複数担任制の場合、保育士さんはリーダー・サブ・雑の役割を分担します。一般的に、1週間や1日ごとに交代するケースが多いようですが、それぞれどのような仕事を行うのでしょうか。今回は、複数担任制における「リーダー」「サブ」「雑」の役割について解説します。あわせて、うまく連携するためのポイントもまとめました。

milatas/shutterstock.com
目次
保育士の役割「リーダー・サブ・雑」について知ろう
複数担任制を採用している園では、それぞれの保育士さんが役割を分担して円滑にクラスを運営しています。
その役割が、「リーダー」「サブ」「雑」と呼ばれるものです。
これらの役割を設けることでスムーズに保育を行うと同時に、子どもの安全性を高めることを目的としています。
一般的に、日ごとや週ごとのローテーションで交代してクラス運営をすることが多いようです。
複数担任を行っている保育士さんは、それぞれの役割や仕事内容を知って保育に活かしましょう。
保育士のリーダー・サブ・雑の役割や仕事内容

maroke/shutterstock.com
まずは、保育士のリーダー・サブ・雑が果たす役割や仕事内容について紹介します。
リーダーの役割・仕事内容
役割
リーダーは、主に子どもの前に立ち、中心となって保育を進める役割を担っています。
また、クラス全体を見守りながらも、先頭に立って引っ張っていく存在でもあります。
仕事内容
リーダーが行う仕事内容は具体的に以下です。
- 活動計画を立てる
- 保育日誌を書く
- クラス全体に声をかけてまとめる
- サブや雑の保育士に指示を出す
リーダーはクラスの活動を導いていく役割を担っているので、保育計画を立てたり全体に声をかけて先導したりします。
サブの役割・仕事内容
役割
サブは、スムーズに保育が進むようにリーダーをサポートする役割を担っています。
リーダーが中心となって保育を進めているため、サブはクラス全体を見ながら円滑に活動を進められるようフォローする役割が求められます。
仕事内容
サブが行う仕事内容は以下です。
- 活動に入れない子に対する個別的な声かけ
- 個別のケアが必要な子どもへのかかわり
クラス全体を見て遅れを取っている子がいないか確認し、いれば活動に入れるようにフォローします。
雑の役割・仕事内容
役割
雑は、掃除や後片づけやあらゆる雑務などを行う役割を果たしています。問題なく一日の保育を進めるために必要な環境を整え、クラスの運営を支える存在ともいえるでしょう。
仕事内容
雑が行う仕事内容は、具体的に以下です。
- 給食の支度や片づけ
- 必要な遊具の準備やおもちゃの後片づけ
- 机の配置
- 午睡の準備
- 掃除や消毒
リーダーやサブが活動や全体の流れを見守り引っ張っていくのに対し、雑は次の活動にうつるための準備や後片づけなど、スムーズにクラスが動けるように雑務を行います。
簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
複数担任制で保育士がうまく役割分担をするためのポイント

milatas/shutterstock.com
リーダー・サブ・雑の保育士の役割や仕事内容をふまえたうえで、うまく連携して保育を進めるためのポイントを見ていきましょう。
仕事の共有・連携を行う
複数担任制のもとでは、保育士さん同士の情報共有や連携が何より重要です。
活動の内容や気になる子どもの様子を丁寧に共有できていなければ、クラス運営に支障が出る可能性があります。
一日の始まりと終わりにその日の内容を共有するなどして、同じ認識を持つようにしましょう。
こまめにコミュニケーションを取る
保育士さん同士でこまめにコミュニケーションを取るのも大切でしょう。
仕事の連携だけでなく、休憩時間の声かけや挨拶などをしっかりと行うようにすれば、気軽に話せる関係性を築けるかもしれません。
日頃から些細なコミュニケーションを取れる関係性を築いておけば、困ったときやわからないことがあったときに助けを求めやすくなりますね。
お互いに協力し合うことを心がける
保育士さん同士がチームである意識を持ち、お互いに協力し合うこともポイントです。
お互いに助け合う姿勢がないと、何か困ったときやトラブルがあったときに対応が遅れ、結果的に子どもや保護者に迷惑をかけることがあるかもしれません。
急遽誰かがお休みになったときにその人の業務を担ったり、新人保育士さんに対してアドバイスをしたりと、お互いに助け合うことが保育の質を保つうえで大切といえるでしょう。
保育内容や活動の方向性を統一させる
保育士さん同士で活動の方針が一致していないと、クラスとして進むべき方向性があいまいになってしまいます。
異なる価値観をもつ保育士さん同士がうまく連携してクラスを運営していくためには、お互いの保育観をすり合わせて認識の統一をはかることが大切です。
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師 etc.無料転職サポートに登録保育士のリーダー・サブ・雑の役割を知り、協力しながら保育を行おう
今回は、複数担任制におけるリーダー・サブ・雑の役割や仕事内容、うまく連携するためのポイントなどを紹介しました。
リーダーは子どもの前に立って中心的にクラスを進める役割を担う保育士さんです。サブは子どもへ個別にかかわりながらリーダーをサポートし、雑は掃除や片づけなどの雑務を行いながらクラス全体の運営を支える役割を果たしています。
情報共有しにくいなど、複数担任制のもとで円滑にクラスを運営するのは大変なこともあるでしょう。しかし、こまめにコミュニケーションを取ったりお互いに助け合う意識を持ったりすることで、質の高い保育を実現できるかもしれません。
保育士のリーダー・サブ・雑が担う役割を知って、複数担任でスムーズにクラスを運営できるとよいですね。
保育士バンク!では、日々の保育に役立つ情報から、転職に関する情報なども公開しています。
「もっと自分の理想とする保育観に合った職場で働きたい」「残業が少ない園で働きたい…」など、転職に関する不安やお悩みがある場合は、保育士バンク!にお気軽にご相談ください!
転職に関する情報収集のみでもOK。自分に合う働き方を見つけませんか?
保育士バンク!の新着求人
お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!