転職活動中の面接時や証明写真を用意する際に、髪色について悩む保育士さんもいるでしょう。特に明るい髪色をしている女性は、転職時は黒髪かダークブラウン程度まで暗くした方がよいのか、アッシュやグレージュのヘアカラーはダメなのかいろいろと疑問に感じることもあるでしょう。今回は、転職時に適した髪色について紹介します。
charnsitr/shutterstock.com
保育士さんの転職時の髪色事情
髪色はその人の外見の雰囲気に大きく影響します。転職活動中の保育士さんにとって、見た目の印象を左右する髪色は重要なポイントといえるでしょう。
特に女性は普段からお洒落でヘアカラーをしている方も多く、転職活動の際に「そのままの髪色で大丈夫か」「染めなおす必要があるか」など悩む方も多いかもしれません。
その際はまず、保育園にとっての最優先事項が何かを考えてみましょう。
保育園が大切にしていることは、保護者の方が安心して子どもを預けられる場所を提供することです。
よって、就労する職員が保護者に安心感を与えられる人材であることは非常に重要な点でしょう。
そのため職員の採用時には、見た目に清潔感があり、落ち着いた印象があるかがチェックされるポイントの1つになります。
明るすぎる茶髪や派手さを感じる髪色は、保育園側が求めている「保護者が安心できる人材」としては見られず、不採用になる可能性も出てくるでしょう。
転職時の髪色は、「周囲の方が安心できる印象を与えられるかどうか」を基準に考えてみると、どのような色がよいか判断しやすいかもしれません。
それでは、次に髪色の明るさのトーンや相手に与える印象について見ていきましょう。
保育士の転職における髪色の基準
企業が従業員の髪色の規定を決める際に明るさのレベルを表した見本などを基準にすることがあります。
規格はさまざまありますが、髪色の明るさを4番から15番までの12段階に分けて記した規格を採用している事業所もあるようです。
一般的には下記のように判断されることが多くあります。
- 4番から5番:黒髪
- 6番から7番:染髪していることは分かるが目立たない範囲
- 8番から9番:室内でも染髪していることがわかる
- 10番から11番:明るい髪色。室内で染髪していることがはっきりわかる
- 12番以降:とても明るい髪色
13番以降は金髪の範囲といえる色であり、最後の15番は複数回ブリーチをしてほとんど色が抜けている状態の髪色である場合が多いです。
一方、番号が一番若い4番は、場合によっては不自然な印象を与えてしまうほど、真っ黒な髪色を示すこともあるようです。地毛がかなり暗い場合でも5番くらいに該当するケースがほとんどでしょう。
7番程度までであれば、「派手」「過度な染髪」として判断されず、適色とされることが多いようです。ただし職場によって最終判断は異なるため、目安として考えるとよいでしょう。
また、染髪から時間が経過し根本部分が伸びたプリン状態の髪色も、清潔感に欠ける印象を与えてしまう可能性が高く、色を整える必要があるかもしれません。
状況に応じて、美容師さんに転職の面接があることを伝えて色見の相談しながら、髪色を決めるとよいかもしれません。
なお、保育施設での採用面接は対面以外にもWEB面接に対応している保育園もあります。WEB面接OKの求人を知りたいという保育士さんは、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
WEB面接OKの求人はこちら
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
転職時の髪色別の印象
ここでは、髪色別の印象を紹介します。自身の年齢にあわせた髪色を選ぶ際の参考にしてみましょう。
黒髪
Roquillo Tebar/shutterstock.com
ナチュラルな黒髪は、誠実さや清潔感がある印象を与えやすいでしょう。
勤勉さや真面目さを感じさせることも多いため、就職の場面では好感度が上がりやすいかもしれません。ただし、不自然さを感じさせるほどの黒さは避けたほうが無難です。
20代で真っ黒にしてしまうと、明るい髪色を無理に黒染めしたような印象を与える可能性もありますし、30代であれば落ち着くというよりは、暗く地味な印象につながるケースもあります。
自然さが残る程度の黒髪であれば年代問わず悪い印象を与える可能性は低いため、美容室で相談してみてもよいでしょう。
ダークブラウン
Maaleenn/shutterstock.com
黒髪よりもやや柔らかい雰囲気が感じられることも多いでしょう。
ダークブラウンは新卒のようなイメージとは異なり、落ち着いた社会人としての印象を与えやすいようです。30代などある程度経験を積んだ年齢の保育士さんにとって、選びやすい髪色かもしれません。
アッシュ
SCphoto28/shutterstock.com
カラーバリエーションが多いアッシュは、本来「灰色」のカラーです。日本人に多い赤みを消し、透明感が出やすいため洗練イメージを抱く方もいるでしょう。
アッシュは明るさよって印象が大きく変わりやすいため、明るさのトーンに注意するとよいかもしれません。
グレージュ
Maaleenn/shutterstock.com
灰色とベージュを混ぜた色見であり、アッシュと同様に赤みをおさえることができるカラーです。
グレージュは日本人に多い赤みを出さないようにすることから、お洒落を楽しむ20代、30代の方が多く選ぶカラーの1つのようです。
カラー前のブリーチの有無や、カラー剤の配合によって仕上がりの明るさや色見に大きく変化がでやすいカラーであるといえるでしょう。
室内であれば黒髪に近い印象を持たれることもあるため、トーンをおさえれば落ち着いた印象を与えることもできるかもしれません。
インナーカラー
ここ数年で流行が見られるカラーリングですが、就職の場面に適しているとは言い難いでしょう。
20代の方であれば、インナーカラーの部分だけ明るい色または赤や金髪といった目立つ色を入れているケースも多くあります。30代の方も、少し落ち着いた色やグレーなどでインナーカラーを入れていることもあり、お洒落を楽しむ要素が大きいヘアカラーです。
そのため子どもの保育を行う職場に適しているかについては、厳しい意見が多いかもしれません。
また、証明写真の撮影の際にもライトによって染髪箇所が目立つため、現状インナーカラーをしている場合には、染めなおすとよさそうです。
ここまでそれぞれの髪色が与える印象についてみてきました。
転職という場面に関わらず、20代、30代と年代別に似合う髪色が異なることも多くあります。これは、誰でも年齢によって見た目が変化するからです。
特に女性は身だしなみに気を配り、相手によくない印象を与えないように配慮することもあるでしょう。
同じ髪色でも、「落ち着いて見えるのか」「ただ暗く見えるのか」では大きな差があります。
転職時の髪色においても、年齢を考慮して判断すると、採用担当者によい印象を与えることができるかもしれません。
転職時の髪色はスプレー染めでも大丈夫?
完全に染めるのではなく、証明写真の際や面接の時だけスプレーなどで一時的に染めたいと思う方もいるでしょう。
「髪へのダメージなどを避けたい」「インナーカラーの部分だけをカバーしたい」など、自身の状態にあわせてスプレーを使用することは悪いことではありません。
ただし、スプレーでのカラーリングはムラになりやすかったり、自然な色見に整えることが難しかったりすることがあります。
またプリン状態の髪色であれば、地毛の黒髪の部分にあわせて色抜けした箇所を染める必要があります。
セルフカラーは均一に染めることが難しい場合も多く、インナーカラーの色見やプリンなど髪の状態よっては不自然仕上がりになる可能性もあるため、使用時には注意するとよいでしょう。
また、採用になれば一時的なスプレーでは対応できないため、転職の段階から髪色を整えておくとよいかもしれません。
転職時の髪色は、安心して仕事を任せられるかの判断につながる
今回は、保育士さんの転職時の髪色について紹介しました。
保育士さんは、保護者の方から大切な子どもを預かり、日々の保育を通して子どもにいろいろなことを教えたり伝えたりしながら、共に成長していく仕事です。
転職にあたっても、登園する子どもや保護者の方に安心感を与えられるよう、見た目に配慮する意識を持つことが大切になります。
周囲が抱く印象に気を配り、転職時の髪色を判断していきましょう。