保育士さんが転職・就職を考える際には、ウェブサイトやハローワークで求人票を見ることが一般的ですが、求人票だけでは、その園の雰囲気や実際の保育は伝わってこないもの。
そこで、求人探しに便利な就職フェアを活用してみましょう!
今回は、知っておくと得する就職フェアについてお話します。
就職フェアってなに?
就職フェアとは、都市部のイベントホールなどで開催し、大手法人から小規模な法人までさまざまな園が参加するイベントです。
参加しているほとんどの園から現場の保育士が来ているため、実際に働いている保育士の様子も知れます。
とはいえ、転職フェアに参加したことがない方は、実際にどんな内容なのか不安ですよね。
実際に参加した人の声をもとに、就職フェアについて詳しく解説します。
《どんな人が来るの?》
就職フェアは、どなたでも入場可能です。
入場料無料で入退場自由。
普段着で構わないので気軽に行くことができますね。
学生さんからお子さん連れの主婦など幅広い年齢の方が来場しています。
《何人くらい来るの?》
時期や規模によって異なりますが、大都市の会場で開催された時には400人近くの方が来場しています。
保育業界では、翌年4月の転職・就職を目指して、秋ごろからお仕事探しを始める方が多いので、例年夏休み明けから来場者数がぐっと増える傾向にあります。
就職フェアは、一般的に夏前から行われているので、じっくり聞くなら早めがオススメです。
各地で開かれているので、ご自身が就職を希望する地域のフェアでもいいですし、家から近い行きやすいフェアでもいいですね。
就職を希望する地域のフェアに行けば、もちろんその地区の園が多く参加しています。
《どのくらいの園が参加するの?》
地域や規模によって異なりますが、大都市の会場で開催された就職フェアには、150近くの園が参加することも。
東京は保育園が多いので、その分フェアに参加する園も多いです。
よって、東京の就活フェアに参加してみて、より多くの保育園を知ることで、ご自身にあった保育園が見つかるかもしれませんね。
《何か所ぐらいのブースを回っているの?》
たくさんの園が参加する中で、参加者はどれぐらいのブースを回っているのでしょうか。
一般的な就職フェアでは、13:00~17:00の時間帯で、一人当たり5ブース程の訪問をしているようです。
各ブースの訪問時間は15~20分程。聞きたいことや知りたいことをあらかじめ考えておくと、より多くのブースを訪れることができそうですね。
就職フェアのここがすごい!
そもそも、複数の就職先の園を「比較」して検討するという文化自体が希薄な保育業界ですが、求人を同時に比較し、吟味して園を選ぶことはどうして重要なのでしょうか。
それは就職の「ミスマッチ」を防ぐために他なりません。
毎年、どんな園が自分に合うのか深く考えず、なんとなく就活や転職した人が、就職した後、保育園が合わなくて短期間で辞めてしまう、という残念なケースがあるんです。
そうした「ミスマッチ」を防ぐために、複数の園を比較して、自分に合う園を探すことが重要です。
ウェブサイトや求人誌からでは、実際の保育園の雰囲気を感じ取ることは難しいもの。
だから、ご自身にあった就職先を探し出すにも、「就職フェア」の利用をオススメします。
《就職フェアに参加するメリット》
・保育園のリアルなところが知れる
・実際の保育士の様子が分かる
・一括で多くの保育園の情報が得られる
・給与面などの聞きにくい質問が聞ける
・就職先の候補が広がる
各ブースでの相談は、面接とは違って、採用・不採用に関わるものではありません。
そのため、給与のことや手当、実際の園の雰囲気についてなど、面接では尋ねにくいことも、思い切って聞くことができます。
実際に、給与についてやキャリアアップについて聞く方も多いそうです。
会場には、資料ブースがあり、周ることができなかった園の資料を持って帰ることができるので、ご自宅でゆっくり検討することもできます。
また、就職サイトのコンサルタントが来ている場合もあるので、その場で就職サイトに登録ができたり、相談にも乗ってくれます。
一日にいくつもの園の関係者と話し、たくさんのブースを回るというのはくだびれる、といった方もいるかもしれませんね。
就職フェアは、たくさんの園を回らなければいけない、といったものではありません。
休憩スペースなどを活用しながら、ご自分のペースで あなたにピッタリの転職先を探してくださいね。
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就職フェアに参加した方の実際の声
実際に就職フェアに参加した方は、どんな感想を抱いているのでしょうか?
まず多かったのは「さまざまな園のお話しを、給与面など含めて気さくに聞けた」という感想。
これまでは地元の園ばかりを探していたが、興味のある園を見つけられたなど、就職・転職の視野が広がったというご意見もありました。
直接、園の現場の人に話せることで「ウェブサイトではわからない園の雰囲気を知ることができた」という意見もあります。
また、現場の保育者に直接悩みを相談できることもフェアの大きな魅力。
「不安が解消され、就職活動に前向きになれた」など、気持ち的な変化にもつながるようです。
また昨今では企業内保育や小規模など、保育所の種類も非常に多様化しており、いろいろな園を見ることでそれぞれの違いを知ることができた、という声もありました。
ミスマッチを防ぐためにも!フェアで園を比べよう
複数の就職先の園を「比較」して検討するという文化が希薄な保育業界。
でも、実は保育士こそ、いろいろな園の違いに触れて、吟味して園を選ぶことが重要な職業だと言えます。
就職した後で、園の保育や雰囲気が合わない「ミスマッチ」を防ぐためにも、フェアを活用し、視野を広げてご自身にぴったりの園を見つけてみてくださいね。