保育士の給料が見合わない・割に合わないと言われる理由とは？全国の保育士の給与事情も解説

保育士という仕事に対して、給料が安かったり仕事が多かったりするイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。実際に、仕事が大変なわりに給料が少ないと感じている保育士さんは意外と少なくないといいます。そこで今回は、保育士さんの仕事量と給料が見合わない・割に合わないと言われる理由を解説します。また、実際の給料はどれくらいなのかを把握するためにも、都道府県別の賃金情報もチェックしておきましょう。

保育士の仕事が給料に見合わない・割に合わないと言われる主な理由

ここでは、保育士さんの仕事が実際に支給される給料に見合わない・割に合わないと言われる理由を解説します。

労働時間が長い

共働き世帯の増加に伴い、子どもの受け入れ時間を長くしたり、土日祝も対応できるようにしたりする保育施設が増えています。

子どもを預ける側の保護者にとっては嬉しいことですが、働く側の保育士さんにとっては早朝・夜間勤務、土日出勤などが発生しやすいという状況ができてしまっているようです。

このような状況から労働時間が長いと感じて、労働時間に比べて給料が見合っていない・割に合わないと思ってしまうことがあるといいます。

事務仕事が多い

保育士さんの仕事は子どものお世話をすることが主な業務だと思われがちですが、連絡帳の記入や保護者に渡すおたより、保育日誌の作成などの事務作業なども、勤務時間内にこなさなければなりません。

これらの業務はまだシステム化されていないものが多く、手書きでの記入が必須となるものも少なくありません。

その上、事務作業の対応時間は、一般的に子どもたちの保育時間が終わったあと。担当しているクラス毎に一人で行なわなくてはいけないものも多いことから、仕事量と比べて給料が見合っていない・割に合わないと感じてしまうようです。

持ち帰り仕事が多い

保育士さんは、教室に飾る装飾物や行事で使う衣装や小道具を作ることもあります。これらの仕事は作成に時間がかかるものがほとんどのため、勤務時間内に終わらせられないことも多いそうです。

持ち帰り仕事は、上司から指示を受けて行なっているのであれば残業代などが支払われるのが一般的です。しかし、自主的に持ち帰って行なう場合は給料に換算されません。

給料が支払われない場合、プライベートな時間が削られることになるため、仕事に負担を感じ、給料と見合っていない・割に合っていないと感じることが多いようです。

保育士が不足している

勤務している保育園に十分な人数の保育士を確保できていないことも、仕事が終わらない原因となっていることが考えられます。

保育業界の人手不足は長年に渡って続いている問題です。各自治体で保育士さん向けの就職支援や補助金制度などに積極的に取り組んでいるものの、十分な人材確保ができているわけではありません。

また、施設ごとの保育士さんの配置基準は満たせていても、実際に働いている保育士さんの負担が多いと、給料と見合っていない・割に合わないと感じることも少なくないといいます。

2023年度の保育士さんの給料事情を都道府県別に紹介！

保育士さんが給料と見合わない・割に合わないと感じる理由には、さまざまな要因があるようですが、実際のところ、保育士さんはどれくらいの給料をもらえているのでしょうか。

ここでは、厚生労働省が発表した令和5年賃金構造基本統計調査のデータをもとに、2023年度に支給された保育士さんの給料を都道府県別に紹介します。

• 北海道・東北地方
• 関東地方
• 中部地方
• 近畿地方
• 中国地方
• 四国地方
• 九州地方

全国的に20万円台が主流

保育士さんの給料の平均を確認してみると、多くの都道府県で20万円台となっていることがわかります。

保育士さん以外に子どもに関わる仕事として代表的なものに幼稚園教員がありますが、幼稚園教員の場合はどの都道府県も24万円から30万円台の金額を確保しているようです。

幼稚園教員と比べると保育士さんの給料が少なく思えてしまうことから、給料が見合わない・割に合わないと思ってしまうのでしょう。

なお、この数字はあくまでそれぞれの地域の平均値を算出したものなので、実際は年齢や経験年数などによって支給される金額は違うようです。

また、施設によっては資格手当や役職手当などが加算されることもあるので、参考程度にとどめておきましょう。

なお、保育士バンク！に掲載されている昇給昇進のある施設の求人情報を知りたい方は、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。

勤務先の給料が仕事量に見合わない・割に合わないと感じたらどうするべき？

勤務先の給料と仕事量が見合わない・割に合わないと感じたら、どうすればいいのでしょうか。ここでは、保育士さんが給料を増やす方法を紹介します。

保育士等キャリアアップ研修を受ける

勤務先が積極的に待遇改善に取り組んでいる施設の場合、保育士の専門性を高めるためにも保育士等キャリアアップ研修を受けるとよいでしょう。

研修を修了すれば、職務分野別リーダーの場合は月額5000円、副主任保育士や専門リーダーの場合は月額最大4万円が支給されます。

条件のよい職場に転職する

今現在働いている勤務先の仕事が給料に見合わない・割に合わないと感じたら、思い切って転職するという方法があります。

実際のところ保育業界は慢性的な人手不足であり、たくさんの施設が求人の募集をしています。そのため、数ある選択肢の中から職場を選びやすい環境といえるでしょう。

働きやすく、より条件のよい職場を探してみるのも1つの手です

出典：令和5年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口（e-Stat）

今の職場の業務と給料が見合わない・割に合わないと感じたら転職を検討しよう

労働時間が長かったり、仕事量が多かったりすると、自分の給料と仕事量が見合っていない・割に合わないと感じることも少なくありません。

今現在支払われている給料を考慮した際に、仕事量が見合っていない・割に合わないと感じる場合は、思い切って今の職場よりも条件のよい職場への転職を検討しましょう。

保育士バンク！に掲載されている昇給昇進のある施設の求人情報を知りたい方は、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。

保育士バンク！では、保育士さんの就職・転職に向けたサポートを行なっています。専門のキャリアアドバイザーが豊富な求人の中から、あなたのご希望に合う仕事を紹介しますので、お気軽にお問い合わせください。

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