みなさまはじめまして、私は日本でドイツやヨーロッパのアナログなゲームの輸入会社をしている畑直樹といいます。
なぜ、このページで保育士向けのお話を書かせていただいているかと言うと私も元保育士です。
しかも、まだ保育士と呼ばれる前の保母さんの時代からやっていたため、その当時は保父さんと言われたまだまだ男性が珍しい時代の保育士でした。
<筆者(左端)とドイツの人々>
その当時はなかなか就職先がなく苦労したのですが、なんとか就職先もみつかり、かれこれ20年近く働いておりました。
そんな私がなぜ今輸入会社をしているかと言うと、『ドイツのおもちゃに魅せられた』…この一言に尽きます。
まぁ、最初からおもちゃの輸入会社をやろうとしていたわけではなく、最初は「ドイツで保育士をしよう!」と思い立ったことから始まったのですが、その辺りの詳しい話はまた別の機会に置いておいてこのコラムではドイツのアナログなボードゲームやカードゲームと保育の話などを絡めて書かせていただこうと思っています。
保育の父「フレーベル」はドイツでは意外とマイナー?!
日本で幼児教育や保育を志す人間として、一度はその名前を聞いた事があると思うのが、世界で最初に幼稚園を創ったフリードリヒ=フレーベル(1782-1852 ドイツ)ではないでしょうか?
そう、ドイツ語で幼稚園は『キンダーガルテン(直訳:子どもたちの庭)』と言って、日本でも伝わるドイツ語になっていますよね。
英語読みの『キンダーガーデン』の方が日本人にはしっくりくるかもしれませんね。
これだけ日本で有名ならばドイツ人の間ではさぞかし有名人だろうと思い、保育などと無関係な一般の友だちのドイツ人にフレーベルの話を聞くのですが、ほぼ一様に口を揃えて「誰、それ??」となるわけです。
もうこの辺りで私の中ではもの凄い衝撃なわけですよ。
だって、日本で保育を志す人間がみんな知っているくらいのレベルの超有名人ですからね。
それが、ほとんどのドイツ人が知らないなんて…。
ドイツでは”幼稚園”は絶滅危惧種?!
余談になりますが、日本で有名な小さい子向けのパンを主人公にしたお話の出版元である会社の名前も、彼から取っていますね。
で、やはりドイツの現地園で保育をしたいと思った時には、下調べとしてネットでいろいろ探しました。もちろん検索ワードは『kindergarten(キンダ―ガルテン)』です。
それこそ膨大な数のリンク先が引っかかってきそうなので、その当時住んでいたfrankfurt am. Main(フランクフルト)も検索ワードに入れて、さぁ、どう絞り込んで行こうかと思ったところKindergartenと明記されている物がほとんどないんですよね。
ん?なんでこんなに少ないのだろう?と不思議に思ってよくよく見てみるとKindergartenの代わりにたくさん並ぶ「KITA」の文字。
なんと、今ドイツでは幼稚園、保育園のような日中子どもを預かる施設を『KITA(Kindertagesstätte)』キンダーターゲシュテッテ、キタと呼ぶ事が多いのです。
これもまた私にとって凄い衝撃でした。なにしろキンダーガルテン発祥のあこがれの地ではほぼキンダーガルテンが絶滅しているというこの事実…。
何事も体験してみないと、わからない事はいっぱいあるんだなと思いました。
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いざ、フレーベルミュージアムへ
ドイツのバートブランケンブルクに世界で最初にできた幼稚園があり、その跡地が今はフリードリヒ=フレーベルミュージアムとして残されています。
私も、やはり幼児教育を志したものとして一度は訪れてみたい場所でもあったので、滞在中にレンタカーを借りて訪れる事にしました。
ドイツと言えば幼稚園発祥の地だけでなく、世界初のガソリン自動車も作られた地で、ドイツの高速道路(アウトバーン)は速度無制限としても有名です。
やはり、レンタカーを借りたら「速度無制限のアウトバーンを飛ばしてみたい!」とは、免許を持っている人が一度は考える事ではないでしょうか?
私も多分に漏れず、アウトバーンをフォルクスワーゲンのレンタカーを使って時速180キロ以上でかっ飛んでいったのです。
このドキドキするスピードに非常に浮かれ気分だったのですが、まさかこの後アウトバーン上で自分の車が火を噴いて立ち往生し、胆を冷やす事になるとは思ってもみなかったのですが……。
話がそれました。
いろいろ、アクシデントはあったものの、やっとたどり着いたフレーベルミュージアム、その玄関をくぐってすぐの壁にかけられた一枚のイラストに、私は三たび衝撃を受けたのです。
そのイラスト(写真参照)は女の子がお母さんと手をつないで、『KINDERGARTEN』とかかれた建物の前に立っています。
お母さんは「すぐに、英語で『KITA』と書き換わるわ」とつぶやいています。
そして、その下には『ドイツ語(のキンダーガルテン)は絶滅したのでしょうか?』との文字が……。
そう、フレーベルミュージアムの正面入ってすぐに掲げられたイラストがなんと皮肉のきいたものか……。
浮かれ気分の私の心にチクッとささるできごとでした。
と、ここまで書いてきて全くアナログゲームの話が出てきていませんが、それは次回以降にいろいろ書いていきたいと思います。
こんな風にドイツの話やゲームの話、保育や子育ての話をつらつらと書いていこうと思いますので、よろしければみなさんお付き合いください。
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プロフィール
畑 直樹(はた・なおき)
大阪府の公立保育所で20年近く保育士をした後、ドイツの保育を学ぶために単身ドイツに渡り、いろいろな園で研修を積む。
そんな中、アナログゲームと出会いその素晴らしさを伝えるために、帰国して子どものためのアナログゲームの輸入会社を設立する。
保育、教育界で日本唯一のアナログゲーム専門家として、全国各地で保育・教育界でのセミナーやワークショップの講師、アナログゲームをコミュニケーションツールとして、子育て世代、父親、ビジネスマンからお年寄りまでのイベントも幅広くこなす。
Kleeblatt株式会社 代表取締役
あそび文化研究所所長
特定非営利活動法人 世界のボードゲームをひろめる会 ゆうもあ 理事
特定非営利活動法人 とよなかESDネットワーク 理事
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