3歳児向けの室内遊びのアイデアを知りたい先生もいるでしょう。友だちとルールを守って遊ぶ姿が見られる頃なので、ねらいや環境設定のポイントを押さえたうえで、集団遊びやゲーム遊びなどを取り入れるとよいかもしれません。今回は、3歳児が楽しめる室内遊びを、ゲーム・運動・製作のジャンルごとに紹介します。
maroke/shutterstock.com
目次
保育園で3歳児が室内遊びをするねらい
3歳児は、語彙が増えて会話が活発になったり、よく身体を動かすようになったりする頃でしょう。また、先生や友だちとふれ合うなど、集団生活にかかわる機会が増えていく時期かもしれません。
保育園で行う3歳児の室内遊びには、以下のねらいが挙げられるようです。
- 友だちと同じ場で遊ぶ楽しさを味わう
- 好きな遊びを見つけながら、少しずつ「ルール」というものを覚えていく
ごっこ遊びを楽しむ姿が見られるようになり、遊びのなかで友だちと言葉のやり取りを楽しんだり、ときには自分の思いを主張したりする場面も見られるかもしれません。
集団遊びに親しむようになる時期でもあるので、子ども同士が活発に交流できるアイデアを取り入れてみるとよいですね。
3歳児の特徴やねらいをもとにさまざまな遊びに挑戦して、子どもたちと室内で過ごす時間を思い切り楽しみましょう。
ここからは、3歳児向けの室内遊びをゲーム、運動、製作のジャンルごとに紹介します。
3歳児向けの室内遊び:ゲーム
3歳児向けのゲーム遊びには、「友だちと遊ぶ場所やルールを共有することで、友だちと関わりながら遊ぶことの楽しさを知る」というねらいがあるようです。
ここでは、先生や友だちといっしょに楽しめる、3歳児向けのゲーム性のある室内遊びのアイデアを紹介します。
手押し相撲
手押し相撲とは、立ったまま手のひらを合わせて押し合い、バランスを崩すことを競う遊びです。
遊び方
1.マットの上に立ち、子ども同士が1対1で向かい合って立ちます。
2.お互いの身体にタッチしないように、手のひらだけを使って押し合います。
3.よろけて足がマットから離れてしまった方が負けになります。
ポイント
遊ぶときは、子どもに危険がないよう以下の3点に配慮しましょう。
- マットを敷いた上で遊ぶ
- 相撲をするときは上履きを脱ぐ(足を踏まないようにするため)
- 子どもの爪が伸びていないか確認する
お尻や背中で押し合うというアレンジルールを取り入れてみても楽しめそうですね。
押したり引いたりといった駆け引きが重要になるので、筋力やバランス能力だけでなく、思考力を育むことにもつながるかもしれません。
椅子取りゲーム
3歳児クラスの室内遊びに椅子取りゲームを取り入れて、身体を動かしながら集団遊びを楽しみましょう。
遊び方
1.人数より何脚か少ない数の椅子を、外側に向けて円形に並べます。
2.先生が音楽を流し、みんなで歌いながら椅子の周りを歩きます。
3.先生が音楽を留めたら、子どもは一斉に椅子に座ります。
4.椅子に座れなかった子どもはゲーム終了となります。
5.椅子の数を再び減らし、残った子どもでゲームをスタートします。
6.(2)~(5)を繰り返し、最終的に椅子に座れた子どもが勝ちとなります。
ポイント
はじめて取り組む3歳児の場合、どんなふうに動いたらよいかわからない子どももいるかもしれません。そのため、人数分の椅子を用意し、音楽が止まったら座るという練習をするとよいでしょう。
また、椅子取りゲームとフルーツバスケットを組み合わせたような遊びにアレンジしてみるのも面白いかもしれません。
その場合、椅子は人数より1つ少ない数を用意し、鬼が出す合図で椅子に座るという遊び方で楽しんでみてくださいね。
だるまさんが転んだ
室内でだるまさんが転んだを行って、集団遊びに親しんでみましょう。
遊び方
1.鬼を1人決め、壁に向かって立ちます。
2.鬼以外の子どもは鬼から離れたところにばらけます。
3.鬼が「だるまさんが転んだ」と言う間に、子どもたちは鬼に近づきます。
4.鬼は言い終わるタイミングで後ろを振り向きます。
5.子どもは鬼が振り向くと同時に動きを止めます。
6.鬼が見ている間に動いてしまった子どもは鬼に指名され、つかまります。
7.(3)~(6)を繰り返し、鬼につかまらずにタッチできた子どもが勝ちです。
ポイント
だるまさんが転んだをしたことがない3歳児の場合、はじめに先生が鬼になってやりながら説明すれば、子どもたちは動きを把握しやすくなるでしょう。
つかまった子どもが悲しい気持ちにならないよう、「鬼の味方になったから手をつないで待つ」など遊び方を工夫すると、全員が楽しめるかもしれません。
「だるまさんがご飯を食べた」「昼寝した」などと掛け声を変えて、振り向いたときのポーズが変化する「だるまさんの一日」という遊びにアレンジしてみても盛り上がりそうですね。
色探しゲーム
3歳児クラスの室内遊びで色探しゲームにチャレンジしてみましょう。
遊び方
1.先生は色のついたカードを何種類か用意します。
2.「この部屋の中で、〇〇色はどれでしょう。よーいドン!」と呼びかけながらカードを見せて、子どもたちは室内にある同じ色の物を見つけてタッチします。
3.一番早くタッチして戻ってきた子が勝ちです。
ポイント
色探しゲームとは、先生が決めた範囲や部屋のなかで、指定した色を子どもたちに探してもらうゲームです。
お絵かきや塗り絵に興味を持ちはじめる3歳児にとって、身近な色に親しみながら色の名前を覚えていくことがこのゲームのねらいとなるでしょう。
色探しに慣れてきたら、「絵本やおもちゃ、積み木など同じ色のものをたくさん集められたら勝ち」というアレンジルールにチャレンジしてみてもよいですね。
宝探しゲーム
保育園の室内遊びで思いっきり楽しめる宝探しゲームを紹介します。
遊び方
1.先生は宝物を用意し、ゲームを始める前に子どもたちに見せます。
2.30秒数える間に先生が宝物を隠します。
3.隠し終えたら「よーいドン!」と合図を出して、子どもたちに宝物を探してもらいます。
4.制限時間内に宝物を見つけることができた子どもが勝ちです。
ポイント
先生は子どもが宝物を見つけやすいように、大きさや色合いが特徴的なものを宝物として選んだり、わかりやすい場所に隠したりするとよいでしょう。
ゲームに慣れてきたら、宝物の数を増やしたり子どもが隠す側になったりしても、違った楽しみ方ができるかもしれません。
なかなか見つけられない場合は、ヒントを出して子どもが自力で見つけられるように援助するとよいでしょう。
新聞島ゲーム(1:14~2:15)
どんどんと新聞島が小さくなっていくドキドキ感を楽しめるゲームです。
片足で立ったりつま先で立ったりするので、子どものバランス感覚や足の使い方などを養うことにつながるかもしれません。
トーナメント形式で対決して優勝した子どもには、新聞島チャンピオンとして新聞紙で作った冠をプレゼントするなどの特典があれば、白熱した戦いになりそうですね。
しっぽ取りゲーム
しっぽ取りゲームは、大人数で遊ぶほど面白いゲームなので、集団遊びにぴったりでしょう。
遊び方に慣れるまでは、5人から6人くらいの少人数でチャレンジしてみてくださいね。
遊び方
1.先生は人数分のPEテープ(2色)を用意し、走り回ってもいい範囲を決めます。
2.子どもを2つのチームに分けてPEテープを色ごとに割り振ります。
3.子どもは、ズボンの中にPEテープの端を入れてしっぽを作ります。
4.先生の「よーいドン!」の合図でゲームをスタートし、子どもたちは自分のしっぽをとられないように守りながら、相手チームの子のしっぽを取りに行きます。
5.しっぽを取られてしまった子は範囲の外に出て見学します。
6.最終的にしっぽが残っている子どもの人数が多いチームの勝ちです。
ポイント
しっぽ取りゲームをするときは、走り回っても大丈夫なホールなどの広い場所を用意し、安全な環境を整えましょう。
逃げたり追いかけたりしているときは枠の外に出ない、しっぽを取られてしまった人は枠の外に出るなどのルールをあらかじめ伝えておくと、スムーズにゲームを進められそうです。
また、制限時間内に一番多くのしっぽを取った子どもが勝ち、という個人戦形式で遊んでみても面白いでしょう。しっぽ取りゲームを通して、子どもがルールを守ることや集団で遊ぶことの楽しさなどを感じられるとよいですね。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
3歳児向けの室内遊び:運動
T.TATSU/shutterstock.com
身体を動かして遊ぶことが活発になる3歳児は、走ることだけでなく、押す、引く、転がる、ジャンプする、くぐるなどさまざまな動きを楽しむようになるため、運動遊びの幅も広がっていくでしょう。
3歳児の運動遊びには、「さまざまな身体の動かし方を経験して、全身を動かして遊ぶことの楽しさを知る」というねらいがあるようです。
ここでは、5歳児向けの運動性のある室内遊びのアイデアを紹介します。
新聞紙を使った運動遊び
新聞紙を用いて楽しむ運動遊びのアイデアを2つまとめました。
新聞紙ちぎり
新聞紙ちぎりには、「新聞紙を細かくちぎって、指先の感覚を育む」というねらいがあります。
3歳児クラスでは、以下のような楽しみ方を取り入れてみましょう。
- 一番細かく破れる人は誰か競争する
- たくさんちぎって雪のように降らせる
- ちぎった欠片を袋に集めて、ボールのようにしてあそぶ
- ちぎった新聞紙を床に集めて、ふかふかとした感触を楽しむ
遊ぶ際は、ちぎった新聞紙で足を滑らせないように、マットの上で行うなど環境に配慮するとよいかもしれません。
また、使った新聞紙を集める動きを遊びの一環として取り入れて、片づけをする習慣も身につけられるとよいですね。
新聞紙リレー(2:16~2:53)
新聞紙1枚で簡単にリレーをすることができます。
新聞紙を落としてしまったらその地点からやり直し、など約束事を決めて取り組んでみましょう。
子どもをいくつかのグループに分ければ、集団で楽しむことができます。また、徒競走のように個人戦でタイムを競ってみても盛り上がるかもしれませんね。
ロープを使った運動遊び
3歳児の室内遊びにロープの運動を取り入れて、子どもと身体を動かす楽しさを味わいましょう。
遊び方
1.先生がロープの端を持ち、ピンと張ります。
(このとき、ロープを持つ人が2人必要ですが、足りない場合は固定できる場所に片側を結んで対応しましょう。)
2.最初は高めの位置からスタートし、子どもはロープに体が触れないようにくぐります。
3.成功したら徐々にロープを低くしていき、難易度を上げて挑戦します。
ポイント
どのような体勢でくぐればうまくいくのか試行錯誤することで、子どもたちが身体の動かし方を学ぶことにつながるかもしれません。
円形を作ったり、引っ張ったり、つなげたりとさまざまな使い方ができるロープ遊びは、全身を使って遊ぶようになる3歳児にぴったりの運動遊びと言えそうですね。
フラフープを使った運動遊び
フラフープの中をジャンプして楽しめる運動遊びを紹介します。
遊び方
1.フラフープを床に置いて、輪をいくつか作ります。
2.子どもは、置いた輪の中を両足や片足などでジャンプして進んでいきます。
ポイント
輪のまわりを海やがけなどに見立てて、ジャンプをしている最中に周りに落ちたら負け、などルールを作ってみても、違った楽しさを味わえるかもしれません。
慣れてきたら輪を隣同士に並べて、友だちと手をつないでジャンプして遊んでみるのも楽しそうですね。
跳び箱を使った運動遊び
高い段差への上り下りやジャンプの動きを楽しめる、跳び箱を使った運動遊びを紹介します。
遊び方
1.床にマットを敷き、その上に子どもが足をかけて登れる高さの跳び箱を置きます。
2.跳び箱の上に登ったり降りたりして楽しみます。
ポイント
動きに慣れたら、跳び箱からジャンプして降りたり、巧技台を使って階段を作ったりして少し難易度が高い動きにチャレンジしてみるのもよいでしょう。
万が一子どもが跳び箱から落ちてもケガをしないように、マットを敷いておくことが大切です。跳び箱の下に滑り止めシートを敷いておくと、さらに安心かもしれません。
ボールを使った運動遊び
3歳児クラスの室内遊びで楽しめるボールを活用した運動遊びのアイデアを紹介します。
ボール送り
<遊び方>
1.子どもを4人から5人のチームに分けます。
2.チームごとに縦に1列に並んで、前の子どもから自分の足の間を通して後ろの子にボールを送ります。
3.一番後ろまで行ったら、今度は前の子の足の間を通してボールを送り、先頭まで運びます。
<ポイント>
ボールの送り方として、頭の上や右側からなどいろいろなルールを決めて行えば、子どもが全身を動かして楽しむことができるでしょう。
子どもたちが遊び方に慣れたら、チーム戦のゲームに発展させても楽しそうですね。
ぴょんぴょんレース
<遊び方>
1.子どもを4人から5人のチームに分けます。
2.チームごとに縦に1列に並んで、先頭の子どもがボールを足に挟んでスタンバイします。
3.先生の合図でスタートし、カラーコーンなどの目印に向かってジャンプで進みます。
4.目印にタッチしたら、ボールを手に持って走って帰ります。
5.(3)と(4)を繰り返し、全員が走ったら終了です。
<ポイント>
運動遊びの導入として、足にボールを挟んでジャンプする動きに慣れておくとよいかもしれません。
ボールが落ちてしまったら再びその位置からやり直しをすることや、目印にタッチするまでは手で持って走ってはいけないことなどを約束事として伝えておきましょう。
ゲームとしてチームで対決すれば、子ども同士の結束が強まり、協調性を持って取り組めるようになるかもしれませんね。
転がしドッジ
ドッジボールのルールを使って、簡単な運動遊びを楽しみましょう。
<遊び方>
1.先生は床にビニールテープなどで線を引き、コートを作ります。(丸でも四角でも可)
2.外野となる子どもを2人~4人程決めます。
3.内野の子どもがコート内に入ったら、スタートします。
4.外野の子どもは内野に向かってボールを転がし、内野の子どもはボールに当たらないように逃げます。
5.ボールに当たった子どもはアウトとなり、外野になります。
6.内野の子どもが1人になるか、時間切れになるまで続けます。
<ポイント>
コートを一つにしてルールをシンプルにすれば、3歳児でも簡単に楽しむことができるでしょう。
ボールに当たった子どもが増えると外野が多くなるので、ボールに触れずに退屈に感じてしまう子も出てくるかもしれません。
先生は、頃合いを見計らって試合を終了させたり、内野にボールを当てたら外野が復活できるボーナスタイムを設けたりして、メリハリをつけて遊ぶとよさそうですね。
だるまさんのお引越し
「だるまさんが転んだ」の遊びを元にアレンジした室内で楽しめる運動遊びを紹介します。
遊び方
1.床にマットをいくつか敷きます。
2.子どもは好きなマットの上に座ります。
3.先生は、「だるまさんが転んだ」「だるまさんが笑った」などのかけ声をします。
4.子どもは、だるまさんになりきってマットの上で転がったり笑ったりします。
5.「だるまさんがお引越しした」の合図で、座っているマットから別のマットへ移動します。
6.先生は動いている子どもを追いかけます。
7.先生につかまらずにマットに座れたらセーフです。
ポイント
だるまさんが転んだで遊んだことがある3歳児であれば、比較的スムーズにルールを理解できるでしょう。
はじめに別のマットに移動する練習をしておくと、子どもが本番で戸惑うことなく動けるかもしれません。
遊び方に慣れたら、子どもがだるまさんの役をやってみてもよいですね。だるまさん役は1回ずつ交代し、全員が楽しめるようにしましょう。
カラーコーンリレー
室内で集団リレーに挑戦してみましょう。
遊び方
1.ゴールとなるカラーコーンをいくつか用意し、間隔を空けて並べます。
2.子どもをいくつかのチームに分け、縦1列に並びます。
3.先生の「よーい、ドン」の合図で先頭の子がスタートします。
4.カラーコーンをタッチしたら、スタート地点に向かって走ります。
5.チームの子全員とハイタッチをしたら、次の子がスタートします。
6.戻ってきた子は一番後ろに並びます。
7.(3)~(6)を繰り返し、各チームの最終走者がゴールしたら終了です。
ポイント
慣れてきたら、「コーンを1周して帰ってくる」などターンの動きを取り入れてもよいでしょう。
チームごとに、「戻ってきたら1人ずつ握手する」「右手を合わせる」などミッションを工夫してみるのも面白いかもしれません。
スタートの合図をする前に、先生が「第1レーン、〇〇ちゃん」など子どもの名前を呼んで返事をしてもらうようにすると、よりリレーらしい雰囲気を作れそうですね。
3歳児向けの室内遊び:製作
3歳児になると、おもちゃに対してこだわりが出始め、先生に作ってもらったもので遊ぶよりも、自分で作ったもので遊びたいという気持ちが強くなる子もいるかもしれません。
3歳児の製作遊びには、「遊びのなかで考えたり感じたりしながら、自分のイメージを自由に表現する楽しさを味わう」というねらいがあるようです。
子どもが自身で作ったものを新しい遊びに展開できるようなアイデアを取り入れるとよいかもしれませんね。
ここでは、保育園の室内遊びで楽しめる3歳児向けの製作を紹介します。
新聞紙や折り紙で作るお弁当
用意するもの
【ハンバーグ】
- 新聞紙 1枚
- 折り紙(茶) 1枚
- 黒いペン
- テープ
【ブロッコリー】
- 半分に切った折り紙(緑) 1枚
- はさみ
- テープ
【玉子焼き】
- 段ボール 3cm×20cm 1枚
- 折り紙(黄) 3cm×20cm 1枚
- のり
- テープ
【おにぎり】
- キッチンペーパー 1枚
- ティッシュペーパー(黒) 1枚
【はし】
- 折り紙
ポイント
製作する前に本物の食べ物の写真を見せておくと、子どもたちがイメージしやすくなるでしょう。
3歳児クラスの場合、はさみを使い慣れていない子もいるかもしれません。
そのため、ブロッコリーの切り込みを入れる工程は先生があらかじめ済ませておき、形作りから挑戦してもらうようにしましょう。
遠足やお花見などのごっこ遊びのアイテムとしても活用できそうですね。(詳しい説明はこちら)
絵の具を使った製作
絵の具を使って3歳児がさまざまな技法にチャレンジできるアイデアをまとめました。
デカルコマニー
<用意するもの>
- 絵の具 3~4色
- 画用紙
<ポイント>
デカルコマニーは、半分に折った画用紙の片面に絵の具を塗って折り畳み、開いたときに転写された模様を楽しむという製作です。
絵の具を何色か用意すれば、2色を重ねて塗るなどさまざまな楽しみ方ができます。
子どもの自由な発想で色づけしてもらえば、オリジナルの面白い絵ができあがりそうですね。(詳しい説明はこちら)
マーブリング
<用意するもの>
- マーブリングインク
- マーブリング用水溶液(洗濯のりでも可)100ml
- 水 100ml
- 洗面器(水を張れる容器ならなんでも可)
- 竹串
- 画用紙
<ポイント>
動画内では魚に模様をつけていますが、子どもたちの好きな動物や食べ物の形に切った画用紙に模様づけしてみてもよいかもしれません。
水溶液やインクを使う工程は、子どもにどんな色や模様にしたいかを聞きながら、先生が行うようにしましょう。
何個か洗面器を用意しておけば、子どもが自由にイメージを膨らませながら製作に取り組めそうですね。(詳しい説明はこちら)
バブルアート
<用意するもの>
- 水
- 絵の具
- ストロー
- 画用紙(白、黄色)
- はさみ
<ポイント>
息を吹き込んで泡立てる際は、絵の具を吸い込まないよう注意することを子どもたちに伝えましょう。ストローを持って「ふー」と息を出す練習をしておくと安心かもしれません。
ついた模様から何かに見立てて、オリジナルのお絵かきに発展させてもよいでしょう。
友だちのバブルペイントと見比べて同じ模様はないことに気づくという経験を通じて、特別感を持って自分だけの作品作りに取り組めるとよいですね。(詳しい説明はこちら)
粘土遊び
粘土を使って形作りを楽しめる製作遊びを紹介します。
油粘土での造形遊び
油粘土は、しっとりとした質感とともに自由に造形を楽しめる粘土です。
やわらかい質感が長い間続くので、何度も繰り返し形を作って遊ぶことができます。
まずは、こねる、丸める、のばすなどの動作を行って、いろいろな形を作ることを楽しんでみましょう。型抜きや棒、へらといった道具を用意すれば、よりこだわって造形する面白さを味わえそうです。
粘土の扱い方に慣れたら、作った形を「これはぼく」「こっちは先生だよ」といったように、子どもの発想を元に見立て遊びに発展させて遊ぶこともできるでしょう。
先生が「おなか減っちゃった、なにかおいしいご飯を作ってくれる人はいないかな?」などと、子どものイメージが広がる声かけをしてみるとよいかもしれませんね。
関連動画:【保育士必見】子どもがよろこぶ!ねんど遊び【6選】/保育士バンク!
紙粘土で作るフラペチーノ
<用意するもの>
- 紙粘土
- 絵の具
- ガラス絵の具
- カップ容器とフタになるもの
- しぼり袋
- ゴム手袋
- ボウル
- ストロー
<ポイント>
空気に触れるとどんどん硬くなってしまうという性質があるので、事前に使う絵の具の色を決めておいたり手順を説明しておいたりして、スムーズに進められるようにしましょう。
イチゴやチョコ、バナナなど好きな味を選び、「どんな色をしているかな?」といっしょに考えて色を決めれば、子どもの想像力が広がるかもしれません。
できあがったものを使って、お店屋さんごっこなどに活用してみてくださいね。(詳しい説明はこちら)
製作後に遊べる手作りおもちゃ
製作したあとに使って遊べる手作りおもちゃのアイデアを紹介しました。
パタパタちょうちょ
<用意するもの>
- ストロー 1本
- 折り紙 1枚
- 画用紙 15cm×15cm 1枚
- 竹串
- はさみ
- テープ
<ポイント>
ストローに切り込みを入れる工程は3歳児にとって少し難しいかもしれないので、先生があらかじめ切っておきましょう。また、画用紙をちょうちょの形に切る作業も事前に済ませておくとよさそうです。
ちょうちょの羽の部分にシールを貼ったりクレヨンで絵をかいたりすれば、個性的な作品が仕上がりますよ。(詳しい説明はこちら)
手作りコマ
<用意するもの>
【牛乳パックのコマ】
- 牛乳パック 1つ
- ペットボトルのキャップ
- ボタン 1つ
- 装飾(クレヨン、マスキングテープなど)
- はさみ
- テープ
【紙皿のコマ】
- 紙皿 1枚
- ストロー 1本
- クレヨンやペン
- テープ
- はさみ
<ポイント>
先生は、あらかじめはさみで牛乳パックを開き、ストローに切り込みを入れておきましょう。また、紙皿の裏面に切る際の目印となる線を下書きしておきます。
3歳児は、模様づけや組み立てなどをメインに行うようにすると、スムーズに製作が進みそうです。
コマがくるくると回ることで、自分で作ったデザインが不思議な模様になる様子を見れば、子どもたちの好奇心も膨らみそうですね。(詳しい説明はこちら)
カバのカスタネット
<用意するもの>
- 紙皿 2枚
- ペットボトルのキャップ 4個
- 灰色の絵の具
- ピンク色の画用紙
- のり
- 接着剤
- はさみ
<ポイント>
紙皿同士を貼りあわせる工程は少し難しいかもしれないので、先生が片方を押さえて固定し、貼りつけやすいように援助するとよいでしょう。
また、ペットボトルキャップのふちに接着剤を直接塗るのは難易度が高いので、底が浅い容器に接着剤を入れておき、浸すようにするとやりやすくなるかもしれません。
カバの他にも、ライオンやワニなどさまざまな動物にアレンジして作ってみてくださいね。(詳しい説明はこちら)
トイレットペーパーの芯で作る穴通し
<用意するもの>
- トイレットペーパーの芯 1本
- リュック紐 50cm 1本
- マスキングテープ
- はさみ
- 穴あけパンチ
<ポイント>
トイレットペーパーの芯を切る工程とパンチを使う工程は、先生が行うと安全でしょう。
3歳児が紐通しをする場合は。紐を少し細くしたり穴を小さくしたりして、細かい指先の動きが必要な形にアレンジすると、年齢に合ったおもちゃに仕上がるかもしれませんね。(詳しい説明はこちら)
ペットボトルマラカス
<用意するもの>
- ペットボトル2本
- ビーズやおはじき
- マスキングテープ
- 紐
<ポイント>
ビーズやおはじきの他にも、木の実やどんぐりなどを入れてみれば音の違いを楽しむことができます。
自分たちで拾ったどんぐりなどを使えば、よりおもちゃへの愛着が湧くかもしれません。
ペットボトルだけでなく、乳酸菌飲料の容器や紙コップなど、素材を変えて作ってみてくださいね。(詳しい説明はこちら)
その他の室内遊びネタはLINEから
3歳児が室内遊びをするときに必要な援助や配慮
3歳児は、行動範囲が広がり、動きが活発になる頃でしょう。
また、集団生活にかかわる機会が増え、さまざまなことに対して自分もやってみたいという気持ちが強くなってくるかもしれません。
特に運動やゲームでは、身体を思いきり動かしたり夢中で挑戦していたりすると、周囲が見えなくなってしまうことも考えられます。
そのため、先生は以下の点に注意するようにしましょう。
- 身体を動かす遊びのときは、ホールなどの広い場所を設ける
- 子どものケガを防ぐための簡単なルールを作る(走らない、押さないなど)
また、危なくなりそうな場面があれば、先生が適宜周りを見るよう声をかけるなど、子どもたちが安全に楽しめる環境を用意することが大切です。
子どもたちの動きを注意深く観察し、適切な配慮をしながら3歳児クラスでの室内遊びを楽しんでくださいね。
保育園で3歳児向けの室内遊びを楽しもう
今回は、保育園の3歳児クラスで楽しめる室内遊びのアイデアを、ねらいや配慮のポイントとともに紹介しました。
3歳児の室内遊びには、子どもが友だちといっしょに遊ぶことを覚えたりルールのある遊びについて知ったりするというねらいがあります。
全身が活発に動かして楽しむ姿が見られるので、室内でも思い切り動けるゲームや運動を取り入れるとよいかもしれません。また製作では、はさみやのりなどの道具に慣れ始める時期なので、身近な素材を使って簡単に作れるアイデアに挑戦してみましょう。
子どもが楽しめるように環境設定するのはもちろんのこと、安全に遊ぶための配慮をしっかりと行い、ゲームや運動、製作などさまざまなアイデアを室内遊びに取り入れてみてくださいね。
保育士バンク!では、保育士資格を活かせる求人を多数掲載中!
転職相談や情報収集だけでも大歓迎!
ご希望を専任アドバイザーにお伝えいただければ、あなたにぴったりの求人をご提案します。
当サービスは、登録から転職サポートまで完全無料です。
この機会に気軽に相談してみてくださいね!