保育士さんにとって、エプロンにつける名札は子どもたちへの名刺代わり。裁縫は苦手という方でも、できれば手作りでカワイイ名札を用意したいですよね。このコラムでは保育士さん向けの手作り名札の作り方を、初級・中級・上級の3つの難易度に分けてご紹介します。保育実習のときの名札の用意をするときなどにも参考にしてみてくださいね。
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初級編
時間がないけどカワイイ名札を作りたい!という方へ、簡単な作り方をご紹介します。
フェルトとアイロンで作る
アイロンで接着できるフェルトを使って作ってみましょう。
準備するもの
・アイロン接着フェルト
・切り文字フェルト
・チャコペン
・ハサミ
・アイロン
・安全ピン
作り方
(1)好きなイラストを用意したあと、パーツごとにカットして型紙を作ります。
(2)型紙をフェルトに載せ、輪郭をチャコペンでなぞります。
(3)なぞったところをハサミでカット。パーツを作ります。土台になるパーツは一部をつなげて2枚重ね、安全ピンを通しておくと便利です。
(4)アイロンでフェルトを接着していきます。一気に上からアイロンをかけるより、パーツごとに1枚1枚つっくけていく方がキレイにできますよ。
(5)はみ出た部分をハサミで整えたら完成です!
ポイント
・使っているうちにパーツが剥がれてしまう恐れがあるので、なるべくシンプルなデザインで作りましょう。
・安全ピンの使用を控えたい場合は直接エプロンに接着してしまってもOKです!
・名札くらいの大きさなら、好きな絵柄をプリントアウトすれば簡単に型紙が作れますよ。
ブランケットステッチでアレンジ
「もう少し手作り感を出したいな」という場合は、ブランケットステッチを取り入れると良いでしょう。ブランケットステッチとは、ブランケットの端に施してある縫い方のこと。一部だけでも手縫いを入れると温かみが出て可愛くなります。フェルトと糸の色は同系色でもOKですが、変化をつけても縫い目が見えてカワイイですよ。
市販品を応用する
裁縫が大の苦手!という方は市販品を応用しましょう。手芸屋さんはもちろん、最近は100円均一ショップでもバラエティ豊かなワッペンやネームラベルが販売されています。これらの商品をいくつか購入してエプロンに貼り付けるだけでも、グッと華やかになりますよ。
準備するもの
・市販のワッペンやネームラベル
・アイロンもしくは針と糸
作り方
エプロンにワッペンとネームラベルを取り付ければ完成です。アイロンで接着できるものはアイロンを使って。接着できないものや、外れるのが不安という方は針と糸で縫いつけましょう。
ポイント
市販品のネームラベルは持ち物に使うことが多いので、保育士の名札に使うには少し小さかったり長方形で形が合わないかもしれません。そんなときはゼッケン用のネームラベルなどをカットして使って下さい。
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中級編
一般的なフェルト名札の作り方をご紹介します。人気キャラを取り入れたり、刺繍を入れたり、工夫次第でかなり凝った名札ができますよ。
フェルトと針・糸で作る
初級編で紹介した名札を、アイロンを使わず針と糸で縫いながら作ります。自分の名前やマスコットの目・口など一部に刺繍を取り入れて作るとより可愛くなりますよ。
準備するもの
・フェルト
・刺繍糸
・針と糸
・チャコペン
・ハサミ
・安全ピン、もしくはスナップやマジックテープ
作り方
(1)好きなイラストを用意したあと、パーツごとにカットして型紙を作ります。
(2)型紙をフェルトに載せ、輪郭をチャコペンでなぞります。
(3)なぞったところをはさみでカット。パーツを作ります。このときも土台パーツを2枚重ねにして安全ピンを通しておくと便利ですが、スナップやマジックテープを使っても良いでしょう。もちろんエプロンに直接縫い付けてもOKなので、園の決まりに従って使いやすいものを選んで下さい。
(4)刺繍を入れる場合は最初に取りかかりましょう。チャコペンでしっかり下書きをし、その通りに糸をくぐらせれば大丈夫です。名前はバックステッチ、もしくはアウトラインステッチで縫うのがオススメです。
(5)重ねたとき上になるパーツから順番に縫い付けていきましょう。形を整えたら完成です。
ポイント
名前を刺繍する場合は、はっきり見えるよう、なるべく濃い色の糸を用いましょう。
中に綿を入れてマスコット風に
作り方は、2枚重ねにした土台パーツの中に綿を入れるだけ。簡単にマスコット風の名札ができます。カワイイぬいぐるみをつけているようで、園児たちの注目を集めることうけあいです。
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上級編
ここぞ!というときに使える勝負名札をご紹介します。洗濯すると傷む可能性があるので、安全ピンなどでつけ外しのできる状態にしましょう。
羊毛フェルト
いま流行りの羊毛フェルトでも名札が作れます。100円均一ショップでもキットを購入できるので、手軽に手作りを楽しめますよ。
準備するもの
・羊毛フェルト
・ニードル
・フェルティング用マット
・フェルト
・安全ピン
・針と糸(刺繍糸)
作り方
(1)デザインを考え、頭・胴体・手足それぞれのパーツを決める。
(2)パーツの大きさごとに羊毛フェルトを分ける。
(3)フェルトをフェルティング用マットに乗せ、ニードルと手で丸めながら成形していく。
(4)胴体を中心にそれぞれのパーツを取りつけていく。あとで外れないようニードルを深めに差すのがコツ。
(5)細長くフェルトを取り、胴体部分に差しこむようにして名前を作る。
(6)フェルトに安全ピンを縫いつける。
(7)安全ピンのついたフェルトを、羊毛マスコットに縫いつければ完成です。ブランケットステッチで縫うと可愛くなります。
ポイント
・ニードルの扱いに注意しましょう。慣れていないと指に刺さる可能性があります。
・名前をつける胴体の部分は、少し平たく成形すると名札らしくなります。
・フェルトは木工用接着剤で接着してもOKです。縫いつける場合は刺繍糸を3本取りくらいにして使うとキレイに仕上がりますよ。
リボンで作るロゼット
リボンを使ったロゼットは華やかな印象になるので、クリスマスやハロウィンなどのパーティイベントのときに使えそうですね。
準備するもの
・リボン
・型紙
・くるみボタン
・くるみボタン用の当て布
・刺繍糸
・フェルト
・安全ピン
・クリップ
・木工用接着剤
・針と糸
・ハサミ
作り方
(1)リボンの型紙を作ります。厚紙に書いた円を20等分して線を引き、ドーナツ型にカットします。
(2)クリップで抑えながらリボンのプリーツを作成します。中心の部分を糸で縫いつけ形を整えましょう。
(3)当て布に名前を刺繍し、木工用接着剤でくるみボタンに取りつけます。ボタンの裏側も針と糸でしっかり固定しておくと強度が増します。
(4)リボンとボタンを木工用接着剤で接着します。
(5)丸くカットしたフェルトに安全ピンを縫いつけます。
(6)(4)と(5)を、木工用接着剤もしくは針と糸で縫いつければ完成です。
ポイント
(6)の工程の前に、リボンの重なった部分を裏側から木工用接着剤で補強すると、より丈夫に仕上がります。
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手作り名札に挑戦しよう!
Indre Pau/shutterstock.com
子どもたちは、意外にしっかり先生の名札を見ています。たとえ文字が読めなくても、「あのキャラクターの名札をつけている先生だ!」というように形で覚えていることも多々あります。手作りというと難しく感じるかもしれませんが、初級編で紹介した名札なら30分程度で作ることができますよ。手作りの楽しい名札を使えば、コミュニケーションの幅も広がることでしょう。この機会にぜひ一度、手作り名札に挑戦してみて下さい。
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