保育現場において「いい園長先生」に求められる資質とはどのような条件が挙げられるのでしょうか。保育士バンク!公式Instagramでは園長先生との定期面談について独自調査。約7割の方から「園長先生との定期面談が設けられていない」という回答が寄せられました。その結果もふまえ、園長先生に求められる条件や資質を解説します。

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いい園長先生とはどんな人物?
園長先生は現場の責任者として保育園の運営や経営を行う重要な人物です。
保育士さんとよい信頼関係を築き、保育の質の向上に取り組む必要があるでしょう。
これから園長先生を目指す方の中には、どのような能力やスキルが求められるのか不安を抱える方もいるかもしれません。
また、現在園長先生として働いている方も「職員と上手くコミュニケーションを取れない」「人材を雇用してもすぐ辞めてしまう」などさまざまな悩みを感じる場面がありそうです。
現場で信頼される、尊敬される「いい園長先生」になるためにはどのような条件や資質が必要になるのでしょうか。
「園長先生との定期面談が少ない」と不満を持つ保育士さんも…
実際、現場の保育士さんと園長先生がどのような関係性を築いているのか、保育士バンク!公式Instagram でアンケート調査を実施。
今回は園で行われる園長先生との「定期面談」に焦点をあて、現場のリアルな声を集めました。
その結果、保育士さんの「73.3%」が園長先生と1対1で話す面談が設けられていないと回答。

また、上司とコミュニケーションを取れる場は必要だと感じる保育士さんも「73.3%」。
多くの方が現在の状況に不満を抱いていることがわかります。
実際になぜ保育士さんが園長先生との定期面談が必要だと感じているのか詳しく聞いてみました。

保育士さん
- 上司の意向等を聞く機会があることで保育に反映しやすいから
- 私たち保育者の悩みや現状を知ってほしいし、共有してほしいから
- 園長が抱いていたイメージと自分の思う自分が掛け離れていて、園長のイメージだけで評価されたくない。考えを少しでも話し合える場は必要だと思ったから
- 意見を言える関係性の構築が必要だから
このように園長先生に現場の状況や悩みを理解してほしいという意見が寄せられました。
園長先生とのコミュニケーション不足の改善を求める保育士さんが多く、「職員と定期的に話し合う機会を設けること」はいい園長先生を目指すうえで重要な要素と言えそうです。
以上の結果もふまえて、園長先生に求められる条件や資質について詳しく見ていきましょう。
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いい園長先生に求められる条件や資質7選

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保育士との関係性を大切にする
職員から信頼される園長先生は現場の保育士と良好な関係を築くために努力する方でしょう。
威圧的な態度で接することなく、笑顔で挨拶したりコミュニケーションを大切にしたりときめ細やかな配慮ができる園長先生は自然と慕われます。
また、職員に身近で頼りになる存在だと認識してもらうためには、定期面談を実施して職員1対1と話す機会を設けることも大切です。
「この園長先生のもとでずっと働きたい」という方が多ければ、離職率も低くなるでしょう。
現場の状況をきちんと把握できる
いい園長先生は職員からの「報告・連絡・相談」(ほうれんそう)を大切にしています。
各クラスの状況を把握し、子どものことをしっかり考えてくれる園長先生がいると職員も安心して働くことができるでしょう。
また、現場ではよいことも起これば、問題が生じる場合もあります。その際「報告すると園長先生に叱られる」「嫌味を言われる」といった気持ちを抱けば、問題を隠そうとする保育士さんもいるかもしれません。
しかし、普段から園長先生が報連相を徹底して職員一人ひとりに温かい言葉をかけておくと、問題が起こった場合も報告しやすい環境を維持できそうです。
指導力・求心力がある
園長先生には、職員に対する指導力や求心力が求められます。
職員の話をしっかり聞いて全体をまとめる力があれば、主任やリーダーといった役職者から支持される存在となるでしょう。
指導する際も一方的な考えを述べるのではなく、職員一人ひとりの主体性や個性を大切にしたうえで向き合うことが必要ですね。
感情的にならない
職員との会議や面談などで感情的になって威圧的な言葉を口にしたり職員の話しを遮ったりする園長先生はよい上司とはいえません。
感情的にならずに職員の言葉に耳を傾け、冷静に対応してくれる園長先生は頼りになる存在になりそうですね。
職員全員に平等に接する
「主任の先生に優しく、新人には厳しい」など人によって態度を変える園長先生は信頼を得ることは難しいでしょう。
誰に対しても平等に接して謙虚な姿勢を保つということはいい園長先生の条件のひとつになります。
トラブルが生じたときに頼ることができる
園内では子どもたちがケガをしたり保護者とトラブルになったりする場合もあるでしょう。
その際に悩みを一人で抱え込んでしまう職員もいるようです。
トラブルが生じたときにいっしょに対処法を考えてくれる園長先生がいれば、職員も安心して頼ることができるでしょう。
園の実状と向き合い、解決策を考えることができる
園の中には「園児不足で大変」「人手が足りない」などさまざまな問題を抱えている場合があるでしょう。実状から目を背けて向き合おうとしない園長先生もいるかもしれません。
そのような状況が続くと園で働くことに不安を感じて、職員の退職が相次ぐ場合もありそうです。
園長には現在抱えている課題に対して解決策をしっかり考えて行動する姿勢が求められるでしょう。
いい園長は保育士さんが働きやすい環境を作り上げる
いい園長先生とは職員にとって身近で頼りになる「この人のもとでずっと働き続けたい」と思える存在でしょう。
保育士バンク!公式Instagramでのアンケート調査では、保育現場における園長先生と職員とのコミュニケーション不足が大きな課題であることがわかりました。
これから園長を目指される方は、職員との信頼関係を育むためには何が必要なのか、定期面談の実施などもふまえ、園の実情に合わせた解決策を考える必要がありそうです。
保育バンク!では役職者を目指す保育士さんに向けたサポートを実施しています。
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などあなたのご希望をお聞かせください。
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【調査概要】
調査機関:2022年11月24~25日
調査方法:保育士バンク!公式Instagram
有効回答数:19
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