保育士の”服装”は、笑顔と並んで第一印象を左右する要素のひとつでしょう。だからこそ、最適なものを選びたいですよね。他の職員や園長先生、保護者から指摘を受けない、保育士の服装はどんなものでしょうか。通常の保育時から、入園式や卒園式、保育参観、遠足・運動会、研修といった各種イベントなど、シーン別に詳しく紹介します。
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保育士の服装、どう選ぶ?ポイントを紹介
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保育士の服装を選ぶ際、まず押さえておくとよいのが以下の4つのポイントです。
- 安全性
- 動きやすさ
- 汚れてもいい
- 清潔感
それぞれについて細かく見ていきましょう。
安全性
まずは「安全性」についてです。
保育士として、「子どもに危険が及ばない」ということは、優先順位の上位に挙げられますよね。ビーズやボタン、スパンコールなど、小さくて細かい装飾がついている洋服は避けるとよいでしょう。装飾箇所が子どもに当たり肌を傷つけたり、ほつれて外れてしまうと誤飲の原因となったりする可能性も。
フードがあるパーカーの紐や毛足が長いセーターも、子どもが口にくわえてしまったり、目に入ったりすることがあるので、なるべく避けましょう。
動きやすさ
次に「動きやすさ」です。
保育士の仕事には、立つ・座る・歩く・走るなど、動きを伴うものが多くあります。
そのため、身体のラインにフィットしたものよりも、ストレッチがきいて、動きやすい素材のものがおすすめです。
汚れてもいい
そして「汚れてもいい」という点も注意したいポイント。
子どもといっしょに外遊びや製作をする中で、砂や泥、絵の具がつくことも多くあります。お気に入りの洋服は避け、ある程度着古したものや汚れが目立たないものを選ぶとよいですね。
清潔感
最後は「清潔感」です。
「汚れてもいい」というポイントを前述しましたが、毛玉だらけ・ヨレヨレ・シワだらけなど、だらしのない服装は保護者からの信頼を失いかねません。
また子どもたちは、身なりや服装も含め、保育士のことをよく見ています。清潔感のある服装でいることで、子どもたちにも良い影響を与えられるでしょう。
【普段】保育士の服装の選び方
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保育士の服装を選ぶときのポイントについて紹介しましたが、普段とイベント時・研修時などで選びたい服装は変わります。
まずは、普段の服装の選び方を紹介します。
トップス
トップスは、Tシャツや長袖Tシャツなど、装飾のないシンプルなものがおすすめです。
肌寒い春先や秋には長袖、気温が上がる夏場は半袖といった形で、季節や気温によって調整するとよいですね。さらに暑い夏場は速乾性のある素材、寒さの厳しい冬場はトレーナーを着用するなどすれば、工夫次第で快適に過ごせそうです。
ボトムス
ボトムスは、伸縮性があり、厚めの生地で破れにくいジャージのズボンが一般的です。
一部、ジャージ禁止やチノパン指定といった園があるので、確認しておきましょう。夏場は半ズボンや七分丈など、丈の短いものを取り入れると、涼しく活動できそうです。また、冬はボトムスの下にレギンスやタイツを重ね履きすると、防寒対策ができますよ。
エプロン
保育士にとってなくてはならないのがエプロンです。
さまざまな形式のものが売られていますが、肩ひもが幅広でずり落ちにくい「ラン型」がおすすめです。ほとんどがサイドのボタンでサッと開閉できるので、着脱しやすいですよ。冬場は、長袖の「割烹着型」であれば、暖かく使い勝手がよいでしょう。
どの形でもポケットの有無は注意したいポイントです。子どもの様子をいつでも記録できるようメモ帳とペンを入れておいたり、子どもから頼まれたおもちゃを預かったりと、ポケットがあるといろいろな場面で役立ちそうですね。
小物
保育園では外遊びや散歩など外にでる機会が多いので、サファリハットなどつばが広めの帽子は必需品です。紫外線予防のほか、日除けができるので体力の消耗を抑えられる効果も期待できます。
また、アームカバーも1枚あると便利な優れものです。暑い日でも長袖を羽織る必要がなく、紫外線対策ができます。最近は冷感素材でできたものもあり、熱中症のリスクも軽減できそうですね。
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【イベント事や研修時】保育士の服装の選び方
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続いて、イベントなどに参加する場合の服装について紹介します。
入園式・卒園式
入園式や卒園式などの行事では、フォーマルスーツの着用が一般的です。
入園式には春らしい明るい色合いを、卒園式には黒や紺など落ち着いた色合いを着ることが多いようです。どちらもスカートを着用する場合はひざ下まで丈があるものを選び、ストッキングを着用することで、きちんとした印象になります。
「園長と主任はフォーマルスーツ、それ以外の保育士は普段の服装」、「卒園児の担任は着物や袴」といった独自の指定がある園もありますので、事前に確認しておきましょう。
保育参観
保育参観では、基本的には普段と変わらない服装で問題ないでしょう。ただし、保護者が多く集まるので、清潔感などの身だしなみには一層注意するとよいですね。
遠足、運動会
遠足や運動会では、普段よりもさらに動きやすい服装がベストです。
また、多くの地域で遠足や運動会が行われる春・秋は寒暖差の激しい季節なので、すぐに脱ぎ着できる薄手の上着を用意しておくと役に立つでしょう。遠足には、リュックサックやウエストポーチ、ショルダーバッグなど、両手が自由に使えるバッグを使用して、荷物をまとめておくと活動しやすいですよ。
研修
研修では、内容に合わせた服装を準備しましょう。
座学の場合、セットになったジャケットとパンツ、シャツ・カーディガンにきれいめのスカートなど、いわゆるオフィスカジュアルがおすすめです。体操やダンスなど、身体を動かすカリキュラムの場合は、通常の仕事着のような動きやすい服装を選び、スニーカーを履いていくとよいでしょう。
1日で座学と運動の両方を行う場合もあります。研修は事前に服装などの指定があることも多いので、連絡事項をしっかり確認した上で、園の代表としてきちんと行動しましょう。
保育士の服装や選び方は園によってそれぞれ
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今回は基本的な保育士の服装について紹介しましたが、園によって指定や決まり事があることもしばしば。事前に園や先輩保育士に確認しておくと安心できますよ。
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