海の生き物製作を保育に取り入れたいと考えている先生もいるのではないでしょうか。壁面や立体などの作り方を知ることができれば、魚やイカ、タコなどに興味のある子どもたちも楽しみながら作ることができるかもしれません。このコラムでは、身近な素材を使って簡単に作れる海の生き物製作のアイデアについて紹介します。
Bondar Illia/shutterstock.com
目次
保育園や幼稚園で海の生き物製作を行うねらい
夏になると海水浴を楽しむ人が多くみられるようになるでしょう。暑い時期に海にちなんだ製作をすると、海の中の様子を想像しながら少し涼しい気分を感じられるかもしれません。
保育園や幼稚園で海の生き物製作をするのには、次のようなねらいがあります。
- 身近な素材を活用してイメージをふくらませながら海の生き物製作を楽しむ
- 海の生き物を楽しく作ることで製作意欲を高める
- 海の生き物製作を通して夏の季節に親しむ
- 海の生き物で水族館ごっこ遊びなどに発展させ、みんなで製作した喜びを感じる
製作を通して海にさまざまな生き物がいることを知れば、子どもたちも親しみを持ちやすくなりそうですね。
このようなねらいをもとに折り紙やフラワーペーパー、色画用紙など、身近な素材を使って、魚やクラゲ、イカやタコ、イルカやサメなど、いろいろな海の生き物を作ってみましょう。子どもたちみんなで海の生き物を作ったら、保育室を海に見立てて天井からぶら下げて飾ってもいいかもしれません。
ここからは、乳児・幼児向けの海の生き物の製作のアイデアを紹介します。
海の生き物製作のアイデア:魚
紙皿やシール、画用紙などの身近な素材やちょっと珍しいマーブリング液を使って作る、魚の製作アイデアを紹介します。
紙皿の魚
ペタペタとシール貼り遊びを楽しみながら、紙皿で魚を作ってみましょう。
用意するもの
- 紙皿
- 丸いシール
- はさみ
- セロハンテープ
製作のポイント
シール遊びを楽しみながら作れるこちらの製作は1歳児から楽しめますが、はさみで紙皿をカットする作業は保育士さんがあらかじめ済ませておいてもよいでしょう。
いろいろな色の丸シールを用意しておくと、カラフルな魚が作れそうです。目の描く位置は見本を見せながら伝えましょう。黒い丸シールを用意して目の位置に貼ったり、仕上げにクレヨンを使って自由に塗ったりすると、子どもの表現力を伸ばすきっかけになるかもしれません。
保育室を海に見立てて、作った魚を片手にみんなで泳いで遊んでも楽しそうですね。
格子模様の魚
壁面製作に活用できる、画用紙3色を使ったきれいな模様の魚の作り方を紹介します。
用意するもの
- 画用紙(3色)
- えんぴつ
- はさみ
- ペン
- カッター
あらかじめ保育士さんが画用紙に魚の形に沿って切り取り線を印刷しておき、カッターで切り込みをいれる作業を済ませておきましょう。ほかの2色の画用紙にもはさみで切りやすいよう実線をいれておくとよいでしょう。
製作のポイント
あらかじめ保育士さんが画用紙で材料を切っておくと3歳児も楽しみながら製作することができるでしょう。魚の形や直線にカットする作業は、はさみを使う練習にもなりそうです。
また、いろいろな色の画用紙を用意して子どもの好きな色の魚を作ってみましょう。画用紙で簡単に作れる格子模様に、子どもは驚くかもしれません。
アレンジとして厚紙を丸く切り、できあがった魚を貼るとカラフルなうちわを作ることもできます。ひれの部分をうちわの外側につけるとあおいだときにゆらゆら揺れるので、製作したあとも活用できそうですね。
マーブリングの魚
マーブリング液を使って、不思議な模様の魚を作りましょう。
用意するもの
- マーブリングインク
- マーブリング用水溶液(洗濯のりでも可)100ml
- 水 100ml
- 洗面器(水を張れる容器ならなんでも可)
- 竹串
- 画用紙(白)
あらかじめ保育士さんはマーブリング水溶液を作っておき、画用紙を魚の形に切っておきましょう。
作り方
1.洗面器に水を100ml入れます。
2.(1)にマーブリング液を100ml加えて、よく混ぜ合わせます。
3.マーブリング専用インクをよく振って、(2)の中心に垂らします。
4.何色も重なるように、専用インクを1色ずつ垂らします。
5.(4)に竹串を使って線を入れ、模様を描きます。
6.(5)に空気が入らないよう、画用紙の魚を5秒ほど浮かべます。
7.洗面器から画用紙の魚を引き上げて、乾燥させるとできあがりです。
製作のポイント
マーブリング液の専用品が無ければ洗濯のりで代用することができます。乳児クラスの場合は保育士さんが作るところを見せると、子どもはきれいな模様の魚にびっくりするかもしれません。
4歳児からは画用紙に魚の切り取り線を印刷し、子どもがはさみの練習をしながら切ってもよいでしょう。グループに分かれて1色ずつマーブリング液を垂らしながら作ってもよいですね。子どもの作った魚を保育室の天井からぶら下げると、風に揺れて魚が泳いでいるような様子を表現することができるでしょう。
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海の生き物製作のアイデア:クラゲ
ビニール袋や紙コップ、クリアファイルなど、日常使う材料で作るクラゲの製作アイデアを紹介します。
ビニール袋のクラゲ
ビニール袋を使って簡単に作れる立体的なクラゲの作り方を紹介します。
用意するもの
- ビニール袋
- 模造紙(白)
- 絵の具
- 皿
- セロハンテープ
- スズランテープ
あらかじめ保育士さんはいろいろな色の絵の具を皿に入れて、フィンガーペイント用の濃度に調節をしておきましょう。
作り方
1.テーブルに模造紙を広げて、テープなどで固定をします。
2.絵の具を指につけて、模造紙の上でフィンガーペイントを楽しみます。
3.(2)が乾いたら模造紙をちぎったりまるめたりして、ビニール袋へ入れます。
4.(3)のビニール袋の口を、セロハンテープでグルグル巻きにして閉じます。
5.スズランテープを裂いてクラゲの触手を作り、(4)に貼るとできあがりです。
製作のポイント
0歳児から楽しめる製作です。フィンガーペイントの絵の具を指につけて模造紙の上に描くという作業がまだ難しい子どもには、保育士さんが子どもの補助につきながらいっしょに取り組みましょう。フィンガーペイントを手で触る感触を楽しめるとよいですね。片面が乾いたら日をおいて裏面でにも色をつけてみると、仕上がりの見栄えがよりカラフルになりそうです。
フィンガーペイントで描き終わった模造紙を小さく切り分け、0.1歳児は紙をクシャクシャにまるめてみましょう。2歳児の場合はちぎり絵に発展させて、ビニール袋に入れる作業まで子どもに取り組ませてみるといいかもしれません。
できあがったクラゲの頭にひもをつけて保育室の風のあたる場所にぶらさげると、クラゲがたくさん泳いでいるように見せることができます。ビニール袋は中が透けて見えるので、太陽の光があたると綺麗かもしれませんね。
紙コップのクラゲ
紙コップを使ってかわいいクラゲを作ってみましょう。
用意するもの
- 紙コップ
- 水色の画用紙
- はさみ
- ペン
あらかじめ保育士さんは水色の画用紙を紙コップの大きさに合わせて切っておき、子どもが切りやすいように切り込み線を入れておきましょう。
製作のポイント
3歳児から4歳児の子どもが楽しく作れるクラゲの製作です。切り込み線に沿ってゆっくり丁寧に切れるよう指導しましょう。はさみにまだ慣れていない子どもには、保育士さんがそばで補助するようにしましょう。保育士さんがはさみを使っているところを切って見せたり、切る場所を少なく設定しておいたりすれば、製作もスムーズに進むかもしれません。
5歳児の場合はあらかじめ切り込み線を入れずに、子どもが自分で考えながら均等にはさみで切れるよう言葉がけをしましょう。
製作に入る前に身近な素材の紙コップがクラゲに変わることに期待をもたせると製作に意欲が沸くかもしれません。赤い画用紙を使うとタコも作れるので、クラゲとタコを並べて飾っても楽しそうですね。
クリアファイルのクラゲ
クリアファイルを使ってかわいいクラゲを作ってみましょう。
用意するもの
- 画用紙(黒)
- クリアファイル
- タコ糸
- のり
- はさみ
- ペン
あらかじめ保育士さんが黒画用紙にクラゲのパーツの切り取り線をつけておくと、子どもがはさみで切りやすいでしょう。
製作のポイント
5歳児向けの製作です。はさみを使った製作に慣れてきた子どもでも、細かいパーツを切るのは難しい作業かもしれません。大き目の画用紙を用意したり、黒画用紙を半分に折って切り取り線をつけておくなど、はさみを使いやすくなるような工夫をしましょう。
クリアファイルにペンで模様を描く代わりに、セロファンを用意して好きな形に切ってくらげを作っても、太陽の光を受けるとキラキラ光って綺麗かもしれません。保育室の風の通る場所に吊るして、室内をくらげの水族館に見立てると楽しそうです。
海の生き物製作のアイデア:イカ・タコ
ペットボトルや紙コップなど、日常使う材料で作るイカやタコの製作アイデアなどを紹介します。
ペットボトルのイカ・タコ
ペットボトルを使ってかわいいイカやタコを作ってみましょう。
用意するもの
- ペットボトル
- カッター
- ビニールテープ
- 折り紙(赤・水色)
- 画用紙(赤・水色)
- セロハンテープ
- 丸シール(黒)
- クレヨン
あらかじめ保育士さんがペットボトルの上部をカッターで切り、手を切らないよう切り口をビニールテープで補強しておきましょう。
作り方
1.水色の画用紙を指を使って細長く裂きます。
2.1をペットボトルの切り口の周りにセロハンテープで貼ります。
3.ペットボトルの上部に水色の折り紙を丸めて詰め込み、落ちないようセロハンテープで固定をすると、イカのできあがりです。
4.赤色の折り紙と画用紙を使い、同様にタコも作ります。
5.イカとタコの目、タコの吸盤に黒い丸シールをつけるとできあがりです。
製作のポイント
1歳児から3歳児が楽しく作れる製作です。画用紙を細長く裂きながら、イカやタコの足が何本あるのかという話をすると、子どもが興味を持ってくれるかもしれません。足の太さが揃わなくても子どもが楽しく取り組んでいる姿勢を重視するのがポイントです。
足などセロハンテープで固定する作業は、保育士さんが行うとよいでしょう。タコの足には吸盤がついていることを知らせ、楽しいシール遊びに発展させましょう。
4歳児から5歳児はイカとタコの足を作るときに、はさみで画用紙を細長く切る練習になりそうですね。
紙コップのイカ・タコ
紙コップを使って動くイカやタコを作ってみましょう。
用意するもの
- 紙コップ 2個
- 絵の具(赤) 適量
- 画用紙 35cm×2cm 2枚
- はさみ
- のり
- ペン
あらかじめ保育士さんが、紙コップの足の部分に切り取り線をつけておきましょう。蛇腹を折るのが難しい場合は、保育士さんが途中まで折っておくとスムーズに作れるかもしれません。
製作のポイント
4歳児から5歳児向けの製作です。紙コップに色をつける作業は、絵の具を塗る練習になりそうですね。タコの吸盤や目などは丸シールを使ってもよいでしょう。
頭がゆらゆら揺れる様子を見て、子どもが笑顔になるかもしれません。たくさん作って保育室に飾ると賑やかになりそうですね。
海の生き物製作のアイデア:イルカ・クジラ・カニ
子どもに人気のあるイルカやクジラ、カニなどの作り方を、使う素材別に紹介します。
折り紙を使った作り方
折り紙を使って、いろいろな海の生き物を作ってみましょう。
イルカ
折り紙でイルカを折ってみましょう。
<用意するもの>
- 折り紙(青・水色)
<作り方>
1.折り紙を三角に折り、縦横半分に折り目をつけます。
2.上の頂点の5cmのところから右の頂点に向かって、斜めに折り目をつけます。
3.反対側も左の頂点に向かって、同じように折り目をつけます。
4.折り目に沿って左右の上部を折り、頂点は立つように折ったあと左に倒します。
5.倒した部分を中央に沿って折ります。
6.裏返して同様に折り、真ん中で一度開きます。
7.左側を中央に向かって5cmほど折り、外側に少し折り戻します。
8. (7)をさらに内側に少し折って、口を作ります。
9.中央線で再度半分に折り、右の頂点を上に向けて折り目をつけます。
10.(9)の折り目に沿って内側に折りたたみ、尾ビレを作るとできあがりです。
<製作のポイント>
5歳児から6歳児向けの折り紙製作です。保育士さん子どもが理解しやすいよう大き目の紙を用いて、折る工程ごとにゆっくり説明しながら折り進めていきましょう。
イルカの口やヒレなど、どの部分を作っているのかを説明しながら折り進めると、子どもが興味深く取り組めるかもしれませんね。
クジラ
<用意するもの>
- 折り紙(青・水色)
<作り方>
1.折り紙を三角に折り、縦横半分に折り目をつけます。
2.一度開き、上部を中央に向かって折ります。
3.左側の折り目に沿って折り返し、中央にできた三角形を中央に向けて折り返すとヒレになります。
4.右側の頂点を中心に向かって裏側に折ります。
5.左右の頂点を裏側に折り。顔と尾ビレを作るとできあがりです。
<製作のポイント>
5歳児から6歳児向けの折り紙です。仕上げに白い折り紙でクジラの塩をつけてもよいですね。子どもに折り方の説明が伝わりやすくなるよう、大きめの紙を使ってゆっくり丁寧に折り進めるとよいでしょう。
クジラは塩を吹くことなど特徴について話ながら折ると、子どもが興味深く取り組めそうですね。
カニ
カニの作り方は、クジラと同じ動画内(再生時間:00:58~)にありますので、参考にしてみてくださいね。
<用意するもの>
- 折り紙(赤)
<作り方>
1.縦横半分に折って、折り目をつけます。
2.一度広げて色が出るように、中央線に向けて上下を折ります。
3.左右からも同様に、中央線に向けて折ったあと広げます。
4.(3)で折り目のついた所を開いてつぶします。
5.反対側も同様に開いてつぶします。
6.横長になるように置き、上部左右2カ所を上に折り返して手を作ります。
7.下部左右2カ所も上へ折ってから折り返し、足を作ります。
8.下の三角部分を内側へ折り返し、裏返します。
9.目を描くとできあがりです。
<製作のポイント>
5歳児から6歳児向けの折り紙です。細かい作業が多いので、大き目の紙を用意して折り進めるとよいかもしれません。仕上げに目と口も描くと、個性豊かなカニがたくさんできそうですね。
カニの特徴について話ながら折ると、興味深く取り組めそうですね。
紙袋を使った作り方
紙袋を使った海の生き物の作り方を紹介します。
イルカ・クジラ
<用意するもの>
- 紙袋(青・白)
- 画用紙(青・白)
- のり
- はさみ
- クレヨン
<作り方>
1.青い紙袋でイルカ、白い紙袋でクジラを作ります。
2.画用紙にそれぞれのヒレと尾ビレを描いて切ります。
3.紙袋に2をのりで貼ります。
4.クレヨンで目を描いたらできあがりです。
<製作のポイント>
3歳児から4歳児はあらかじめ保育士さんがヒレや尾ヒレを切って用意したり、切り取り線を記しておくとはさみで作りやすいかもしれません。
5歳児からは自分でヒレや尾ヒレを画用紙で作り、紙袋に貼って作業することに挑戦してみましょう。ヒレや尾ビレの大きさは子どもにより異なるかもしれません。子どもの自由な発想による仕上がりが楽しみですね。
乳児の場合はアレンジとして画用紙に子どもの手形をし、保育士さんがヒレや尾ヒレに見立てて紙袋に貼ると親御さんもよろこんでくれるかもしれません。
紙袋の口がそのままイルカやクジラの大きな口のようです。小さな魚を作って紙袋の口に入れると、イルカやクジラが魚を飲み込んでいるように見えるかもしれませんね。
カニ
<用意するもの>
- 紙袋(白)
- 絵の具(赤)
- 画用紙(赤)
- はさみ
- のり
- クレヨン
あらかじめ保育士さんが紙袋を開いたときにカニに見える大きさになるよう、紙袋を切っておきましょう。
<作り方>
1.白い紙袋を絵の具で赤く染めます。
2.画用紙を細長く8本切ります。
3.(1)の絵の具が乾いたら紙袋の左右に(2)をのりで貼り、カニの足を作ります。
4.(1)にカニのハサミと目も、のりで貼り合わせます。
5.クレヨンでカニの口を描くとできあがりです。
あらかじめ保育士さんが画用紙でカニのハサミと目を作っておきましょう。
<製作のポイント>
3歳児から楽しめる製作です。あらかじめ保育士さんが画用紙でカニの足も作っておいたり、切り取り線をつけておくと作業がスムーズかもしれません。5歳児になると自分で画用紙を8等分に折って切り取り線をつけたり、カニのハサミや目を作ることも可能になるでしょう。
紙袋を開いて口を上に向けて作ると、中に好きなものを入れることができます。 口が下になるように作ると、頭にかぶって遊ぶこともできますよ。
海の生き物製作のアイデア:応用編
ここからは応用編として、海の生き物を取り入れて作る製作を紹介します
水族館
紙皿やペットボトルなどを使って、水族館を作ってみましょう。
紙皿を使った作り方
<用意するもの>
- 紙皿 2枚
- 色画用紙(青) 1枚
- 石 適量
- モール 適量
- ボンド
- 厚紙に描いた魚
- クリップ
- セロハンテープ
- フィルム
- 磁石
- ホチキス
あらかじめ保育士さんがモールを短く切っておきましょう。また、事前に厚紙で魚を作っておき、保育士さんが魚の裏にクリップをテープで貼りつけておきましょう。野外遊びの際に小さな石を拾い集めておくと、製作に使えますよ。
<作り方>
1.色画用紙を紙皿に貼り付けます。
2.(1)の上にボンドで石とモールを貼りつけて、珊瑚を作ります。
3.紙皿の中心を切り抜き、上からフィルムを重ねてセロハンテープで固定をします。
4.(1)の上に厚紙で作った魚を置き、紙皿の裏に磁石を入れて魚を固定させます。
5.(4)に(3)を裏返して重ね、ずれないようホッチキスで周りを固定します。
<製作のポイント>
5歳児から6歳児向けの製作です。紙皿にフィルムを重ねて貼り付けたり、仕上げにホッチキスで固定する作業は保育士さんがするとよいでしょう。
自分で作った魚が磁石で動く様子に子どもはよろこんでくれるでしょう。この製作をきっかけに、磁石について学ぶ時間を設けてもよいかもしれません。
ペットボトルとセロファンを使った作り方
<用意するもの>
- ペットボトル
- PEテープ(青)
- ああああ
- 画用紙
- タコ糸 40cm 2本
- モール
- セロファン(青)
- はさみ
- セロハンテープ
あらかじめ保育士さんがペットボトルの上部をカッターで切り分け、切り口を青いビニールテープで保護しておきます。
<作り方>
1.ペットボトルの下部にセロファンを入れて、海に見立てます。
2.画用紙で珊瑚やワカメ、ヒトデなどを作って、(1)の中にのりで貼ります。
3.画用紙に魚の絵を描いてはさみで切り抜き、タコ糸をつけます。
4.ペットボトルの上部の切り口の周りに、セロハンテープで(2)をぶら下げます。
5.(1)と(3)を青いビニールテープで貼り合わせるとできあがりです。
<製作のポイント>
4歳児から楽しく作れる水族館です。セロファンを入れすぎると中の魚が見えなくなってしまうので、ペットボトルから透けて見えるよう調節しましょう。光にかざしながらペットボトルを揺らすと中の魚がユラユラと泳いでいるように見えますよ。
タコやイカなどいろいろな海の生き物を作ると、賑やかな水族館になりそうですね。ペットボトルに魚をぶら下げたりペットボトルを貼り合わせる作業は保育士さんがするとよいでしょう。
ペットボトルと台所用洗剤を使った作り方
<用意するもの>
- ペットボトル
- 水
- ああああ
- ラメ
- 台所用洗剤
- 画用紙
<作り方>
1.水を入れたペットボトルに台所用洗剤を3.4滴入れ、キャップを締めてよく振ります。
2.(1)の中にラメを入れ、再度蓋を締めてよく振ります。
3.画用紙でヒレや尾ビレを作り、(2)に貼り合わせるとできあがりです。
<製作のポイント>
保育士さんがあらかじめラメを入れたペットボトルを用意し、ペットボトルを振るだけの作業であれば1歳児から楽しめます。光があたるとキラキラ輝いて綺麗なので保育室に並べて飾っても素敵ですね。
3歳児からは自分でヒレや尾ビレを作って貼ったり、丸シールで目をつけたり、いろいろな表情の魚を作ってみましょう。
ペットボトルと紙コップを使った作り方
<用意するもの>
- ペットボトル 2本
- 水
- コットンボール
- 紙コップ
- 画用紙など
- 油性ペン
- はさみ
- のり
あらかじめ保育士さんがペットボトルを切って細かくしておきましょう。
<製作のポイント>
5歳児から楽しく製作できます。水の中に入れても消えないように油性ペンを使って海の生き物を描きます。光があたるとキラキラ光るラメなど、いろいろな素材をペットボトルの中に入れてみましょう。
紙コップの装飾は子どもの自由な発想で取り組ませると、個性溢れた作品が並びそうですね。
空き瓶を使った作り方
<用意するもの>
- 空き瓶 1個
- 水 瓶の8分目程度
- ラメ 数種
- プラバン 2枚
- 青いひも 2本
- ペン
- はさみ
- パンチ
- トースター
- 接着剤
<製作のポイント>
油性ペンを使うので5歳児から楽しめる製作です。トースターや接着剤を使う作業は大人が行いましょう。
光を受けてキラキラ輝く様子を見て、子どもは自分で作れたことへの達成感を味わえるでしょう。
釣りゲーム
空き容器やトイレットペーパーの芯などを使って海の生き物を作り、釣りゲームで楽しく遊んでみましょう。
空き容器を使った釣りゲームの作り方
<用意するもの>
- 乳酸菌飲料などの空き容器
- 画用紙
- ああああ
- モール
- 割り箸
- シールなど
あらかじめ保育士さんが画用紙で魚のヒレや尾ビレを作り、空き容器に貼り合わせて仕上げます。モールを折り曲げて釣り針を作り、タコ糸で割りばしとつなげて釣り竿に見立てます。
<作り方・遊び方>
1.空き容器に好きなシールを貼って、模様をつけます。
2.空き容器の口を魚の口に見立て、釣り竿で釣って遊びます。
<製作のポイント>
シール遊びで作る魚は0歳児から行えます。釣り竿を使って遊ぶゲームへの発展は、釣り竿を振り回して遊ばないなどの約束が守れるようになってからがよいでしょう。
4歳児からはヒレや尾ビレも自分で作ってみましょう。個性豊かな魚をたくさん作って釣りゲームを楽しみましょう。
トイレットペーパーの芯を使った釣りゲームの作り方
<用意するもの>
- トイレットペーパーの芯
- クリップ
- 磁石
- 画用紙
- タコ糸
- セロハンテープ
- はさみ
- えんぴつ
- 黒いペン
- 割りばし
あらかじめ保育士さんがトイレットペーパーの芯に切り取り線をつけておきましょう。
<製作のポイント>
3歳児から5歳児の子どもが楽しく取り組める製作です。トイレットペーパーの芯を赤く塗る作業では、クレヨンや絵の具を使うときれいに塗ることができますよ。トイレットペーパーの芯に切り込みを入れる作業のときは、保育士さんがはさみの使い方に慣れない子どものサポートをしましょう。
製作したあとは、タコで釣りゲームを楽しみましょう。魚やカニなどいろいろな海の生き物を作ると、海が賑やかになりそうですね。何匹釣れるのか競争をすると盛り上がるかもしれません。
カプセルを使った釣りゲームの作り方
<用意するもの>
■さかな
- おもちゃのカプセル 1個
- クリップ 1個
- カラーフィルム 1枚
- セロハンテープ
- 画用紙
- シール
あらかじめ保育士さんがおもちゃのカップにクリップを貼りつけておきます。
■タコ
- トイレットペーパーの芯 1本
- クリップ 1個
- ああああ
- テープ
- マジック
あらかじめ保育士さんがトイレットペーパーの芯にクリップを貼りつけておきます。
■釣り道具
- 釣り針を描いた台紙 1枚
- タコ糸 1m
- 磁石 1個
- セロハンテープ
- 割りばし 1本
釣り道具はあらかじめ保育士さんが作っておきましょう。
<作り方>
■魚
1.おもちゃのカプセルにカラーフィルムを入れて、蓋を閉めます。
2.画用紙でヒレや尾びれを作り、セロハンテープで貼り合わせるとできあがりです。
■タコ
1.クリップのついていない方のトイレットペーパーの芯に、8カ所切り込みを入れます。
2.色をつけたらできあがりです。
■釣り道具
1.釣り針にタコ糸を貼り合わせます。
2.1のタコ糸の上から磁石をセロハンテープでとめます。
3.割りばしにタコ糸の端を結ぶとできあがりです。
<製作のポイント>
磁石の力を利用して釣りゲームを楽しみましょう。魚は3歳児から作れます。タコははさみに慣れてくる4歳児から作るとよいでしょう。
0歳児から2歳児では画用紙に赤い手形をつけて切り抜き、丸シールで目を作ってタコに見立てて遊んでみましょう。
バブルアートを生かした壁画製作
不思議な模様ができるバブルアートで、海の生き物製作を作ってみましょう。
用意するもの
- シャボン玉液
- シャボン玉液を入れるお皿
- 水彩絵の具(青・赤・緑)
- 液体を混ぜる棒
- ストロー
- 画用紙
作り方
1.紙皿の上にシャボン玉液を入れ、青い絵の具を適量混ぜます。
2.(1)にストローで息を吹きかけ、ブクブク泡をつくります。
3.(2)の上に画用紙をのせると、不思議な模様ができます。
4.同様にいろいろな色で不思議な模様の画用紙を作り、魚を描いて切り取ります。
5.(2)を海に見立て、(4)の魚を貼り合わせるとできあがりです。
製作のポイント
3歳児から遊べます。数種類の絵の具を用意して、いろいろな色の魚を作りましょう。バブルアートの不思議な模様に子どもも喜びそうですね。
海の生き物製作を通して、夏の時期や海の生き物に興味をもつきっかけを作ろう
今回は、身近な素材を使った海の生き物製作のアイデアをいくつか紹介しました。
乳児クラスの場合は折り紙を細かく折ったりはさみを使ったりする作業は難しいため、あらかじめ保育士さんが途中の工程まで作って用意するなど子どもが楽しく製作に取り組めるよう工夫をしましょう。
幼児クラスになるとはさみに興味を持ち始めたり、想像力を膨らませて自由に製作したいと考える子もでてきたりするので、子どもの製作意欲を汲みながら進められる製作準備ができるとよいですね。
製作を通して、子どもが海の生き物に親しめるきっかけになるとよいですね。
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