多くの保育士さんが働く「認可保育園」とはどのような施設なのか気になる方もいるでしょう。中には「公務員の資格がなければ勤務できないの?」といった疑問を抱く方もいるかもしれません。今回は認可保育園の特徴や給料、認可外保育園との違いなどをわかりやすく解説します。転職・就職を希望する保育士さんも参考にしてみてくださいね。
maroke/stock.adobe.com
目次
保育士が働く認可保育園とは
認可保育園とは、保育施設の中でも児童福祉法に基づいて国が定めた一定の基準をクリアした施設のことをいいます。
施設の面積、保育士の数、衛生管理などさまざまな基準が定められており、全ての条件を満たした保育園として、国や自治体から運営資金の大部分が補助されます。
保育料も国の基準が適用されており、3歳~5歳児の子は無償で利用することができます。経済的負担も少なく、子どもを預ける保護者にとっても定番の保育園です。
また、認可保育園で働くためには保育士資格が必要です。
中には保育補助として無資格の方が雇用される場合もありますが、基本的には保育士の有資格者が働く職場となります。
認可保育園で働く保育士は公務員資格が必要?
siro46/stock.adobe.com
認可保育園=公務員の保育士さんが働くといったイメージを持つ方もいるかもしれません。
ただ、認可保育園には公立・私立と両方の保育園があります。
公立の認可保育園の場合は公務員試験に合格した保育士が働いていますが、私立保育園の場合は、基本的に保育士資格を保有する方であれば勤務可能です。
「公務員資格がなければ認可保育園で働けない」ということではないため、この点に注意しましょう。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
認可保育園で働く保育士の平均給料は
続いて認可保育園で働く場合、保育士の平均給料について紹介します。
厚生労働省の2022年度「賃金構造基本統計調査」によると、正社員保育士の決まって支給する現金給与額、年間賞与は以下の通りです。
決まって支給される現金給与額 | 年間賞与等 | |
---|---|---|
2022年度 | 26万6800円 | 71万2100円 |
月収と年間賞与の数値をもとに計算すると、保育士さんの平均年収は約391万円となります。
出典:賃金構造基本統計調査
認可保育園と認可外保育園の違い
保育施設には「認可保育園」がある一方、「認可外保育園」もあります。ふたつの施設の違いについて詳しく見ていきましょう。
国の基準
「認可」と「認可外」保育園の大きな違いは国の基準を満たしているか否かです。
国が定めた基準を満たしているのが「認可保育園」となります。とはいえ、「認可外保育園」が自由に運営してよいというわけではありません。
認可保育園の場合は「認可外保育施設指導監督基準」で定められた条件を満たす必要があります。
また、保育料についても認可保育園の場合は国の基準に基づいて各自治体で決められている一方、認可外保育園は運営者が保育料を決められるため、その点に大きな違いがあります。
国からの補助金
認可保育園は国からの補助金が支給されますが、認可外保育園は国からの補助金がない園もあります。
ただ、保育の受け皿の拡大を目指して自治体が独自の基準を設け、認可外保育園に補助金を支給している場合もあるようです。
働く環境
認可保育園は施設の面積や調理室の設置義務などがあるため、比較的大きな敷地の中で運営されています。
その一方、認可外保育園はある一定の条件を満たせば敷地面積が狭くても運営できるため、駅の近くなど利便性がよい場所に設置されているケースが多いでしょう。
保育士が認可保育園で働くメリット・デメリット
保育士が認可保育園で働く場合のメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット
経営が安定している
認可保育園で働く大きなメリットは経営が安定しているという点です。
国からの補助金の支給によって経営不振に陥る可能性は低く、しっかりした昇給制度を確立した園もあるでしょう。
また、人材の配置人数も基準よりも多く設定されている園もあるため、ゆとりを持って子どもと関われる場面もありそうです。
当サービス「保育士バンク!」において、賞与4.5カ月以上の園や扶養勤務OK・残業なしの園など認可保育園への転職サポートを実施しています。
一つの園で長く働いていきたいという保育士さんはぜひご相談くださいね。
長期的に働ける認可保育園を紹介してもらう
多くの子どもとの出会いが期待できる
認可保育園では子どもの在籍人数の基準が決まっていることから、20人以上の大規模な園も多いでしょう。
そういった園では園庭やホールも大きく、設備が整ったのびのびした環境の中で保育活動ができそうです。
個性豊かな多くの子どもたちと出会えることから、保育士としても成長できそうですね。
保育士バンク!では、多数の認可保育園の求人の中からあなたにぴったりの園をご紹介させていただきます。まずはあなたの求めている環境や保育観をお聞かせくださいね。
認可保育園への転職を相談したい
デメリット
求人が高倍率になることも
認可保育園は経営や給料が安定していることから、求人が高倍率となることも考えられます。
気になった求人があったとしてもスムーズに転職できないかもしれません。
園の内情に詳しいアドバイザーが在籍している転職サービスなどを活用して、履歴書の作成や面接対策などをサポートしてもらうのも効果的です。
保育士バンク!は、数多くの保育施設の求人を取り扱う転職サポートをしております。
あなたに合う求人を紹介するだけでなく、履歴書作成のアドバイス・面接対策なども行います。「はじめての転職」「早く次の職場を見つけたい!」など少しでも気になったらご相談くださいね。
保育士バンク!に相談してみる(無料)
行事が多い園がある
認可保育園の中には行事が多い園もあるため、働く際はしっかりホームページなどで保育内容を確認することも大切です。
行事が多いことに負担を感じるケースもありそうです。
年間行事数などをチェックしたうえで、自分に合った園を選ぶことが必要ですね。
認可保育園に絞って求人を探したい保育士さんは、数多くの求人のなかから認可保育園だけを抽出して紹介している求人ページが便利です。まずは求人をチェックしてみるだけで、希望にあった転職先との出会いがあるかもしれません。
認可保育園の求人一覧はこちら
認可保育園でやりがいを持って保育士として働こう
認可保育園は長期的にキャリアを積める環境が整備された園が多いでしょう。
福利厚生も充実していることから、結婚・出産といったライフステージの変化があっても時短勤務やパートへの移行などを行い、長く働き続けられそうです。
園によって雇用形態や職員数などに違いがあるため、これから就職・転職をお考えの方はしっかり調べたうえで応募することが大切です。
当社、保育士バンク!ではあなたの希望に合わせて認可保育園への転職サポートを行います。
「認可保育園で保育スキルを積みたい!」という方や「数年ぶりに保育園への職場復帰を考えている」という子育てママからのご相談もお待ちしています!まずはお気軽にお問い合わせくださいね。