保育園で勤務中に結婚指輪をつけていてもよいのか迷う保育士さんもいるのではないでしょうか。結婚指輪にはシンプルなものだけではなく、ダイヤなどの石がついていたり、模様の彫刻があったりとさまざまなデザインがあるでしょう。今回は、保育士さんが結婚指輪をつけることによる子どもへの影響や注意ポイントについて紹介します。
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目次
保育士さんは結婚指輪をつけてもよい?
勤務中に結婚指輪をつけてもよいかは、勤務先の保育園によってルールが異なります。
指輪をつけていても全く問題ないとする園もあれば、結婚指輪も含めてアクセサリーは全て禁止としている園もあります。
結婚指輪は婚姻の証であり、特別な意味をもつものです。
そのためおしゃれで身につけているアクセサリーとは違うことから、「仕事中も結婚指輪だけはつけていたい」と考える保育士さんもいるでしょう。中には、その考えが職場の方針と合わずに不満を感じてしまうこともあるかもしれません。
まずは、職場環境をふまえて「保育園に通う子どもへの影響があるか」という視点で考えてみることも大切になります。
また指輪をつけてもよい場合、いつからにするか指輪をつけるタイミングに迷う方もいるようです。
「買ってからすぐ」「入籍してから」「挙式が済んでから」など、つけるタイミングはさまざま考えられますが、いずれにしても職場への結婚報告を行った後にするとスムーズかもしれません。
特に保育園は同僚だけではなく、子どもの保護者の方も出入りする場所であるため、周囲の方の反応が気になることもあるでしょう。つけるタイミングによっては、大きく驚かれたり過剰に反応されたりしてしまうケースもあるかもしれません。
正式に報告を終えてからつけると、周りの方も違和感なく受け入れやすくなりそうです。
次に、保育士さんか勤務中に指輪をつける場合の周囲への影響についてみていきましょう。
保育士さんが勤務中に結婚指輪をつける際の注意ポイント
日々いっしょに過ごす子どもへの影響について紹介します。
子どものケガ
毎日の保育の中で、ふとした拍子に指輪が子どもにあたってしまったり、服や髪飾りなどに引っかかってしまったりする可能性もゼロではありません。
活発に動く子どもや次の動きが予測できないという場合もあるでしょう。何かの動作のはずみで子どものケガにつながってしまうこともあるため、万一を危惧して結婚指輪をつけることを禁止している保育園も多いようです。
指輪をつけるときは、自分の動きだけではなく、周りの子どもの動きにも普段以上に気をつけることが必要になります。
アレルギー発症
指輪の金属に触れることで、子どもがアレルギーを発症してしまうこともあるかもしれません。事前にアレルギーの有無を確認していても、保育園で初めて発症して気づくケースもあるようです。
症状の大小に関わらず、職員が身につけているものが要因となって子どものアレルギー反応を引き起こす事態は防ぎたいと考え、保育園がアクセサリーの着用ルールを制定しているというケースもあります。
状況に応じて外すか、手袋を着用するなど、子どもの肌に触れるときには細心の注意を払うことが必要になるでしょう。
衛生面のリスク
保育士は日々手洗いや消毒を行い、衛星を保つことも大切な仕事です。
ただ、どんなにこまめに手洗いをしていても、指と指輪の間、指輪の裏側などは汚れや皮脂がたまりやすく、手洗い時に落としきれなかった洗剤や石鹸が残るなど、雑菌が繁殖する状態になりやすいです。
特に乳児クラスでは、まだ免疫力が低い低年齢の子どもの保育を行うため衛生上のリスクは避けなければならないでしょう。
指輪をつけたままにするのではなく手洗いの際には外す、指輪を単体で洗い衛星を保つなど注意を払うことが大切です。
子どもの誤飲
手洗い時や必要に応じて指輪を外すこともあるでしょう。
その際に、普段は気をつけていても子どもの手の届く場所に指輪を置いてしまった場合、誤飲など深刻な事故につながる可能性があります。
保育園でつけていた指輪を外すときには、必ず子どもの手に指輪が渡ることがない場所で保管することが必要不可欠です。
保護者からの不安
先述のとおり、子どものケガやアレルギーなどのリスクがある以上、不安を感じる保護者の方もいるのではないでしょうか。
大切な子どもを預けている保護者の方からすれば、保育士さんが指輪をつけていることに対して心配する感情がうまれることは自然でしょう。
どちらか一方の目線にかたよらずに双方で話し合うなど、周囲の理解を得る環境づくりへの努力が必要です。
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保育士さんが保育園でつける際に不適切な結婚指輪のデザイン
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子どもが過ごす保育園で起こりうるリスクに備え、避けた方がよい指輪のデザインについてみていきましょう。
石が指輪の外側についているデザイン
爪留めのようにダイヤなどの石が指輪に埋め込まれず、台座につけられて指輪の外側に出ているデザインがあります。
このデザインの指輪は、石や台座の部分が子どもにあたってしまったり、何かに引っかかったりして怪我につながるリスクが高いでしょう。
特に保育士さんの周りに子どもがいるなど、手の位置が子どもの顔と近いときや、死角に園児がいた場合、腕を動かした拍子にぶつかってしまうことも考えられます。
また、水遊びなど子どもの身体にふれることが多い保育遊びの最中は、特に怪我のリスクが高くなるため、保育園でつける指輪のデザインとしては避けた方が無難です。
凸凹があるデザイン
指輪の表面に凸凹があるタイプの指輪も注意が必要です。
子どもの肌は柔らかいため、万一指輪があたったときに凹凸部分で皮膚が傷ついてしまうこともあるでしょう。平らで滑らかなデザインであればリスクは低くなりますが、デザイン上そうではない場合は、勤務中は指輪をつけないほうがよいでしょう。
派手すぎるデザイン
あくまでも職場でつけるということを考えた場合、ダイヤなど石や装飾が目立ち過ぎるような派手さがあるデザインは避けた方が無難です。
保育園はあくまでも子どもの保育を行う場所であり、TPOに応じて身なりを整えることが大切になります。
また保護者の方が安心して子どもを預けられるよう、結婚指輪であっても見た目の印象に気を配り、周囲の方へ配慮することは必要です。
保育士さんが結婚指輪をつけるときは周りへの気配りが大切
今回は、保育士さんが保育園で結婚指輪をつける場合の注意ポイントについて紹介しました。
結婚指輪はできれば常に身につけておきたいと考える方も多いでしょう。しかし、子どもが通う保育園で指輪をつける場合は、周りへの影響が少なからずあることを押さえておく必要があります。
保育士さんとして第一に子どもの安全を守ること、保護者の方や周りへの配慮することを意識して判断しましょう。