保育を行なう上で保育士さんが意識したいことのひとつに「子ども同士の関わりを促す」ことがあります。これは、特に3歳以上の子どもの心の成長に大きく影響します。今回は、子ども同士の関係性を深めるための言葉かけ、保育士ができるフォローについて、また、関わりを育む効果的な遊びの取り入れ方などを提案します。

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子ども同士の関わりを深める必要性
子どもは成長とともに家族以外である保育士さんや友だちといっしょに過ごし、人間関係を経験することで社会性が育まれます。それが豊かな人間理解につながると言われています。
つまり、保育園は、子どもたちが社会への最初の一歩を踏み出す場所 になると考えてよいでしょう。
特に、3歳以上の子どもが経験したい子ども同士の関わりには、以下のようなものが挙げられます。
- 友だちと積極的に関わり、相手と感情を共感し合う
- 自分の思ったことを相手に伝え、相手にも思いがあることを知る
- 友だちと活動する楽しさを味わう
子どもは上記の体験をすることで、少しずつ「相手にも分かるように話す」「相手の言うことを理解する」といったコミュニケーションを学びます。
また、遊びを通して考えやルールの合意の必要性や、対話によってトラブルを解決する方法を知っていきます。
保育士さんはその様子を見守り、促しながらサポートする重要な役割を担っています。
そのために保育士さんは一人ひとりの園児に対して、友達への興味や関心度合い、交友関係などを把握する必要も生じてくるでしょう。
ここからは、保育士さんが効果的に促すことができる子ども同士の関わりについて考えます。
保育士がフォローする子ども同士の関わり

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保育士さんは、子どもが一緒に活動する楽しさを感じられる場所や環境を作り、そこで人と関わる役割を認識しながら保育を行なう必要があります。
また、保育士さん自身の言動や人との関わり方が、子どもにとってのモデルになったり、そのきっかけとなったりする ことも意識しましょう。
ここでは、保育の場で保育士さんができる、子ども同士の関わり支援について見ていきましょう。
子どもへの声かけ
幼児期の子どもにとって「自分の気持ちを言語化して、伝わるように相手に話す」ことはとても難しいでしょう。
そのため保育士さんが、子ども同士の関わり方をよく観察しながら、適切なタイミングで子どもの気持ちを代弁する必要があります。子どもにとって必要なタイミングをとらえながら伝えるサポートを行なっていきましょう。
子どもは、その伝え方や言葉の使い方から「伝える」「伝わる」「相手の気持ちを知る」ことを学び、経験していきます。
この場合、保育士さんは誘導するのではなく、あくまで仲立ちするポジションを守りましょう。
「○○ちゃんは、お外じゃなくてお部屋で遊びたかったんだって」「この絵本の絵がこわいんだね」など、状況や感情を具体的に言葉で伝えるようにするのがポイントです。
必要に応じた関係の調整
遊びの場では、一人遊びをしたい子、集団で遊びたい子、特定の子と遊びたい子、それぞれの希望をできるだけ尊重したいところですが、集団の中ではそれが難しい場面もあるかもしれません。
たとえば、子どもたちがお互いに一緒に遊びたいけど、やりたいことが違うといった場面です。この場合は、それぞれの希望をミックスする提案をしながら関係を結びつける、といった介入の仕方ができます。
誰もが無理なく遊びやすい環境を保育士さんが提供できるように柔軟に対応することで、子ども同士の円滑なコミュニケーションを促していきましょう。
保育士さんが直接介入して関係調整を行なうことも、場合によっては必要になってくることがあります。見守りながら適切なタイミングでの介入を図れるとよいでしょう。
そのようにして遊びを進めていくことで、子どもたちは
自分の気持ちを表現し、他者の気持ちを感じ取りながら人と関わる力を身につけていきます。
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遊びの中で子ども同士の関わりを促す

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保育園での遊びやルールを共有しながら、子どもたちは人とかかわる楽しさを知ることができます。
鬼ごっこやだるまさんが転んだなど、相手の動きに合わせながら自分の身体の動きを変化させたりすることも、コミュニケーションの能力を高めます。
また、自分の考えを主張する・相手の意見を聞くこと、譲ったり相手に合わせたりすることを遊びの中で学ぶことも、非常に大切な経験です。
特に、以下の遊びは低年齢の子でも取り入れることができ、コミュニケーションの大きな学びになります。
砂場遊び
砂場遊びでは、子どもたちがアイデアを出しあいながら山やトンネル、お団子などを作ります。
その中で、主張ややりたいことが食い違うといったこともたびたび生じます。これを解決しながら遊びを進めることで、協調性が育まれます。もちろんこれには保育士さんの声かけも不可欠です。
保育士さんは、子ども同士で意見を調整する過程を見守りながら、仲間と意見を伝え合い、協力してひとつのものを作る経験をサポート しましょう。
ごっこ遊び
おままごと・ヒーローごっこなど、子どもたちのやりたいごっこ遊びを取り入れましょう。
場所や役柄の設定を子どもたちで相談しながら世界観やルールを作り上げるなかで、自分とは異なる意見や価値観があることに気づくきっかけになります。
そのなかで、自分の思いの伝え方を考え、相手の意見を受け入れる力も育つでしょう。
保育士さんは子どもたちが協力しながら作り上げた世界を受け入れ、子どもたち同士が協力したことの素晴らしさを言葉で伝えましょう。
それが子どもたちの成功体験となるだけでなく、他の子どもたちにとっても応用して遊ぶ際のヒントになり、コミュニケーションの幅が広がります。
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子ども同士が、保育園で生活する中で社会性・協調性・コミュニケーションについて体験し、学んでいく過程には保育士さんの適切なサポートは欠かせません。
保育士さんは、言動を通して子どものロールモデルになる、子ども同士で解決できない部分を言葉や行動で関わりながらサポートするという、ふたつの大きな役割を意識しながら、子ども同士の関わりをしっかり促していきましょう。
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