保育士さんの中には、仕事納めの挨拶の仕方を知りたい方もいるのではないでしょうか。ゆっくり話をしたくても、短い時間で挨拶をしなければならないこともあるでしょう。状況はさまざまありますが、挨拶のポイントをおさえて1年間の感謝を伝えられるとよいですね。今回は、仕事納めの挨拶の注意点や例文について紹介します。
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目次
仕事納めの挨拶
仕事納めを迎える年末、お世話になった方への挨拶事例を探している保育士さんもいるでしょう。どのような言葉で伝えたらよいか、表現の仕方に迷うこともありますよね。
まず、仕事納めに挨拶をする意味や理由について確認していきましょう。
仕事納めの挨拶の意味
保育園での仕事納めに挨拶をする意味として、以下の内容が挙げられます。
- 感謝の気持ちを伝えることで、周囲とのコミュニケーションを図る
- 保護者の方と子どもの成長について話し、翌年の保育につなげる機会になる
- 子どもが節目の挨拶をすることを学ぶ
仕事納めの挨拶は、1年の締め括りに保護者の方や他の先生方へ、感謝の気持ちを伝える大切な機会です。
子どもが元気に1年を過ごせたことや成長の様子などを、保護者の方と共有しながらお礼の気持ちを表すことができるとよいですね。
挨拶をする保育士さんの姿を見て「年末には、周りの人にありがとうの気持ちを伝える」という意識が子どもの中に芽生えるかもしれません。
喪中の場合の挨拶はどうする?
相手の方が喪中の場合、年末の挨拶をするべきか迷うこともあるでしょう。
喪中の間は、挨拶をふくめて新年の「お祝い」に関する事柄を自粛するケースが多くありますが、仕事納めの挨拶は「お礼」を伝える機会になります。
そのため、喪中であっても挨拶を控えるなどの心配をする必要はないでしょう。
気分よく新年を迎えるために、仕事納めの挨拶をきちんと伝える意識を持つとよいですね。
保育士が仕事納めに挨拶するタイミングとポイント
ここでは、仕事納めの挨拶をする際に意識するポイントについて整理していきましょう。
子どもへの挨拶
1年の締め括りの挨拶であることが子どもに伝わるように、年内の最終登園日に挨拶をするとよさそうです。
一人ひとりに伝える時間をとることが難しい場合は、保育の時間にみんなで話す時間をとってもよいかもしれないですね。1年間頑張ったことや、できるようになったことについて触れましょう。
「運動会のときは、がんばって走って一等賞とったね!すごかったね!」「お歌の時間は大きい声で元気に歌えていたね!上手だったよ!」など、具体的な言葉で褒めたりねぎらったりするとよさそうです。
最後は「今年も1年間、〇〇してくれてありがとう」と感謝の言葉を添えましょう。
また、「1年の終わりには、挨拶をする相手が元気に楽しいお正月を過ごせるように『よいお年をお迎えください』というんだよ」など、子どもに挨拶の言葉を教えてもよいですね。
保護者への挨拶
保護者への挨拶は子どもの最終登園の時間や、帰りのお迎えのときに声をかけましょう。
パート勤務の場合は、勤務時間によってお迎えの時間に保護者の方に会えない可能性もあるため、話すことができた保護者には一人でも多く挨拶をする意識を持つとよいですね。
保護者の方の時間がない場合は、短い言葉でお礼しましょう。
「〇〇のときは大変お世話になりました。」「今年も〇〇して頂いて、ありがとうございました。」など、内容を添えて感謝の言葉を伝えるとよさそうです。
先生方への挨拶
周りの先生方にも、1年間の感謝の気持ちを伝えましょう。
正職員やパートなど雇用形態に関わらず、1年間お世話になった感謝をきちんと伝えることは、円滑な人間関係を構築するためにも大切なことであり、周囲への気配りの気持ちも伝わりやすいでしょう。
タイミングとしては、最終出勤日の退勤前が理想かもしれません。ただし、相手の状況によっては、自分が帰る前の時間帯に話すことができないケースもあるため、その場合は先を見越して早めに伝えるとよいですね。
特に、園長先生や副園長先生、主任の保育士さんなど、目上の役職の方には自分から挨拶をしにいきましょう。
直接会えない先生がいる場合は、挨拶のメールを送るとよさそうです。
パート保育士さんの場合は、出勤日数が限られるなどの理由で、他の職員さんに挨拶できる機会が少ないかもしれません。メールを送る場合は、相手の先生が年内にメッセージを確認できるよう、事前にシフトを確認するなど、送信するタイミングに注意しましょう。
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【対面用】保育士の仕事納めの挨拶例文
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ここでは、直接会って挨拶をする際の例文を紹介します。
子ども向け
- 「〇〇くんは、今年△△ができるようになったね。諦めないで頑張って練習してえらかったね。とっても上手だったよ。今年も元気に保育園に来てくれてありがとう。来年もよろしくお願いします。よいお年をお迎えください。」
- 「〇〇ちゃんは、今年もたくさんのお友だちと遊んでいたね。一人で遊んでいる子も誘ってみんなでいっしょに仲よくしていて、とってもえらかったね。いつもクラスのみんなに優しくしてくれてありがとう。来年もよろしくお願いします。よいお年をお迎えください。」
普段の子どもの様子から、頑張っていたことや園児の長所などに触れて、褒めたり感謝の言葉を伝えたりしましょう。
年末の締めの言葉を伝えて、子どもが挨拶を覚える機会につなげるとよいですね。
保護者向け
- 「今年も大変お世話になりました。〇〇くんはいつも元気いっぱいで、保育園でもニコニコしてすごしてくれていました。ご家庭での様子も細かく教えてくださり、本当にありがとうございました。お体に気をつけて、よいお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願いいたします。」
- 「〇〇ちゃんは今年、△△をとっても頑張っていました。うまくできないお友だちにも自分から教えていて、〇〇ちゃんの優しさを感じました。お母さん(お父さん)もお仕事がお忙しいにも関わらず、行事には必ず参加して頂いて本当にありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。来年も何卒よろしくお願いいたします。」
子どもの保育園での様子と、保護者の方への感謝の言葉を伝えましょう。1年の間に子どもが学んだことや、できるようになったことなど、子どもの成長を具体的に伝えると安心できる保護者もいるでしょう。
また、行事など保育園の取り組みに協力してくれたことへのお礼を伝えることも大切です。翌年以降も安心して子どもを預けられるように、保護者の方と積極的にコミュニケーションをとりましょう。
先生方向け
- 「今年も大変お世話になりました。△△で大変だったとき〇〇先生に声をかけて頂いて、いっしょに取り組んでくださったおかげで、無事に成功させることができました。あの時期は先生も大変だったのに助けて頂いて、本当にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。」
- 「今年も1年お世話になりました。初めて担任を受け持ったのでスムーズに業務を進められないことも多く、大変ご迷惑をおかけいたしました。いつもサポートしてくださって、心強かったです。本当にありがとうございました。来年も引き続きご指導の程よろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。」
業務への取り組みでサポートをしてもらったことや、指導をしてもらったことなどへのお礼の気持ちを伝えましょう。
節目に、日頃からお世話になっている方へ感謝の言葉を述べることは、社会人としての礼儀といえます。
園長先生など役職が上の先生とは、直接、保育活動をともに行う機会は少ないかもしれません。その場合は、自分への指導などへの感謝を伝えるとよさそうです。
年が明けてからも、お互いに協力しながらスムーズな保育運営ができるように、周囲の先生方への気配りの姿勢を伝えられるとよいですね。
【メール・コミュニケーションアプリ用】保育士の仕事納めの挨拶例文
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直接会って挨拶をすることができない場合、メールを活用しましょう。日頃から保護者の方とのコミュニケーションツールとして使っているアプリがあれば、メッセージを送ってもよいですね。
ここでは、文章で伝える場合の挨拶例文を紹介します。
園長先生、副園長先生など職員向け
「〇〇先生
お疲れ様です。〇〇です。
今年もあと僅かとなりました。本来であれば、直接ご挨拶申し上げるべきところ、シフト上、年内最終日にお会いできないため、メールにてご挨拶させて頂きます。
本年も一年大変お世話になりました。
春から〇〇を任せて頂くことになり、初めての取り組みに不安を感じることもありましたが、他の先生方にご協力いただき、無事に1年を終えることができました。
保育のスキルアップにつながるご機会を頂き、誠にありがとうございました。
新年も引き続き、一つひとつの事柄に誠意を持って取り組んで参ります。来年もご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
寒い季節ではございますが、お体にお気をつけてよいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願い申し上げます。」
保護者向け
「〇〇様
いつもお世話になっております。□□保育園の〇〇でございます。
今年も残り僅かとなりました。メッセージで大変恐縮ではございますが、1年の感謝を込めてご挨拶させて頂きたくご連絡致します。
〇〇ちゃんは、今年保育園で△△に一生懸命取り組んでいました。特に△△のときには積極的にお友だちに声をかけて練習に参加し、リーダー役になって頑張ってくれました。
体調を崩して保育園をお休みしていたときも、クラスのみんなは「〇〇ちゃんだいじょうぶかなぁ」と、心配していました。また元気に登園できるようになって、よかったですね。
お父様・お母様も、〇〇ちゃんが保育園で覚えた遊びをご家庭でいっしょに取り組んだり、お遊戯会の練習に協力して頂いたりと、本当にありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願い致します。年明けに元気な〇〇ちゃんに会えるのを楽しみにしております。よいお年をお迎えください。」
まず、冒頭部分で年末の挨拶であることがわかるように、用件を伝えるとよいでしょう。
特にお世話になったことや、子どもの成長がうかがえるできごとなどを取り上げると、形式的な文言にならず、お礼の気持ちが表せるかもしれません。
長文にする必要はありませんが具体的な内容にふれて、送る相手に気持ちが伝わるメッセージが作れるとよいですね。
仕事納めの挨拶のポイントをおさえて、感謝の気持ちを伝えよう
今回は、保育士さんの仕事納めの挨拶について紹介しました。
年末の挨拶は、正職員やパートなど雇用形態で区別せず、お世話になった方に1年間の感謝を伝える姿勢を意識するとよいでしょう。
仮に些細な事柄だとしても、1年間の中で周囲の方に教えてもらったことや、助けもらったことに対してお礼を述べると、相手への配慮にもつながります。
タイミングや挨拶のポイントをふまえて仕事納めの挨拶を伝え、気持ちよく新年を迎えましょう。
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