できるとよいですね。
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