働く中で、幼稚園から保育園への転職を検討し始めたという方は多くいるかもしれません。「疲れてしまった」「やり方が合わない」「保育園の方が向いているかもしれない」などさまざまな思いがあるでしょう。今回の内容を参考に、ご自身の転職理由を前向きで好印象な志望動機に変え、保育士として働くために動き始めましょう!
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目次
幼稚園から保育園へ転職したいと考えたら
現在、幼稚園教諭として働いていても、保育士資格を取得していれば保育園への転職は可能です。
どちらも子どもとかかわる仕事ではありますが、幼稚園と保育園では、取り組みや生活の仕方が異なります。
また、先生の働き方にも違いが出てくるため、転職したいと考える人がいるようです。
まずはおさらいとして、施設にはどのような違いがあるのか見ていきましょう。
【幼稚園から保育園に転職】施設としての違いを知ろう
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ここでは、幼稚園と保育園の違いについて紹介します。
両施設の違いを知ることで、幼稚園教諭と保育士、それぞれに求められていることが見えてくるのではないでしょうか。
くわしく見ていきましょう。
運営に基づく法令
幼稚園は文部科学省管轄施設で「学校教育法」、保育園は厚生労働省管轄施設で「児童福祉法」に基づき運営されています。
学校教育法に基づいて運営される幼稚園はいわば、小学校や中学校と同じ「学校」という位置づけになります。
幼稚園は、保育園よりも教育的要素が求められていると感じる先生もいるかもしれません。
対象年齢
保育園は、0歳から就学前の子どもが対象です。幼稚園は3歳から就学前の子どもが対象になります。
最近では、幼稚園でも2歳児を受け入れるところもあります。
3歳になってからの通園に向けたプレ保育や、保護者支援といった目的があるようです。
配置基準
幼稚園は、1学級に子どもは35名以下と定められており、それに対して専任教諭を一名配置となっています。
一方保育園は、幼児であっても学年ごとに子どもと保育士の対人数が異なります。
幼稚園保育園ともに、定められている配置基準では厳しい場面が多く、悩む保育者が多いかもしれません。
しかし、補助の先生をつけたり、フリーの先生がいたりと工夫をしている園もあるのではないでしょうか。
転職活動の際には、配置基準への配慮として取り組んでいることを伺ってみるのもよいかもしれません。
出典:「幼稚園と保育所の基準の比較【職員配置・施設設備等】/厚生労働省」
特性の違い
幼稚園
一日の教育時間の標準を4時間と定めています。
教育課程の基準である幼稚園教育要領をもとに幼児の心身の発達や地域の特色を生かした教育活動を行います。
幼稚園における教育とは「遊び」です。思うがままに遊ぶ中で、子どもの学びが生まれるでしょう。
遊びから学びを得られる工夫を先生に求められます。これは保育園も同じことがいえるかもしれません。
また、教育時間を4時間と定められていますが「預かり保育」のサービスを行う幼稚園も多くあるため、実際には4時間以上幼稚園にいる子どもも多くいるでしょう。
保育園
仕事などのさまざまな事情により、日中家庭ですごすことができない子どもが、一日の大半の時間をすごす場所が保育園です。
養護と教育が一体となって豊かな人間性を育成する場所であり、保育所保育指針に基づいて基本的生活習慣の確立などに取り組みます。
教育的要素も含まれていますが、保育園は、「子どもの生活の場」という在り方が求められるでしょう。
家庭との連携や排泄などの基本的生活習慣獲得など、支援や援助を求められている部分が多くあるのではないでしょうか。
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幼稚園から保育園に転職したらどう変わる?
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幼稚園から保育園に転職をしたら、どのようなメリットデメリットがあるのでしょうか。
それぞれの違いをよいと感じるかどうかは人それぞれです。転職を検討している方は、参考にしてみてくださいね。
転職するメリット
乳児とかかわることができる
幼稚園と大きく違う点の一つが、保育園には乳児がいることです。
毎日幼児と元気いっぱい遊んでいた幼稚園の先生にとっては、ゆったりとしたかかわりが大切な赤ちゃんがとても新鮮に感じるかもしれません。
複数担任となるため業務にもゆとりを感じる人がいるのではないでしょうか。
平日休みが取れる
保育園は、基本的に土曜日も開園しているところが多いでしょう。
そのため、職員の土曜日出勤も必要となるため平日に振替休日をとる場合があります。
また、複数担任であれば有給休暇をとりやすいなどのメリットもあるかもしれません。
出勤時間の融通が効きやすい
保育園はシフト制勤務の場合が多いでしょう。早番遅番などもあります。
幼稚園から保育園に転職すると、プライベートを優先したスケジュールが立てられるかもしれませんね。
しかし、シフト希望を出せる数が決まっていたり、保育園でも幼児クラスの一人担任になるとある程度固定シフトになったりする場合もあるでしょう。
行事の負担軽減
幼稚園の場合、保護者参加行事が多いところもあるでしょう。
保護者がいる場合、準備や運営の負担は少ないものの、先生方は少し緊張感があるかもしれませんね。
保育園は、働いている保護者がほとんどのため、保護者参加は運動会などの大きなイベントのみとなるでしょう。
ピアノの演奏技術を求められない
幼稚園教諭はピアノ必須ではありませんが、ある程度の演奏技術が求められる場合があるでしょう。
保育園でもピアノは取り入れますが、特に乳児は、保育士がピアノを弾くことよりも、手遊びを中心に歌に親しめるような工夫することが多いかもしれません。
やり方は、保育園によって異なるでしょう。
転職するデメリット
乳児とのかかわりを物足りなく感じることもある
乳児とのゆったりとしたかかわりに心地よさを感じる人もいる一方で、「身体を思い切り動かして活動したい」と次第に物足りなさを感じる場合もあるかもしれません。
乳児は、抱っこをすることや危険な場面が多いので、幼児とは違う体力面精神面での疲れを感じることがありそうです。
複数担任のため相性の良し悪しがある
保育士さんの悩みで多いのが人間関係でしょう。
保育園の複数担任で、相手とあまり気があわず一年間すごさなければならないとなると、ストレスは多いかもしれません。
自分の保育観や思いが反映されず、やりがいを感じられないという場合もあるでしょう。
互いに理解し合える者同士が組めたらよいですね。
長期休暇がない
幼稚園には子どもたちの夏休みなどの長期休暇があります。
しかし保育園は、就労している保護者がほとんどのため、長期休暇は年末年始だけの場合がほとんどでしょう。
幼稚園では先生たちも一斉に夏休みをとれていたかもしれませんが、保育士はなかなか難しいようです。
しかし、お盆などには登園人数が少なく、休みが取れる場合や、会社で有給とは別にシフト調節したうえで夏休みを数日支給する場合もあります。
就職先によって異なるため、転職する際には休日日数の確認も大切かもしませんね。
子どもの預かり時間が長い
幼稚園でも預かり保育をしているところもありますが、保育園はフルタイムで就労している保護者が多くいるため、子どもの保育時間も幼稚園より長いといえるでしょう。
子どもが一日の大半をすごす場所のため、子どもとつきっきりの働き方となるでしょう。
事務作業をする時間の確保が難しい
先述の通り、保育時間が幼稚園と比べて長いため、子どもが降園する時間は、先生たちの退勤時間と重なるでしょう。
日中は午睡を含めてずっと子どもといるため、なかなか落ち着いて事務作業をする時間が取れないかもしれません。
取り組み方は、職員の人数や園の方針によって異なります。
このように、幼稚園から保育園への転職はさまざまなメリット、デメリットがあります。
保育園に就職・転職したいと考えているけど不安…という方は転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。
キャリアアドバイザーが保育園と連絡を取って転職活動を進めていきます。
少し聞きづらいと感じるような休日や残業、行事の多さなどもしっかり確認した上で、転職活動を進められますよ。
幼稚園から保育園への転職する際の志望動機の書き方
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幼稚園に勤めていたことや一人担任での経験は、転職するうえで大きな強みとなるでしょう。
一方で、乳児と幼児ではかかわり方の違いがあるため、不安要素でもあるかもしれません。
幼稚園での経験と、保育園の特徴である乳児や養護に対する積極性をアピールしつつ、前向きな志望動機にすることが、ポイントの一つとなるでしょう。
ケース別に転職理由の伝え方を紹介します。
転職理由の例①幼児との生活に疲れてしまった
保育園に転職する際は、「乳児の経験を積んでみたい」という前向きな志望動機を伝えましょう。
保育士としてスキルアップしたいという意欲が伝わるとよいですね。
乳児にも違う大変さはあり、保育園で幼児クラスを担任することもあるでしょう。
そのため、子どもとのかかわりに関して、「疲れた」などのマイナスなイメージを与えてしまう言葉は避けた方がよいでしょう。
転職理由の例②行事準備が大変だった
行事の大変さが理由で転職する場合は、事前に行事の規模や準備量などを確認したうえで志望動機に織り交ぜましょう。
行事の取り組み方は園によって異なるので、志望する園が行事を取り入れるうえで工夫している点などを添えるとよさそうです。
求人サイトなどで行事の状況を確認しきれないときは、転職エージェントを通すなどして、行事について確認しておくとよいかもしれません。
転職理由の例③労働環境を変えたい
職員の労働環境改善に積極的に取り組む園は多くあります。
ただ、働きやすい環境で仕事をしたいだけではなく、「職員のために働きやすい環境作りに努めているという貴園の運営方針に魅力を感じ、よりよい保育ができると思った」という内容を伝えられるとよいかもしれません。
また、前職の経験をもとに「仕事とプライベートを両立する難しさを学び、毎日仕事と育児を頑張る保護者の支援をしたいと感じるようになった」という内容を盛り込むのもよいですね。
注意点として、プライベートを優先した働き方を望み、保育園への転職を考える方もいるでしょう。しかし、ご自身の働き方のことばかりを伝えると、保育のやる気がないと思われる可能性があります。
伝え方には十分気を付けましょう。
幼稚園から保育園への転職は、前向きな志望動機がポイント!
幼稚園から保育園に転職する際に知っておきたい内容を紹介しました。
それぞれの施設の違いを知ったうえで、転職理由を見直したり、前向きに表現したりすることが大切です。
きちんと志望動機を考えることは、面接対策にもつながります。
幼稚園から保育園への転職に不安のある方、「正直保育園のことはよく分かっていない…」「保育園に転職する際に気を付けるポイントが知りたい」など疑問がある方はぜひ、保育士バンク!にご相談ください。
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幼稚園から保育園への転職、心機一転、ともにがんばりましょう!