園長先生の退職に際して、感謝の気持ちを込めて手紙をプレゼントしようと考えている保育士の方もいるでしょう。このコラムでは、退職(もしくは定年退職)をする園長先生へのメッセージの書き方をまとめました。すぐに使える文例や注意点も併せて紹介します。
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園長先生への退職のメッセージ
保育士として長年キャリアを重ね、先頭に立って園を支えてきた園長先生。特に定年退職となると、まだ保育に携わりたいという気持ちを持つ園長先生も少なくないかもしれません。自分が退職をしても安心して園を任せられるように、頼りがいのあるメッセージを送りたいですね。そして同じ目標に向かっていっしょに頑張ってきた同士として、いたわりと感謝の気持ちを込めて手紙を書きましょう。
退職メッセージの書き方
退職のメッセージに決まった書き方はありません。目的は、退職する園長先生にこれまでの感謝の気持ちを伝えること。以下の3つの方法を参考に、園長先生の好みや関係性に合わせて手紙をプレゼントしましょう。
寄せ書き
職員みんなのメッセージを集める寄せ書きは、送別メッセージの送り方として最も定番の方法ではないでしょうか。色紙を回して各々のメッセージを書いてもらったり、ふせんに書いてもらったメッセージを集めたりするのもいいですね。職員の人数が多くて色紙ではスペースが足りない場合には、画用紙を冊子風にして台紙を作るのもオリジナル感があってよさそうですね。
また最近では、パソコンで寄せ書きを作るサービスもあるようです。手書きの方が好まれる傾向はあるかもしれませんが、退職お祝いの準備は3月の忙しい時期に重なるため、手が回らない場合には利用するのもひとつの方法でしょう。
メッセージカード
保育園で培った製作の経験やアイディアを活かして、手作りのカードを作ってみてはいかがでしょうか。開くと飛び出す仕掛けや、行事や日常での思い出の写真とともに、思い出のエピソードや感謝の気持ちを書くとよりメッセージが伝わりやすくなるかもしれません。保育士としての成長を園長先生に見せられ、園長先生の感動を誘うことができるかもしれませんね。寄せ書きとは異なり、個人的なメッセージの送り方なので、自由に書くことができます。
便箋
寄せ書きよりも個人的で、メッセージカードよりもフォーマルなのが、便箋に書くお手紙です。しっかりとした堅さがある分、園長先生への尊敬や感謝の気持ちが伝わりやすいでしょう。普段面と向かっては言えないような内容も、手紙だからこそ真剣な思いが伝わります。親しい間柄であるのにあえてシンプルに手紙でストレートに想いを伝えるのも、相手にはよいサプライズになるかもしれませんね。
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退職メッセージの文例
退職を控えた園長先生に対して、書きたいことがたくさんあって選ぶのが難しいと感じている保育士の方もいるでしょう。一緒に働いた期間の長さや関係性でメッセージの書き方も変わるので、下記のメッセージ文例を参考に、自由にアレンジするとよさそうです。
無事にご定年を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。ご勤続〇年とのこと、本当に長い間お疲れ様でした。園長先生から学んだ保育に対する姿勢を、今後も忘れずにがんばっていきます。たまには園にお顔を見せてくださるとうれしいです。
ご定年を迎えられ、長い間本当におつかれさまでした。園長先生からお教えいただいたこと、お世話になったこと(過去の具体的なエピソードなど)、いろいろなことが思い出されます。4月からは寂しくなりますが、これまでご指導いただいたことを今後の保育に活かしていきたいと思います。
長い間、お仕事おつかれさまでした。園長先生がいるこの園で働くことができて、とても私自身成長することができたと感じています。今後は残ったわたしたちでこの園をより素敵な園にしていきますので、温かく見守っていてください。これまで本当にお世話になりました。
長年のお勤めおつかれさまでした。園の先頭に立ち、さまざまなプレッシャーやトラブルを乗り越えながらわたしたち職員や子どもたちを守り、園を引っ張ってこられたかと思います。退職後はよりご自身を大切に、ゆっくり自分の時間を大切に過ごしてください。今までありがとうございました。
園長先生のお仕事、本当におつかれさまでした。園長先生と同じ園でお仕事ができたことは、自分の保育士人生にとってとても貴重な経験です。行事の企画や、子どもとの関わりのことで相談させていただいたときも、過去の経験を交えながら親身に相談にのってくれたことで本当に救われました。園長先生の意志を引き継いで、今後の園づくりを担っていきます。今まで本当にありがとうございました。
手紙を書く際のポイントと気をつけたいこと
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園長先生への手紙を書くときの、意識したいポイントと、気をつけたいことについてまとめました。
手紙をよくするポイント
相手をたてること、苦労をねぎらうこと
退職のメッセージを書くときに念頭に置いておきたいのが、相手を立てることです。園長先生の人柄や、仕事で注力していたことなどをピックアップして書くと、本人が読んだときに喜ばれるでしょう。いい面だけではなく、反対に苦労していたことに着目してねぎらうのも、退職祝いのメッセージとしてふさわしいです。いっしょに働いていたときには中々言えなかった感謝やねぎらいの言葉を伝えるのは少し恥ずかしさもありますが、思い切って伝えましょう。
具体的な思い出を交える
過去にあった具体的な思い出のエピソードも退職祝いのメッセージでは喜ばれるでしょう。懐かしい思い出や、園長と職員が一丸となって取り組んだ仕事などのエピソードがあると、手の込んだ手紙になり、園長先生も読んでいてほっこりしてくれそうですね。
気をつけたいこと
手紙の中ではネガティブな言葉は避け、ポジティブな言葉を選ぶなど、言葉遣いに気をつけるようにしましょう。また、「ご苦労様でした」などのように、目上の人が使う言葉は避け、尊敬語や謙譲語を適度に意識できるとよいですね。
感謝の気持ちを手紙に込めて、園長先生を送り出そう
園長先生は現場には保育士ほど立たないものの、園の顔として子どもや保護者、外部、そして職員たちのことを考えながら責任ある大変な仕事をして、退職を迎えることになると思います。矢面に立ちながら苦労も経験してきた園長先生に、ねぎらいと感謝の気持ちを手紙に込めましょう。メッセージの書き方は自由なので、個人で書いたり、職員同士で協力したり、子どもにも手を借りたりしながらあたたかく送り出したいですね。