ゲームや工作、クッキングなど保育園で行う親子レクのバリエーションは実にさまざま。今回のコラムでは、年齢やシーンに合わせたおすすめの親子レクアイデアをご紹介します。屋外の親子遠足はもちろん、室内のミニ運動会で盛り上がるゲームや、2歳児でもできそうな料理など、楽しいアイデアを考えてみました。
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0歳児〜1歳児向けの親子レク
ねんねからよちよち歩きの乳幼児が参加する親子レクは、室内で安全にできるものを選びましょう。抱っこしたり声をかけたり、親子でスキンシップを図れる内容がよいかもしれません。
【手遊び】いっぽんばしこちょこちょ
はじめに保護者が子どもの手を取って、手のひらの上に人差し指と中指を立てます。そこからは「いっぽんばしこちょこちょ」の歌に合わせて手遊びです。
「いっぽんばしこちょこちょ」で手のひらをくすぐり、「たたいてつねって」で優しくふれ、「階段上っていいですか?」で腕をのぼっていきます。指が肩まで着いたら、そのまま首や胸元をくすぐってスキンシップ。親子の微笑ましい笑顔が見られそうな遊びです。
手遊び「いっぽんばしこちょこちょ」の動画はこちらから
【ゲーム】ぴーったんこぴったんこ
親子が2人ひと組になって向かい合います。先生が「ぴーったんこ、ぴったんこ」と声をかけたら、参加者たちに「どーことどーこがぴったんこ?」と聞いてもらいましょう。
そのあと先生は「○と○をぴったんこ!」とくっつけたい部分を答えます。○に入るのは手や足の裏、お尻など。親子なのでほっぺやおでこを入れてもいいですね。お腹とお腹をぴったんこと答えれば、ギューッと抱っこができそうです。
【運動】おんぶ競争
保護者には、あらかじめスタートとゴールの真ん中に立っていてもらいましょう。最初は子どもだけで、よーいドン。真ん中までたどり着いたら、そこからは親が子どもをおんぶしてゴールまで一直線です。
子どもがまだ赤ちゃんのうちは途中までハイハイにしたり、歩き始めなら最初は手をつないで、途中からおんぶにしても良いでしょう。子どもの月齢に合わせて臨機応変に対応するのがポイントです。ミニ運動会の親子レク競技などに取り入れやすいでしょう。
2歳児〜3歳児向けの親子レク
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2歳児〜3歳児は歩いたり走ったり、身体を動かすのが楽しい時期です。親子でチームを組んでゲームをしたり、簡単な工作に挑戦しても良いかもしれません。
【ゲーム】お外で色スタンプ集め
公園や自然の多い屋外で楽しむゲームです。葉っぱなら緑、桜ならピンクなど、広場の色がある場所にあらかじめスタンプを設置しておきましょう。
そのあと親子でペアになってもらい、スタンプラリー用の台紙を配ります。あちこち探索しながらラリー形式でスタンプを集め、台紙がいっぱいになったらゴールです。
2歳児〜3歳児は色に興味を持ち始める時期なので、子どもが主体となって楽しめるかもしれません。年少さんの春や秋の親子遠足に取り入れてみてはいかがでしょうか。
【運動】デカパン親子リレー
年少さんのミニ運動会におすすめの楽しい親子リレーです。まずは人が2人分入れるくらいの大きなパンツを用意します。その中に親子で入ってもらい、よーいドンでコースを走ります。
たすき代わりにデカパンを履き替え、次の走者につなぎます。シンプルなリレーですが、親子で足並みをそろえるのはなかなか大変。協力し合う楽しさが味わえると良いですね。
【運動】段ボールキャタピラー
大きな段ボールを2つほど用意しましょう。フタと底を切り落とし側面だけにします。2つの段ボールをガムテープで縦につなぎ、クルッと輪っかにすればキャタピラーの完成です。
親子ペアになってキャタピラーの中に入り、ハイハイをしながら前に進みましょう。身体の大きさを考えると、親が前になるとよさそうです。
後ろの子どもが蹴られてしまわないよう、キャタピラーは余裕をもって大きめに作りましょう。保育園のミニ運動会でもできる親子レクです。
【工作】ビー玉落とし
室内での工作遊びにおすすめのビー玉落としです。まずはペットボトルを三等分にカットします。その間に、ビー玉が入るくらいの小さな穴を空けた丸い台紙を挟み込みます。
台紙を挟んだ状態で、3等分したペットボトルを再びテープで留めていきます。ペットボトルを押さえるのを保護者が、テープを貼るのを子どもが、など役割分担をすると親子で協力して作業ができそうです。
年少さんなら台紙のデコレーションもお願いできるでしょう。作り終わったあとも楽しく遊ぶことができ、親子レクの思い出になるかもしれません。
工作「ビー玉落とし」のくわしい作り方動画はこちらから
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4歳児〜5歳児からの親子レク
できることが増えてくる4歳児〜5歳児は、ダイナミックな運動やゲームが盛り上がりそうです。料理や工作など、少し難しいものに挑戦しても良いかもしれません。
【ゲーム】動物なりきりレース
スタートからゴールの間に、動物の親子が描かれたカードを裏返して置いておきます。親子で手をつないでスタートしたら、途中のカードを拾って、そこに描かれた動物のマネをしてゴールします。
ペンギン→親の足の甲に子どもの足を乗せ、両手を握ってよちよち歩く
コアラ→子どもをおんぶする
カンガルー→子どもを抱っこする
ゴリラ→子どもをお姫様だっこする
など、いろいろなバリエーションのカードを用意しましょう。どんな動きをすれば良いのか、イラストは分かりやすく描くのがポイントです。鳴き声をマネするなど、なりきってくれる親子がいると楽しく盛り上がりそうですね。
【運動】借り物競争
カードに書かれたものを参加者から集めてレースする一般的な借り物競走ですが、親子でチームになることで、より盛り上がりそうです。
お題は「傘」「メガネ」「腕時計」などが一般的ですが、「保育園の園長先生」「赤い服の人」「おにぎりを食べている人」など第三者を登場させるのも面白いかもしれません。
人に声をかけるのが苦手な子どもも、親といっしょなら安心して取り組めそうです。保育園のみんなが一体となって楽しめる親子レクですね。
【運動】台風の目
台風の目は、ミニ運動会のチーム対抗におすすめの競技です。親子で2人ひと組になり、長い棒の両サイドをつかみます。
スタートの合図でカラーコーンのある場所まで走り、コーンのまわりを一周しましょう。再びスタート地点に戻り、次の親子と交代します。保育園全体が白熱する楽しい親子レクとなりそうです。
【工作】カップけん玉
新聞紙を丸め、テープでたこ糸をつけます。紙コップの底と底を合わせテープで留めます。たこ糸の先端を紙コップの中心に巻きつけ、テープで固定させます。
最後にトイレットペーパーの芯を取っ手にしてつければ完成です。工作の大まかな部分は子どもにやってもらい、保護者はテープが外れないよう固定させるのを手伝うのが良いかもしれません。
紙コップのデコレーションはぜひ子どもにやってもらいましょう。けん玉は子どもにとってはじめて見るおもちゃかもしれませんが、大人にとっては昔を思い出すなつかしいおもちゃです。お父さんお母さんの子どもの頃の話をしながら、親子で長く楽しめそうですね。
工作「カップけん玉」のくわしい作り方動画はこちらから
料理で親子レク
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2歳児や年少さんからでも楽しめる調理で、クッキング親子レクに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ピザ・たこやき
生地と具材はあらかじめ用意しておき、子どもは好きな具材を乗せるだけの簡単料理です。たこ焼きの場合、年少さんくらいなら、おたまを使って生地を流し込む調理もできそうです。具材はネギやタコに限らず、ウインナーやコーンなど子どもの好きそうなものを用意しておきましょう。
チョコレートなどで当たり外れを作るのも楽しいかもしれません。ホットケーキミックスでベビーカステラを作るのもおいしそうです。竹串でひっくり返す作業は2歳児前後だと難しいので、保護者といっしょに挑戦しましょう。
ピザ作りも具材のバリエーションを変えて親子で楽しめそうです。せっかくの親子レクなので、時間があれば生地を伸ばすところから挑戦してみても良いかもしれません。
餃子
餃子作りも大人数で楽しめる料理のひとつです。タネと皮はあらかじめ用意しておき、包む調理と焼く調理を手伝ってもらうのが良いでしょう。
2歳児や年少さんはヒダを作るのが難しいかもしれないので、小さめの2つ折りにしても良いでしょう。タネの代わりにチョコを包むなど、デザート餃子を作ると子どもも喜びそうです。
クレープ
せっかくのクッキング親子レクなので、子どもの大好きなスイーツも作れると良いですね。
クレープは皮さえ調理できていれば残りの作業は簡単なので、2歳児や年長さんでも作れそうです。クリームを絞ったり果物を乗せたり、思い思いにクッキングを楽しんでもらいましょう。
保育園の親子レクは楽しいアイデアがいっぱい
2歳児や年少さんから楽しめる料理に、室内のミニ運動会で盛り上がるゲーム、作って遊べる工作など、親子レクにはおすすめのアイデアがたくさんあります。子どもにとって、大好きなお父さんやお母さんと思いっきり遊べる親子レクはかけがえのない思い出になることでしょう。保育園の先生として、大切な一日をぜひ盛り上げてあげたいですね。