寒い冬の日にぴったりなのが、かけっこなどの体が温まる遊び。保育園では室内遊びがメインになりがちかもしれませんが、風邪を引きやすい季節だからこそ、たくさん身体を動かして子どもたちと元気に過ごしたいですよね。今回は、鬼ごっこやダンスなど、戸外でも室内でも楽しめる体が温まる遊びのアイデアを紹介します。
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冬の寒い日は体が温まる遊びを楽しもう
寒さが厳しい冬の時期は、なかなか戸外で遊べずに、室内で静かな遊びをメインとすることも多いかもしれません。
そんな冬こそ、かけっこや鬼ごっこなどの体が温まる遊びを楽しんで、心も体もぽかぽかできるとよいですよね。
身体を動かす遊びは、子どもたちの体力づくりをするうえでも一役買ってくれるかもしれません。
体調を崩しやすい冬に保育園でゲームやダンスなどを楽しんで、子どもたちと元気に寒い季節を乗り越えましょう。
今回は、体が温まる遊びのアイデアを戸外で楽しめるものと室内で楽しめるものに分けて紹介します。
戸外で楽しむ体が温まる遊び
ここでは、保育園の戸外で楽しめる体が温まる遊びのアイデアを5つまとめました。
鬼ごっこ
定番の外遊びである鬼ごっこを冬らしくアレンジしたアイデアを紹介します。
氷鬼
オニにタッチされたら氷に固まってしまう氷鬼で遊んでみましょう。
<遊び方>
1.オニを1人決めます。
2.オニが10秒数えている間にオニ以外の子どもは逃げます。
3.オニがみんなを追いかけ、タッチされた子どもはその場で氷となって固まります。
4.固まった子どもは、仲間にタッチしてもらうことで再び動けるようになります。
5.オニが全員をタッチできればオニの勝ちです。
<ポイント>
氷鬼は、タッチされるとその場で凍ってしまうという冬にぴったりな鬼ごっこと言えるでしょう。
今回紹介したルール以外にも、「オニに捕まりそうになったら、自分で『こおり!』と言って固まり、仲間に助けてもらう」というルールもあるようです。
このルールでは、助けてもらえないとずっと動けなくなってしまうので、子どもたちの協力プレーが重要になりそうですね。
手つなぎ鬼
手つなぎ鬼は、子ども同士が手をつないで遊べる鬼ごっこです。
<遊び方>
1.オニを1人決めます。(大人数の場合は2人や3人)
2.オニが10秒数えている間にオニ以外の子どもは逃げます。
3.オニがみんなを追いかけ、タッチされた子どもはオニと手をつないでいっしょに追いかけます。
4.オニは子どもたちをタッチしてオニを増やしていきます。
5.最後まで残っていた子どもが勝ちです。
<ポイント>
遊ぶ場所が広すぎるとなかなか捕まえることができないので、あらかじめ逃げられる範囲を決めておくとよいでしょう。
オニの数が増えると、どの子を追いかけるのか意見が割れてしまったり走りづらくなってしまったりすることも考えられるので、「4人になったら2人ずつに分かれる」などと決めておくとよいかもしれません。
しっぽ取りゲーム
子どもたちがチームに分かれて競争できるしっぽ取りゲームを紹介します。
<遊び方>
1.PEテープを子どもの人数分用意します。(チームが分かるように2色用意します)
2.子どもたちを2つのチームに分けて、チームごとの陣地を作ります。
3.PEテープをズボンの中に入れて、しっぽのように垂らします。
4.ゲームが始まったら、相手チームの子どものしっぽを取っていきます。
5.しっぽを取られてしまったら自分の陣地に戻ります。
6.制限時間内にしっぽを多く取れたチームの勝ちです。
<ポイント>
しっぽ取りゲームはルールがあるため幼児さん向けの遊びですが、遊び方を説明すれば2歳児クラスでも挑戦できるかもしれません。
チーム戦でも楽しめますが、個人戦でも楽しむことができます。個人戦の場合は、自分以外が全員敵となるので、より白熱したゲームとなりそうですね。
ドンじゃんけん
ドンじゃんけんは、広いスペースを確保できなくても楽しめる身体を動かす遊びです。
<遊び方>
1.地面に1本の線を引きます。
2.戦の両端に大きな円をかき、子どもたちの陣地とします。
3.子どもたちを2つのチームに分けて、陣地のなかで内側を向いて1列に並んでもらいます。
4.先頭の子どもは線に沿って走り、相手チームの子どもと合流したところで両手をタッチして「どーん、じゃんけんぽん」と言ってじゃんけんをします。
5.じゃんけんに負けた子どもは自分の陣地まで戻って最後尾に並び、次の子どもがスタートします。 勝った子どもはそのまま線の上を走ります。
6.(4)と(5)を繰り返し、相手チームの陣地にたどり着いた方が勝ちです。
<ポイント>
このゲームは、じゃんけんの勝ち負けが理解できるようになる幼児クラス向けの遊びと言えそうです。
地面に引く線は、直線だけでなくS字などの曲線にアレンジすることもできます。けんけんぱで進むコースにしても面白いでしょう。
また、ドンじゃんけんは屋内でも楽しめるので、身体を動かす遊びをしたいときの室内遊びに取り入れてみてくださいね。
大縄跳び
戸外で大縄跳びをして、思い切り身体を動かしてみましょう。
<乳児向けの遊び方>
1.大縄跳びを地面に置き、子どもたちにまたいでもらいます。
2.大縄に慣れたら、地面から少しだけ浮かせてまたいだりジャンプしたりします。
<幼児向けの遊び方>
1.先生は大縄跳びを左右に揺らしてにょろにょろヘビを作ります。
2.子どもたちは縄を踏まないように飛び越えます。
3.左右の動きに慣れてきたら、縦方向に小さく波を作って飛び越えてもらいます。
<ポイント>
2歳児くらいになると低い位置であれば、ジャンプできるようになる子どもも出てくるかもしれません。そのため、子どもたちの年齢にあわせて縄の高さを調整して遊び方を工夫しましょう。
幼児クラスになると両足ジャンプや片足ジャンプ、横向きのジャンプなどもできるようになるかもしれません。子どもたちが好きな跳び方で縄跳びができるようにすると楽しめそうです。
子どもたちにどんな風に遊べば体が温まりそうか考えてもらい、アレンジした遊び方を取り入れるのもよいですね。
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室内で楽しむ体が温まる遊び
siro46/shutterstock.com
ここでは、保育園の室内で楽しめる体が温まる遊びのアイデアを5つまとめました。
ダンス
室内で楽しめるダンスを取り入れてみましょう。
ダンスは歌やリズムに乗せて全身を大きく動かして遊べるので、自然と体も温まるかもしれません。リズム感を育むだけでなく、子どもたちの体力づくりの面でもプラスになりそうです。
また、先生や友だちといっしょの動きをすることで一体感を味わうことにもつながるでしょう。
保育園で普段から歌っている歌やその時に流行っている歌など、子どもたちの気分が上がるような曲にあわせてダンスを楽しんでみてくださいね。
おしくらまんじゅう
体が温まる遊びといえばおしくらまんじゅう。子どもたちとルールを決めて遊んでみましょう。
<遊び方>
1.子どもたちがギリギリ入れるくらいの大きさの円を作ります。
2.子どもたちは背中合わせで円の中に入り、隣の子と腕を組みます。
3.スタートの合図があったら、「おしくらまんじゅう、おされてなくな」と歌いながら、背中やお尻で押し合います。
4.円の外に出てしまったり線を踏んでしまったりした子どもは負けとなり、円の外に出ます。
5.(3)と(4)を繰り返し、最後まで残った子どもの勝ちです。
<ポイント>
今回紹介したおしくらまんじゅうは勝ち負けのある遊び方でしたが、本来は体を温める伝承遊びです。乳児クラスの場合は体をくっつけ合って遊ぶだけでも楽しめるかもしれませんね。
ルールが分かるようになる幼児クラスの子どもたちには、「手を使ったり足で押したりしない」という約束事をきちんと伝えておきましょう。
勢いあまって尻もちをついてしまう子どももいるかもしれないので、床にマットなどやわらかいものを敷いたうえで遊ぶと安全かもしれません。
物運びリレー
ダンボールのなかにお題の物を入れて運ぶリレーゲームを紹介します。
<遊び方>
1.ダンボールに穴をあけてPEテープを取りつけ、荷台を作ります。
2.子どもたちをいくつかのチームに分けます。
3.スタート地点と折り返し地点を作ります。
4.コースの真ん中にお題となる物を置きます。
5.子どもたちは1列に並び、先頭の子どもは先生から出されたお題の物を選んでダンボールの中に入れてコースを走ります。
6.スタート地点に戻ってきたら、次の子どもにダンボールを渡します。
7.2番目の子はダンボールの中に入っている物を戻して、新しいお題のものを入れて運びます。
8.(5)から(7)を繰り返し、一番早くお題の物をゴールに運べたチームが勝ちとなります。
<ポイント>
ダンボールの中に子どもが入り、2人で引っ張るという遊び方にアレンジしても楽しそうです。
その場合は、ダンボールに入る子どもを1レースごとに交代し、みんなが引っ張る役と運ばれる役のどちらもできるようにルールを工夫してみてくださいね。
手押し車競争
2人1組で遊べる手押し車を紹介します。
<遊び方>
1.スタート地点と折り返し地点を決めます。
2.2人1組でペアを作ります。
3.1人の子が両手を床について体を伸ばします。
4.もう1人の子が(2)の子の後ろに回って足首を持ちます。
5.手押し車をしたままスタートします。
6.折り返し地点にきたら役割を交代します。
7.そのままコースを折り返し、一番早くゴールしたペアが勝ちとなります。
<ポイント>
足首を持つ子が自分の腰あたりの位置で持つようにすると安定するので、前の子も進みやすくなるでしょう。
また、前の子を強く押してしまうと転んでしまうので、スピードを合わせることも大切になります。
ペアごとのリレーだとすぐに終わってしまうので、ペアを変えて何回戦か行ったりチーム対抗戦にしたりすれば盛り上がりそうですね。
大根抜きゲーム
マット運動をしながらゲームを楽しめる大根抜きを紹介します。
<遊び方>
1.2人1組のペアを作ります。
2.片方の子どもがマットの端を持ってしがみつきます。
3.もう片方の子どもは、ペアの子の足首を持って引っ張ります。
4.足首を引っ張られる子はマットから手を離さないように踏ん張ります。
<ポイント>
このゲームのルールはシンプルなので2歳児や3歳児くらいから楽しめそうです。
ペアの子の足首を引っ張るときは無理やり力を入れないように声かけをしましょう。
また、足をばたつかせて蹴ってしまわないようにすることも伝えておくことが大切です。
引っ張ったり踏ん張ったりと全身を使って楽しめるので、遊びながら体を温めることができそうですね。
冬の保育に体が温まる遊びを取り入れて、寒い季節を楽しく過ごそう
今回は、戸外や室内で楽しめる体が温まる遊びのアイデアを紹介しました。
冬は風邪を引きやすくなる季節のため、子どもたちの体力づくりが重要になるでしょう。
そんな時期だからこそ、鬼ごっこやダンス、大縄跳びなどの身体を動かして楽しむ遊びを取り入れて元気に過ごせるとよいかもしれません。
戸外で走り回るのはもちろん、室内でマット運動やおしくらまんじゅうなどの体が温まる遊びを楽しんで、寒さで冷えてしまう身体をぽかぽかと温められるとよいですね。