保育園の中には新卒の保育学生さんから内定辞退の申し出を受けるケースがあるでしょう。せっかく採用したにもかかわらず、なぜ、内定辞退が起こるのでしょうか。原因や対策方法を把握して、人材確保に役立てていきましょう。今回は新卒の保育学生さんの内定辞退が起こる理由や防止方法を詳しく紹介します。
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目次
【新卒採用】保育学生さんの内定辞退はなぜ起こる?原因とは
新卒の保育学生さんに採用の通知を出したにも関わらず、内定辞退を申し出る方もいるでしょう。
園側は採用活動を一からやり直さなければならないケースもあるため、できれば避けたい状況ですよね。
そもそもなぜ採用の決定後に内定を辞退してしまうのか、まずはその原因について詳しく見ていきましょう。
他園への就職を希望した
複数の園に応募している方の場合、内定後に再考した結果、他園への就職を希望して内定辞退を申し出ることが考えられます。
- 他の園や施設の内定を得た
- 他に自分の興味のある施設や園を見つけた
- 他園から入職の誘いを受けた
他園での働き方や特色に魅力的に感じると気持ちが変化するケースもあるでしょう。内定辞退の原因として最も多い理由かもしれません。
面接の対応に不満があった
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面接時の園側の対応に不満を抱いて内定辞退となることもあるでしょう。
- 面接での園の印象が悪かった
- 園のよくない噂や評判を耳にした
- 本人と園の希望条件に相違があった
内定が決まっても面接時に上手くコミュニケーションが取れなかったり、口コミでよくない評判を聞いたりすると入職への不安が募ってしまうことがありそうですね。
内定ブルーに陥った
入職前に気分が沈み、不安を抱いたことから内定ブルーに陥る方もいるようです。
- 環境の変化に対応できるか不安だ
- 保育士として子どもと接することが心配になった
- 入社後にミスをしそうで怖い
保育学生さんの中には「新しい環境に慣れることができるかな」「保育士として責任をもって働けるか心配だ」など精神的に不安定になる方もいるでしょう。不安になった結果、この職場で働くことは難しいと考え、内定辞退をすることもありそうです。
このようにそれぞれの保育学生さんによって、内定辞退の理由には違いがあります。
しかし、辞退への意思が固まっていない場合には、引き止めることができるケースもあるでしょう。
特に新卒の保育学生さんはまだ保育士として働いたことがなく、入職に漠然とした不安を抱いているかもしれません。
内定辞退を引き止めるポイントをおさえ、人材の確保に役立てていきましょう。
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【新卒採用】保育学生さんの内定辞退を引き止めるポイント
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次に新卒の保育学生さんが内定辞退を申し出た場合に引き止めるポイントを紹介します。
感情的にならない
内定辞退の申し出があると「なぜ?」「どうして?」という気持ちが強くなり、焦って引き止めたくなってしまうこともあるでしょう。
感情的に引き止めることは、保育学生さんに対して逆効果になる可能性もあります。まずは内定者の話をよく聞いて冷静に対応することを心がけましょう。
面談や園見学を行う
内定辞退の申し出があった場合は、面談や園見学の場を設け、もう一度会って話をする状況を作り上げることも大切です。
直接会うことで、辞退を申し出た理由が聞きやすくなります。
また、「入職に対して不安があれば、まずは園に遊びに来ませんか?」などと誘ってみてもよいですね。園見学を通して自園のよい雰囲気を伝えることができれば、引き止められるケースもあるでしょう。
ただ、強引な引き止めは学生・園ともにマイナスになるため注意が必要です。
内定者の受け答えによっては無理に話し合いの場を持とうとせず、辞退理由のみを聞いて今後の採用活動に活かせるとよいですね。
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【電話・メール別】保育学生さんから内定辞退の連絡が来た場合の対応方法
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内定辞退の連絡が来た場合、適切に対処できないと悪い印象を与えてしまう可能性があります。アプローチ次第で内定辞退を引き止められるケースもあるため、誠実な対応を意識しましょう。
電話とメール別に具体的な対応方法を紹介します。
電話連絡の場合
電話で内定辞退の申し出があった場合の対応例は以下の通りです。
電話例
内定者:お世話になっております。先日内定をいただいた〇〇〇と申します。今お時間よろしいでしょうか?せっかく内定をいただきながら、身勝手な申し出で大変心苦しいのですが、本日は貴園の内定を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。
採用担当者:そうですか。それはとても残念です。差し支えなければ辞退の理由を伺ってもよろしいでしょうか?
内定者:(内定辞退の理由)
採用担当者:詳細をお伝えいただいて、ありがとうございます。後日改めて連絡させていただきますのでよろしくお願い致します。お忙しい中ご連絡いただきありがとうございました。
始めに優しい口調で辞退理由を聞き、対応を待ってもらうことを伝えられるとよいですね。保留中に引き止められるか否か話し合いの場を設けましょう。
「他の園に内定が決まった」「他園に興味を持った」などの場合は引き止めが難しいかもしれませんが、「入職に不安がある」「働く自信がなくなった」といった理由の場合は対応によって引き止めることができるかもしれません。
連絡する際に「直接会って一度お話しできませんか?」「せっかくのご縁ですから、スケジュールの都合がつけばぜひお越しください」と内定者が訪問しやすいような言葉をかけて、直接会う場をセッティングできるとよいですね。
メールの場合
メールで内定辞退の申し出があった場合の引き止め例は以下の通りです。
件名:内定辞退のお申し出について
〇〇〇様
〇〇園の〇〇〇と申します。
この度は弊園の募集にご応募いただき、誠にありがとうございました。
ご辞退を決められた理由や背景について、もう少し詳しくお時間頂ければ幸いです。お忙しい中、恐れ入りますがお電話でお話をお聞かせいただくことは可能でしょうか?
ご検討いただける余地がありましたら、電話でのご連絡の日程調整をさせていただきますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
メールで引き止めることは難しいため、文面には電話でのやり取りを希望していることを記載するとよいでしょう。
断られた場合は「ご連絡ありがとうございます。〇〇〇様のご活躍をお祈り申し上げます。」などと伝え、丁寧に対応することを心がけましょう。
新卒保育学生さんからの内定辞退を防ぐための対策
内定辞退を招く前に対策を立てることも重要になります。
ここで新卒保育学生さんの内定辞退を防ぐためのポイントを紹介します。
労働条件のすり合わせをしっかり行う
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面接や内定面談などで労働条件のすり合わせを充分に行っていなかった場合、不安を抱いて内定を辞退する可能性もあるでしょう。
内定は受けたものの、そういえば…
「求人票の給与と面接時の給与の提示条件に差があった」
「残業が少ないと聞いていたが、口コミで長時間労働が原因で職員が辞めたことを知った」
といった場合に不信感を持ってしまうこともあるかもしれません。
このような状況に陥らないためには、園の労働条件と求職者の希望条件のすり合わせをきちんと行い、明確にすることが大切です。
また、環境を整備して職員の働き方が改善されたものの、オンライン上に悪い評価が残っているケースもあるようです。その場合は、「オンライン上は悪い評判もあるようですが、今はきちんと改善されています」と具体的な改善例を説明し、誠実に対応することが必要でしょう。
保育学生さんとのコミュニケーションを大切にする
保育学生さんの中には「面接官が威圧的で怖かった」「面接時にあまり会話がなく、すぐに終わってしまった」などの印象の悪さが原因となり、内定辞退を申し出る方もいるでしょう。
面接時は和やかな雰囲気の中で会話をすることはもちろん、メールや電話でこまめに連絡をとりあい、求職者に「この園の面接を受けてよかった」と思われるように対応することが大切です。
内定の通知後も積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。
入社後の勤務について具体的に説明を行う
内定通知をもらった後に「自分は本当に保育士として働くことができるかのかな…」と不安を抱く保育学生さんもいるかもしれません。
面接時には具体的な研修期間やスケジュールを説明し、「保育士として成長できる環境を用意している」という旨をしっかり伝えることが重要です。
そのためにも、事前に新卒の保育学生さん用の教育計画を立て、受け入れ体制を整えることも大切ですね。採用計画の立案だけでなく、採用後の教育計画の策定に取り組んでいきましょう。
新卒保育学生さんの内定辞退がなぜ起こるのかを把握して対策を立てよう
新卒の保育学生さんの中には、内定を受けたものの保育士さんとしてデビューすることに不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
その不安から意志が固まっていない中で内定辞退を申し出るケースも少なくないようです。
内定辞退となった場合は感情的にならず、保育学生さんの気持ちに寄り添いながら引き止めることはできないか、冷静に判断することが大切です。
まずはそのような事態に陥らないよう、面接時からこまめにコミュニケーションをとって安心して入職できるようにサポートできるとよいですね。
保育施設の採用課題へのお取組み支援
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