複数担任の際リーダーを任されることに苦手意識を持つ保育士さんもいるでしょう。活動計画を立てたり子どもを指導したりと中心になって動いていく必要があるため、自信を持てず不安に思うこともあるかもしれません。今回は、保育士さんがリーダーに向いてないと感じる原因や、前向きに仕事に取り組むためのポイントを紹介します。

miya227/shutterstock.com
保育士の「リーダー」とは?
保育を進めるうえで、保育士さんの立ち回りを分担するために設けられる「リーダー」「サブ」「雑」の役割。
複数担任制のクラスでは、週や日ごとにローテーションで担当するケースが多く、保育士さんはまんべんなくすべての役割を担うのが一般的のようです。
なかでもリーダーとは、保育計画を立てたりクラスの中心になって活動を進行したりする役割を担う保育士さんです。
ときにはサブや雑の保育士さんに対してリーダーシップをとることもあり、クラス全体をまとめて引っ張っていく存在ともいえるでしょう。
保育士がリーダーを苦手と感じる原因

metamorworks/shutterstock.com
リーダーは中心となって保育を進めていくポジションであるため、なかには苦手意識を持っている保育士さんもいるようです。
具体的に、どういった理由からできないと感じるのか、考えられる原因を4つまとめました。
クラス全体を見る視野の広さが求められる
まず、子どもたち全体を見守る視野の広さが求められる点が挙げられるでしょう。
リーダーは中心に立ってクラスを導く必要があるため、子どもの様子をしっかりと観察して状況を把握する力が必要になります。
子どもたちに落ち着きがないと感じたら、静と動を意識したメリハリのある活動を取り入れるなど、その場の全体的な状況を判断して動いていくことが難しいと感じ、苦手意識を持つ保育士さんもいるようです。
先を見通して活動を進める必要がある
先を予測する力が求められるのも、向いてないと感じやすい原因でしょう。
リーダーは、急に天候が変わった場合や子どもの人数が少なかった場合など、イレギュラーな事態を想定して保育計画を練る必要があります。
先を見通していろいろな選択肢を用意しておくのはもちろん、その場に応じて臨機応変に活動を進める力が求められるのも、苦手と感じやすい原因かもしれません。
自分のやり方が合っているか自信がない
新人保育士さんや経験の浅い保育士さんにありがちなのが、自分に自信がなく苦手意識を持つケースです。
サブや雑についている保育士さんが先輩保育士さんの場合、子どもたちへの説明や声かけのしかたなどに関して、自分のやり方が評価されているのではと感じることがあるかもしれません。
保育スキルに自信がなかったり、そもそも中心になって動くのが得意ではなかったりする場合、リーダーの役割を向いてないと感じることがあるようです。
サブ・雑の保育士との連携が難しい
サブや雑の保育士さんとの連携が難しいのも、向いてないと感じる原因の一つでしょう。
うまく役割分担ができていなかったり活動内容が共有できていなかったりすると、動きがばらばらになってしまい結果的にクラスがまとまらなくなります。
すると、「自分はリーダーとしてクラスをまとめることができないのでは」と考え、苦手意識につながる場合があるようです。
簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
保育士がリーダーの仕事を上手に進めるポイント

milatas/shutterstock.com
保育士さんが、リーダーの役割を向いてないと感じるのにはさまざまな要因があることがわかりました。
では、苦手意識を軽減させてうまく仕事を進めるためには、どんなポイントを意識すればよいのでしょうか。
役割を明確にして1日の流れを確認する
リーダーの仕事を上手に行うには、サブや雑の保育士さんの役割を明確に把握して、全員で1日の流れを確認することです。
その日にどんな活動をしてどんなことが予測されるのかなどを丁寧に話し合っておけば、突発的な出来事があっても対応しやすいかもしれません。
特に雑の保育士さんは準備や片づけなどの環境設定も担当しているため、きちんと活動内容を共有して仕事を分担しておくことが大切です。
サブ・雑の保育士を頼る
リーダーの仕事に自信がない場合は、サブや雑の保育士さんを頼ることも大切でしょう。
困ったことがあったら手伝ってもらったりアドバイスをもらったりして、いっしょにクラスを運営していくことが大切です。
「リーダーだから」と何でも1人で抱えこまないよう、意識的に他の保育士さんを頼ってみましょう。
積極的にコミュニケーションを取る
他の保育士さんと積極的にコミュニケーションを取ることも重要なポイントです。
日頃から意識的にコミュニケーションを図り、迷ったことや相談事があれば気軽に話せる関係を作っておきましょう。
また、円滑なクラス運営をするうえでも、子どもや保護者に関してこまめに情報共有をするのはもちろん、保育の方向性に関して同じ認識を持っておくことは大切です。
積極的に話し合いの機会を設けて、保育をするうえでの心配事をなくしておきましょう。
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師 etc.無料転職サポートに登録リーダー保育士への苦手意識を克服して、前向きに仕事に取り組もう
今回は、保育士のリーダーを苦手と感じる原因や、上手に仕事を進めるためのポイントなどを紹介しました。
複数担任制におけるリーダーとは、クラスの中心に立って保育を進めるポジションです。
責任感や行動力、広い視野などが求められるため、上手くできないと感じる保育士さんは多いかもしれません。
そんなときは、いっしょに担任を務めるサブや雑の保育士さんに頼ったり、積極的にコミュニケーションをとるように心がけたりして、できるだけ心配事をなくしておきましょう。
リーダーの仕事は難しいことも多いかもしれませんが、自身が成長できる機会と捉えて前向きに取り組んでみてくださいね。
保育士バンク!では、日々の保育に役立つ情報から、転職に関する情報なども公開しています。
「もっと自分の理想とする保育観に合った職場で働きたい」など、転職に関する不安やお悩みがある場合は、保育士バンク!にお気軽にご相談ください!
転職に関する情報収集のみでもOK。自分に合う働き方を見つけませんか?
保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!