トンボやいちょうなど、さまざまなモチーフがある秋。そんな季節に、子どもたちと簡単な折り紙製作をしたいと考えている先生も多いかもしれません。今回は、子どもが簡単に作れる秋の折り紙製作のアイデアを紹介します。子どもたちと、季節のモチーフについて話しながら製作してみてくださいね。
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目次
折り紙製作に活用できる秋のモチーフとは?
「実りの秋」という言葉に表現されるように、美味しい食べ物やきれいな草花などがありますよね。保育園や幼稚園でも、季節を感じられるような折り紙製作をしてみてはいかがでしょうか。
折り紙製作に活用できる秋のモチーフには、以下のようなものがあります。
- 柿
- きのこ
- 栗
- いちょう
- もみじ
- トンボ
- バッタ
ほかにも、どんぐりやまつたけ、コオロギなども挙げられます。
保育園で行う秋の折り紙製作に、これらの涼しげな季節を感じられるモチーフを取り入れて、子どもたちと夏の終わりを感じてみましょう。
今回は、秋が旬の食べ物や生き物、季節の植物といったテーマごとに、簡単に作れる折り紙製作のアイデアをまとめました。
秋の食べ物をモチーフとした簡単な折り紙製作
ここでは、秋の食べ物をテーマにした簡単な折り紙製作を紹介します。
さんま・栗・まつたけ
秋の味覚であるさんまと栗とまつたけを作ってみましょう。
用意するもの
【さんま】
- 折り紙
- はさみ
- ペン
【栗】
- 折り紙
- ペン
【まつたけ】
- 折り紙
ポイント
これら3つの製作は、少し細かい作業もあるため、大きめの画用紙を使うとやりやすいかもしれません。
作り方自体はシンプルなので、3歳児くらいの子どもであれば挑戦できそうです。
きのこ
折り紙で作るきのこの製作を紹介します。
用意するもの
- 折り紙
ポイント
難しい工程は少ないため、3歳児くらいの子どもから作ることができるでしょう。
きのこと言えば、かさが茶色いものをイメージしますが、白色のマッシュルームやおとぎ話に出てくるような赤いかさのきのこを作るなど、アレンジしても楽しそうですね。
できあがったきのこの余白部分に顔をかいて、子どもたちのオリジナルキャラクターを作ってみるのも面白いかもしれません。
果物
果物をモチーフにした折り紙製作を紹介します。
柿
代表的な果物の一つに柿がありますよね。2色の折り紙を使って子どもたちと作ってみましょう。
<用意するもの>
- 折り紙(オレンジ色・明るい緑色)
<ポイント>
ヘタの部分を作る工程は少し細かいですが、中心に向かって折る工程のみなので子どもたちも自力で作ることができそうです。
製作をする前に、柿は少しずつ色が変化していく果物であることを子どもたちに伝えてみましょう。
濃いオレンジ色や薄い黄緑色などの折り紙を使って柿を作り、「これは食べごろかな?」「これは甘い柿かな?」などと子どもたちと話し合えば、食育にもつながりそうですね。
りんご
10月頃から美味しくなるりんごを折り紙で作ってみましょう。
<用意するもの>
- 折り紙(赤色・クリーム色・黄緑色)
- のり
- はさみ
<ポイント>
りんごは同じ折り方で作ったものを重ね合わせて作ることができます。
工程数は少ないですが、途中で折り目同士をあわせる複雑な工程が出てくるので、先生がお手本を見せながら子どもたちと同じペースで進めるようにしましょう。
ぶどう
9月頃から旬になるぶどうを折り紙で作ってみましょう。
<用意するもの>
- 折り紙(紫色)
- 画用紙(茶色)
- はさみ
- のり
<ポイント>
折り紙を8等分して作るので、一つひとつの作業が細かくなるでしょう。
折り方はシンプルですが、開いてつぶしたり角を小さく折ったりする工程などが出てくるため、指先を動かす練習になりそうです。
2歳児や3歳児などが作る場合には、小さい正方形に切った折り紙の4つ角を少し折りこんで、1つずつのりで貼り合わせれば、簡単にぶどうを作ることができるでしょう。
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秋の生き物をモチーフとした簡単な折り紙製作
ここでは、秋に活動する生き物をテーマにした簡単な折り紙製作を紹介します。
動物
動物がモチーフの折り紙製作のアイデアをまとめました。
ふくろう
秋の夜長にぴったりなふくろうを作ってみましょう。
<用意するもの>
- 折り紙
<ポイント>
この製作は工程数が多く、細かい部分もあるため4歳児や5歳児が楽しめる目安となっています。
2歳児や3歳児の子どもたちとふくろうの製作をしたい場合には、簡単に作れるように少しアレンジをするといいかもしれません。
やり方として、動画の25秒の状態から左右の折り紙を真ん中に向かって羽のように折り、目や模様をかきます。そうすると、正面を向いたふくろうを簡単に作ることができますよ。
リス
森や林などで暮らすリスは、絵本などにも出てくる定番の動物ですよね。そんなリスを折り紙で作ってみましょう。
<用意するもの>
- 折り紙
- はさみ
- のり
- ペン
<ポイント>
子どもたちがスムーズに始められるように、あらかじめ折り紙を三角形に切っておきましょう。
この製作は、折り目が分かりづらかったり折る際の目印がなかったりするので、先生がお手本を見せながらいっしょに折り進めるようにすると、子どもたちも作りやすくなるかもしれません。
昆虫
季節の訪れを感じさせる昆虫をモチーフにした、折り紙製作のアイデアをまとめました。
バッタ
夏の終わりごろから公園などで見られるバッタを簡単に作ってみましょう。
<用意するもの>
- 折り紙
- 目玉シール
- はさみ
<ポイント>
工程数も少なくシンプルな折り方なので、2歳児クラスの子どもでも挑戦できそうです。
ただし、はさみで切り込みを入れて触覚を作る工程は、2歳児や3歳児には少し難しいかもしれません。
そのため、先生はあらかじめ細長く切ったパーツを用意しておき、子どもたちにのりで貼り付けてもらうようにすると簡単に作ることができそうですね。
コオロギ
鳴き声が季節を感じさせるコオロギの折り紙製作を紹介します。
<用意するもの>
- 折り紙
- 目玉シール
<ポイント>
コオロギは左右対称になるように折る必要があるため、一つひとつの工程ごとにしっかり折り目をつけることが大切です。
全体的な折り方は難しくないものの、細かい作業もあるため4歳児や5歳児が楽しめる目安と言えるでしょう。
ただし、先生が子どもの前で見本を見せて一工程ずつ折り進めれば、3歳児でも挑戦できるかもしれません。
トンボ
秋の風物詩、トンボを折り紙で作ってみましょう。
<用意するもの>
- 折り紙
- はさみ
<作り方>
1.折り紙を対角線で半分に切り、三角形の折り紙を2枚作ります。(片方のみ使用)
2.(1)の折り紙を半分に折り、三角形を作ります。
3.(2)を開き、右側の辺を中心の折り目に向かって折り、折り目をつけて開きます。
4.右側の辺と三角形の頂点を底辺にあわせて折り、折り目をつけて開きます。
5.(3)と(4)で付けた2つの折り目と底辺を(2)で付けた中心線にあわせて折ります。
6.(5)で立体的に飛び出た角の部分は、上の頂点にあわせて折ります。
7.反対側も同様に(3)から(5)の手順で折ります。
8.頂点が手前に来るように、向きを180°回転させます。
9.手前にある折り紙を、真ん中の折り目(横線)に重なるようにそれぞれ左右に開きます。
10.(9)を裏返し、中心線に向かって右側を折ります。
11.(10)で袋状になっているところは開いてつぶします。(左も同じように)
12.左右の羽の部分にはさみで切り込みを入れます。
13.羽部分の根元から切り込みを入れた部分までを開きます。
14.頭となる頂点の部分を手前に折り、中心線で半分に折ります。
15.頭の部分を両側とも斜めに折って開き、羽も下に向かって折ればできあがりです。
<ポイント>
トンボは工程数が多く、複雑な部分もあるため5歳児を楽しめる目安とし、挑戦してみましょう。
折り目が分かりづらい部分や、裏返したり上下を反対にしたりする部分もあるため、子どものペースに合わせて先生が見本を見せるようにしましょう。
一つひとつの工程を確認しながら、最後まで作ってみてくださいね。
秋の植物をモチーフとした簡単な折り紙製作
ここでは、秋の植物をテーマにした簡単な折り紙製作を紹介します。
どんぐり
子どもたちにもなじみのあるどんぐりを簡単に作ってみましょう。
用意するもの
- 折り紙
- ペン
ポイント
この製作はシンプルな工程が多いので、折り紙を折れるようになる2歳児後半くらいの子どもでもチャレンジできそうです。
折り紙を作る前にどんぐりを拾いに行って、子どもたちのイメージを膨らませておくのもいいかもしれませんね。
すすき
秋の七草の一つでもあるすすきを折り紙で作ってみましょう。
用意するもの
- 折り紙
ポイント
4歳児や5歳児であれば、先生が事前につけておいた目印となる線に沿って細かく切ることができそうです。
できあがったすすきは、お月見の壁画製作などに活用してみてくださいね。
他にも、子どもたちが作ったすすきを画用紙にたくさん貼り付ければ、すすき野原を表現することもできますよ。
もみじ
折り紙でもみじを簡単に作ってみましょう。
用意するもの
- 折り紙
- のり
作り方
1.折り紙を三角形に折ります。
2.(1)をさらに半分に折ります。
3.(2)の三角形の袋を開いてつぶし、正方形を作ります。裏側も同じようにします。
4.折り紙が開く方を手前にして置き、中心線に向かって左右の辺を折ります。
5.(4)で折った左右の折り紙を戻して、折り目を付けます。
6.(5)の手前の折り紙を上に持ち上げて縦に袋を作り、つぶします。裏側も同様にします。
7.真ん中の折り目で(6)の上半分を手前側に折り、裏側も同じように折ります。
8.(7)の左右の頂点を、中心線に向かって折ります。裏側も同じように折ります。
9.(8)の右側を一度開き、中にある折り紙を上に向かって飛び出るように折ります。
10.左側の折り紙を1枚めくって、(9)の手順を2回繰り返します。(葉っぱに見えるように、位置を少しずつずらします)
11.(10)で下に飛び出た部分は、一度開いて反対側に向かって折ります。
12.用意して置いた茎の部分をのりで貼り付ければできあがりです。
ポイント
もみじの葉を作る部分が少し難しいかもしれないため、先生がお手本を見せていっしょに折り進めるようにするとよさそうです。
単色の折り紙で作ってもきれいですが、グラデーションが施されている折り紙を使うと、より本物らしい色合いのもみじを作ることができるでしょう。
いちょう
11月の花であるいちょうを作ってみましょう。
用意するもの
- 折り紙
ポイント
しっかりと折り目を付けることで、本物に近いいちょうを表現することができるでしょう。
葉っぱの部分を作る工程は比較的シンプルですが、茎の部分を作る工程は、3歳児や4歳児にとっては少し難しいかもしれません。
そのため、葉っぱを作る工程まで動画のように進め、茎の部分は別の折り紙で作ったものを貼り付けると、簡単に作ることができそうです。
子どもたちと簡単な折り紙製作を通して秋を感じよう
今回は、子どもが簡単に作れる、秋にぴったりな折り紙製作のアイデアを紹介しました。
秋には、栗やきのこなどの食べ物、トンボやコオロギなどの生き物、もみじやいちょうなどの植物といった、さまざまな旬があります。それらのモチーフを活用して折り紙製作をすることで、子どもたちが季節にふれるきっかけにもなるでしょう。
少し複雑な工程があるものでも、少し工夫すれば3歳児の子どもでも作れるかもしれないので、先生がフォローしながらいっしょに挑戦してみてくださいね。