「自主性・主体性の保育」って何だろう?わかりやすい考え方

    保育士おとーちゃんの「保育の力」って何だろう?

    「自主性・主体性の保育って何だろう?わかりやすい考え方」

     


    今回のテーマは「自主性、主体性の保育」。
    自主性・主体性という言葉は、保育のみならず子育ての中でも頻繁に出てきますが、いまひとつわかりにくいものです。
    そこで、「自主性・主体性」と似た言葉である「自発性」も加えて、シンプルだけどわかりやすい覚え方をみなさんにお伝えします。

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    「自主性、主体性の保育はムズカシイ?」その理由は?

     


    「自主性・主体性の保育」と聞いて、どんなイメージがありますか。
    やさしい保育のイメージ?エラい先生がやっている研修で聞いたことある?といった感じでしょうか。

    実は、多くの人にとっては、こういった保育を頭で理解し、さらに保育実践に反映するのは簡単ではありません。
    なぜなら、いま多くの人が自主的・主体的でない子育てや教育を受けてきているからです。
    つまり、実は僕自身も含めてそうなのですが、 保育士になる人自身がすでに過干渉で管理的、場合によっては支配的な子育てを受けてきているのです
    こういった自身の生育歴にまつわる考えは、学んだはずの保育の理念などよりも、日々の保育に与える影響は大きいのです。

    それをなるべく避けるためには、自分自身に対する客観的な視点を、常に頭の片隅に置いておくこと。

    「自分は口うるさくなりやすいな」
    「子どもがのろのろしていると、ついイライラしてしまう」
    「子どもの行動に手を出したくなりがち」
    このように、自分の個性や考え方を見つめて、気を付けるようにしていくといいでしょう。


    保育という仕事は、子どもに日々接することもあり、保育者の感情が揺れ動くことは避けられません。
    それをある程度でもコントロールできないと、保育はどんどん荒削りな我流のものにおちいってしまいます。
    保育者が、自分の感情に流されてしまえば、保育の中に自主性・主体性を反映させることはできないのです。

     

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    自主性、主体性、自発性の保育は「子どもが、主役で、子どもから」の保育

     


    さて、自主性・主体性+自発性の保育とは、どういうことでしょうか?
    「自主性・主体性・自発性」は、そのまま順番に「子どもが・主役で・子どもから」と覚えておいて下さい。

    自主とは、「子どもが」
    主体とは「主役で」
    自発は、「子どもから」


    前回の例に出した、「キャラクターがいるからトイレに行こう」と誘った事例を思い出して下さい。
    この事例を、「子どもが・主役で・子どもから」に当てはめてみます。

    「子どもが」のところは、「保育士が釣って」になっています。
    「主役で」のところは、その行動をとらせているのは保育士ですから、子どもはされる側になっています。つまりこの場合の「主役」は保育士であって、その子ではありません。
    そして、「子どもから」ではなく、「保育士に言われるのでしぶしぶ」もしくは「釣られて」です。


    このケースでは、「自主性・主体性・自発性」のうち、どれもありません。
    この保育は「子どもになめられるな」というような「子どもの支配」にはなっていないのですが、だからといって子どもを適切に尊重した保育ともなっていないのです。


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      管理的な保育になってしまうのはなぜ?

       


      では、なぜそのように子どもに対して、管理的で干渉しすぎる保育になってしまうのでしょうか。
      自主性・主体性の保育実践を考える前に、その理由を少し探ってみましょう。

      まず、このような管理・干渉の保育になってしまう背景には、柔軟さがない子育てのビジョンがあります。

      いまのケースで考えれば、「オムツは早くにとれるべき」というビジョンが、保育士の先入観としてまずあります。その先入観から、「オムツをとるために、トイレに座ってする習慣をつけなければ」というビジョンを持たせています。
      保育士が、こうした「子育てはこうあるべき」というイメージにとらわれているために、無意識のうちに子どもをコントロールする保育を導き出してしまっています。

      多くの人が、数々の保育の場面において、こういった無意識の「こうあるべき」にとらわれて、結果的に子どもの自主性や主体性を奪ったかたちの保育を展開してしまいます。
      また、最初に述べたように、子どもが思い通りにならないことに対する保育者の感情もそれに拍車をかけます。
      だからこそ、ここで、これらを学びによって乗り越えていく必要があります。
      この学びこそが、保育の専門性にほかなりません。

       

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      子どもは一人ひとり違う!「こうあるべき」から脱却するために

       


      まず、さまざまな「こうあるべき」という子どものとらえ方には、「一人ひとりの個性への理解」で対抗します。

      オムツがいつはずれるかはみな違います。当然のことですよね。
      ここまでは誰しもが理解していますが、しかしその当然の理解を「早くにはずさなければ」といった漠然とした感覚で、上書きしてしまっていませんか。
      いまいちど、子どもはみな違う個性をもっていることを再確認して、「オムツを、いついつまでに外さなければ」という見方にとらわれないようにしましょう。

      これはオムツはずしに限らず、食事や友達関係、集団行動など多くの場面で同様です。「こうでなければ」というあるべき子どもの理想像から個々の子どもを見下ろすのではなく、「子どもは個々に違うのだから、いまできない姿も許容しよう」といった、寄り添った視点から子どもをとらえていくようにします。

       

      保育者だけが子どもの姿を作っているわけではない!

       

      次に、「子どもの姿は私(保育者)だけが作っていない」ということを理解しておきましょう。

      日本の保育や子育てでは「あなたが、あなたの責任で、子どもを正しい姿にしなさい」という無言のプレッシャーがあります。
      このプレッシャーに対抗できるだけの保育理念を持っていないと、簡単に過干渉・コントロールの保育になってしまいます。

      子どもの姿は、大人の関わりだけによって形成されているわけではありません。
      もちろん、大人の直接的な関わりは大切です。しかし、それに劣らないぐらい、周囲の人的・物的環境、子ども自身の経験、そして時間的な成長が重要なのです。

      すごく極端なことを言えば、子どもは放って置いてすら育っていきます。
      しかし、保育者が「いますぐに結果(できる姿)を作り出さなければ」という意識でいたら、保育者の仕事は、そのための干渉で埋め尽くされることになってしまいます。

      また、それはいつのまにか保育全体を「その子どものための保育」から、保育者の「自分の手柄のための保育」に変えてしまいます。

      個々の子どもの成長のあり方について、保育者が実践や経験を通して理解していくと、「子どもを信じる」ということに行き着きます。保育者が、子どもに干渉せずにはいられない心理は、いわば「子どものことが信じられない」という状態です。

      「子どもの姿は私だけが作っていないのだから、子どもの成長を信じて待ってみよう」
      ということが、実は保育の大きな専門性に裏打ちされています。

      「待てることは信じられること」なのです。

       

      プロフィール

       

      保育士おとーちゃん(須賀義一)

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      1974年生まれ。大学卒業後、男性としてはまだ珍しかった保育士(当時は保父)資格を取得する。
      2009年、保育士としての経験などを元にブログ『保育士おとーちゃんの子育て日記』を開設。

      現代の子育てに合った具体的な関わり方を伝えつつ、多くの人からの子育ての悩み相談にも応える。

      著書に『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』『保育士おとーちゃんの「心がラクになる子育て」』(ともにPHP研究所)など。

      東京都江戸川区出身、墨田区在住。一男一女の父親。

       

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