保育園でのうつぶせ寝に有効な対策とは?不慮の事故を防ぐためにできることを解説

保育施設では、乳幼児がお昼寝をするときにうつぶせ寝になることを原則禁止としています。その理由は、窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こす恐れがあるからだそうです。そこで今回は、保育園でのうつぶせ寝に有効な対策や乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症リスクを下げるための対策を紹介します。子どもたちが安心してお昼寝ができる環境を整えましょう。


うつぶせで寝るあかちゃん

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保育施設ではうつぶせ寝は原則禁止

保育園などの保育施設では、乳幼児がお昼寝をするときはうつぶせ寝になることを原則禁止としています。その理由は、窒息のリスクを高める恐れがあるからだそうです。


また、うつぶせ寝をさせたときのほうが仰向け寝をするときに比べて乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が高いということもわかっています。


このことから医学上の理由でうつぶせ寝を推奨されているケース以外は、保育施設では乳幼児の顔が見える仰向け寝を徹底させる必要があります


うつぶせ寝を防ぐための対策として、たとえば以下のような方法を保育園で実践できるでしょう。



硬めのマットレスを使ってお昼寝させる


お昼寝時に使うマットレスはふわふわとしたやわらかいものではなく、硬めのものを使うようにしましょう。


身体を置いてへこむようなマットレスは窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こす恐れがあるため、使わないほうがよいかもしれません。



枕やタオル、クッションなどは置かない


お昼寝をするときは、子どもの周りに枕やタオル、クッションなどのアイテムは置かないようにしましょう。


寝返りなどちょっとした動きをしたときに口を塞いでしまう恐れがあるので、注意しなければなりません。

保育士として働くうえで知っておきたい「乳幼児突然死症候群(SIDS)」

赤ちゃんをだっこする保育士

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前述したように、保育園でのお昼寝をするときには乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが伴うことを理解しておかなければなりません。ここでは、乳幼児突然死症候群(SIDS)がどのような病気なのかを確認しておきましょう。



乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?


乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、なんの前触れもなく、寝ている間に乳幼児が突然亡くなってしまう症候群のことです。古くから認識されている病気のひとつですが、いまだその原因はわかっていません。


生後1年未満の子どもに多い病気とされていますが、特に生後2カ月から6カ月頃までに起こるといわれています。



乳幼児期の死亡原因の第4位


2022年には、47人もの乳幼児が乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くなったそうです。その結果、乳幼児期の死亡原因の第4位だったといいます。


不慮の事故を防ぐためにも、子どもを預かる立場にある保育士さんは乳幼児突然死症候群(SIDS)について正しい知識を身につけておかなければなりません

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保育園でできる乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症リスクを下げるための対策

起き上がるあかちゃん

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うつぶせ寝のための対策も大事ですが、お昼寝のときは乳幼児突然死症候群(SIDS)への留意も必要です。ここでは、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症リスクを下げるための対策を確認しておきましょう。



睡眠中の室内は顔色が観察できる明るさにする


お昼寝をしているときの保育室は、子どもたちの顔色がしっかりと見えるような明るさにしておきましょう


保育室の日当たりなどにより暗くなってしまう場合は、電気をつけるなどして明るくすることが大切です。



乳幼児のそばを離れずに必ず近くで見守るようにする


なかなか寝つけない子どもをほかの部屋に連れて行ったり、少し離れたところに寝かせたりすることもあるでしょう。


そのとき、子どもだけにして大人が誰もいない状況を作ってはいけません。乳幼児のそばを離れずに、必ず近くで見守ることのできる環境を整えることが大切です。



乳幼児を仰向けで寝かせる


乳幼児がお昼寝をするときの寝姿勢としては、仰向けで寝かせることが有効だといわれています。


そのためにも保育士さんとしては乳幼児が仰向けで寝ていることを確認しつつ、万が一寝がえりなどでうつぶせ寝になってしまったときはすぐに仰向けに戻すようにしましょう。



こまめに睡眠チェックを行なう


乳幼児突然死症候群(SIDS)はなんの前触れもなく、突然起こります。そのため、発症リスクが高いとされる年齢のお昼寝時には、こまめに睡眠チェックを行なうようにしましょう。


  • 0歳児:5分おきに1回
  • 1~2歳児:10分おきに1回

なお、体調不良などいつもと違う様子が見られるときは特に注意してチェックすることが大切です。



保育室内の禁煙を徹底する


実はたばこは、乳幼児突然死症候群(SIDS)の大きな要因となっています。実際、両親が喫煙している場合の発生率は喫煙していない場合の約4倍にもおよぶそうです。


2019年7月より健康増進法の改正にて、保育所や幼稚園、小中高等学校などの施設では原則敷地内禁煙となりました。


そのため、保育室内に限らず敷地内でたばこを吸う人はいないものと考えられていますが、施設職員はもちろんのこと、保護者の保育室内での禁煙を厳守するようにしましょう。



厚着をさせたり温めすぎたりしないようにする


冬などの寒い時期にお昼寝をするときは、子どもに厚着をさせたり布団などで温めすぎたりしないようにしましょう


乳幼児は体温調節機能が未発達です。大人と比べて暑さを感じてから汗をかくまではもちろんのこと、体温を下げるのにも時間がかかります。


温めすぎは乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めるといわれているので、充分に注意するようにしましょう。



保護者と緊密なコミュニケーションを取るようにする


保育士さんは、保育を担当している乳幼児の保護者と緊密なコミュニケーションを取ることが大切です。


保護者からは家庭での様子、睡眠時の癖、体調などを聞き取り、保育士さんは保育園での様子をきめ細やかに報告するようにしましょう。


保護者と保育士さんが情報を共有し合うことで、ちょっとした変化にも気づきやすくなります。


出典:乳幼児突然死症候群(SIDS)について/こども家庭庁

出典:乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防及び睡眠中の事故防止/東京都福祉局

出典:SIDSの危険因子について/NPO法人 SIDS家族の会

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お昼寝中の不慮の事故を防ぐために保育園でうつぶせ寝対策を講じておこう

保育施設では、乳幼児期の子どもがお昼寝をするときは窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)の恐れがあることから、うつぶせ寝をしてお昼寝することを原則禁止としています。


不慮の事故を防ぐためにも、日頃からうつぶせ寝や乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策をしっかりと講じることが大切です。


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