自然豊かなオーストラリア。
日本とは、100以上のまちで姉妹都市関係を結ぶなど、縁の深い国です。
そんなオーストラリアでは、どのような保育が行われているのでしょうか?
オーストラリアの保育施設
オーストラリアにおける保育園・幼稚園のシステムは、州によって異なります。
施設名称、カリキュラム、対象年齢なども週ごとにさまざまですが、そのなかでも代表的な施設である「デイケア」と「プリスクール」の2つをご紹介します。
Day Care(デイケア)
日本における保育園にあたる施設です。
対象年齢は生後6カ月の乳幼児から。
入園にあたっては、共働き家庭の子どもが優先されます。
オーストラリアのデイケアでは、保育と合わせて、政府が指導する教育理念に沿った幼児教育指導が等しく実施される点が特徴的です。
保育園的位置づけではありますが、内容は日本の「認定こども園」に近い施設と言えますね。
Preschool(プリスクール)
日本における幼稚園に近い施設です。
3~4歳児が対象となり、デイケアと比較して、より教育的指導を重視したカリキュラムとなっています。
デイケアとの違いとして、開園時間が短いこと、長期の「スクール・ホリデー」がある、教育的指導の比重が大きい、といった点があげられます。
保育にまつわるエピソード
「日焼け止めの塗布」が義務!?
日差しの強いオーストラリア。降り注ぐ紫外線量は世界一ともいわれており、オーストラリア政府は「Sun Smart(サン・スマート)」という、紫外線予防対策を提唱しています。
中でも、より強く紫外線の影響を強く受けてしまう子どもたちへ向けては『スリップ・スロップ・スラップ・ラップ(Slip, Slop, Slap, Wrap)』という、以下のようなスローガンを発信しています。
長そでのシャツを着よう! (Slip on a long sleeved shirt!)
日焼け止めを塗ろう! (Slop on some sunblock!)
帽子をかぶろう! (Slap on a hat that will shade your neck!)
サングラスをかけよう! (Wrap on some sunglasses!)
その為、オーストラリアの保育施設では、「日焼け止めの塗布」が国から義務付けられています。
遠足などの遠出だけではなく、園庭で遊ぶ程度の外出でも、日焼け止め対策は必須。
各施設には業務用サイズの日焼け止めクリームが設置されています。
外遊びをする時間も、早くて16時以降となっており、早めにお迎えがくる子どもの場合は園庭で遊ぶ経験がゼロということも珍しくないのだとか。
さらに夏場になると、「紫外線が強い」という理由で外遊びを中止にせざるを得ない場面が頻繁に発生するようです。
オーストラリアの昔話
オーストラリアは「生物の宝庫」と言われるほど、さまざまな種類の動物がいます。なんと、植物・動物などの80%以上は、オーストラリアの固有種で、他の国では生息していないそう。
昔話にも、そんなオーストラリアの特徴がよく表れています。有名な2作品を紹介します。
コアラのしっぽが短いわけ
オーストラリアを代表する動物「コアラ」。
大きな鼻が特徴的な、可愛らしいコアラは、いつの時代も子どもたちの人気者ですよね。
そんなコアラの「しっぽ」が短いのは、どうしてでしょう?
コアラと人気を二分する「カンガルー」も登場するので、オーストラリアの文化に触れるのにピッタリなお話です。
参考URL:http://hukumusume.com/douwa/pc/world/10/04.htm
虹の鳥
オーストラリアの大空を舞台にした、鳥たちが主役の物語です。子どもたちが「勇気」を学べるわかりやすいストーリーに加え、虹の色をした「七色の鳥」が登場する場面はカラフルで美しく、絵本や紙芝居で盛り上がること間違いなし。
参考URL:http://hukumusume.com/douwa/book/world/1104.html
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良いところを見習おう
デイケア(保育園)でも教育的側面が重視されるなど、オーストラリアの保育は、世界的にも高い評価を受けています。
今回ご紹介したのは、オーストラリアにおける保育のほんの一部。
機会があれば、ぜひ深く学んでみてくださいね。