子どもといっしょに外遊びをすることの多い保育士にとって、靴は大切な仕事道具の一つ。外履きとしての靴、上靴(上履き)にも保育士ならではの抑えるべきポイントがあります。このコラムでは保育士が靴を選ぶ際の注意点、おすすめの靴の種類を解説していきます。仕事の靴を選ぶときの参考にしてみてくださいね。
保育士の靴選びのポイント
保育士は子どもとともに過ごすお仕事。その性質上、保育士の靴選びにもポイントがあります。ここでは、靴に求められる機能について解説していきます。
脱いだり履いたりしやすい
はきやすさ、脱ぎやすさは靴に求める機能として大きな要素です。
保育では、何よりも子どもの安全に責任があります。子どもは身体の機能も未発達で、安全に関する予測もできないもの。特に、年齢が小さいうちは保育士は子どもから目が離せません。
そのため、外遊びに出る時にも、保育士が靴紐を結んだり、履くのに手間取ることなく、子どもについていけることが理想ですよね。子どもから目を離さないためにも靴は履き・脱ぎしやすいものがいいでしょう。
脱げない
同時に、脱げないことも大事になります。子どもと一緒に駆けまわったり、オニごっごしたりすることが多い仕事です。こうした遊びの最中に靴が脱げてしまったりすると、保育士さん自身の思わぬ怪我につながることも。自身の安全も考えて、脱げにくいという点も重要な靴の機能になってきます。
底面がやわらかい
底面が柔らかいことも靴選びのポイントです。この点に関しては上靴と外靴で意味が少し異なります。
まずは上靴について。保育室の床は施設によってさまざまな素材を用いています。素材によって傷のつきやすさは異なりますが、靴の底面が固いとこうした床を傷つけてしまうことになります。子どもの体を間違えて踏んでしまう危険性も考慮して底が柔らかいものがおすすめです。
外靴は特に外遊びのために底面が柔らかいものがいいでしょう。底が固い靴は疲れやすいもの。動くことの多い保育士のお仕事ですから、少しでも疲れを軽減できる底面の柔らかい靴が良いでしょう。
動きやすい
履いていて動きやすいかどうか、も大きなポイントです。
これまで触れてきたように、保育士の仕事の一つは子どもを楽しく遊ぶこと。動くことが多く、体力も求められますから、動きやすく疲れがたまらないことが大切になってきます。動きやすい靴をはくことで負担を少しでも減らせると良いですね。
外靴(外履き)の選び方
では、ここからは場面に応じた靴の選び方を紹介します。まずは、外靴から種類も含めて選び方のポイントを解説していきます。
動きやすさが最重要!
保育士が靴を履く場面といえば外遊び。園庭だけでなく、時には近くの公園にもお散歩に行きます。外に出る機会が多いため、動きやすい靴を履くということは納得できますね。
子どもはまだ人生経験も短いため危険察知能力が発達しておらず、身体機能も未発達のため怪我や事故も起こりやすいものです。動きやすい靴を履くということはこうした危険な場面が起きた時にもすぐに駆け付けることができるという機能を持ち合わせています。
とはいえ、子どもを楽しく遊ぶためにも動きやすく、疲れにくい靴を選ぶことをオススメします。
汚れることは前提に選びましょう
靴が汚れることも多いため、高い素材を使った靴、汚れを落としにくい素材の靴は仕事用に選ばないようにしましょう。
園庭は基本、土や砂を中心としたもの。砂遊び、泥んこ遊びもした際には靴は必ず汚れると言っていいでしょう。そのため、汚してしまった時にショックにならない程度の値段、靴洗いをして汚れもすぐに落ちるような靴がおすすめです。
お気に入りの靴をどうしても履きたい場合には、職場用の靴を別に用意するようにしましょう。
オススメの種類は「運動靴・スニーカー」
こうした保育士の仕事の特性を踏まえておすすめするのは「運動靴・スニーカー」です。動きやすさを重視したデザインのものも多く、外遊びの多い保育士にぴったりといっていいでしょう。色は華美でないものが無難でしょう。
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上靴(上履き)選び方
園によって指定がある場合が多い
上履きに関しては勤める園ごとに指定がある場合が多いでしょう。学校指定の上履きのように商品が指定される場合や、色やデザインについても細かく指定される場合があります。そのため、就業前に上履きについて確認しておきましょう。
底は白めの色で床が汚れないように
上履きの底面は白めの色が良いでしょう。底に色がついていると、底面についている色が保育室の床にうつってしまうこともあります。園の設備をきれいに保つためにも底面が白いものが良いでしょう。
オススメの種類1「バレーシューズ」
小学校ではいた方も多いかもしれませんが、いわゆる「上履き」というイメージの靴です。デザインとしては踊りのバレーに用いるものではなく、脚の甲の部分に太いゴムがついているものです。このゴムのおかげで脱げにくく室内での運動量の多い保育士におすすめです。
オススメの種類2「スリッポン」
甲の部分がゴムになっているため脱げにくく、手がふさがっていても履きやすいデザインのものです。パッと履きやすいのが大きな特徴です。
オススメの種類3「ナースシューズ」
看護師さんが主に履く靴ですが保育士さんにも人気があります。履き脱ぎしやすく、やわらかい素材のものが多いほか、たくさん動いても疲れにくいため、おすすめの上履きの一つとなっています。
保育士という仕事を想定した靴選びを
保育士にとって靴は大切な仕事道具の一つです。保育士は子どもと関わる時間が長いため、そのお仕事も子どもを中心としたものになります。その特徴もプライベート用の靴選びとは大きく異なります。靴は外靴・上靴問わず、保育の日常に密接に関わってきますから、日々の保育の場面を想定して自身にピッタリな靴を選んでくださいね。