仕事をするうえでのモチベーションになるボーナス。保育士さんは平均いくら程度もらっているのでしょうか。いつ支給されるのかも気になりますよね。今回は、保育士さんのボーナス事情について、公立と私立にわけて詳しく解説します。産休中やパートの支給、一年目の金額の他、「ボーナスあり」の求人の探し方もまとめました。
GF days/stock.adobe.com
目次
保育士のボーナスはいつ支給される?
ボーナスとは、固定の給料とは別に支払われる特別給与です。賞与や特別手当と呼ばれることも多いでしょう。
一般企業では夏と冬の年2回支給されるのが通例ですが、保育士さんの場合もおおむね夏と冬の2回もらえることが多いようです。
ただし、ボーナスの支給時期やタイミングについて基準が設けられているわけではないため、いつもらえるのかは園によって異なるでしょう。
そのうえ、回数についても特に決まりはないため、私立園のなかには年3回もらえるケースもあるようです。
しかし、公立保育園で働く公務員保育士は地方公務員と同じ扱いになるため、6月と12月の年に2回必ずボーナスをもらえることになっています。
保育士さんがいつボーナスをもらえるのかを把握したところで、次はボーナスの平均金額について見ていきましょう。
【公立・私立別】保育士のボーナスの平均金額
hanack/stock.adobe.com
公立保育園と私立保育園では、ボーナスの金額に差があるようです。では、公私別に保育士さんのボーナス事情を見ていきましょう。
公立保育園
公立保育園で働く公務員保育士さんには、勤勉手当と期末手当という2つの手当が支給されます。これが民間でいうボーナスにあたります。
支給金額は、1年間でおおよそ給料の3~4カ月分くらいのようです。
2022年の国家公務員の期末・勤勉手当の支給月数は1年で約4.4カ月分となります。
総務省の資料によれば、6月の平均額は58万4893円、12月の平均額は65万2100円となりますので、ボーナスの合計は123万6993円です。
地方公務員の手当額は基本的に民間の給与動向を調査したうえで行われます。 国からの勧告に従って改定されることから毎年変動するものの、例年通りであれば保育士さんも100万円以上のボーナスが見込まれるでしょう。
私立保育園
Rawpixel.com/stock.adobe.com
2022年の賃金構造基本統計調査によると、保育士の平均賞与額は男性が70万8200円、女性が71万2300円と示されています。
ボーナスの金額は給料の2~3カ月分程度が一般的のようですが、なかには3カ月分以上の金額が支払われる園もあるようです。ただ、経営難の場合はボーナスなしの園もあれば、年数を積み重ねてもなかなか給与が上がらない場合もあるでしょう。
転職活動中の方は、昇給制度の有無をチェックすることが大切ですね。
保育士バンク!に掲載されているボーナス支給がある施設の求人情報を知りたい保育士さんは、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
ボーナスありの求人はこちら
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士資格を活かせる在宅ワークのお仕事特集!保育関係の自宅でできる仕事を徹底解説
保育士資格を活かせる在宅ワークにはどのような仕事があるのでしょうか。保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど自宅でできる仕事は意外に多いもの。今回は、保育士資格を活かして働ける在宅ワークの仕...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
【ケース別】こんなときはもらえる?保育士のボーナス事情
metamorworks/stock.adobe.com
保育士1年目や産休、パートの場合はボーナスはもらえるのでしょうか。ここでは、ケース別の保育士さんのボーナス事情について解説します。
ケース1:保育士一年目
支給が定められている園であれば、一年目の保育士さんでもボーナスをもらえるでしょう。
しかし一年目の場合、6月や7月の夏のボーナスが支給される時期まで2カ月から3カ月程度しか働いていないため、ほかの保育士さんよりも金額が安くなるかもしれません。
そのため、夏のボーナスは「寸志」の形で数万円程度支給され、冬のボーナスでは規定通りに満額支給されることが多いそうです。
ケース2:産休中
産休中の場合、園の就業規則で支給が定められていればボーナスをもらうことができるでしょう。
一般的に、ボーナスの支給日に在籍していればもらえるように決められているため、産休中であっても原則支給されることが多いそうです。
また、支給額を決める評価期間を過ぎてから産休に入った場合も、基本的にはボーナスをもらえる場合が多いでしょう。
ただし、支給条件は園によって異なります。場合によっては減額される可能性もあるため、就業規則をきちんと確認しておきましょう。
ケース3:パート保育士
パート保育士さんの場合、ボーナスをもらえないことがほとんどでしょう。
基本的にボーナスの支給は正社員のみと定めている園が多いため、パートやアルバイトといった非正規雇用の保育士さんは支給対象には含まれないようです。
なかにはパートやアルバイトの保育士さんにも支給する園がありますが、金額は寸志程度と思っておくとよいかもしれません。
ただ、ボーナスがなくとも時給が高い園で働けば、収入の増加が見込めるでしょう。時給1200円以上など好待遇の園を探してみるとよさそうです。
保育士としてボーナスありの園で働くには?
polkadot/stock.adobe.com
最後に、保育士としてボーナスありの園で働くためのポイントを紹介します。
求人票に「賞与あり」の記載があるかを確認する
応募先の園の求人票に「賞与あり」「賞与年2回(3回)」といった表記があるかを確認しましょう。
先述したように、ボーナスが支給される園の方が多いものの、なかにはボーナスなしの園もあるかもしれません。きちんと求人票に記載があるかを見てから応募するようにしましょう。
また、その際「賞与あり」という文言だけでなく、過去の実績として「賞与年3回(前年度実績)」「賞与3カ月分」など、支給金額の目安や時期、回数などがくわしく示されているかもあわせて確認しておくことが大切です。
保育士バンク!に掲載されているボーナス支給がある施設の求人情報を知りたい保育士さんは、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
ボーナスありの求人はこちら
転職エージェントを活用する
きちんとボーナスが支払われる園で働きたい場合は、転職エージェントを活用するとよいでしょう。
求人票に「ボーナスあり」と記載されていても、実際は保育士さんに支払われていなかったり、経営状況によって翌年のボーナスが減額されてしまったりと、応募側には伝わっていない情報があるかもしれません。
転職エージェントを利用すれば、園の内情に詳しいキャリアアドバイザーに支給実績のある求人を探してもらうことができます。また希望金額があれば、その額に見合った園を紹介してくれるため、ボーナスに関する不安を減らして転職活動に臨めますよ。
転職の相談に乗ってもらう
出典:令和4年6月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給/内閣府
出典:令和4年12月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給/内閣府
出典:e-Stat政府統計の総合窓口
保育士のボーナス事情を知って、転職活動の参考にしよう
保育士さんは子どもの命を預かる責任の多い仕事。
その責任に見合う収入を得るうえで「賞与あり」の転職先を見つけることも大切ですよね。
ただ、中には「賞与の詳細まで聞きづらい」と希望の勤務先に確認できないこともありますよね。
そんな時は保育士バンク!にぜひご相談ください。
当サービスでは、賞与4カ月の園やボーナス年3回支給の園などさまざまな求人を取り揃えている他、専任のアドバイザーによる転職サポートもあります。あなたの代わりに賞与への質問や確認などをするので聞きにくい質問があってもご安心ください!
少しでも気になる方は、お気軽にご相談くださいね。