履歴書や面接で尋ねられることが多い「転職理由」。保育士さんの中には前職を離れた理由が「人間関係」や「労働環境」の場合、正直に伝えてもよいのか、答え方に悩む方も多いでしょう。今回はケース別に転職理由の伝え方をわかりやすく解説します。面接での対応方法についても保育士バンク!キャリアアドバイザーが詳しく紹介します。
履歴書や面接で伝えづらい..転職理由
転職活動中の保育士さんの中には、転職理由の伝え方に悩む方はいませんか?
「人間関係がよくなかった」「給与が安い」などネガティブな理由で辞めた場合に、転職先でどんな風に伝えればよいのか迷いますよね。
まず、転職理由を伝える際に最も気をつけることは、
「ネガティブなことを言わずに前向きな気持ちで転職したことを示す」という点になります。
採用担当者の方が転職理由を聞くのは「すぐに辞めない人材か」「自分の園との相性がよさそうか」などを見極めることが目的だといわれています。
そのため、前職の不満をそのまま伝えてしまうと、マイナスな印象を与えてしまう可能性があるでしょう。
履歴書や面接では転職理由をポジティブに伝え、今後の目標をきちんと示すことが大切ですね。
とはいえ、面接や履歴書でどんな風に伝えれば「角が立たないか」「よい印象を与えられるか」と不安になることも…。次からはケース別に保育士さんの転職理由の伝え方の例文を紹介します。
なお、保育施設での採用面接は対面以外にもWEB面接に対応している保育園もあります。WEB面接OKの求人を知りたいという保育士さんは、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
WEB面接OKの求人はこちら【例文】保育士が悩みがちな転職理由の伝え方
保育士さんの転職理由は人それぞれ。
前職の環境をふまえて転職理由をポジティブに伝える例文を紹介します。
労働環境の改善を求めた転職
「仕事量の多さ」「給与が安い」など前職に不満があったことから、転職を決意した方もいるでしょう。
労働環境への改善をふくめた転職理由の伝え方を紹介します。
私はこれまで100名規模の認可園で5年間勤めてまいりました。
特に行事に力を入れていた園だったため、企画や当日の運営、製作物の準備などに積極的に取り組みました。
しかし、全て手書きで書類を作成する職場であったため、毎日職員の残業が続いていました。今後長く働いていくためには、ICTシステムの導入など業務効率化を図っている園に勤めて仕事と生活のバランスをとることが大切だと考えるようになり、このたび転職を決意しました。
労働環境の改善のために転職をする場合、保育士として長く働くことを前提としてどんな働き方を理想としているのかを伝えましょう。
人間関係の改善を求めた転職
「雰囲気がよくなかった」「同僚と連携がとれなった」など人間関係が原因で、転職を希望する方もいるでしょう。
人間関係の改善を求めた転職理由の伝え方を紹介します。
今まで保育士として周りの職員の方とのチームワークを大切に仕事をしてきました。
現在の園は保育士同士の連携はとれていますが、系列園への移動などが繰り返しあることで信頼関係を築くことが難しい状況でした。これからはじっくり職員同士で支え合う関係性を作りたいと考え、転職を決意しました。
人間関係を理由に転職する場合は自身が協調性があることを伝えたうえで、これからはより職員同士の信頼関係の構築に努めたいという意思を示すとよいでしょう。
キャリアアップを見据えた転職
保育士としてのスキルやキャリアアップを考えて転職を決意する方もいるでしょう。
キャリアアップをふまえた転職理由の伝え方を紹介します。
保育士として3年目を迎えた今、仕事にとてもやりがいを感じており、この先も長く続けたいと考えております。
現在の園では結婚を機に退職する方が多く、長期的に活躍されている先生がいない状況から、この先腰を据えてスキルアップしていきたいと考え、転職を決意いたしました。
自分自身のキャリアを考えて転職する場合、保育士として長く働き続けたいことやスキルを高めたい旨を転職理由として伝えましょう。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士資格を活かせる在宅ワークのお仕事特集!保育関係の自宅でできる仕事を徹底解説
保育士資格を活かせる在宅ワークにはどのような仕事があるのでしょうか。保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど自宅でできる仕事は意外に多いもの。今回は、保育士資格を活かして働ける在宅ワークの仕...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
【施設ケース別の例文】保育士の転職理由の伝え方
MIAStudio/stock.adobe.com
保育施設といっても保育園や幼稚園などの種類も多く、規模もさまざまです。
ここからは施設ケース別の転職理由の伝え方を紹介します。
大規模園→小規模園への転職
「子どもとゆとりを持って関わりたい」という理由から規模が異なる園へ転職する方もいるでしょう。
大規模園から小規模園への転職理由の伝え方を紹介します。
現在、4歳児25人のクラス担任としてやりがいを持って保育をしています。
個性豊かな子どもたちと接するなかで、一人ひとりとじっくりかかわり、より個性を大切にする保育を行いたい思いが強くなり、転職を決意しました。
保育観や保育方針を理由として転職する場合は、新しい園でどんな保育を実現したいのかを伝えましょう。
一般企業→保育士への転職
一般企業から子どもと携わる仕事をしたいと考え、保育士への転職を希望する方もいるでしょう。
異業種から保育士への転職理由の伝え方を紹介します。
大学卒業後に保育士資格を取得したのち、保育業界以外も経験してみたいという思いから一般企業に就職しました。
接客業をするなかで、家族連れのお子様の成長を見たり、保育士として就職した友人の話を聞いたりするうちに、やはり保育の仕事に就きたい気持ちが強くなりました。
異業種から転職する場合は、保育士として働きたいと思ったきっかけをそのまま転職理由として伝えましょう。
幼稚園⇔保育園への転職
「幼稚園から保育園」「保育園から幼稚園」への転職理由の伝え方を紹介します。
幼稚園→保育園への転職
幼稚園の経験を経て保育スキルの向上を目指して、保育園への転職を希望する方もいるでしょう。
幼稚園から保育園への転職理由の伝え方を紹介します。
私はこれまで幼稚園で3歳児と4歳児クラスの担任を経験し、やりがいを感じていました。
しかし今後の展望を考えた際、保育者としてさらにスキルを身につけて成長していくために乳児保育を経験してみたいと考え、保育園への転職を決めました。
幼稚園から保育園へ転職する場合は、両者の違いをふまえたうえで「自身の成長のために、新しい環境でチャレンジしたい」という旨を転職理由として伝えましょう。
保育園→幼稚園への転職
保育園から幼稚園への転職を決意し、仕事の幅を広げたいという方もいるでしょう。
保育園から幼稚園への転職理由の伝え方を紹介します。
私はこれまで保育園で4歳児と5歳児のクラス担任を経験しました。
日々の活動で子どもと接するなかで、音楽や絵画などの芸術を通して子どもの興味を養い、感性を伸ばす教育が大切だと感じ、幼稚園への転職を決めました。
しかし今後の展望を考えた際、保育者としてさらにスキルを身につけて成長していくために乳児保育を経験してみたいと考え、保育園への転職を決めました。
保育園から幼稚園へ転職する場合は、幼稚園が教育機関であることをふまえ、「保育園では経験できない子どもの教育に挑戦したい」という思いを伝えましょう。
キャリアアドバイザー直伝!保育士が転職理由を聞かれたときの対応例
ここでは、数多くの保育施設や求職者さんとやり取りしてきた実績がある保育士バンク!キャリアアドバイザーに聞いた転職理由の伝え方について紹介します!
答えるときのポイント
転職理由を質問された際は、以下の流れに沿って答えましょう。
- やりがいを感じていることを最初に伝える
- 「長く保育の仕事を続けたい想いがある」ことを伝える
- 長く働き続けるにあたって、今の職場で課題となっていることを伝える
面接の場でも、転職理由は前向きな言葉で答えることがポイントです。
そのためには、「保育士を続ける意志があること」「自身の成長のために環境を変えたいこと」をきちんと伝え、ポジティブな転職である印象を持ってもらいましょう。
転職理由の答え方例
Q.「今回なぜ転職しようと思われましたか?」
A.
現在3歳児担任をしているなかで、子どもの成長に合わせて絵本を選んで読み聞かせたり、保護者の方と成長を共有してよろこび合ったりすることにとてもやりがいを感じています。
保育の仕事はこれからも長く続けたいと考えていますが、現在の園では行事の衣装作りや職員会議で毎日残業しているので、将来のことを考えると働き続けることは難しいと感じ、転職を決意いたしました。
先述した3つの流れに沿って答えましょう。
現在の仕事における具体的なやりがいとともに、保育士を続けていくためには現状を改善できる環境にチャレンジすることが大切だと伝えれば、採用担当者が納得しやすい前向きな転職理由に仕上がります。
転職の相談をする転職理由は前向きな言葉を意識して働く意欲を伝えよう
転職理由は、採用担当者が応募者と自分たちの園の相性をはかる一つの判断材料になります。
伝え方によっては採用担当者にマイナスな印象を与える可能性があるため、前向きな言葉で答えることが大切です。
ただ、実際に履歴書を書き始めたり、面接対策に取り組んだりしていると「これで大丈夫なのかな?」と転職理由の伝え方に悩んでしまいますよね。
そんなときは、保育士バンク!にご相談ください。
専属のアドバイザーがあなたの不安や悩みに寄り添いながらサポートいたします。異業種から保育士さんへの転職を希望される方も大歓迎!ぜひ、一度ご相談くださいね。