保育士お悩み相談 第02回「行事で疲弊しています」

    保育のあるある ゆるりホッと相談室タイトル

    Q.「行事が多く、現場が疲弊してしまっています。どのように見直せばよいでしょうか?」

     


    A.行事は計画や準備が大変!というイメージですね。
    具体的には何が大変ですか?
    書類が増えること、作り物が増えることなどでしょうか。
    また、先生の出し物などがあれば練習もしないといけないので、集まる時間を捻出すること、などが大変に感じるものと思います。
    とにかく、通常業務にプラスしてやる事が増えるので、時間の使い方や役割分担、チームワークなどが課題といえるでしょう。


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    さて、ご質問は「行事の業務を見直したい」という内容ですね。
    仕事の量が多いので減らしたり、内容の見直しをして職員の負担を軽減するという方向でしょうか。

     

    行事自体の数を見直す

     


    一つの解決策として、行事自体の数を減らすという手段があります。
    ただ減らすというのもそうですが、「合体」する、という手もあります。
    例えば誕生会とお月見会を同時にする、乳児の誕生会と幼児の誕生会を別々にしている所は、時々合同にする、など。何かと何かを一緒にすることで、行事の回数は減ります。

     

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    行事の内容を見直す 子どもと一緒に製作物を作ってみる

     


    さて、もう一つの、内容を見直して、職員負担を軽くするという方向では、私のおススメは、「作り物を子どもと一緒に作る」という方法です。
    お昼寝や保育後の時間で先生が作っていた物を、保育中に子どもたちと一緒に作るのです。
    これは、「保育の質の向上」という意味でもぜひ取り入れて欲しいと思います。
    なぜなら「行事」は「子どもと一緒に」行うものだからです。
    「子どもと一緒に作るといっても、いつやればいいの?」
    「作り物の完成度や見た目が悪くなってしまうのでは?」
    と思われるかもしれませんね。
    ここで、頭を柔らかくしてください。
    主活動の時間にクラスで作るというだけでなく、早朝保育や延長保育の縦割りの時間、自由あそびの時間などを使っていけばいいのです。

    さらに2歳児クラスの物を、他のクラスの子どもたちに手伝って作ってもらうことだって、ぜんぜん良いのです。
    例えば、運動会で2歳児さんが使う「追っかけ玉入れ」のカゴを、4歳児や5歳児の子どもたちと一緒に、延長保育の時間に作るとします。

    そこに携わった子どもたちは、2歳児さんの「追っかけ玉入れ」に興味を持つでしょう。
    「あのカゴは、僕が作ったんだよ!」と楽しく、誇らしい気分になるでしょう。
    子どもが作るものですから、多少見た目は悪いかもしれません。
    でも、その子の育ちや楽しさといったことを考えたら、保育士だけで作ってあげるよりも多くのものが得られるはずですね。そんなモノが沢山出てくる運動会だったら、みんなで作る運動会!になると思いませんか?

     

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      何のための行事なのか?に立ち戻ろう!

       


      何事にも「目的」があり、そこが一番大切です。
      見直しをする時に、まず一番に考えるべきところは、そこです。
      何のためにその行事があるのでしょうか?

      「子どもに経験して欲しい何か」がそこにあるから、行事がありますね。
      では、その行事を通して、子どもに何を経験して欲しいですか?
      その経験をすることで、子どもは何を感じて、何を得るのでしょうか?

      子どもがもっと多様な経験をできるようにし、そこで感じ取ることが増えるよう、見直しをかけてみてください。
      子どもの成長を促すものは、環境に主体的に関わり、心を動かし、体を動かすことです。
      保育では、子どもが育つうえで「色んな経験」をするために、その季節を味わう行事であったり、伝承文化を体験する行事であったり、保護者に見てもらうような特別な行事をするのです。

      繰り返しになりますが、全ては「子どもの経験を増やすため」です。
      「経験を通して感じること」が重要です。
      そこが豊かになるならば、そことは直接関係のない書類などはいくらでも簡素化しても良いのです。パソコンを使って、コピペで済ませる部分はそうしましょう。
      でも、子どもの経験に関わる、柱になってくる部分は残念ながら減らせません。
      そこは、職員で分担して一人ひとりの負担を軽減しましょう。
      チームワークと工夫で、子どもと一緒に(本当は保護者も一緒に巻き込んで)楽しい行事作りをして欲しいと思います。

       

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      職員みんなで、プラスの方向性で話し合おう

       


      最後に、ココが最大のポイントになりますので大切にしてください。
      「職員が疲弊してしまっている」ということですので、職員の皆さんで、意見を出し、協議することです。
      「保育の質を見直す」という観点で、皆が意見を出すようにしてください。
      皆が「子どもの育ち」にとって、何が大事かな、どんな経験が必要かな、というプラスの方向で「行事について」協議する場面を作ってください。
      何のための行事かな?誰のための行事かな?
      子どもたちは勿論、先生たちも「やりたい!」という気持ちでやれなければ、楽しくないですもんね。
      そこをぜひ大事にしてくださいね。

       


      ※この連載では、現役の保育士の皆さんからのお悩みを募集しています。
      こちら(info@hoikushibank.jp)まで、保育士お悩み相談と明記の上、お送りください。

       

      プロフィール

       


      内田淑佳(うちだよしか)
      一般社団法人そだち 代表理事。心理カウンセラ―。
      保育士、認可保育園の園長などを経て、一般社団法人を立ち上げ、子育て支援、保育運営サポート、研修講師を数多く務める。
      カウンセラーとしてメンタルサポートの仕事に取り組みつつ、現役の保育士、保育教諭から主任・園長などの管理職、資格取得を目指して勉強中の人、潜在保育士などに向けて、保育の仕事の素晴らしさや、保育をする上で大切なことを伝え続けている。
      ウェブサイト https://www.sodachi.net/

       

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